6月15日後編〜21日『感動の福井』(404〜410日目)

6月15日 後編 (404日目)

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路上販売で出会った木村さんに
近くのお店に、自転車旅をして世界を周った経験を持つ
店長がいると聞き、
『ワインバル フォンデン』へ入った。

0時前後に扉を開けると
週始まりの月曜終盤だという事もあって
静かな店内へ入った。

カウンター席に座り、
木村さんは僕の説明を店長さんに話してくれた。

暖かく迎え入れてくれた店長のケイスケさんと、
レギュラースタッフのヒロアキくん二人。
二人とも丁寧な対応で紳士な男前。

今ではとてもじゃないが、
旅人だった面影は残されていないほど
爽やかな表情が印象的な方だった。

昔旅をしていた時は
やはり僕のように髪も長く
旅人感が満載の雰囲気を放っていたらしい。

ケイスケさんの世界自転車旅は
1年以上もかけてアジア圏の国々を巡り
インド、トルコなどを超え、
当時戦争で危険だった国を除いて
ヨーロッパに入り様々な国を超えて
日本へ帰ってきたそうだ。

坂道を登っていると
犬に追いかけられて噛みつかれ
人より野犬が怖かった事や、

4000km級の道路が舗装されていない
山道を自転車で登った話し。

何回か銃を向けられた事なんてざらにある。
なんて話し、などなど…。

日本では考えられないような
物語を数々語ってくれた。

ほうほう…世界はこの日本より、
遥かにアクシデントが起きる事が多々ある様だ…。

その話しを聞くと、
ちょっとした恐怖心も芽生えたが、
それは共に僕にとっては未知の世界で、
自然と胸の内側から
ワクワクと好奇心が刺激された。

木村さんは今年31歳で
どうやらここで数ヶ月前から
アルバイトをしているスタッフらしかった。

木村さんが不意にこう言った。
「なんなんだろう。27歳の君と、この僕の『差』は…。」
「あっはっはっは…。」と、絵に描いたような
心の篭っていない作り笑いをした。

…ん?

一瞬なんの事だかわからなかった。

他人は他人。自分は自分。
今となっては、比べる物では更々無い。と思っているが、
僕も、昔はそう言う思考に陥っていた時期も
あった事を思い出した。

木村さんから見て僕は自由で、
それはそれは華々しく映ったのかもしれない。

けれども、それはそう見えるだけであって
実際にはそうでは無いのだ。

僕にも、苦難や苦悩は山ほどある。
現に、財布を広げると2万円も無い。
貯金もゼロ。

もちろん、あと残りの日本半周を
この資金で続けられるはずがない。

今の将来には、
何一つ、保証なんて物は無いのだ。

『そうするにはどうしたらいいか。』
安定した給料や、仕事を与えてくれる社長も
自分には居ない。

だからそれを考え続ける。

『どうしたら、それが出来るのか』
その錯誤の日々だ。

その苦悩を抱える選択をしたからこそ、
その代償として僕は、
こうして自由にしているわけだ。

言い方を変えれば、
社会の歯車で生活する事を選択すれば
会社の社員の一員となり、
安定した給与それなりの保証が付いてくる。

要は、そのどちららを選択するか。

そしてその選択に、
揺るぎが無い信念を持てるかどうか。だ。
選択しただけでは始まらない
それは、始まりの一歩に過ぎないのだから…。

一歩進んだら、
また乗り越えなければならない一歩が。
時には大きな壁が目の前に立ちはだかる。
そこで心が負ければそこまで。

夢は叶えられない。

ボードゲームで80年代ヒットした
有名な人生ゲームで言うと、

振り出しに戻る。

あれほど、
ただのゲームでも嫌なコンテンツを自分に課すのは、
理にかなっていない。

せっかくの自分の一歩を無駄にしてはならない。

何でも初めの一歩が一番勇気がいるものだ。

自分に自信がない木村さんに、
どうしたらそうなれるか。と云う話しを
散々聞かれるので、木村さんと向き合って
上にある様な話しを散々した。

今後、その話しを何度も何度も
する羽目になるとも知らなかったが、
何回でも何度でも同じ事を言ってやろう。

木村さんはそうなりたいと願っている。
それが僕にはわかる。

願う事があるなら、
叶えようと何度でも言ってやる。

この世界はそう云う物で成り立っているんだと。

何かを選べば、何かを選べ無い。って事を。

信じて選んだ道を進み始めて、
途中で問題が起こると辞めてしまう様では、
何一つ、この世界では成し得れないって事を。

信じ続ける事。

ただその一つだけが
あなたの頭の中で想像した事を創造する
ってだけの簡単なコツを。

ただ、僕もまだ現に何一つ成し得ていない。
けれども、自分の想像した場所には
一歩一歩近ずいているのは確かだ。

いろんな話しを散々、
熱く熱く語って聞かせた夜だった。

それが今の僕にとっての仕事だ。
お金なんて求めていない。
目の前の人の喜びを生み出す事。

一歩踏み出せない人の
一歩を後押しすること。

それが僕にとって、お金よりも価値がある事だ。

ケイスケさんに、
寝る場所はどうするのかと聞かれたので
街に入る時に越えた橋に河川敷を見つけていたので
そこで寝る予定だと話すと、

「ちょうど、たまたまここのオーナーが東京へ移住して、
その部屋が空いているので、
そこで良かったら泊まっていって下さい。
俺も、海外を旅している時は
数多くの人にお世話になって来た。
タダ酒もタダ飯も沢山させてもらってお世話になった。
だから、今度は俺がお返しする番かもしれません。」と。

