5月18日 日曜日 10日目

昨晩ブログ更新などして今朝の4時半に就寝。

アンドレーがテントを片付ける音に目が覚めた。
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日がテントまで当たって
テント内は蒸し暑くなって来ていた。

「Good morning! Nice sunnyday!」

アンドレーがご機嫌な顔で言ってくる。

テントを張っている横には
見上げるほど大きいアスレチックの遊具がある。
見ていると何だかワクワクさせられる。
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朝ご飯はバナナと甘夏一つに6Pチーズと軽食にし出発

走りやすい国道2号線を西へ。
今日の予定はしまなみ海道に入り
ちょうど街道の中腹にあたる大三島でキャンプする予定だ。

走りやすくアップダウンの少ない2号線をひたすら走る。
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昼辺りにコンビニの前で
持参していたインスタントみそラーメンに
キャベツ、ベーコン、バターを加えて美味しく頂いた。
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福山市に入ると
なんの変哲もない居酒屋などが入っている雑居ビルの前に
胸がはち切れんばかりの外人のお姉ちゃん達が立っていた。

Hi〜と言って挨拶して通り過ぎたが
アンドレーとあれは何だ?と気になった。

気になったら聞くしかない!
よし、Go backだ!
近年、稀に見る綺麗な180度のUターンをして戻る。
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英語で話しかけて見たがあまり分からなさそう。
出身はどこかと訪ねると
ポリトガル人だった
どおりであまり分からないわけだ。

アンドレーがまともに喋れる人を見つけたと思ったが
彼も挨拶程度くらいしか会話できなさそうだったので
周りに居た店の人と話してまたすぐ戻った。

そして走り出してすぐに
見た目は寂れた商店街を横切る2号線。
週末の催しをやっているようで南北に行き交う人通りが多かった。
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少し気になってアンドレーに
ちょっと見てみたい。とお願いして
自転車を押して商店街を歩く事にした。
MOTOMACHI商店街と書かれた通りは賑わっており
通りのそこら中にパフォーマンスを披露している道化師がたくさん。
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アンドレーと、この様な催しはスゲーな、素晴らしい!
などなど言いながら、今までの町並みから何もないと予想していたが
少しサプライズプレゼントを貰った様な嬉しさがこみ上げた。

数十分かけて400メートルほどの商店街を見物。
通りを突き抜けるとまた西を目指した。

道がバイパス沿いになり
歩道は少しアップダウンが増えて来た。
車道に降り口があると歩道も下って
また登らなければならない。
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この登りがまたきついこと。。
体を精一杯倒して踏ん張って押す。

荷物が重い分、登りがあると
毎度アンドレーの足を引っ張ってしまう。
アンドレーはその度、坂の一番上で待っててくれていて
「頑張れー!お前なら出来る!!」と遠くから励ましてくれる。

凄い上り坂を降りずに登ると
「ヨシはパワフルだね」と言って来たので
うん、でもそれしかねーけどな!と
冗談で返した。

バイパスを抜けそろそろしまなみ海道に近づいた。
安く食品が買えるラムーを見つけたので
アンドレーにここはめっちゃ安いよと教えて上げて
そこで今夜の食材を買う事にした。

それぞれ買い物して外に出ると、彼は大量のポップコーンを100円で購入していた。
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彼が調理器具を持っていなくて
今夜は料理を振る舞って上げる事を思いついて
メニューを頭の中で考えつつ購入した。

もちろん酒も買い込み
目前に迫る、しまなみ海道へ向け走った。

一つ目の橋はほとんどの人が船で渡るらしく
船を使わない俺達は急な上り坂から橋に入った。
橋へ上がってから
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しまなみのサイクリングロードに入って
たくさんのサイクリストとすれ違う様になった。

