11月8〜10日 北九州、九州一周完全制覇 (182〜184日目)

11月8日 「北九州で再び再会」 (182日目)

底冷えする山間部の公園で起床。

テント内と外気温の差で結露して
テントはビショビショになってしまっていた。
IMG_3775丁寧に拭くが、
外も中も濡れていてきりがない。

冬では結露をしない
少し値段がする良いテントがあった方がいいだろう。

テントを濡れたまま畳むのは気が進まないが
それでは前に進めない。

晴れの日なら乾かすが
生憎の天気は曇り。

仕方なくテントを畳んで
昨日の酔っぱらいおじさんが持たせてくれた
焼肉丼をほうばる。

冷たい冷えきった弁当を食べ、出発。

天気は朝から曇りで
出発早々、雨も少しパラつき始めた。

やがて宇佐市の看板が見える。

DSC_0012.JPG

ローマ字で書くとUSA。

3度の再会を果たしたアンドレーが九州で出会った時に
宇佐を通って来たと言っていたのを思い出す。

なるほど。
アメリカ人にとっては覚えやすい地名だ。
あいつもここを通ったんだろうか…?
などと、幾度となく再会した同士に
想いを馳せながら宇佐を駆け抜けた。

最近出会った方々の為に
そのアンドレーとの出会いの日記を
↓↓↓↓↓ここに貼付けておきます↓↓↓↓↓

『アンドレーとの出会い』
『二日目』
『三日目最終日』

『二度目の再会』
『二度目の再会、続き』

『三度目の再会』
『再び別れ』

IMG_3728.JPGやがて福岡県の看板が見えて来た。

もうそろそろ九州編は完結か…
思い返せばきりがないほど
九州でも色々あったな。

いろんな思い出が頭によぎる。

雨脚は強くなり
今夜にかけて降り続く予報が出ていた。

夏の間は気温が高いので
濡れながら寝ても問題なかったが
これからの季節はそうはいかなさそうだ。

屋根がある公園があればいいが
あるのか無いのかは、行って見ないと分からない。
カッパを着ていたが汗もかいて服は濡れ
寒さに襲われる。

ちょっと今夜は心配だな。
どうしたものか…と地図を見ていると
九州に入った初日にお世話になった夫婦の家まで
頑張って走れば辿り着ける距離に居た。

以前、古賀夫妻の家でお世話になっている時に
また帰りに寄ってもいいからと
言って頂いていた事を思い出し
すがる思いで電話してみた。

今までは基本的に自分から「泊めて下さい」なんて
厚かましい事は言うまいとしていたが
さすがに冬の雨は辛すぎる。

使い古したテントは防水性が全くない。
濡れたまま寝るのは夏とは違い
冬では出来そうも無い。

久々に電話に出たのは夫の潤さん。
久々でいきなりの頼み事の電話に驚いていたが
「妻がいいなら俺は全然構わんよ。」と言って
奥さんのとしこさんに変わった。

としこさんにも事情を話すと
快く「それならウチにおいでよ」と了解して下さった。

これで今夜の不安は消え去った。
あとはそこまでの30kmほどを
進むあるのみ!!

九州へ来た初日にお世話になったお宅を
九州最後の日に宿泊する。
ふんふん、いい響きじゃない!!