そう行って、ご飯もお酒もご馳走になった上に
マンションの一室を丸々
借りられる事になったのだった。
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閉店時間の3時を迎える頃。
部屋へ案内される時、ケイスケさんの気配りで
翌日の昼食まで持たせてくれたのだった。


6月16日(405日目)

福井市のマンションの一室で目が覚めた。
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出発してからのブログ更新10日分が
溜まりに溜まっていた為、
ブログ更新を追いつかせる迄
この部屋を借りさせてもらうことにした。

旅中には、まずこんな状況はない。

まさに奇跡。

そう表現しても過言ではないだろう。

普通、人の家に泊まれると云うのが基本的で
やはり、お世話になっているので
屋根のある所で寝れるのはいいけれど、
非常にお世話になる方には気を使わざる終えない。

こんな、自分の部屋かの様な状況は、
本当に奇跡としか言いようがない。

誰も住んでいなくて、
ガス、電気、水道。
ある程度の家財なども揃っている。

目が覚めても夢かと思ってしまう状況だった。

お昼に木村さんから連絡が来て
昼ごはんを食べに行こうと誘われたので
昼食へ出かけた。

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木村さんが迎えに来て
車へ乗り込んだ。

木村さんの車に乗り込むと、
早速何を食べるか決めることにした。
「福井の名物を食べに
連れて行ってあげようと思ったんだけど、
一番有名なヨーロッパ圏のカツ丼は今日定休日だから、
後は、お寿司か、蕎麦だね。
どっちがいい??
君が食べたい方に行こう!!」

そう言うもんで、
食べれるなら何でもいいんだけど、
敷いて言えば…
やっぱり…お寿司!!

思い切って言うと。

「わかりました。全然あなたが食べたい物で構いませんよ。
では、私のオススメのお寿司屋さんへ
お連れしましょう。」

そう言ってお寿司屋さんへ車を走らせた。
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これから行くお寿司やは
回転寿司だが、県内の回転寿司では
そこが一番美味しくオススメらしい。

お店に到着。
『くるくる寿司 ほがらか亭』
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店内に入りさっそく
「さぁ、何でも好きなものを食べてください!」

そう言われメニューを見るとびっくり仰天。

一皿240円程から
高いものは800円、900円もする。

ひょえーーーーー。
こんなに上等なお値段のお寿司を
頂いていいんだろうか?!

ガンガン食べるには
ちょっと、遠慮してしまう。

そんな僕を見えてからか
高い品を木村さんのオススメチョイスで頂いた。

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口の中でサッと溶けてしまう中トロ。

カワハギの肝乗せにぎり。

いくら、うなきゅう、サーモン、
大きなブリのカマ焼き、赤だし、

福井名物の鯖のへしこ寿司。

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などなど…

あれこれ「これ、食べる?」
そう言って次々と食べさせてくれた。

木村さんは色んなことに対しての雑学が豊富な方で
どうして鯖のへしこが名物なのか、など
色んな話を聞かせてくれた。

食事を終えてブログ編集の為に
お借りしているマンションへ戻って
黙々と作業した。

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晩御飯には、
昨日ワインバーの店長のケイスケさんが
翌日に食べてと頂いたオムライスと唐揚げを食べた。

8時頃に、
また木村さんから連絡が入った。

「ワインバル フォンデンに居ます。
待っています。」と。

溜まりに溜まったブログの編集に集中したいのも山々だが
お世話になってこの縁を繋げてくれた木村さんを
無視するわけにいかない。

ひと段落させた所で
ワインバーへ向かった。

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食べることが大好きな木村さんから
福井あたりで有名な焼き鳥
『秋吉』の焼き鳥の差し入れをつまみながら
今日もうまいお酒を頂いた。

この晩も色々と
木村さんからは近くに太鼓博物館があって、
その奥の案内所で無料チケットが
貰えるかもしれない話しや、
福井新聞社に行ってみてはどうかと勧められ
新聞社に飛び込みで行ったことがなかったので
行ってみようかと云う気になった。

昨晩と同じような事を
熱く語ったりと永遠としていたが、
それを見かねたケイスケさんが
「木村さん。もう言葉じゃ理解していないみたいだから
何か挑戦してみようよ!!
口先ばかりであれこれ言ってても
今までの付き合いから見てても、意味がないと僕は思います。
実際に何か行動を起こして見ましょうよ。」

おぉ、それはそうだ。
なかなか、それは面白いじゃないですか!
僕はそう言って盛り上がっていた。

じゃあ僕が思うには、
富士山の麓から自分の足で山頂に登るとか??
ちょっと無理かも、やりたくないかもって事を
乗り切ってみてください。

実際に僕は4年前の日本一周初挑戦での事故以前に
富士山へ寄り、登ったことがあります。
2日かけて重たい自転車を
押して歩くだけで5号目まで登りました。

辺りには雲海が敷き詰められ
既に雲の上でした。

雲の上まで自転車を押すだけで登りました。

6時間くらいかかると言われていましたが
夜9時に登り始めて夜中0時に頂上へ到着してしまいました。
夏場の軽装で登っていた僕は、
あまりの寒さで凍死しかけました。

朝日が登ってきて太陽の暖かさを感じた時は
死ぬほど泣いた。

あの感動は今でも忘れていない。

そこまで過酷な事をしろとは言いませんが、
日本で一番高い山に自分の足で登ったら
それはそれは得る物も多いと思いませんか??

はいっ。じゃあ、決まり!!

僕的にはそれが一番いいと思ったのだが
木村さんは乗り気じゃない様だった。

「ち、ちょっとまままま待って下さいよ
それは今は出来るとはお答えできません。」

僕は今しかいないんです。
いつまでも福井にはいませんよ?