向島に入り島の南を目指していたが
アンドレーは珍しく待ってくれない。
それを望んでもいなかったけど
高速の入り口まで坂道を数十分押してたどり着いた。

ん?アンドレーが居ない。
標識を見ると…
自転車通行禁止と書かれている。

まじかよ…
どうやら道を間違えたみたいだ。
往生しながら登った道を引き返して正しいルートにもどった。

それから2つ目の橋が見えて来て
島の一番南辺りまで走らせると
橋の下に公園があってアンドレーが立っていた。

すまない、道を間違えて高速の入り口まで上がってしまった…
と息を上げながら彼に言うと
おー友よ、それは大変だったなぁと言って両手を広げた。

こんな事でもハグをするのかと
いきなりの事だったので少し同様したが
後々になって優しい良いやつだと静かに思った。

公園にはハンモックを木にくくり付けて
くつろいでいるカップルに
子供が三人滑り台などで遊んでいた。

ひとまず、真っ先にビールで乾杯して
喉を唸らせる。
クゥーッ!!
強い日差しの中走った後のビールは凄まじくうまい。
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1本2本と飲んでいると
犬の散歩に来ていたおじさんが横のカップルと話し始めた。

どうやらおじさんは近くの整体師さんの様で
整体をやってやろうと男の方の整体を始めた。
首をひねってゴキっとならす姿に俺たちは興味深々で見ていた。
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写真はホモのように見えるが、
決してホモではない。
目の前に彼女もいる。

その間連れていた犬がヤキモチを妬いて
ずっとおじさんに吠えている。
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かわいい犬だったからこっちの二人で犬の相手をしたが
俺たちじゃすぐに飽きられてしまった。
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やがておじさんも帰り
いつの間にか子供もいなくなって
カップルとも少し話して二人も帰った。

橋の下は車が上を通り、道路の継ぎ目を通るたびに
ドコンドコンと遥か上で鳴り響いていた。

道をはさんで海沿いの公園は
車の音を除けば気持ちの良い場所だった。

夕食は豆乳みそクリームの野菜たっぷりパスタをご馳走した。

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みそをそんな風に使うのかと彼は感心していた。
そうか、みそはみそ汁だけだと海外の人は思っているのか。

夕食もおわり、お互い日本酒を片手に
海辺に行って色んな話しをしていた。
俺は、この国の政府はおかしい。
放射能の問題だってそうだ。
国民に重大な事を隠し、コントロールしている。

本当に最悪だよ。

でもその分コントロールされやすい日本人は
素直でピュアだよ、政府以外はね。と熱く話した。

「はは、どこの国も政府ってのはそんなもんさ。」
彼はさらっとそういった。

色んな国を旅している彼にとっては
よく聞く一つの国の国民の不満だったのかもしれない。

海岸で釣りをしている人に何が釣れるのか聞いてみた。
なぜならもの凄い潮の流れが激しかったから気になったのだ。
釣り人は鯛が釣れるんだと教えてくれた。

えさはタイ虫というえさがあるらしくて
釣り竿ももってるしやってみようかと思ったが
そのタイ虫が結構高いらしいので諦めた。

10時くらいになると早々にアンドレーは寝るためテントに入った。

一人になり、海辺に出てタバコを吹かす。
潮の流れがきつい海を眺めながら
裸足になり、波打ち際の水に足をつけて
四国ではどんな事が待っているんだろうと物思いにふけた。

同志

5月17日 土曜日 9日目

昨日たどり着いた岡山県総合グランド。
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到着時は真っ暗で全然何も見えなかったけど
テントを出ると、休日もあってかたくさんの人が公園に訪れていた。
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いつもの様に色んな人が寄って来ては色んな話しをする。
今朝の会話で一番記憶に深いのが
地球の人類が今変化の時期を迎えている。
この時代にそれに気付いた者が
どうこれからの世代に気付いていって貰えるか
と言う話しまでなった65才の女性など、朝から刺激的な目覚めだ。

明るくなれば広大なだだっ広い敷地に野球場、テニスコート、
サッカーなど出来る芝生の広場、いくつもの散歩道。
本当に広くて街中なのに、のどかないい公園。
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昨晩、この公園を一周して寝床を探そうとしたが
ひろ過ぎて断念してしまったことだけの事はある。