浮き足立って北九州へ自転車を走らせた。

休憩も挟まずに3時間ほどかかったか、
北九州市へ入ると道は複雑になり
急な坂道が増えて来た。

今まで走って来た街の中では
この重たい自転車では走りにくい街No,1ではないだろうか?
急な坂が多いし、昔に作られてからそのままの歩道は狭い道が多い。

そんな難関だらけの道をひたすら突き進み
日も暮れ暗くなった頃にようやく到着した。
IMG_3744.JPGおよそ3ヶ月ぶりの訪問。

このご夫妻の出会いは、山口県だった。
仕事でたまたま夫妻が山口を車で走っていた時に
国道を走る僕の自転車を見かけたらしい。

そこで、夫の潤さんが自転車後方に書いてある
ホームページのアドレスを
通り間際に記憶していた事から始まった。

このブログを見て、感銘を受けて下さって
直接メールを頂いた事から
この家にお世話になったのだ。

久々にご夫婦に再会。
二人とも相変わらず元気そうだった。

自分から頼んでおいて手ぶらじゃ失礼だと思い
お土産にささやかながらお酒などを買ってきておいた。

早速、お風呂に入ったらどう?
夕飯はこれから作るし、先に入ってきなよと
としこさんと潤さんは優しく出迎えてくれた。

そうして、ありがたく風呂場に向かうと
一つ、名案を思いついた。

 それは、座間味島のキャンプ場で
2週間ほど滞在していた時に出会った方が
同じ北九州市で居酒屋を経営していて
「北九州に来たときは是非立ち寄って」と
言っていた方のお店に夫婦を連れて行って
上げようと思いついたのだ。

ご飯を作って頂くのも気を使うので
そこに僕がご馳走するので行きましょう!
そう、お誘いをしてから風呂に入らせてもらった。

座間味島で出会った方のお店は
なんと偶然にも2kmほどの距離にあり
すぐにでも迎える位置だった。

九州工業大学の正門の目の前にその店はあった。
『立ち飲み処 とりひめ』

IMG_3733.JPG

座間味島で出会った新井さん一家。
新井さんは家族総勢で座間味に来ていた。
奥さんやお母さん方とお子さん会わせて9人ほどで
キャンプ場は一部、その一族の村と化していた。

新井さんとはそのキャンプ場で
顔を会わす度によく話をした。

とりひめという名前の店から
焼きとり屋だと勘違いしてしまっていた様だ。

どうやらガッツリとご飯は食べれそうにない。

座間味島以来の再会を喜んでくれた新井さんは
入って早々、シャンパンを空け始め
それを豪快に振る舞って下さった。

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(奥、新井さん 手前、潤さん)

焼き鳥屋と勘違いしちゃって
ご飯食べに来たつもりだったんですが〜
と言うと「店にあるだけの食料を全部出してやれ!!」と
冗談を交えながら美味しい鯛の煮付けを食べさせてくれた。

頭が反対に向いて出されているのは
「縁起がいい」からだそうだ。

IMG_3734-0.JPG

新井さんも旅が好きで
しょっちゅう色んな所へと行っていて
今後もしかすると海外で会う事になるかもしれない。

座間味の海で遊んだ新井さんのお子さん達は
僕の事を覚えていて2階の自宅から
わざわざ会いに来てくれたりも。

IMG_3735

シャンパンを飲み終えると

ポンッ!

あらら…もう一本空いちゃった(笑)

「今日は僕のご馳走なんで、どんどん飲んでくださいよ〜!!」
そう言っておいしい小料理やらを色々出して下さった。

新井さんは近日、近くに
また立ち飲み屋をオープンするらしい。
いろんなビジネスを幅広く精力的にやっている様で
とても尊敬出来る方だ。

新井さんは冗談っぽく
「北九州からもう出しませんからねぇ〜!!
明日、新店の改装をして働いてもらうから
また起きたら電話してね。」
などと、勝手に約束をこぎ着けられた。

シャンパンもご馳走になった事だし
全然手伝っても良いかなと思い
溜まっているブログを書き上げたかったので
用事を終わらせてから電話します。と返事をしておいた。

潤さんは明日も朝から仕事なので
この晩は早めに帰るとして、
また、翌日新井さんに会いに来る事にした。

帰り際、まだ少しお腹が減っていたので
以前宿泊した時に夫婦に食べさせてもらった
懐かしの「資さんうどん」へ向かう。
DSC_0139

久々の資さんうどんを食べ
今回は夫婦へご馳走させてもらった。

お腹も満たして
古賀夫妻の家に戻り
その日は久々の布団でぐっすり就寝した。

夜中に一度目が覚めると
ザーっという雨の音が聞こえ

あぁ〜外じゃなくてよかったぁぁ〜
ほんとによかった…

そう思っているうちに

また、眠りに落ちていた。


11月9日(183日目)