散々これまでに話しましたよ木村さん!!
今、自分の壁をぶち破る時が来たんじゃないですか?!
チャンスはいつ来るかなんてわからない。
それを逃せば一生見送り。
見送り三振、バッターチェンジです。

「えぇーそんな事言われても…。
とにかく、今日には答えられないです。
明日までに考えてきます。。」

はぁ…そうですか。。。
まぁ、それもそうか。わかりました。
では明日までに決断を。
それをやるやらないか。

体力も遥かに無いように思うので
それが出来ないと判断するのなら、
何か他に挑戦する事を考えてきてください。

そんな話しをあーだこーだ続けて、
今夜も閉店時間の3時まで酒を飲み、
少しだけでもお金を頂いてもらおうとしたが、
ケイスケさんは頑なにいらない。と言って
お金を受け取ってはくれなかったのだった。


6月17日(406日目)

今日も目が覚めてブログ更新。

昼ごろまで編集作業をこなして、
昼ごはんと休憩がてらに
近くの昨日行けなかったカツ丼を食べに向かった。

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福井一の歓楽街沿いにある
『ヨーロッパ軒 総本店』
福井の「カツ丼」は
きめ細やかなパン粉で揚げたカツを、
秘伝のソースに浸したものを
ご飯の上に乗せてあるシンプルなものだった。

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カツ丼 880円

薄手のカツ3枚にご飯のみ。
揚げ方などはとても美味しいが、
味は見ての通り。

そのまんまだった。

それもそのはず。

素材はそれだけなのだから…。

関西人の僕としては、
このお値段では、種類豊富な串カツを
色んな具材を選んで食べたいと思ってしまう一品でした。

決して美味しくないわけではない。

ちなみに卵でとじてある
福井県以外のカツ丼を
福井県では上カツ丼と言うらしい。

福井県民は初めて県外に出てカツ丼を頼んだら、
ソースではなくて卵がとじてあることが
逆にビックリしてしまうらしい。

本日1食目にしては重たい揚げ物とご飯を食べ
胃もたれがちになりながらマンションへ戻り、
編集作業を続行した。

3時半頃に今日も木村さんから
「昼ごはんにいきませんか?」と
連絡が入った。

この時間に昼ごはんをまだ、
食べていないとでも思ったのだろうか…?

しかも行き先は昼食べたばかりのヨーロッパ軒。

いやぁーーー、あれを二杯目はちょっと…
話しを聞くだけでも胃もたれが…

「では、お蕎麦なんかどうですか??」

サッパリしたものなら食べれそうです。

「では、もう下にいますので降りてきてください。」

ってもう居るの?!

新手のストーカー紛いの行動に
ちょっとおかしくなりつつも
またもや木村さんと昼食デートへ出かけることにした。
IMG_4082木村さんのオススメの場所へ向かうと…
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普段は開いているはずが、
この日に限っては2時で閉店して
看板の塗装をしていた。

予想外な事にも動じず、
他のところへ案内してくれる事になった。

その道中、福井の蕎麦が何故名物になったかを
雑学王の木村さんは教えてくれた。

昔に昭和天皇が福井に訪れた際に
昭和天皇が「福井のお蕎麦が美味しかった。」と
発言した事から、一気に名物となったそうだ。

へぇ〜よく知っていますね〜。
と感心していると、

「あ、今日は二軒ハシゴしますので。
大丈夫ですか?食べられますか??」

二軒も?!

昼ごはん食べたけど大丈夫かな…
おそらく最近体を動かしっぱなしだったので
食べても食べてもお腹が空く大食いになっているので
食べられるとは思います。

「じゃあ、2軒目はどんぶりに溢れんばかりの
ニシンが乗ったそばを食べに行きましょう。」

そうこう言って居ると蕎麦屋に到着。
『つるき蕎麦 本店』
IMG_4083IMG_4084入り口に入ると
またもやソースカツ丼が。
IMG_4085やっぱり福井はどこにでもあるんだなーと
土地によって、食べ物の違いが目に見える。

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純和風な店内。

木村さんは、
福井のお蕎麦のメジャーな食べ方は
大根おろしだと教えてくれた。
それに鯖寿司も有名なので、
名物セットを注文。

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ダシに漬けるのではなく、
かけるのが一般的な食べ方らしい。

麺にはコシがあり、とても美味しい蕎麦でした。

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鯖寿司は米との間に
サッパリした漬物が挟まっていて
これまた美味い!!

食べ終えて2軒目へ。

福井駅の中にある
『今庄そば』

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中に入ると
「本当にニシンそばでいいの?」
と聞かれた。

ど、、どういう意味なのだ…
何を意図しているんだろうか…

あなたが「ニシンそばを食べよう」って
言ったんじゃないですか!!

こんな、おっちょこちょいな性格が
またいいところであり、可愛らしい人だ。

噂のニシンそば
IMG_4093駅中に良くある立ち食い蕎麦らしい
コシのない麺だが、
注文から出されるまでの速さはピカイチ。

ニシンも甘くほろほろしていて
おいしい一品でした。

車への帰り際に木村さんが
福井で有名なお菓子も食べてみて欲しいと
名物の五月ヶ瀬のお菓子までもたせてくれた。

木村さんは翌日から仕事が始まるらしいので
これで昼食デートはおしまいになりそうだ。

車を降りる間際に
「えぇーさみしいー。デート出来ないのさみしいー。」
とここ辺りから慣れてきたのか、
おかま口調でそう言ってきた。

う、うん。そうだね。
そのノリはよくわからないや…。
では、また。

そう言ってマンションへ戻った。

例の如く、
木村さんからワインバーに居ますと連絡が入ったが、
手を付けていたブログを更新してしまいたい事もあったし、
先ほどの別れ際の恐怖体験もあって
すぐには顔を出さなかった。
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0時を過ぎた頃に
ようやく編集がひと段落。

それからワインバーへ向かった。

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今夜も木村さんからの
美味しい串カツの差し入れと共に
美味しい冷たいビールを頂く。

ぷはーーーっ。美味い。

で、木村さん。

ねぇねぇとかおかま口調で言って
ろっ骨の下辺りを用も無いのに、
ツンツンしてくるのはいいけどさ。

昨日の話。忘れていないよね??
お昼は堅い話でご飯がまずくならないように
その話は控えていたけれど。
イエスかノーか。やるか、やらないか。
もし、やらないなら他の方法を考えてね。
って言ってたでしょ?

