11月5〜7日 濃厚な大分県。 (179〜181日目)

「大分の飲み屋に泊まる」の巻
11月5日 (179日目)

30年前の青田典子に
負けないほどのフレッシュ!!さで、
朝、目が覚めた。

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昨晩に警察官からもらったカイロと
寝袋の上からビニール性のポンチョを纏う作戦が効き
寒さをいくらか凌ぐ事が出来た。

睡眠もバッチリとれ
今日は朝から好調なスタートを切れた。

その道の駅から大分の市街地までは
30kmと今日は軽く走れば着いてしまう。

朝日で日光浴しながら
丘の上の長めが良い場所で朝食をとり、
軽い足取りで街へ向かった。

街へ出て来てから
まずは真っ先に冬用の寝袋を確保しにかかった。

0°前後まで耐えられる寝袋を
¥14,000-ほどでゲット。

痛い出費だが、これで一安心だ。

今夜は大分の街を探索することにして
街をぐるぐる気の向くままに自転車を走らせ
ある程度の街の地理を覚える。

駅や、人が待ち合わせにする様な広場、
飲屋街、街の近くで寝られそうな場所を
新しい街へ出る度に、まず探索する。

ふとした出会いは
いつ起こるか分からない日常。

もしベロベロになるまで酒を飲むはめになっても
どうなっても良い動きが出来る様に、
事前に調べておく事。

この自力旅生活の上で一番大事な

『衣』『食』『住』

この3つが、旅する上での必要不可欠で
もともと古来から人間が必要だった最小限
本当に核である生き方。

それだけの中でシンプルに生きる。

荷物は多いかもしれないが、
心は軽い。

やがて、大分駅に到着。
改装工事をしている様子で
全体的に足場が組まれていた。

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大分の駅前で路上ライブをしようとしたが
工事中だったこともあり、
なんだかやりにくかったので断念。

案外路上ライブ出来そうな場所がなく
宮崎で買っておいた本を
1時間ほどベンチで読んだりして過ごした。

だんだんと辺りも暗くなり
水曜日の大分の街を
第2回目のパトロールへ出た。

一瞬一瞬の行動ですべてが起こる。

もし、この行動が3分違えば
また違う一夜になる。

街ですれ違い出会う人もまた、違う。
この道を右に行くか、左に行くかの選択でもまた。

すべての事がすべてを引き寄せる感覚が
面白くもあったりする。

平日、水曜の夜8時前。
大分の飲屋街である都町を歩いてみた。

学生で飲み歩いている集団に声をかけられ
ステッカーなどを渡して少し会話。

それを見ていたお兄さんが
また、声をかけて来た。

ゆうへいさんと名乗るお兄さんは
全身入れ墨が入っていて、一見すると怪しいが
表情を見て話していると優しい人だとすぐに分かる。
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話していると、今月の1日から近くで
飲み屋をオープンしたらしい。
せっかくなので、飲みに行ってみる事にした。
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ご飯も食べられて、お酒も飲める
大分の11月にオープンした新しいお店。
「Food Beat Crown」
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店へ案内され
まずはビールを注文。

酒を飲みながら話しをしていると
熱々の味がよくしゅんだ、おでんを食べさせてくれた。

そう言えば、大分の食べ物の名物は?
そう聞くと。

「そうそう、ちょうど今それを
食べさせたろうと思って段取りしとるけん
ちょっと待ってて。」

そう言って大分名物を作ってくれた。

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大分名物『とり天』

鶏の胸肉の天ぷらを
九州の甘い醤油にカボスを沢山絞ってタレを作り
それに付けて食べるのが
ゆういちさんおすすめの食べ方らしい。

最高に美味い!!

鶏肉にも下味がしっかり付いていて
醤油ダレの相性が抜群!!