朝目覚めても、外は雨が降り続いていた。
この日は一日雨が降るみたい。

偶然にも奥さんのとしこさんの仕事が休みだった為に
今日もゆっくりして行っていいと言って頂けたので
ゆっくりとブログを書いていた。

室内に居られるというのは
なんとまぁ落ち着ける事だろう。

普段はずっと外の野外生活。
どこかのお宅にお邪魔させて頂く時には
いつも必ず決まって、そう思ってしまう。

としこさんとテレビを見ながら話したり
良い文章が思いついたらダダダーっとかいたり。

ブログを書き終えると
時刻は3時をまわっていた。

ベランダから見える北九州の町並み。
いよいよ明日、九州ともお別れか。

そう思いながらベランダでタバコを吹かす。

IMG_3748.JPG

新井さんと約束していたので
電話をかけてみると、手伝いはいいから
一杯ぐらいまた飲みにきなと言われたもんで
今夜も行ってみる事に。

夫婦は翌日共に仕事なので
今夜は一人でとりひめに向かった。
IMG_3732ポスターがまた、座間味島で良く見かけた物で
座間味で新井さんと繋がった自分にとっては
これが貼ってあった事が嬉しかった。
IMG_3740

カウンターに立つ看板娘の清楚で可愛らしい方は
新井さんの娘さん。

三姉妹の姫が立っているから
トリプルの姫。「とりひめ」なんだそうだ。

今夜は新井さんと横並びで
旅好きな物同士で旅について語り合った。

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新井さんも旅が好きで
昔はカブで日本一周もした事があるらしい。
今でも海外などへよく出掛けている。

トイレも世界を旅した時に
使っていたであろう地図が貼ってあった。
IMG_3743.JPGIMG_3742.JPG

旅が好きだし
それが出来る為のビジネスを
自分で開拓してきた方だ。

自分にとっては
自分の目標の位置を成し遂げている人

その精神は是非とも学びたい。

もうすぐ新しいお店をオープンするらしいが
来年?から数ヶ月間だけ
「家族丸ごと」東京へ移住して仕事をしに向かうそう。
そしてまた帰って来ると
単身でネパールのカトマンズも行くかもしれない。と。

まぁなんてフットワークの軽い人だろう。

今では家族も居る為に
ビジネスを絡ませた旅を主にしているそうだ。

「だから、キミとも旅だけの付き合いだけとかではなく
これからも繋がって、最終的に何か出来たら面白いね。
海外で良い話があったら教えておくれよ!」
そういって、旅仲間の枠を超えた話までして頂いた。

新井さんともまた、いずれどこかで
お会い出来そうな気がする。
新井さんもそう思っている様だった。

「もしかしたら北海道に来るかもしれない
まぁ、それが無理でも海外でいずれ会うだろうね」と。

「明日出発するんなら、また明日の朝に店に寄ったら良いよ。
毎朝、市場で仕入れた魚を仕込んでいるから
朝は店にいるんだ。」

そう言ってまた、朝に会う事になった。

夫婦が寝る前に帰宅し
今夜も暖かい布団でぐっすりと就寝。


11月10日 「さらば九州」 (184日目)

朝6時半に目覚めると
古賀夫妻はもう既に起きていた。

いつもの様にとしこさんが
温かいコーヒーを出してくれ
それを飲んで目を覚ます。

さぁ、今日は九州から本州に入る。

九州最後の日だ。

夫婦は毎朝、仏壇にお経を上げる。
今日は自分も横に正座して
目を瞑って手を合わせ、静かにそれを聞いていた。

15分ほど目を瞑ってお経を聞いていると
段々と自分の意識が浮いて来る感覚に包まれた。

手を合わせているはずが
手がどこの高さにあるのか感じられない
合わさっているのかさえ分からない。
力を入れてやっているのに、それが感じ取れないのだ。
不思議な感覚だった。

お経が終わり
潤さんが「今日は上鶴君がまた旅立つって事で
上鶴君の旅が安全に終える事が出来る様にと
そう思ってさせてもらったよ。」
「俺にはそんなことしかやってやれんけど、
ほんと、がんばってね。」

いつもの様に穏やかに語り
そうやさしく言ってくれたのだった。

夫婦が出勤する時に自分も一緒に家を出て
最後にまた、記念撮影をさせてもらった。
IMG_3749.JPG古賀夫妻、お世話になりました!