朝ご飯は、ゆで卵のしょうゆ漬け(マヨネーズはお好みで。)に
残っていた高菜が具沢山のおにぎりをほうばる
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荷物をまとめ自転車の少し気になっていた部分を調整し出発。

2号線に南下し、西へ。

途中キャンプ用品を買う為に入ったアウトドアショップで
今後アップダウンが少ない走りやすい道を教えて頂いた。
川沿いを北上して少し川の堤防で朝頂いた薄皮クリームパンをご機嫌で食べる。
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旧2号線に入った。
教えてもらった通り、平坦で非常に走りやすい道
さっきの教えてくれたお兄さんに感謝した。

その道ばたでもたくさんの人に声をかけられた。
一番驚いたのは、車で一回通り過ぎ
目の前に車を停車してきた女性の方が
「何か私に出来る事はありませんか?」と聞いてきて下さる。

考えてもその時はあまりなかったけども唯一喉が乾いていたので

喉が渇いて居ます。と言うと車にあった水をすぐさま渡して下さった。

「他に何か出来る事はありませんか?」と
まだまだウェルカムな明るい女性だった。

「そうだ、ご飯も必要でしょう」
そう言って自分の為に買ったであろう巻き寿司とお惣菜まで
手に持たせてくれたのだ。本当にありがたい。
ご飯を作る時間をなくして前に進むことも出来る。

底なしの優しい女性だった。
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順調に走り隣町の倉敷市辺りを通り過ぎるのではなく、ぐるっと一周して
駅周辺にあった芝生の公園と同じ土地内に隣接する大型ショッピングモールで休憩。

土曜日と言う事だけあってイベント会場などが設営されていて
そのイベント会社の代表の方など声をかけて色んな話しをしていただいた。
北海道の最北端のFM局などに知り合いが居るらしく、
名刺など頂いて紹介して頂いたりなんて事も。

再び西へ。

横幅が広い歩行者と自転車専用の橋を設けている倉敷市と浅口市を繋げる綺麗な夕日の川との歩道橋を越えた。
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この9日間だけで日焼けがやけに目立つ様になって来たので
目に入った100円均一で
日焼け防止の腕カバーのようなアイテムを手に入れようと立ち寄ろうとした。
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大きな駐車場の一番歩道寄りに
購入する事が夢でもあるキャンピングカーが
止まっているのを発見して立ち止まり、写真を撮っていた。
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いいなぁ〜欲しいなぁ〜。
すると、「Hey!!」とやたらハイテンションな声が聞こえた。

振り返ると荷物を積んだ外人チャリダーだった。

こっちも目を丸くさせ驚きつつもHeeey!!と返した。

彼はアメリカのカルフォルニア近郊から
16ヶ月もの間行きたい所を旅してきている28才。
名前はアンドレーと言うらしい。
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日本語は挨拶程度ほどしか分からないらしくてほとんど英語での会話。

俺は前回3年前の旅で出会ったカナダ人Paulを思い出した。

彼とは富士山の5合目まで2日間をかけて
自転車を押しっぱなしで登山口まで行き
富士山の山頂で夜を明かし、凍え死にそうになった。

残念ながら彼とはFacebookでは繋がっていたが
ある日突然アカウントがなくなってしまい
連絡がとれなくなったのだ。

そんな同士とかぶってしまい、
一緒に走らないか?と誘った。

荷物の量が全然違うから全然ペースが違うかもしれないけど
もしよかったらキャンプしようと、誘ったら乗ってきた。

「日本で誰かと走るのは初めてだ。」
彼はそう言いテンションが上がってる。

前回Paulと喋った3年前よりもう少し
英語でのコミュニケーションが
とれる様になっている事に気がついた。

そうして仲間を一人増やして
また、広島方面へ進む。 毎日ある意味、事件だ。

彼はどうやらタイ周辺のアジアを中心とした
国々を旅して来ているみたいで
日本へは3月きたらしい。

「四国の高知に知り合いがいて、そこがゴールだから2週間ある。」
「1日10キロくらいでもそこに着けちゃうさ」

そんな冗談を聞きながら共に夕暮れ時を走った。

前を走っているアンドレーを見てPaulを見ている錯覚を見た。
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懐かしい「相棒」的な感情がそうさすのだろう。