 美味しいもので、酒も進む。

平日のど真ん中だったこともあって
街にも人は少なくお客さんも少なかったが
そのお店に来る人みんなと話をさせてもらった。

ゆういちさんと仲が良いお客さんに
「ここで泊めて貰いなよ!」と言われ
ゆういちさんも「問題ないよ、泊まって行きなよ。」
そう言ってくれたので、お店に泊まらせてもらう事になった。

夜12時頃にはお客さんも居なくなり
ゆういちさんと2人で
大分の飲屋街へパトロールへ出る。

やっぱり、街には人が出ていなくて
沢山のクラブやキャバクラなどの
キャッチばかりが街に溢れていた。

街を一周してから店に戻り
そのタイミングで、ゆういちさんの彼女も一旦合流。
紹介してもらい、少し話して彼女は帰って行った。

ゆういちさんが晩飯をたべていなかったらしく
更に、とり天やチャーハンなどを作って
自分にも食べさせてくれた。

しまいには、
「酒も自由に飲んでいいから
勝手に作って飲んだら良いよ」と
酒もどんどん飲ませてくれた。

心が広く、優しい方だった。

夜の2時頃あたりにそろそろお開きとして、
店のテーブル席の長椅子に寝かせてもらい
ゆういちさんは家へと帰って行ったのだった。


『監禁事件。(された側)』の巻
11月6日(180日目)

朝、真っ暗な店内で目が覚める。

時刻は8時半。

朝からトイレがしたくなったので
店内から出たすぐのトイレへ行こうとした。

ガチャ。

ガチャガチャ。

あれ。

ガチャガチャガチャ。

あ、鍵が閉まってるのか。
当然、中から空けられるだろうと思い
携帯のライトを照らし探す。

無い。

うぇー!!まじかよ。。。

そう言えば
この店の鍵は南京錠だった。

南京錠は付けていないが
錠前を付ける前の機具をかませてしまっているから
中からは開かない様になっている。

まさかの

 監禁状態。

朝に勝手に出発したら良いからと
言われていたがこれじゃあ外へ出られない。
どうやっても開かず、無理矢理空けようとすると
ドアを壊してしまいそうだ。

なんてこった。

奇跡的に電話番号は
昨日交換していたので
電話は出来る。

けれども出ない。

朝の4時半にゆういちさんからメールが入っていたので
そんなに早朝からは起きていないだろう。

非常に困った。

押し寄せる便意は確実に大きな方だ。

しかも、酒を飲んだ次の日で
布団も無しに寝ていたもんだから
ユルユルのウンフィが迫って来ている。

…辛い。何の修行かコレは。

まさかの監禁状態で
俺の出口を座って塞ぎ、
呆然と店の入り口を眺めるしか無かった。
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気を紛らわす為に
起きるまでブログ更新して
昼頃まで待った。

幾度となく
今世紀最大のビックウェーブ
を乗り越え、目は白目を剥きかけて来た頃。

12時過ぎにようやく電話が鳴った。

事情を話し
申し訳ないが来て下さい。と頼むが
寝起きMAXのゆういちさんは
すぐに来られる場所じゃないと
今一番聞きたくない情報を教えてくれた。

…。

仕方ない。
辛抱するしか無いのか…

と、その時!!

俺の出口から…じゃなくって

3階の店の前に人影が。

ぬぅぅぉぉおおおー!!奇跡キターーー!!

流れ着いた無人島から
船を見つけた時かの様に入り口まで走り
その人を呼び止めた。

「おぉ〜い!すいませーん!!」

もう、のろしでも焚いて
合図を送ってやろうかというほどの勢い。

「大分で一番勢いがあるヤツ」で
有名になりそうになりつつ
人を呼び止めて外から鍵を開けてもらった。

実に4時間の戦いだった。

「梅宮辰夫と松方弘樹、世界を釣る」シリーズで
カジキマグロを釣り上げる壮絶な長時間の戦いと
ほぼ互角の争いは幕を閉じた。

ぶぉすぎょりぎゅり
ぐりぐりじょほなすすっぽんした俺は
荷物をまとめ、監禁居酒屋を後にする事にした。

今日の予定は隣町にある
監禁されない街、別府。

別府は監禁されない温泉で有名なので
温泉に入ろうと思う。

大分市内から20kmほどにあり
すぐに行けてしまう距離だ。

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2時間ほどして別府へ到着。

温泉は別府温泉とか言う名前の温泉があって
そこが有名だと思っていたのだけども
町自体に温泉が数多くある事が有名らしい。

主に有名なのは地獄巡りと言われる
別府八湯だ。
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別府地獄めぐりとは、
別府市に多数存在する様々な
自然湧出の源泉「地獄」を観光名所化し、
定期観光バスなどで周遊する別府温泉の観光の定番コースらしい。