「あ、はい。決めてきました。
富士山は体力的にもやはり無理かもしれませんが、
自転車で越前市に行くと決めました!!」

おぉ!!そうですか。
やっとやる気になってくれましたか木村さん!!!
感動です!!

で、どんな距離なのかな???
ケータイで地図を確認してみた。

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え?

22km?

…。

近っ!!

近すぎっしょこれは!!!!

はぁ?!
熱く語り通した2日間の
あの話しを踏まえた上で、
これだけの距離しか行けないと
言うんですか?!?!

マジで言ってんの木村さん?!

あまりの驚きから、思わず大声で言ってしまった。

「えぇ、はい。」

そう言って平然と自信満々に答える木村さん。

本当に信じられない…。

人間不信になってしまうかと云う思いだった。
もしくは、この人は宇宙人なんだ
自分に言い聞かせる他なかった。

僕が木村さんに教えたかった事は
目標があったとして、まずそれを想像する。

次にそれを達成できた時の事を想像して欲しかった。

おそらくあなたはやっている途中の、
辛さ、しんどさしか想像していなかった。

もし、僕ならば
達成した時の喜びも当然と想像しますが、
更に、
それを達成し終えてから帰ってきた時の
周りの反応の違いまで想像します。

一段階も二段階も先を見ます。

どうだった?!本当に行って来たんだね木村さん!!
そう言ってみんな駆け寄り木村さんの周りの仲間の反応まで
ガラッと変わるでしょう。

そう言う話しを散々してきたはずなのに…

この22kmじゃあ、
幼稚園児でも行けますよ!!

もう、落胆を通り越しておかしくなってきた。

まぁでも、決めた事はやる。

百歩譲って、それでいいでしょう。
普段運動していないなら仕方ないかもしれません。
では、そんな1日で、もしくは大目に見ても
4時間で出来てしまう事をいつやりましょう??

「えぇ…そんな、いきなり言われても〜」
(また横腹をツンツンしてくる。)

ツンツンは本当に辞めて。
面白く無いから。

「えぇ〜なんでよぉ〜ん」
(ツンツン)

全く…。。。

悲しくなってきたわ!!

男を見せいきむらぁぁぁ!!!!!
喝を入れる為に肩を思いっきり叩いた。

「はい、もう一回して♡」

…。

もういいわ。

一ヶ月以内ね木村さん。

もうそれっきりその話を熱く語ることを辞めた。

ほんと、わかってんのかな…??
とほほ…。

その夜、通常3時閉店のフォンデンは
遅くまでみんな帰らずカラオケなどをして楽しんだ。

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ワインバーなのに2部屋も十数人程入れる
カラオケルームがこのお店にはあるのだ。

部屋の使用料は2000円とお手頃価格。
飲み放題60分980円〜などもあり、
そこらへんのカラオケに行くよりも安くついて
さらに美味しい料理としっかりしたお酒が出てくる
斬新なスタイルのお店なのだ。

朝方まで歌って騒いで飲み明かし、
午前5時頃、ケイスケさんとヒロアキくんが
撃沈したのを合図に解散。

いつもタダ酒になっていて気を使うので、
せめて原価くらい貰ってほしい。
そう思って、カウンターの上にあった灰皿の下に
気持ち程度ではあるが、
お金を隠して部屋に戻ることにした。


6月18日(407日目)

この日は、木村さんからの
昼食デートのお誘いはなかったので
起きてから夜中3時頃までパソコンに張り付き
これまたケイスケさんに頂いたバームクーヘンを食べながら
コーヒーをすすって編集作業を行った。
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5日分の出来事を編集しているだけで
丸一日時間がかかった。

毎日毎日色んな事が起こるし
それを事細かに思い出したり、
言葉に表現するのは到底時間がかかる作業。

昔の文章を見てみると恥ずかしい内容ばかり。

それも、自分の内面が現れているようで
あえてそのままにしている。

後から見直して、
あぁ、あの時はこんな思考や心境だったなと
自分自身にもわかるように
あえて編集はしていない。

読者の方々にも、
あまりの違いに僕の心境の変化が
見て取れる事でしょう。

編集作業に行き詰まり、
タバコを噛んで窓から景色を眺める。

これほどまでに滞在する事になるとは
思っていなかったので、
ケイスケさんに何か恩返しが出来ないかと考えた。

昨日、ケイスケさんが
ふと、言っていた一言を思い出した。

「もしよかったら3日とか一週間だけでも
ウチで働いてもいいし。それも面白そうだよね。」

そうだなー。

宿代として、
給料はなくてもいいから働かせてもらおうかな??