夜ご飯を持っているか
彼に確認するとまだ調達していないと言うのでスーパーに寄った。

酒は好きか?聞くと「Off Course!!」

じゃあ今夜は共に会えた乾杯をしようじゃないか!
ビールに酎ハイ、日本酒も一度しか飲んだ事ない様だったので
日本酒も小瓶一本、すべてご馳走する事にした。

誰かに何かをしてあげれるものがあるなら、心から進んでやりたい。
旅に出てから受けてばかりだから。

お互いの目標としていた寝床はもう少し先だったけど
たまたま携帯で地図を見ると
近くに公園があるのを発見。

満場一致でそこに向かう事にした。

二人ともお疲れの一杯が早く飲みたい
焦る気持ちで公園に向かう。

公園に着いてからは
夜はお互いの今までを語り合い
お互いが食べているものをシェアして食べた。

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パソコンを開けて明日、行くルートを確認した。

「しまなみ海道の中腹に大三島と言うのがあって、そこの高架下が良いと思うから明日はそこにしよう。」と言って来た。

もともと日本へ来た時は
四国の高知の知り合いの家から出発したようで
一度、しまなみ街道を通った事があるらしい。

いつの間にか

もう、俺たち共に走るっしょ??
みたいな感じにアンドレーもなっている。
もちろん自分もそう思っていた。

アンドレーは酔っぱらってさっさと11時にテントに入った。

仲間が増えて明日もどうなる事か楽しみです!

移動距離 57.36km
支出   2,129円 (食料396円 酒1.409円 雑費216円)

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新たなる街へ

5月16日 金曜日 出発から9日目

朝、昨日横で寝ているおじいさんに言われた通り

ラジオ体操のために人が集まっている気配がテントの外でする。

参加しようと思っていたけども、朝の冷え込みが厳しくテントから出れずにいた。
昨晩も寒さで何度か目が覚めて体をちぢこませた。

ラジオ体操も終わってしまった。

日が昇って来て体を奮い起こし
部品が届く予定なので荷物をゆっくりと片付けて
朝河口の防波堤にちょこんと座り、気持ちいい日の元で朝食をとった。

おじいさんが川に向かってウーちゃん‼︎ウーちゃん‼︎と定期的に叫ぶ。

何を呼んでるの?
質問してみたら川鵜にその名を名付けているらしい。
すごい!鳥まで手なずけてるんですね!こっちに来るんですか?

「いやこん。逆ににげるわい。」

なんじゃそりゃと笑わされてしまった。

一度、朝一で郵便局に確認しに行ったがまだ到着していなかった。
郵便局員さんの説明ではそろそろ一回目の郵便を配送しにくるので
その時にあるかないか分かるみたいだ。

一旦まゆさんも洗濯などを持って来ているかもしれないので引き返した。
すると、昨日預けた荷物と白いビニール袋に入ったおにぎりのお弁当が置いてあった。

あらら、今日は用事で最後は会えなかったかな…?
少し心寂しい出発になるかなー。と河口の川を眺めてふと横を見ると

あ、居たんやね。

てくてく歩いてくるまゆさんが居た。

すべての荷物をまとめ、自転車を押して郵便局で部品待ちをしに移動。

なんだかさみしいな〜とか言ってると
「何言ってんのよ!今日は岡山くらいまで行っちゃいなさいよ」
と言ってくる。

まゆさんは人にアドバイスや助言をするのが上手な方だった。
喋ってる時もまゆさんの携帯が鳴り、相談を受けている姿を何度か見た。
きっと、周りの友達などからも相談するには最適な人なんだろう。

郵便局に着いて確認したけどまだみたいで
外でタバコを吸おうかと外でタバコを用意しているうちに
荷物を載せた赤い郵便局の軽ワゴンが止まる。

ビンゴー!