ひとまず駅を目指していたが
それまでの道で、何やら雰囲気のいい温泉を発見。
IMG_3712.JPG『竹瓦温泉』(別府温泉)

1938年に完成し今も尚、
当時の作りのままで営みを続けている
別府八湯の中の内の一つ。

外観に一目惚れして
温泉に入るのはここと決めた。

入ってすぐ、靴を脱ぐ場所に支払所がある。

料金はたったの100円

別府には100円や200円という
格安の値段で温泉へ入れる所が無数にあるのだ。

無料なんて所もあるらしい。

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脱衣所へと入ると
昔からのそのままの造りに驚いた。
IMG_3705.JPG服を脱ぐ場所から階段を降りて
すぐの場所にすぐ湯船がある。

脱衣所と温泉に仕切りが無い。
さすが、監禁されない事で有名な温泉なだけある。

こんなスタイルの温泉は初めてだった。

シャワーなども一切無く、湯船だけ。
身体や頭を洗いたければ
椅子と洗面器を湯船近くに持って来て
桶で汲んで洗わなければならない。

昔ながらの温泉に戸惑いつつも
湯船に浸かり旅の疲れを癒す。
温度は43度とすこし熱めの設定だ。

5分もしない内に熱くなってしまう。

熱くなれば外で休憩して
また湯船に浸かる。

あぁ〜最高だ。

近頃、日中でも気温がグッと下がり
自転車を漕いで汗をかくと
動きが止まれば汗が冷えてもの凄く寒い。

おまけにビンディングシューズ
(靴とペダルを固定する靴)はサンダル仕様なので
足も、とにかく冷える。

そんな冷えきった身体を温める事が出来た。

温泉を出て、荷造りをしていると
出張で別府に来ている方に
スポーツドリンクを差し入れに下さった。

ちょうど、飲み物がなくなった所だったので
本当にありがたい。

それから別府の街中を探索しはじめた。

IMG_3710.JPG駅の南側に別府市場があったので
食料をそこで仕入れる事にした。

IMG_3709.JPG50円のほうれん草と
鶏のレバー300g150円
ニラ、100円で購入。

ほうれん草は翌日に食べるとして
今夜はレバニラ炒め。

公園を見つけ出して晩ご飯を作って食す。
その公園でも、何人かの人に話しかけられ
話をしながら調理を進めた。

その中の一人が印象的だった。
「会社をリストラされたばっかりで
いや〜キミを見ると何だか勇気づけられたよ。
本当にありがとう!」

そんな言葉に自分の方こそ元気付けられた思いだった。

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晩ご飯も食べ終わり街をフラフラ徘徊してみたが
この日は何事も無く、海辺の公園に移動して
就寝する事にした。


「酔っぱらいに半日も連れ回される」の巻

11月7日(181日目)

別府市の海岸沿いで起床。

新しく購入した冬用の寝袋も
とても温かくこれから当分、寒さ対策は大丈夫そう。
海のさざ波の子守唄で満足に快眠できた。

これからは北九州を目指す。

ところが一つ、問題があった。

監禁居酒屋で有名なFood Beat Crownに
落とし物をしてしまっていたのだ。

電気をつけずに暗闇の中でブログを編集している時に
一眼レフカメラのSDメモリカードを
どこかに落としてしまっていた。

メモリカードがなければ
一眼レフが起動しないので使えない。
数日間のデータもその中に入ったままだ。

また来た道を戻るのも億劫だし
何かいい方法はない物かと考える。

一つは、郵便局留めにしてもらって郵送してもらうか。
でもそれでは時間がかかる。
もう一つは電車で取りに行くか。かな。

あわよくば、切符を一駅だけの安いものを買って
大分駅の改札でSDカードを持って来て頂いて
そこで受け取る事が出来たら
一番安上がりで良いんだけども。

よし、その方向でお願いしてみようか。
朝は起きていないだろうから、
ゆういちさんにメールしておいて出発する事にした。

なるべく線路沿いに進んで
連絡が来れば電車で向かえばいいだろう。

その間は、取られたら困る貴重品だけ
鞄一つにまとめて行動すればいい。

昼過ぎにかけて20km隣町の日出町まで来た。
ここから先は山道で電車がないので
ここ辺りでゆういちさんから電話が来るまで
コンビニの前で待機する事にした。

セブンイレブンの美味しいコーヒーを飲み
連絡を待っていたがなかなか電話は来ない。

すると、一人の歩いて近寄って来たおじさんに
声をかけられた。

いつもの様に「どこからきた」とか
「今どれくらい期間がかかっているか」
などなど、定番の質問TOP10をすべて聞かれ会話をする。

まぁ好きでやってますんでね〜。と言うと

「うん、アンタはそれを好きでやってるから
ワシらには応援し様も無いけどね。
頑張ってーって言うのも
好きでやってるのだからおかしいし。
だからワシはアンタには何もしてやれんね。」と
意味の分からない応援しない宣言をされる。