そんな思いが芽生え始めた。

悩むくらいなら話してみるか。

そう思い立って、
夕方頃に店のオープン作業で仕事に来るケイスケさんへ
その話をしに向かった。

いつも、お世話になってて
何か出来ないかと僕なりに考えたんですが、
もし、バイトが足りていない日があれば、
2、3日ほど雇ってもらえませんか?
家賃として恩返ししたいので、給料は入りません。

「もちろん、構いませんよ。
給料なしでは働いてもらうことは出来ませんが、
明日から金土の週末なので、その二日間とかいかがです?
あ、あと、これ。」

そう言って昨日灰皿の下に忍ばせておいたお金を見せてきた。

え…?なんですかそれ?
僕のじゃ、ないですよ。

「いやいや、わかってますから。」

そういってお金を返された。

バレてしまったか…
ほんと、どこまで優しいんだ。

そうして翌日からの仕事が決まったのだった。

編集を終えると夜中の3時だった。
あまりの集中具合にバームクーヘンとコーヒー
しかお腹に入れていなかったので
夜中までやっている中華料理屋食事をして
この日は帰って眠る事にした。


6月19日(408日目)

朝起きて、
ブログ編集を昨日に終えていたので
雨の降る中、街を探検しに出ることにした。

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福井市内にお堀があって
昔はお城がそこにあった事が伺える。

珍しいのは城跡跡にも関わらず、
観光地化しないで中の敷地に県庁があったり、
県警本部などの建物が敷き詰められていた。
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IMG_4105お堀の外へ出て街中へ。
IMG_4110IMG_4115IMG_4114IMG_4111街中のアーケードに大きくストリートアートが描かれ
ストリート文化もそこそこある様に見えた。

雰囲気がいい店に入って、昼からビールを頼んで飲む。
IMG_4116IMG_4117そこの店員のお兄さんに、
近くで美味しい食べ物はどこかと尋ねて
オススメのラーメン屋へ向かった。
IMG_4118IMG_4119お兄さんが言っていた
もやしラーメンを注文して食べる。

オススメしてくれた事もあって
なかなか美味しいラーメンだった。

この日は、それで満足して散歩を終えて帰った。

夜8時から翌日3時までは
ワインバー、フォンデンでのアルバイト初日。

神戸でバーテンダーをしていたので
そこそこ出来るかと思ったが、
よくよく考えても見ると、
ワインの品揃えが豊富なこのお店では
こんな感じのワインはどれ?など。

専門知識を必要とするお仕事で、
ただの修行も何もしていない、
見て見様で覚えたバーテンダーが
すぐに出来る仕事でもなかった事を
つくづく思い知らされた。

主にグラス洗いや、
厨房の皿洗いを中心に仕事をさせてもらった。
厨房の料理を担当するかっちゃんは
同い年で気兼ねなく会話する事が出来た。
かっちゃんは元軍隊に所属していたらしい。
IMG_4120夜3時に仕事を終えて、
久々に仕事をした1日だった。


6月20日(409日目)

朝起きて今日も街へ散歩に出かける。

この日は雨も降っていなかったので
自転車を持ち出して路上で一人でも多くの人に
出会う活動をする事にした。

自転車を転がして走っているだけで
コーヒーを差し入れしてくれた酒屋の方。

がんばってと声をかけてくれた人には
良かったら俺のステッカー貰ってくれませんかと言って渡す。

若い子らにこそ、見てもらいたい思いがあるからだ。
IMG_4123昨日のラーメン屋を教えてくれたお店にも顔を覗かせ、
新たな昼ごはん屋を聞き出し、近くのカレー屋へ。

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『モーニングトマト』

チキンカレー1100円

少し高めのお値段だったが味は中の上。

敦賀の海辺に届けられたカレーがとても美味し過ぎた為に
それを超えるインパクトは感じられなかった。

とは言うものの、
スパイシーで美味しいカレーでした。

二階にあるガラス張りの席について
自転車を見張りながら、
近くを通る人の反応を見たりして観察。

IMG_4125昼食を食べ終えて
駅前で路上販売をする事にした。
IMG_4126せめて、昼飯代くらいは稼ぎたいところだ。
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IMG_4127旅中に思った一言などを中心に
言葉を書き綴ったものと、おなじみのステッカー販売。

字が汚いから、
これはなんとかしなくちゃいけないなぁ…
とか思いながらも販売活動開始。

音楽をパソコンから流して、
酒屋のおじさんにもらったコーヒーを飲んで
トム・ソーヤの冒険の本を読みながら
気長に駅前で居座った。

「どれか一つくださいな?」
と言ってパンを買ってきて、
差し入れ付きでステッカーを購入してくれたお母さん。

「アンタみたいな人を見ると、元気が出るよ。」
そう言ってくれたお母ちゃん。

インドをバックパッカーで旅をしたお兄さん。
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色んな方に今日も会えて、
売り上げは4、5時間で1000円ほど。

昼食代の足しにはなったかな!
福井の皆さん本当にありがとう。

誰に言うでもなく、空へこの思いを向けた。
今日出会った方に届くといいが。

福井の実家となりつつある
「ワインバル フォンデン」へ戻った。

すると、
滅多に福井に帰ってこないらしい
フォンデンのオーナーさんが店の中に居た。

オーナーさんが居るからこそ、
僕はここに居ていられる。

是非、お会いしてお礼の一つでも
言いたいものだと思っていたのが通じたのか、
目の前にそれは突然に寄ってきた。

今、住んでいる部屋も以前までは
オーナーさんが住んでいた部屋で、
部屋に飾ってあった昔の不良時代の写真や
心に刺さる格言のメモなどを見て、
どんな人かと思って居た。