運んでいる荷物の名前に上鶴の文字が見えた。

早速受け取り、手こずりながらも装着完了。

いよいよこの町を出る時が来た。
今日を含め5日間、とても偶然とは思えない出来事の連続。

旅を開始早々、面白い経験をさせてもらった。

まゆさんも最初あった時は再び旅に出るかどうか迷っていたみたいだけども
「良い刺激をありがとう。チケットを先に取っちゃうわ。」
と行く気になってるみたいだ。

一人でも多くの人に新しい一歩を踏み出すきっかけになれたらいい。
そう思って日々行こうとしている自分にとっても最高の知らせだ。

本当にたくさんしてもらって、
目には見えない物もたくさんもらった。
あなたは恩人です。
これから、この経験があった分、すごい良い旅が出来そうです。
本当にありがとうございました。

そして再びペダルを漕ぎ出した…
あれ?こんな重かったか?!と少しふらついて出発した。

最後に写真を撮りたかったけども、撮り忘れて後悔したが、またどこかでいつか会えるような気がする。

岡山に入るまでに一つ峠があった。
全部で峠は10kmほど
今回の旅初めての峠でヒーヒー言いながら峠を越えた。

ちょうど峠を越えた辺りにコンビニがあったので休憩することにした。

そこで…またもや事件が発生した。。

やっと越えたかー、と大きくため息をついた時の事!!!!!!!!

あれ、口の中に固い虫みたいなものを感じて
すぐさま、うわぁ!ペッ!!と吐き出した。

虫ではない。
白い光沢のある石?みたいだ。

え?

よく見てみると

が欠けている…。

えぇぇぇぇぇえぇぇえええええぇぇぇぇえーーーーーーー?!

ため息で?!

そんな事ある?
そんな事あるー?!
えーそんな事あるーーーー??

と10回ほど独り言をブツブツ言ってはみたが
どうやらまぎれもない現実。
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上前歯の左が半分くらい無くなって
すごい間抜け面だ。

間抜け面で日本一周?
自分でつぶやき笑うしかなかった。

沖縄か北海道の仕事する予定の場所でどうにかするしかなさそうだ。

コンビニのお姉さんの店員さんに話しかけられたので
さっきここでため息ついたら歯が折れました。って
言うとすごい笑ってくれた。

笑ってくれたからよしとしよう。
笑いの収穫は得た。

接着剤か何かでつけてみようかな。

とか考えながらまた漕ぎ出した。

今日は何としてでも兵庫を抜けて、まゆさんの言う通り岡山に行きたい。

2号線の備前市は吉井川の綺麗な西日の風景を横目に
備前大橋を越えて岡山市に入った。
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8時くらいに市街地に着いて
大きい自転車をゆっくり運転しながら市街地を探検。

すると、神戸の知り合いのお店のステッカーが貼ってある
イタリアンダイニングバーを発見して親近感が沸いてついつい入ってしまった。

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この日は女性の方が一人でやっていて共通の知り合いの話しなどをしたり
店に来ていたお客さんと楽しく話しをして
2杯飲み物を飲んだのにもかかわらず、日本一周中と言う事もあり
1杯そのお姉さんのご馳走して頂いた。

街に入ってすぐだったため、少し探検しようとまた店を出て行動開始。

駅前で人間観察してみたり(どっちが観察されているか分からない状況)
自転車を押して放浪していた。

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やがて、街中の公園を見つけ朝から
インスタント麺しか食べていなかった事を思い出して
まゆさんにもらったおむすびを頬張った。

握り加減も塩加減も具材加減も程よい冷めていても美味しいおにぎりだった。

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ご飯も食べて疲れと眠気が一気に押し寄せてきたため
近くの大きなスポーツ公園に来た。

