10月31日〜11月1日 「宮崎新宮祭」繋がる縁。 (174〜175日目)

10月31日(174日目)

一日ぶりに
青島手前の公園の外へ出た。

ほんのすぐ近くにある、
『宮崎の湘南』とも称される
青島へ向かってみた。
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湘南にもある様な
島への架け橋が渡っている観光地。
とはいっても湘南ほどの規模ではない。
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橋を渡りすれ違う観光客の多くが
中国人だった。

わざわざ日本へ観光に来て、京都とかではなく
宮崎観光とはどんな旅行会社のプランなのだろう?
海外の人から見た日本の見所はどんな所なのだろうか。

ふと、そんな事を思いめぐらしつつ、青島神社へ。
DSC_0313神社に参拝してから
横に見えた山道へ向かってみる。
DSC_0316青島の植物は南半球の中で最も北に生息する
亜熱帯植物の生息地で、
国の特別天然記念物に指定されている。

周囲1,5kmの島の中のほとんどが
亜熱帯植物で覆われている。
主に写真の真ん中にあるビロウ樹が多い様だ。

種子植物の自生および栽培品併せて
74科174種2亜種5品種計209種
これにシダ植物17種を加えた226種類もの植物が生息。

青島とは、内陸で見られる珍しい植物の
知られざる宝庫だった。

青島を見学してから宮崎の市街地へ向かう。

青島から20kmほどの距離で、
今夜は路上でステッカー販売をしてみる予定なので
今日は焦らずゆっくり行動出来る。

宮崎市街地へ入る
大きな大淀川を跨ぐ橋を越えてからすぐ。
下り坂の下にお婆さんが立っていた。

道路脇には車がハザードを付けて止まってあり
運転席には旦那さんが乗って待っている。

お婆さんは大きく両手を振って
勢いよく走ってくる僕を呼び止めた。

「あなた頑張っているわね、
よかったらこれで美味しい物でも食べて」と言って
見知らぬ自分に3000円ものお金を手渡してくれた。

唐突な事で驚き、
車にいる旦那さんを見ると
「もらっておけ」というように首を縦に頷いた。

ありがたく頂戴し、その老夫婦は
「じゃあ、がんばってね」と言い残して去って行った。
なんとも気持ちの良い潔さ。

更に気分良くなり今日もご機嫌。
軽い足取りで宮崎市街地へ向かった。

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駅前で休憩しようとしたが
何やら催し物でも開催されるかの様に
鉄骨のテントを駅のそこら中で建て初めていて
ゆっくり休憩出来そうもない。

明日辺り、何かあるんだろうか?

疑問に思いつつも
近くのコンビニの前のベンチで休憩。

時刻は2時頃。

夜まではまだまだ時間があるな、
この大きな自転車と沢山の荷物では
都会での行動は制限があるし、どうしようか。

そんな事を考えてタバコを吹かしていると
「どこからきたんだい?」といって
数人の年配の方々と話をしたり。

その中には自転車に乗せていた
空のコーラのペットボトルを見て
「おばちゃんが、コーラ買っちゃろか?」
と言ってコーラをコンビニで買って持って来てくれた方も。

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(小さな後ろ姿のそのおばちゃん)

おばちゃんは、明日にこの街で
『宮崎神宮祭』がある事を教えてくれた。

「せっかく一年に一度のお祭りが見れるんだから
もう一日宮崎に居てみて行ったらどうだい。」
そう言って宮崎に留まる事を勧めてくれた。

それもいいな。

北へ急いではいるけれども
そういった事をパスして旅をしていても
意味がない移動だけになってしまう。

せっかくなのだから見て行く事に決めた。

コーラも飲み干し
する事もなくなってしまった。

さぁ何すっかな〜と考えていると。
あ、そうだ!とひらめき、ある場所へと向かった。

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ここは2日前にお世話になった
司さんが働く王将。

もう今後旅を続け当分会えないかもしれない。
近くに居るのならやっぱり会っておこう。
この前もお世話になったし、
喜ばせようと思い立って来たのだ。

サーフィン生活2日間の中で
王将で働いている話は聞いていた。

九州には大阪王将と鹿児島王将が存在するらしく
調味料などの味付けも微妙に違うらしい。
王将が大好きな関西人としては
気になる「鹿児島王将」へ潜入。

司さんは席に着いても気付いている様子はなく
客席から見渡しのいい厨房の中で仕事をしていた。
たまに、皿などをさげにホールへ出て来るので
手を挙げて呼び止めた。

「はーい、、、。!?
おっ!来たんかー!」

サプライズは大成功。

司さんの一番おすすめの酢鶏定食を注文し頂いた。

酢鶏も程よい甘辛で酸っぱさも絶妙。
美味しい熱々のあんかけがかかったTHE中華の味。
中華料理最高!