オーナーのコウイチさんは、
今はもちろん不良ではなくとても頭の回転が良さそうな
実業家になっていた。

このワインバルだけでなく、
5つ以上もの職種の事業を全国各地に展開し
様々な事に目を向けている大らかで優しい方だった。

このフォンデンのスタッフにも、
「お前たちのやり易いように、好きにやってくれよ。」
そう言って聞かせている様だった。

僕もお店を任せているアメリカ人のJustinにも
そう言ってある。

その方が、いい。
あれこれ指示されるだけだと
現場に立つ人間は現場にしかわからない事が
山ほどある。

店にも立たないオーナーへの
愚痴は何一つ出ないし、
本人にとっても自分のお店同然になるので
働き甲斐がある事になるのだ。

その仲間を全て信頼し、任せていれば、
お店を潰してしまう様にならない為に
現場に立つ責任者はそれについて
自然と向き合って考えるのだ。

一ヶ月、又は二ヶ月に一度帰ってきて
少し顔を出すらしいが、
この日は何故だかお店に留まり
お話をする事が出来た。

「周りの人は、本当にこんな事は珍しいよ。」
と言っていた。

いや、ちょっと待てよ…
僕が部屋を使っていたからか…!!!

今、気がつきました…
コウイチさん、本当にすいません。
ありがとうございました。。。

IMG_4133

左がコウイチさんで右は
以前から何度かお話させて貰って
お知り合いになった、
「本気になったら」がキャッチコピーの
大原学園の支店長、竹内さん。

コウイチさんが、
「キミの自転車目立つし、店の前に置いてたら??
その方が話題にもなって、
働いてると会話のネタにもなって
その方が面白いんじゃない??」

そう言って、
普段は裏の見えないところに
隠す様に置いてあった自転車を、
店先に置かせてもらえる事になった。

そうして自転車を店頭に置いて
コウイチさんと話していると、
本当に自転車を見て人が入ってきた。

まだ仕事に入っていなかったので、
その方々に「良ければお話しましょう」
そう誘われたのでご一緒させてもらって、
一緒にお酒を頂いた。

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田中さんと服部さんとは2時間ほど
お話をさせて頂いた。

ピザなどのご飯も一緒に振舞って下さって
美味しい料理と共に会話を楽しんだ。

次は金沢に行くと云う話になると、
服部さんも2日後に金沢に行くらしく
そこで会えたらねと話は続いて、
もし会えたなら
田中さんが漬けた美味しい梅干しを
届けてくれると面白い展開に話は発展。

そうして、
楽しい話に花を咲かせて
どんどんと飲んでいた結果、
千鳥足でお姉さん方は帰っていったのだった。

それから、アルバイトに入らせて頂いた。

閉店間際になり、
店内がゆっくりとしてくると
この日、助っ人で働きに来ていた木村さんと
店長のケイスケさんに
大原学園、支店長の竹内さんとで会話をしていた。

僕、そろそろ明日にでも
出発しようと思っています。
みなさんと会えて本当によかったです。

そう言って旅立つ事を伝えた。

そうして、最後の夜となる会話をしていると
ある事を思い出した。

ところで木村さん。
一ヶ月以内と目標を立てましたが、
明確にいつやるか、決めておきましょうよ!と

「えぇ、、、今は言えません。
僕にも家の用事とか仕事とか色々とありますんで。。。」

それはわかりますが、
一日あれば出来てしまう事ですよ…?
何でそう毎回ネガティブなんですか!
良くない思考ですよ。
この際ですから、
自分を変える一歩を出してみましょうよ!!

すると、ケイスケさんが
思いついたかのように口を開いた。

「よしくん、明日。
別にここに行かなければならないって用事は
ないですよね??」

えぇ。二日後の午後に金沢なので、
明日は用事とかは無く自由です。

「よしっ。じゃあ木村さん。
明日だ!!!
もう、よしくんも出てしまうし、
今まで散々話を聞かせてもらっていると思います。
ここで、よしくんを安心させて
気持ちよく再出発してもらおうよ!!

竹内さんも、「おぉ、それはいい!!」

みんなの気持ちは木村さんに向けられた。

木村さんはなんだか
責め立てられて居る様なネガティブ思考のままで
そこまで周りに期待を寄せられたのにも関わらず、
思い腰を上げようとはしなかった。

「明日は、本当に。本当に用事があって…。
夜に親と話さなくちゃいけないんです。」

一同落胆…。

夜でしょ??

幼稚園児でも行って帰ってこれる距離ですよ?

「いやぁ、、本当に大切な話が…」

わかりました。話すのはもちろん家族の事なんで
僕らには何とも言えませんが、
一体、何時間その話しはかかるんですか。。?

「2時間…いや3時間くらい。」

うーーーーん…。

わかりました。
はっきり言って失望しました。
この数日間の会話を水に流された様で
本当に無駄な事したと感じたし、悲しいです。

そう言って話しを辞めた。

「わ、わかりました!行きますよ」
焦る様に木村さんは言った。

そーーーー!!
そう来なくっちゃ木村さん!!!

嬉しさのあまり両肩をバシバシ叩いた。

今回の事が報われた様で心底嬉しかった。

またもやネガティブ思考の木村さんから
信じられない様な言葉が発せられた。

「自転車がパンクしているので、
目的地に到着できるかわかりませんが
やるだけやってみます…」と。

じゃあわかりました。
僕も付いていきます!
木村さんの家に僕がパンク修理しに朝いきます。
僕はパンク修理の道具もあるし、
5分で修理する事が可能です。

「い、いや…。僕一人で気楽に行きたいです…。」

何言ってんですか!!
散々日本一周について行かせてくれと言っていたのに
すぐそこの街までなら嫌なんですか?
なんでそうなるの???