本当に大きな大きな公園で到着が11時頃。
真っ暗だったので全貌はまだ確認出来ていない。

何はともあれ、無事やっとこさ兵庫を越えました。

次の目標は広島。2日ほどで行きたい所だ。

3日分ブログ溜めていたから書き終えて完成が朝の4時過ぎ。

非常に眠い。

8日目 芝生の丘のアジト撤退命令

5月15日 木曜日 (停泊4日目)
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昨日から降り続く小降りの雨は止んでいなかった。

しとしと降り続く雨を朝からまたぼんやり眺める

学校のチャイムが鳴り、休み時間には必ず生徒の誰かがこっちを見ている。

ここに来た初日、週に三回ほどテニスをしに来ているおじいさんが
休憩でいつも丘を上がってここに来て話しをしにくる。

ある程度、芝生の丘にコミュニティーみたいなものが出来てきていた。

すると4日前にスペインから帰って来た友達が
会いに来てくれると連絡が入って、わざわざ来てくれた。

友達が来てから他愛もない話しをしていると
2日前にここに弁当を食べに来て一度話しをしたおじさんも登場
日本人の価値観や、人生の価値観、
世界の色んな文化について屋根の下で語り合った。
3人で語り合っていると…
警察官が来た。

いよいよか、学校の横だし長期間はまずいかなーと思って居たが
どうやら、その予感は的中だ。

ここを出なければならなくなった。

ある程度これまでの経緯を説明すると警察官もこちらの気持ちを分かってくれ、
雨をしのげて寝れる場所を一緒にタバコを吹かしながら考えてくれた。

自分の思い当たる所は近くの橋の下。
警察官もそこしか思い当たらないといった様子だ。

だけどそこにはホームレスらしき人が先客でおり、
橋の下の隅っこの方に犬小屋を設けて犬まで飼っている。
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そこに一緒に泊まっていいか交渉しなければならなさそうだ。
結局、他に検討もつかないので警察官が帰ってから店じまいをして
ダメもとで交渉に向かった。

日本一周してるんですけど、一緒にここで寝て良いですか??
「おう、ええよ」と小柄な顔つきは目がくりくりした可愛いおじいさんだった。

許可をとって荷物を橋の下に移す
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友達がご飯に連れて行ってくれると言うので
お言葉に甘えてご馳走してもらった。

加古川まで車を飛ばして、ご当地名物かつめしを頂いた。
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ご飯の上に牛カツにデミグラスソースがかかっている美味しい料理だった。

まだ近い地域だけども食べた事はなく、その味に感動した。

食事が終わり橋の下に戻る途中
あのおじいさんはなぜあそこに居るのだろう。

少し気になるな、と友達と話しをして
聞き出して見てよと頼まれた。

まぁそう言う話しになれば聞いてみよう。

そうして橋の下に戻って少ししてから
満腹になった友達は眠気が最高潮で休憩してから帰って行った。
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ビールが余っていたのでおじさんにお酒飲みますか?
泊めてもらうお礼に差し出そうとしたのだけど
「いや、ワシは酒で失敗してから一切飲まんのや。
見るだけでも、もう嫌なんじゃ。」そう断られた。

昔よっぽどの何かあったんだろう
深く聞く事では決してないと思い、何があったかはやっぱり聞かなかった。

でも話しが好きな様で橋の下のあれこれを教えてくれた。

「あそこの壁は雨が降ると水が落ちてくるんじゃ
この町の祭(ペーロン祭)があって夜その練習のために
近くで発電機を使うからうるさくなる。
わしもラジオを使うから大丈夫か?
あ、朝にもラジオ体操を近所人が来るからやるでのぅ」

そんな調子で話しかけて来て気さくな人だ。

ペーロン祭とは、造船が盛んなこの町の船に関する祭りで
5月の末辺りに町の目の前にある河口で行われる。
船に和太鼓と何やらカンカン鳴る金属音の楽器をリズム良く鳴らせて
漕ぎ手に漕ぐタイミングを合わせさせて、どれだけ早く進めるか祭当日に競争する様だ。
大きい船だと20人ほど乗っていて
小さい船だと4〜6人でそう言った練習をしている。