『九州最初で最後の場所。』

とっても思い出に残る出来事になりました。

夫婦を見送ってから
新井さんの店に向かう。

そこまでの道は昨日歩いて往復したので
もう覚えてしまっていた。

IMG_3750.JPG

これで3日連続。

新井さんはお店も営業していないのに中に入れてくれ
親切に朝ご飯まで用意して頂いた。
IMG_3752.JPG今日は営業していないので
お客さんが居ると話せない様な事まで
色んな話しを聞かせてくれた。

ブログにも書けない様な
面白おかしい話まで聞かせてくれ
冗談が好きで気さくな所は
酒を飲んでいなくても変わらない人だ。

また今日来れた事で
さらにこの方との距離が近くなった様に感じた。

とりひめのシールまで頂いて
自転車に貼らせてもらった。
IMG_3754.JPG↓新井さん劇場↓
「これを貼ったら声をかけられるのがまた更に多くなるからね〜。」

仮想で出会った人「ちょっとちょっと、おにいさん!」
俺のフリ「あ、はい日本一周してます」
仮想で出会った人「いや、じゃなくって、このシールは!!」
「なんて事が頻繁に起こる様になりますから。」

「あ、ちなみにこれ貼ったので
時速120kmまで出る様になりましたんで。」

そんなわけねーじゃん!
ってツッコミたくなる様な事ばっかり。
新井さんは朝から絶好調だ。

そんな絶好調の新井さんは
これから門司まで行く道で
一番走りやすいルートを教えてくれた。

ついでに新店の近くを通るそうなので
新しくオープンするお店も見に行ってみた。

IMG_3753.JPG

九州工大前駅のすぐ目の前の角地。

まったまた良い場所。
さすがは旅するデキるビジネスマンだ。

関心して改装中の中を見学させてもらってから
出発する事にした。

教えて貰った通りに進むと
坂もなく、すんなりと海岸線へ。
IMG_3756海岸の向こうには、
久々に見かけた本州が姿を現せる。
いよいよ、九州も今日で最後。

これまでの九州であった事を思い出すと
視界が歪んできそうになる。

四国の号泣の二の舞にならんと思い
今回ばかりは泣くわけにはいかない。
何てったって、まだ日本一周の途中なのだ。

前回みたいに何かを終えた訳ではない。

景色はやがて見覚えのある
門司のレンガ作りの建物が多く見えて来た。

IMG_3758

下関の歩行者、自転車専用トンネルへ
向かっている途中に
コンビニの前で立っていたおじさんがいた。

「今、妻があなたに差し入れを買ってくるので
ちょっと待ってて。」と呼び止められた。

IMG_3760

夫婦におにぎり2つと飲み物2本も頂いた。

待っている最中には
同じ車からお爺さんが出て来て
「カンパじゃ。」そう言って
1,000円を手渡してくれたりも。
IMG_3759

ありがとうございます。
大切に使わせて頂きます!