理解不能だった。

「とにかく、行けるとこまで行ってみます…。」

もういいですよ。
木村さんの口からは、
何も信頼できなくなりました。

取り戻したいなら、
もうやってから言って下さい。
行動でしかもう何も説得力はあなたにはありません。

「本当に、本当にやるって…」

それから返事はしなかった。
同じ空間にいたけれど目も合わせなかった。
お世話になった方だが、
周りの期待を裏切るとこうなるって事を
身に染みるほどわかって欲しかったからだ。

本当なら、
こんな悲しい事は僕だってしたくない。
せめてもの、僕なりの木村さんへの愛だった。

行く行くといいつつ、
ケイスケさんに向かって言い訳の様に
半分くらいの距離の地名を出して

「そこまでとか、とにかく頑張る。」

とか意味のわからない事を言って
ケイスケさんにも

「何でそんなどうなるかわからない、
どこまで行けるかわかんないのに
そんな自分へのできなかった時の保障として
そんな事を言うんだ!!」

と、喝を入れられていた。

それを横目に無視。

もう、明日の行動を見てみるしか
なくなってしまった。

最後の一夜なのに
こんな結果になってしまった事は
とても残念な気持ちだった。

気持ちを切り替え、仕事が終わってから
お客さんと飲みに行こうと言う話しになって
近くの飲み屋へケイスケさんとヒロアキくんとお客さんの
4人で飲みに出かけた。

出る前に木村さんは付いて来たそうにしていたけど、
今さっきの出来事でみんなの心は落胆し、
仲間に来るなとも言えないので
「来たかったら来ていいよ」と言って飲み屋へ向かった。

飲み屋へ到着し、気を取り戻して乾杯。

間も無くケイスケさんの携帯が鳴った。
もしもし?木村さん?
うん、だから来たかったら来ていいですよって。
いや、誘われてるとか無いとかじゃなくって。
とにかく、来たいなら僕らは待ってますって事です。
じゃあね!そう言って電話を無理矢理切った。

ケイスケさんは
木村さんと長年の付き合いだから
行動パターンがわかるんだよ。
また、これすぐに掛けてくるよ?

そう言うと、
やはり携帯が鳴った。

「だーかーらー!!
来たかったら来ていいって!!
はい、お待ちしています!」

そう言ってまた電話を切った。

1分もしない内に木村さんが店内に入って来た。

そして一言。

「僕、誘われてないので帰りますね。
では…。」

そうわざわざ言いに来て
店を出て行った。

僕は意味がわからず唖然としていた。
え、どう言うこと?!
わざわざ言いに来る必要あるの??
頭の中はハテナで埋め尽くされた。

「木村さん、絶対すぐに戻って来るよ。」
そう言った瞬間、
また木村さんが帰ってきた。

もう、なんだかそれが可笑しくって可笑しくって
さっきの事でイラついていたけれど
爆笑してしまった。

まさに宇宙人としか考えられない。

お茶目な行動がなんとも見捨てられないキャラだ。

それを何度も繰り返し、
終いには逆ギレし始めた。

「何でそんな扱いなの??
どうしてそんな扱いするの??」

もう、いいから座りなよ。店の人に迷惑だ。
そう言うとようやく椅子に座った。

僕としては、
さっきからの会話でみんな落胆させられて
そんな扱いを受けてしまうのも無理はないと思っていた。

どうしてそれがわからないんだろうか??
自分に原因があると、今さっきの行動を
振り返られないのだろうか?

思わず、たまらなくなって
木村さんに意見を言うと
「ちょっと貴方は黙ってて下さい。」
と怒りの矛先は僕に向けられた。

…。

もういいや。

最後の夜だってのに、
なんでこうなるかなー。

自分の事しか考えてないのかな?
木村さんの為を思って言ってるつもりなのに…

理解に苦しんだ。

結局は、よしくんが最後の夜なんだから
もうそんな事言わずみんなで楽しく飲もうぜ!
そう言ってケイスケさんがまとめあげてくれて
飲み会が始まった。

もう僕もヤケになって
テキーラやビールを一気飲みして
今日の事は忘れ、楽しむ事にしたのだった。


6月21日(410日目)

昨晩の二日酔いが続く中で目が覚めた。

そうだ…木村さん。
どうなっただろう??

そう思って電話をしてみた。

電話に出ると、後ろからテレビの音がする。

…?

まさか…まさかまさかまさか
行っていないの…か??

返事を聞くのも怖いが
勇気を出して聞いてみた。

「どうでした?行けましたか??」

えぇ、行ってきましたよ。

おぉぉぉーーーー!!本当ですか木村さん!!
嘘じゃないんですね??!!

ええ。本当に行ってきました。

木村さんは自信に満ち溢れた声でそう言った。

奇跡!!

あの木村さんがついに!!

飛び跳ねる思いだった。
寝起きだった目もすぐに覚めてしまった。

とってもとっても心の底から嬉しかった。

木村さんは
ついに、有言実行をしてくれたのだ。
昨日の晩も僕の2倍以上飲んだにも関わらず、
天気が悪いのにも関わらず、
ママチャリにも関わらず、
状況は極めて不利だったのにも関わらず、
ようやく、決めた事を実行してくれたのだ。

道中では天気が悪く、やっているウチは
何もいい事はなかったかもしれない。

けれども、帰って来て
周りの反応を見るとみんな喜んでくれて、
その顔や反応を見ると、
辛くしんどい事ばっかりだったけれど、
達成感みたいな、やったぞって気持ちがジワジワと来た。
と木村さんは自信に満ちた顔で語った。