「家族は何と言っている」「兄弟は?」などなど
良く質問されるTOP30まで話は進み
おじさんの娘の結婚相手のお父さんにまで話は膨らんだ。

「娘の旦那のお父さんが○○の会社の重役でさ
もう、初めて顔合わせの時は緊張したねぇ〜」
「でも、あって一言目。ビール飲みますか?だったよ。
いやぁ〜嬉しかったね。お酒好きだったんだよその人。」
などと、話しは続いた。

どうやら、このおじさんは酒が好きらしい。
なんだかもう一杯は引っ掛けて居そうな雰囲気だ。

そうして話をしていると
気に入ってくれたみたいで
「コーヒーでも飲むか?」と言って
コーヒーを御馳走して頂く事になった。

「ちょっと待ってて。」そう言い残し
コンビニで買って来てくれた。

「ほらよ。」そう言って渡してくれたのは
コーヒーとハイボール2缶。

そのうち一本はおじさんが飲み
もう一本は自分にくれる物らしい。

わぁ、こんなものまでありがとうございます。
少しの間は自転車に乗らないので
じゃあ、僕もお酒飲みますよ。

そう言ってハイボールを飲むと
「おぉ、お前、酒はいける口なのか??」と
嬉しそうに聞いて来た。

ええ。神戸でBARをやってますので
お酒は鍛えられてます!

そう応えるとおじさんは更にテンションが上がって来た。

「あんた、すぐにどっかに行かなくちゃならん
訳じゃないのか?」

ええ、予定は決めない主義なので自由ですね。と応えると

「じゃあ、ラーメンでも食いに行くか?」

と、ご飯に誘われた。
先ほど1時間前に腹一杯になるまで
昼ご飯を食べたばかりだったが
何が起こるか分からない旅では
食べれる時に食べておいた方がいい。

おじさんも、「若いからまだ食えるだろ!」
と言ってくれている。

ゆういちさんからまだ連絡は無いし
一人で待ちぼうけするより
よっぽど、いいだろう。

そうして、食事に付いて行く事にした。

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ラーメン屋に向かう途中、
「ラーメンか唐揚げ、どっちがいい?」

いきなりそう聞いて来るもんで
そうですね、昼ご飯は食べたので
唐揚げが良いですかね!そう言うと、
行き先は唐揚げ屋に変更された。

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この出会いに、ビールで乾杯。

大分は唐揚げも名物で
中津という地方の唐揚げをご馳走になった。
IMG_3719おじさんはけっこう酔っぱらって来ている。

しかも出会う前にラーメン屋に居たらしい。
きっとそこで酒を飲んで来たのだろう。

「ここにはこの前に迷惑を
かけてしまった事があってね、
店の前の植木に突っ込んでしまったんだよ。はは。
どうもすいませんね。」と
店員に向かって言っている。

店員さんは顔を微動だにせず黙々と仕事をしていた。

その対応から見ると、
ここらじゃ有名な酔っぱらいおじさんなのか?
そんなお客対応に見えた。

唐揚げがあと4つくらいになると
おじさんは夜食に食える様に
持って帰ったらいいじゃないか。と言って
親切に持ち帰り用の袋に入れて持たせてくれた。

店を出て、固い握手を交わし
本当に、どうもありがとうございました。
良い思い出になります。

そういっておじさんと別れ
おじさんはまた、
どこかに飲みに行く雰囲気プンプンで
ふらふら歩いて行ったのだった。

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さぁ、唐揚げを荷台に載せて
移動する準備を整えていると…

また、おじさんが戻って来た

「ラーメン行くか?」

えぇ?!
結構腹一杯ですけど…

「まぁいいじゃねーか。
さっきラーメンのつもりだったんだし。
いやぁ、これからどこか行こうかと思ったんだけど
どこか行くんなら、お前さんを
どこかに連れて行ってやりたくなってね。」