色んな企業やら学校、女性の部門もあるらしい。

おじさんは10年ほど橋の下に住んでいて
寝るときもリクライニングチェアーに数枚の敷き布団を乗せ
2枚の毛布に掛け布団。

テントも何もなしで風さらしもいいところだ。すごい。

冬、寒くないんですか?と聞いてみても

「いや、これくらい布団あれば朝には汗かいとるわい」と言う

そうか、いけるのか。
案外冬でも野宿って出来るんだ…と関心させられる。
このじいちゃん、俺より野生レベルが凄そうだ。

ちなみに犬の名前はクゥちゃんだそうだ。

いつも通り夕暮れ時の川辺でペーロン祭の練習をしている音が聞こえ
川を勢いよく漕いで進む船を音と共に楽しんだ。
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そういえば、さっき寝床を変えたから
旅人のまゆさんはもう俺が行ってしまったと思ってしまって
もう会えなくなる可能性があるな。

何となく今近くに居る様な気がして来た。
旅に出ると感が鋭くなる。

町を小さく一周、二周してみてもいない。
仕方なく諦め買い物をして帰ろうとした時。

スーパーの前でばったり。

やっぱりいたー!

「あら、さっき丘の方に見に行っても居なくて
もう出てしまったのだと思って帰る所だったの。」

それもやっぱり。

それから寝床近くに移動して
祭の練習を眺めていつもの感じでお互い話していた。
主に四国88カ所を周った経験談を教えてもらって
四国に向けてのイメージがグッと広がった。

ありがたい事に洗濯と電気類の充電をして次の朝持って来て頂ける事になり
本当にお世話になりっぱなしで、感謝の一言では言い表せない。

「洗濯乾かさなきゃいけないし、そろそろ帰るね。」
とそう言って今日も10時頃に帰って行った。

おそらく明日、待ちわびた部品が来るはずだ。

そろそろこの町ともお別れか…。

少しセンチメンタルな気持ちになりながら寝袋に入った。

7日目 全ての出来事は必然。

5月13日 水曜日 (停泊3日目)

今日はいつもより少し早く起きた。

昨日の晩、すごく大切な事を思い出したからだ。

実は3日前、自転車のトラブルと、もう一つ問題があったのだ。

それは出発前日に大切な友達が水晶の付いたネックレスをもらっていた。
そのネックレスはその人がずっと大切にし
肌身離さず持っていた物だった。

自分も同じ様に19才の頃から肌身離さず付けていた水晶のネックレスを
もらうだけでは悪いので「また再会した時にまた交換しよう」
と自分の分身とも言えるほどお互い大切なものを交換した。

その大切な大切なものを山登りの日にどこかで落としてしまっていたのだ。

2日ほど、どこに行ったか考えても全く検討も付かず
ただひたすら落ち込んでいた。

そして3日目の夜、満月にほど近い綺麗な月を眺めていると
ふと、誰かが呼んだかの様に思い出した。

山の山頂で髪の毛を束ねる時に
一瞬ネックレスを外したビジョンが鮮明に思い出された
これは…行くしか無い。

また雪彦山を登ることを決意した。
誰かが持って帰ってるかもしれないし、
まずそこではないかもしれない。

分からないけど、可能性があるならかけてみたいと思った。

そして翌朝の14日
弁当を作りテントの中に荷物を全部置いて行き
雪彦山に向かった。

荷物を積んでいない自転車は快調に走った。
何度かボルトを探した海岸沿いのアップダウンが激しい道を10km越え
片道70kmにも及んだ。

登山口に着いたのは午後2時半。

早速登山を開始する。
登山ルートが3つほどコースを選べるので前回登っていないルートから登山開始。
このルートは行者が修行する為に登ったルートだけあって険しい道だった。