門司港周辺を通ると
名物「焼きカレー」の看板が目に入った。
もの凄く食べたいが、
そんなに贅沢もしていられない。

食べたい所をグッとこらえ
トンネルへ向かった。

IMG_3763

ここを跨ぐと九州編は完結。

行きはヨイヨイと通って過ぎ去った場所だけど
九州を出るとなった今、沢山の思い出達が
背中を引っ張るかの様に足を止めた。

立ち止まり、深呼吸。
また、一つの節目を終えた様な気がした。

四国でも同じく感じた事。
一周して同じ場所に帰って来る訳だけど、
ずっとずっとひたすら前に進み続けて旅をして
スタートした地点まで戻って来る。

前に進み続けたのに戻って来るんだ。

景色も見覚えがあって
そこを旅立つ時の、そこに居た自分を覚えている。

その頃の自分一周してきた自分

どちらも同じ一人、同じ自分なんだけども
心に持っている物が違って感じるんだ。

様々な出会い、感動や苦悩、
助けの手を差し伸べてくれた人々。
それらをもろもろ含めて
経験という財産を背負っている。

そんな感覚。

それが明確に感じ取られるのが
『一周』の魅力なのかもしれない。

トンネルを抜け
久々の本州に帰って来た。

本州側から九州を見渡せる場所に移動し
神社を出る時かの様に
清らかな気持ちで頭を下げて礼をした。
IMG_3764

もう、当分踏み入れられないと分かっているからか
さっきまでいた場所が
遠く遠く手の届かない場所の様に感じる。

海に西に傾きかけた太陽が反射し
目を細めて見ると、幻想的な夢の中の島のような
そんな風に写ったのだった。

さて、これから山口県は日本海の北側を進む。

この日は下関に宿泊して
翌日の朝一に市場を見学しようと思っていたが
なんだか走りたい気持ちが抑えきれなくて
少し昼間の唐戸市場へ行ってみてからすぐに前へ進む事にした。

自分が走りたいって思っているなら
走らせてやれば良い。

自分がやりたいって思えば
自分にそれをやらせてやったら良い。

指令を出すのは自分。

やらせるもやめさせるのも自分。

一人旅では
頼れるのは自分の感覚一つだけ。

それがこの先のすべてを決める。

一つの判断が
この先のすべてをガラッと変えてしまうのだ。

DSC_0016DSC_0013

『唐戸市場』

朝はもっともっと活気がいいんだろう。

下関ではフグの事をフクと言うみたいだ
下関のどこの看板を見ても
「フク」と書いてある。

DSC_0017

市場を見てから日本海側へと向かった。
IMG_3765IMG_3766IMG_3768二両編成の電車が田舎道を通る所を撮影していると
反対車線の方からチャリダーがすれ違って通って行く。
話したかったが撮影しているうちに通り過ぎてしまった。

この日は海岸沿いに良い場所があったので
そこでテントを張る事に決めた。

IMG_3772IMG_3777水は澄んでいてとても綺麗な海。

明るいうちにご飯を作ろうと
地べたでタマネギやらを切っていると
散歩に来た地元の人が沢山通りがかる。

来る人来る人に、必ず挨拶をする。

こんにちは。

そうすると、会話をする人の数は
黙っている時と比べて倍以上になる。

だからいつも目が合った人や、
すれ違う人には、
なるべく挨拶をする様に心がけている。

話した方には
ほとんどの方にステッカーを渡している。
田舎のおじちゃんの家にはパソコンは
無いかもしれないけれども渡してみる。

すると、
「あぁパソコンはエチなヤツしか見ないねぇ」
なんて少年の様な素直な応えが返って来る事もある。

不意な質問に笑いつつも

ははは!えっちながヤツ見れるなら大丈夫
そこまでパソコンが使えるなら見れますね〜
なんて笑いながら話しが広がる。

おじさんはずっと親の介護を20年ほど続けていたから
本当にそんな事が出来たらよかったなぁと
心から言っていた。

「自分が出来なかった分、頑張って来てくれ。」

こんな声は少なくはない。

色んな人の思いを背負ってここまで来ている。

石垣島でもある人に
「お前、辞めたらぜってー許さねぇからな!」
と謎に気合いを入れてステッカーを
どこかに貼る人までいたほどだ。

そんな色んな人達の為にも
自分の目で見た事を伝えて行きたい。

おじさんは
「近くに商店や何かあったら良いんだけど
ここら辺じゃ何も無いから、
そこの自販機でコーヒーでも御馳走させておくれ。」
そう言って、温かいコーヒーを買ってくれた。

おじさんは、また帰ってエチなのを見るんだろう。

素直で素敵なおじさんだった。

夜の空は星が多く
ここでも天の川を見る事が出来たほど。

静まり返る田舎の海辺で車の音も聞こえず
小さなさざ波だけが鳴り響いていた場所だった。

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