そう言って今度は
ラーメン屋へハシゴする事になった。

おじさんの行きつけのラーメン屋に入り
席に着く前におじさんが顔見知りらしき店員に注文をした。

焼酎と

ラーメン特盛一つね。

 

いやいや、普通のサイズでいいって!!
腹一杯だっつってるじゃん!!
と思いなからも、もう時既に遅し。
仕方なく、食べきる覚悟を整えてラーメンを待った。

すると、そこでゆういちさんから連絡が来た。
電話でSDカードの事を説明して
駅までは用事があるので持って来れないとの事だった。
でも、お店の鍵を開けてくから
店に取りに来たら良いと言って頂いて
なんとか今日中には何とかなりそうだ。

電話の終わり際にタイミング良く
特盛りのラーメンが出て来た。

おじさんおすすめの
みそ豚骨ラーメン(特盛り)
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おじさんに出された焼酎は、
氷が入ったジョッキグラスと
ワンカップと同じ形の瓶に入った焼酎が出てきた。

それを空けて豪快にジョッキに入れ
デカいジョッキのロックで飲んでいる。

せっかく御馳走してもらったものだし
絶対に完食しなければ…。

紅ショウガをたっぷり乗せて
サッパリした味で誤摩化しつつ食べていると

「おじさんはね。
ラーメンは必ず何も入れないんだよ。
もやしも冷たいものを乗せる所が
多いから抜きにするね。
ラーメンは、その店のベースを出来るだけ
味わうってのがおじさんの流儀だね。」

なんて語ってくれる。

俺はそれどころじゃないんだおじさん。
美味しいけども、さすがに多い…
けれども、なんとかギリギリ食べれそうだ。

そう思って来た頃。

あ、そうそう。
ここ、おにぎりもね本当に美味しいんだよ。
おーい。おにぎり2つ!!あと焼酎ね。

…えぇ?
まじっすか?

おじさんの顔がに見えて来た。
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出て来たおにぎりの一つは
おじさんのだったみたいだ。

恐る恐る食べてみる。

…お?…うまい!!
なんだこのおにぎりは。

もの凄く柔らかくて軽くたべられる。
塩加減も絶妙に美味しい。

腹が一杯でもこれは何故か
かるーく食べられる。

こんなにうまいおにぎりが
ここで不意に出てくるとは思いもしなかった。
人生で食べたおにぎりの中で
おそらく3本の指に入るだろう。

何とかラーメンも完食。

話の中でこれからの予定を聞かれたので
大分の店に忘れ物を取りに行く事を説明すると
おじさんは何やら考え事をし始めた。

よし、大分に姉が居るから
姉に取りに行かせるわ。

そう言って電話をし始めた。

いやいや、おじさん。
ちょっと待って!!あかんあかん!
それはさすがにアカン!!

おじさんが行くならまだしも
関係のない姉にいきなりそんな事をさせるだなんて…
しかも、関係のない人を勝手に店に入れるのも
ゆういちさんに失礼だ。

いや、いいですから!
それはほんと、辞めてください。

そう言うとおじさんは少し、キレはじめた

「人がやってやるって言ってんのに
何で断るんだよ?俺はお前に何かしてやりたくて
やってるんじゃねーのか?」

いやいや、、、(笑)

もう既に酔っぱらってしまって
話しの通じない人になってしまっている…。

厄介な事になってしまったな、、

そう思っていると
お前が道を説明しろ。と電話を代わられた。

あぁお姉さんすいません、いきなり…。
「それで、お店はどこなの?」と聞かれ
仕方なく道を説明。

道を説明してる途中。

おじさんがいきなりもういい。切れ。
などと言っている。

もう意味分からん。
道説明してる途中に電話切れっかよ!

おじさんに、待って待って!とジェスチャーして
そのまま説明を続けた。

するとおじさんは機嫌が悪くなり

「ほんっと、人の姉にそんな事を、
普通させるか?」

などとブツブツ言っている。

アンタがいきなり電話して
行けっつったんじゃねーかよ!!