それを終えた木村さんの表情は
自信に満ち溢れ、いつもより堂々としていた。

僕が知って欲しかった気持ちは
そこ
にあったのだ。

よくイジられて
自信を失っていた木村さんに伝えたかった

それは、

自分の行動が変われば
 周りの見る目は変わる。

 という事。

今まで培ってきた思考を変えるのは
到底難しい事だけれども、
このたった一週間だけの短期間で
ムチを打たれながらでも変化してくれたのは、
僕にとっても大きな勇気付けられる事となりました。

福井県での感動の結末。

滞在していた甲斐がありました。

そうならなかったら、
僕も自信を失っていたかもしれません。

これまでに
散々と失礼に値する事を書いてしまいましたが、
吐いた言葉は帰ってきません。
そう云ったメッセージもこれに込めているつもりです。

そして、僕は出会った当初に
何かあったら書きます。と言っていましたね?
僕から言った事を、聞いた事を理解してください。
僕は嘘をつきません。
全て本当の事で生きていたいです。

なのでこれからこの先は、
常に自分に自信を持って居られるような振る舞いを。
常に自分に対しての向上心の追求を。
常に周りの方々に対しての
愛を持って接していただけたらと思います。

あなたに日々向けられる言葉は
あなたを落とし入れる言葉ではありません。
みんなの願いです。

周りの人々は、自分を映し出すです。

その願いに近づく事で
あなたの思う想像した世界は必ず、
近寄ってきます。

周りに言ってくれる仲間がいるという事は
本当に恵まれた事で、
あなたにとっては掛け替えのないです。

周りにいるからと言って安心しきっていたら、
もし、仲間がいなくなった時には
カラッポになってしまって寂しい思いを必ず
する事になってしまいます。

木村さん。
どうせ見ているんでしょう。
この言葉を忘れそうになった時は
これを読み返して下さい。

これが、僕が木村さんに出来る最後の愛です。
決して嫌がらせなんかではありません。
僕は次に旅立たなくてはなりません。
この旅に終わりは、当分ないのです。

本当に会えてよかったです。
いろんな、この縁をつないでくれた事にも
最大限の感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも、僕たちにとって
お互いに刺激を与え続けて行けるような関係であれば
僕たちは離れていても一生の友です。

いつの日か、僕に言いましたよね。
「友達になってくれませんか。」と。

そんな言葉だけでは友達なんか増やせません。

心から認め合えて
初めて友達の枠を超えた
心の友となります。

僕はあなたの行動を見て
あなたを認めました。

最高だよ木村さん!!!

木村さんを見ていると、
ふと、昔の自分を見ているような気持ちになりました。
そして、あなたに会えた事で、
僕にとっても変化がありました。

福井滞在中に
あなたに会えた事で芽生えた想いを
プロフィール欄に追加しました。

僕は昔、
本当に自分に自信がなくって
自分の思っている事すらわからなくて
それを言葉にする事すら出来ない時がありました。

自分の事がわからなくなって
ある日、自殺未遂をしてしまいした。

つい最近まで
それが恥ずかしい事だと思っていましたし、
今でもそう思います。

ですが、
この福井滞在記を書くに当たって
木村さんに恥ずかしい想いをさせるだけでは
僕は失礼に値すると思って内容を変更しました。

そして、
昔の自分と向き合う事で
自分自身まだまだですが、
昔と違って少しは成長してきている事に
気がつきました。

僕だって一気にこうなったわけじゃありません。

一歩一歩進んできたからこそ
だと思っています。

長く辛い道のりでしたが、
今となっては笑い話しです。

木村さんにそれを知っていただきたかったので、
僕はそれを公表する事にしました。

今までは、
腕の傷は恥ずかしいものだと
隠していましたが、

今では、人に堂々と見せられます。

僕は昔こんな弱かった。と。
福井を出てから数人にもこの話しを
見せて言いました。

これまでに一度たりとも旅の途中には
そんな事をした事ありませんでした。

それほどあなたは、
僕に変化をもたらしています。
そして、
それほどの力をあなたは持っている。
それを良く理解して知っていて欲しいと思います。

あなたのおかげで刺激を頂き、
また一歩進む事が出来ました。
きむさん、ほんまありがとう。

でもまだまだやで木村さん!!
褒められて調子乗ったあかんで!!
俺もまだまだ。
最終富士山、秋に行こうや!
なっ!!

福井市の皆様。
本当にお世話になりました。

縁をつないでくれ、感動させられ、
僕に変化をもたらしてくれ、
美味しいものを沢山食べさせてくれた
宇宙人の福井名物、木村さん。

1週間もの期間を泊めてくれ
あれこれ隅々まで気遣いを尽くし
色んな旅の話しも聞かせてくれたケイスケさん。

この場があるきっかけとなった
オーナーのコウイチさんのおかげでもあります。

毎日ユルく、シュールな笑いを届けてくれるヒロアキくん。

その他多数の美人スタッフのお姉さん方。

毎日、ほんまに親切にしてもらって
ありがとうございました。

ほんま、感謝してます。

福井県は正直、失礼な話しですが来る前までは
コレと言ってあまり印象にありませんでしたが、
僕にとっては掛け替えのない土地となりました。

福井県最高。

と言うより、
ワインバル フォンデン
最高!!

最後の晩に行った焼肉。
あれは美味しかったなぁーーーーーーーーー。

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旅中には牛肉は高いので、
まず食べる事はないので久々の牛肉は最高でした。

翌日のパワーも半端なかったです!

焼肉屋の後の飲み屋まで、
最後の最後まで。

至れり尽くせりを、ケイスケさん
ありがとうございました

怒涛のドラマを見た一週間。

福井。

また、帰って来たいと思える場所が
増たのでした…。

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