肝心の、王将と言えば!の餃子も食べてみた。

大阪王将とは違う様な気もするけども…

わからん!

結局、結論から言うと
人に作ってもらって簡単に食べられる食事は
今の自分にとっては楽チンで、最高だという事だけだった。
腹が減ってりゃ何でもうまい。

食パンに魚肉ソーセージを挟んで
ケチャップをかけただけの物を
主食にする日も多くない。

都会ではあまり、調理出来る場がないので
そういった方法で食事をする。
今回の宮崎市街地でも基本食はそれだ。

それも美味しいと思ってしまっているのだから
そんなヤツに何食わしても美味いしか出てこないだろう。

久々の外食を満喫して
司さんにおそらく今度こそ最後の別れを告げて
また、市内へと戻った。

路上ライブが出来そうな場所を探すついでに
市街地を大きな自転車を転がし探検。

 日も暮れはじめた頃に
宮崎アートセンターの前で
JAZZのLIVEが披露されていた。

安いビールを買って来て
それを飲みながら柄にもなく、JAZZを優雅に鑑賞。
IMG_3613時間もそろそろ、人通りが多くなった頃に
路上ライブ&ステッカー販売を試みた。

雨が降り始めたので屋根のある
アーケードの下で開始。
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夜の街はハロウィンの仮装をした若者で賑わっていた。

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この日の売り上げは530円

一日の食費の目安、500円を稼ぎ
これで一日食べる事が出来る。

感謝感謝。

声をかけて寄付してくれた方に
ステッカーをお礼として渡し
宮崎に住む色んな方々と交流をさせてもらった。

その間、外はずっと雨が降り続き
雨の中テントを張るのも、濡らしてしまうのも嫌だったので
この日は大型百貨店の山形屋を寝床とする事にして
屋根があるベンチで寝袋に入った。

キャンプではなく、本物の野宿スタイル。

今旅、初のテント無し野宿だ。
寝転ぶと微妙に斜めな寝にくいベンチ。
宮崎の市街地ど真ん中で就寝することにした。
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11月1日(175日目)

朝7時にベンチの上で目が覚める。

都会のど真ん中だっただけに
周りには人が歩き、街はざわつきはじめていた。

メインストリートには
屋台を組み始めている的屋が
小振りの雨の中、出店の準備を始めていた。

雨が降り続いていたので
どうしたものかと
その場で呆然としていた。

2時間ほどすると雨が徐々に弱まり
奇跡的に止んできた。

これはチャンス!!
そのタイミングで一駅隣の町にある
宮崎神宮へ向かった。

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宮崎神宮は広大な敷地にあった。

日本の初代天皇を祀る神宮で
神武天皇のためのお祭りである事から
地元の人達からは『神武さま』と言われている。
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神宮の前では、昼から行われるパレードの為に
徐々に人が集まってきている。

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午前11時頃に本宮で神輿の宮出しの式典が行われる。
せっかくなので式典から参加する事にした。

式典では一般の見学しに来る人などは本当に数人しか居なく
ほとんどが関係者の人達が見学している様な様子を伺える。
宮崎市民の人達でもなかなか
この式典から参加する事はないのだろう。

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厳正な30分間ほどの式典を終え
御鳳輦(神輿)が出てきた。

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これから宮崎の街へとお祭りを華やかにする大行列が
中心街の大通りへと練り歩く。

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一足先に神宮を離れて
自転車で街へと先回りした。

街の大通り沿いには大勢の観客達が集まり、
パレードを見て楽しむ人で溢れていた。

獅子舞を怖がる子供が非常に多く
泣き叫ぶ子達も少なくなかった。

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一通り行列を見終わると
腹が減ってきた。

屋台からの美味しそうな
匂いがしてくるもんだから余計に
食欲をそそる。

宮崎と言えば『チキン南蛮』
チキン南蛮の発祥で有名な「おぐら」の
本店がすぐ近くにあったので向かってみた。

街の中心である
橘通3丁目の交差点からすぐ。
細い路地を入って行った所にある。

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時刻は3時前だった。

ランチタイム11:00〜15:00 (オーダーストップ14:30)