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両手も使わなければ登れない状態で3、40分登る。
体をこすらないと通れない大きな岩もあった。
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水を自転車に忘れているのに気がついたがもう遅い。
足は70km全力で漕いでガタガタ震えている。
今更、またこの急斜面は戻れない。
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途中、最後の登山者に訳を説明してペットボトルに半分以上ある水を頂けて助かった。

見覚えのある合流地点に到着し、また山頂を目指す。
登り始めてから1時間ほどして名峰雪彦山という看板が見えた。

山頂がここだと思って居たが違ったみたいだ。
少し勘違いをして遠回りしてしまったみたいだ。
時刻は3時半をまわっている。
夜になれば危険だし、空もどんより暗く
雨も今か今かと降り出しそうな天候だ。

半袖半ズボンに軽いランニングシューズで来てしまった事を後悔した。

崖から転落でもしようものなら
誰も登山者が居ないこの時間では通報してくれる人も居ない。
落ち方によっては、死を意味するだろう。

この山ではつい最近もこの山に慣れた登山者が崖から転落して亡くなっている。
崖の上にも真新しい花が手向けられているのを3日前に見ていた。
そうした事が頭に浮かんで少し恐怖を覚えた。

自分の身は自分しか守れない。
思わず足に力を入れた。

二等三角点の一つ(大天井山)を越えたのなら、もう一つの三峰山のはずだ。
さらに30分、山の峰のアップダウンを歩き山頂に近づいた。

なかったら…

そんなことも頭によぎるが
もう行って確認するしかそれを知る術はない。

恐る恐る記憶にあったベンチに近寄る。

ない…。
隙間に挟まってないか、丹念に調べた。

途方に暮れて顔を上げると…

誰かが見えやすい木の棒にくくり付けていた。

その石を見つけた瞬間、雨がパラついた。

まるで石が見つけてもらって嬉し涙を流している様なタイミングだった。
そしてまた、自分も自分がここに人の大切なものを
忘れて置き去りにしてしまった事に静かに涙した。

もう手放さないからな。

雨は降り続くのかと思いきや、その一瞬の20秒ほどだけだった。

でも安心はしていられない。
山頂からは下山の下りのみで安全第一で走って山を下った。

もうすぐ下山出来る距離に近づいた時
雨は降り出した。

石が守ってくれている。

難を逃れ下山。

辺りは薄暗くなっていた。
一息つき、今まであった事を振り返った。
頂上で大切なものを忘れて
荷台のネジが外れてしまい
数日間休める場所辺りでその事を見つけれた
これは偶然なのか必然なのか。

石が呼んでいた。そう感じずにはいられなかった。

またまた、帰りにお世話になったマンガの清水さんの家を訪ねてみた。
この前お世話になったお礼を言いたかったのだけど
またまたジュースを3本頂いた。

また、神戸に帰ったらこの山登りにくるので
その時また顔を出します!と言い残して
足早に相生市へ自転車を向けた。

小降りの雨が続く中ひたすら走って
あと8kmほどの2号線を走っていると
リアキャリアに鞄を二つ付けて颯爽と追い越して行くチャリダーに出会った。

呼び止めて少し話しをした。
彼は19才で横浜から5日かけて来ているらしく
2週間しか休みが取れないからスピーディーな旅をしている様。
なんと一日の走行が200kmを越えるらしい。
鞄二つだけだと、こうも違うものかと関心させられた。
夜7時あたりだったけど今夜岡山まであと60kmしかないから
岡山を目指します!!と去って行った。

良い旅を。そう言って自分も芝生の丘へ戻った。

屋根付きの芝生の丘の上に帰ると
旅人まゆさんからの置き手紙と差し入れが置いてあった。
残念ながら食べ物はカラスにやられて見当たらないが手紙の一節はこう書いてあった。

起こる事すべてBESTだよ。と

「うん、本当にその通りだな。」

そうつぶやいてこの日は寝る事にした。

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