もう意味不明。(笑)

ちょっと厄介な事に巻き込まれつつあるな。
いや、そんな事は思わないでおこう。
親切でやってくれているんだから…。

おじさんの姉さんはゆういちさんのお店から
すぐ近くの都町内で小料理屋をしているらしく
すぐに取りに行ってもらう事が出来たみたいだ。

電話を切ってから少し説教され(え、なんで?)
あとはそれを取りに行くだけとなった。

ラーメン屋を出て目の前の駅に向かい
おじさんが大分までの切符を2枚買ってくれた。

時刻表を見ると1時間後にしか、電車が来ない。

おじさんは
「まじか〜そんな時間待ってられるか?どうするよ?
また、さっきの店に戻って飲み直すか?
いや、でも財布に入っていた
最後の1000円を切符に使っちまったし
飲みに行くのも出来ないな。」

よし、コンビニで酒を買おう。

そういい、おじさんと出会った
セブンイレブンまで戻って来た。

店内に入り、おじさんはお前の分も選んで来いと
酒を手に持っている。

さっき全部使ったのに大丈夫なのかな??
まぁここぐらいなら支払えるからいいか。
そう思い、安い発泡酒を持ってレジに向かった。

おじさんはおサイフケータイを使い
また、お酒を奢ってくれ
店の前にしゃがみ込んで二人で酒を飲み電車を待つ。

すると、また考え込む様に
ブツブツと独り言を言い、
電話をし始めた。

「あーもしもし?
俺だけど、専務か社長かいる??
もし、あれだったら大分までの片道をアレするけん
帰りの片道分をキャンセルできる?」

そんな会話が聞こえた。

でも全然意味が分からない。

向こうも分かっていなさそうで
もう一度内容を聞かれていた。

すると、どうやら知り合いのタクシー会社に
連絡してくれたらしく
大分までの片道分の値段で往復して欲しい。
という内容だった。

あれ?電車は?
さっき買った切符は??

もう酒で勢いがついてしまっている
おじさんは誰が何と言おうが止められまい。
身を任せるしか無かった。

そんな事までしてもらっていいのかなぁ…
ありがたいけれども、気を使ってしまう。

タクシー会社も
片道分だけで了承してくれたみたいで
すぐに迎えが来た。

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タクシーで2日間かけてきた国道を逆戻り。

お姉さんの旦那さんが営む
小料理屋にSDメモリカードを置いているらしく
そこへ向かった。
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残念ながら取りに行って頂いたお姉さんは
家に一旦帰っていた様で会えず挨拶できずだった。

旦那さんにお礼を言い、また日出町へ戻る。

途中にまたコンビニに寄って
運転手の食べたいフランクフルトと
酒3缶、フライドチキンを3つ
焼肉丼弁当一つを買う。

運転手もフランクフルトをかじりながら
運転している不思議な光景を見つつ
昨日訪れた別府を通りがかる。

今朝まで寝泊まりしていた海沿いの公園を見ると
まさか今日、こんな事になるなんて
思いもしなかったなぁ…。
なんて思いに浸っていた。

すると…

あ、思い出した!停めて停めて!
俺、ここで降りるわ!
じゃあ、お前は自転車をとって、
気をつけて行くんやぞ!

そういって、あっさり車を降りてしまった。

ええぇぇぇ〜?!?!(笑)

こんな別れ方あり?!

最後の最後まで
波瀾万丈な方だった。

タクシー代は後日に
おじさんが払ってくれるらしいが
なんとも不思議な面白い酔っぱらいおじさんだった。

色んなお店に連れて行って頂いた上に
忘れ物まで取りについて来てくれて。
しかもさっきコンビニで買ったものを
すべて手渡してくれたりも。

もっと、きっちりと
お礼を言いたかったけれども
これはこれで、あのおじさんらしいか…

また一つ、良い思い出が増えたな。

そう思っているとタクシーは
自転車を置いている場所に到着。

運転手も優しい人で
自転車を見ながらあれこれ立ち話をして
再び出発。

夕暮れ間際でそこからすぐの峠に挑んだ。

峠を越えた辺りに温泉があるから
そこに泊まれば良いと教えてくれたが
その場所が見つからなくて通り過ぎてしまった。

仕方なく、寝床が見つかるまで走り、
公園を8時頃に見付けて
山間の冷え込む場所で一夜を明かす事にしたのだった。

 赤、自転車。 青、タクシースクリーンショット 2014-11-12 22.18.14

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