オーマイガッッ!!!!
なんてこった、あと15分早ければ…。

完全に口がチキン南蛮。

どうしても食べたい…。

幸い、おぐらはチェーン店舗がいくつかあるので
近くの店舗を調べると2kmほどの所に別店舗を発見。

早速、「おぐら瀬頭店」に向かう事にした。

この、食べるお店の場所によって
僕の一日は大きく変化した。

おぐら瀬頭店に到着。

同じタイミングでタクシーが店前に停まり
降りてきた3人組の人達に
「ほー、日本一周しちょるの!」と話しかけられ
少し立ち話をして店内に入った。

チキン南蛮ご飯付き 1,010円

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酸味のあるタルタルソースに
南蛮のサッパリしたタレを漬け込んだ鶏。
絶妙な味付け。

とっても美味しく頂いた。

ふぅー満足満足。

時刻は3時過ぎ。

少し遅いけれども宮崎を満喫した事だし
ちょっと贅沢も出来た。
そろそろ大分へ向けてちょっとでも進んでおくか。

会計に伝票をもって清算していると
レジの近くに先ほどの3人組が食事をしていた様で
後ろから声をかけられた。

「日本一周の青年よ!もう行くのかい?
まぁまぁ、そう焦らずこっちへ座って
一杯何かご馳走させておくれよ。」

そう誘われ、こんな事も滅多にない事だ。
それに、明るく面白そうな人達だったので
その席にお邪魔することにした。

紳士なおじさん、まーくんと
スナックのママを経営するあけみママ。
同じくスナックをしているきよみママ。

その三人組が座るテーブルには
昼間っから焼酎が並び
早い酒盛りが始まっていた。

出発するつもりで居たので
クリームソーダを注文すると
周りからは一緒に飲めないのかと
残念そうな声が漏れた。

紳士なおじさんのまーくんは
昼前の11時から飲みはじめている様で
もう、とてもご機嫌な様子だった。

「今日は必ず出なければ行けないのか」と
聞かれ、そう言う訳でもない。
特に予定がある訳ではないと応えると、
「じゃあ飲んだら良いじゃない!
それに、夜にはこのママのお店に行って
カラオケ大会でもしましょう!!
これも神武さまが繫いでくれたご縁よ。」

そう言ってお誘いして頂いたので
結局その場から飲み始める事になった。

そう言われればそうだ。
昨日に道端で神武さまの祭りの事を聞き
今日まで待つ事にして
朝から祭の始まりから同行した。

祭の流れで
ご飯を食べに行く予定だった場所が
ランチタイムで変更になった。

そしてこの方々とお会いする事が出来たのだ。

『繫いでくれたご縁』
そう言っても過言ではないだろう。

焼酎を注文すると
一合瓶に出てきて氷と水のボトルセットで
出されてくる。

ファミレスの様な場所でも
そんなお酒の出し方をするのかと
驚かされた。

宮崎ではこのスタイルが普通の事なのだろうか。

4人でそれから6合ほど飲んだ辺りで
きよみママのお店に移動した。

きよみママのお店は
宮崎市街地の夜、一番栄える歓楽街の
西橘通り(通称ニシタチ)にあった。

古びた雑居ビルの2階にある
「スナック ひのかげ」

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早速、またもや酒盛りが始まり
カラオケ大会がスタート。
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飲んで、歌って、飲んで、飲んで。

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何となく出された「幼児スポロン」
初めて見た物で、何ですかこれは?と
質問すると
「えぇ、知らないと?!」と驚いていた。
宮崎ではみんなこれを知っているそうだ。

一段落すると、きよみママが

「せっかく祭の日に来たんだから
夜の祭の様子も見に行こう」と
店の外に出て街へ繰り出した。

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まーくんはもうこの時、既に千鳥足でフラフラだった。

まっすぐな道を右へ左へ。
綺麗なS字を描いて歩いている。

コンビニで焼酎の瓶とプラスチックのコップに
氷を買ってきて、祭の雰囲気を楽しみながら
道端で宴会が始まった。

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祭に出てきていたママのムスメさんなども
少し合流したりして挨拶をした。

すると、ママの携帯に
お客さんが店に来ている連絡が入り
また、店に引き返した。

店へ訪れてくるお客さん達とも
お話をさせてもらいながら酒を
勧められるままに飲み続けていると
時刻は12時をまわっていた。

夕方から飲み続けて8時間

まーくんは単純計算で
13時間も飲み続けている事になる。

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そりゃ、そうなりますわ。

結局、誘って頂いた3人は…

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全滅。(笑)

結局、1時頃に解散する事になった。

いやー、楽しませて頂きました。
貴重な体験をありがとうございました!

みなさんに別れを告げ
昨日から見つけておいた公園に行って
テントを張り、すぐに就寝する事にした。

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