7月7〜8日 『信念を知んねん。』(426〜427日目)

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7月7日(426日目)

の…喉が…。

昨日の一日中運動した後に
北海道で出会った泰斗のBBQパーティーに参加し
盛大に水も飲まずに酒を飲んだくれたおかげで
喉がカラカラの最悪な二日酔いで朝方に目が覚めた。

真横には泰斗の弟の元輝が寝ていて、
シングルベットに二人ギリギリ収まって寝ていた。
泰斗はどこにいるやら分からない。

昨晩は自分一人だけこの部屋に担ぎ込まれて
他の8人があの後どうしたのかは
さっぱりわからずだった。

昨晩ここに連れてこられた時は一人だったが
元輝はどうにか泥酔状態の僕を押し込んで
ベットで一緒に寝られたようだ。

水を求めて部屋の外へ。

とても広い幅の廊下でどこの豪邸なのかと驚きつつも
トイレの水でもいいからとフラフラ水を求める。
幸いにも、二階にも洗面所があり、
そこでようやく水を発見。

隣の部屋には泰斗とその他の仲間が
朝の仕事へ出かける組が支度をしていた。
ちょっと挨拶程度に言葉を交わして
すぐさま水の元へ。

ゴク…ゴク…ゴク…

うーーーーーーーーー。

気持ちわりぃ…。

あかん。もっかい寝るか。

部屋に戻って、
今度はフローリングの地べたに寝転がり
倒れこむように寝た。

昼過ぎに泰斗が部屋に入ってきた物音で
やっと目がさめた。

気分は相変わらず良くはない。

弟の元輝や友達たちは、
みんな仕事に出かけたらしい。

二人で温泉でも行こうという話になって
泰斗のお母さんの朝ごはん(昼ごはん?)を頂いてから
実家の車を借りて温泉ドライブへ。

適当にドライブをしながら
富山についての名物だとか、
土地の事を沢山聞かせてくれた。

富山の名物は??

「そうだね。周りを見ていると分かると思うけど、
富山は農家が盛んだから、米も美味しいし、
野菜も、もちろん美味しい。
日本海にも近いから海の幸も季節によって
沢山美味しいものが食べられるよ。
ちょっと前ならホタルイカが旬だったし、
白エビも有名だね。
あと、寒ブリも最高に美味しいし、
まぁ、とにかく山の幸も海の幸も新鮮で
何でも結構美味しいよ。」

「あとね。富山は今日は曇っていて見えないけれど、
どこにいても立山連邦の山々が望めて、
それはとても綺麗だね。
富山は唯一、地震が今までにないんだ。
阪神の震災も東北の震災の時も地震の揺れは感じなかった。
もしかしたら、あの立山がどっしりしているから
守られたのかもしれないね。」

そう言って富山の話を聞かせてくれた。

IMG_4562

富山でドライブスポットとなっている
新奏大橋をわざわざ通って温泉へ。

この橋の事は金沢のTRABECAでお世話になった
達郎さんに聞いていた。

過酷な雪山登山を成し得るストイックな達郎さんは、
何故だか高所恐怖症でこの橋を渡るのが怖いらしい。
理由は、綺麗だからといって
みんなよそ見をして運転している事と、
外壁があまりにも低いので
事故した時の事を想像すると恐怖でたまらないらしい。

そんな事も話したなぁー。
なんて思いながら橋を渡った。
IMG_4560

普段、旅に出ていて富山にはあまり居ない
泰斗の運転に乗せられ、
迷いながらもなんとか温泉に到着。

IMG_4566店内は張り紙だらけで落ち着かない雰囲気だが
とてもオーナーさんの思い入れがある温泉だと
見るだけでもわかる。

IMG_4567IMG_4568

そんなつもりはなかったが
せっかく来てくれたんだからと泰斗は温泉を
おごってくれた。

ありがたくその気持ちを受け取って温泉へ。

二日酔いの毒素を出すために
何度も湯に浸かって出たり入ったり。

温泉内にも、
オーナーさんからのメッセージが沢山、
至る所に張り巡らされていた。

露天風呂で寝たり、
身体が冷えたら湯に浸かる。

泰斗も同じように繰り返し、
2時間ほどもの間を湯船でリラックスした。

お互い、気にする事なく温泉を満喫。

それから泰斗オススメの
「もつ煮込みうどん」が美味しいお店へ向かう。
念のため、営業を確かめてみると
残念な事に定休日だった。

次に何を食べたいかを聞かれ、
ちょうど、悩んでいた時に見えた『富山ブラック』の看板。
富山のB級グルメのブラックラーメンが食べたいと提案した。

そこで連れてこられたのが
富山ブラックラーメンの発祥だと言われている
『大喜』
IMG_4569ラーメン屋らしくない新築の一軒家のような外見。
中も綺麗で洒落た蕎麦屋の様なシックな雰囲気だった。

メニューは壁に掛けてある
ラーメン大、小。ご飯のみ。

テーブルの上にも
調味料などは一切ない。
それほど味にこだわっている様子だった。

いざ実食!!

IMG_4570

見た目が黒マー油など使って
ブラックなのかと思っていたが、
店によっても違うらしい。

これがまた…
お世辞でもなく、めちゃくちゃうまい。

濃厚な濃いめのスープに
ブラックペッパーがふんだんに使われた
スパイスの効いた味。

よくスープが絡む太麺。

そして薄切りの味がしゅんだチャーシュー。

ラーメン大を頼んだが、
もう一杯ペロリといけてしまうほど、
それほど美味しいラーメンだった。

最後の一滴までスープを飲んだのは久しぶり。

美味しい絶品ラーメンでございました。

ここでも泰斗はお代を払わせてくれない。
「こういう時は出来る方がやる。それでいいじゃん!」
そう言って、北海道であれこれ僕が彼にした事を挙げて
払わせてくれなかった。

わかった、ありがとう。
じゃあまた来シーズンニセコでこの恩は返すよ!
そう言ってありがたくご馳走してもらったのだった。

日頃の行いが良いと返って来るとは
この事だろうか。

それから一旦泰斗の実家に帰って寛いだ。

彼も実家には5日間しか帰らなく、
今までの3日間友達と飲み明かして
疲れが溜まっていた様だ。

泰斗が昼寝している横で、
少しだけブログの編集を勧めておいた。

やがて、
元輝が仕事から帰ってきて
夕食に泰斗の家族4人と
外食に連れて行ってもらえる事になった。
IMG_4572『やきとり 秋吉』

秋吉といえば、
福井県でお世話になった
ワインバル フォンデンで、
木村さんが安くて美味しいと教えてくれた
福井発祥の焼き鳥チェーン店。

あの店で食べた木村さんの焼き鳥の
差し入れが懐かしく思い出された。

店内に入り、家族全員でビールを注文して乾杯。

帰りは代行を使うそうだ。
IMG_4574秋吉にはテーブルの真ん中に
焼き鳥が冷めないようにヒーターを使っていた。

それに、カラシも必ず出される。
お好みでカラシをつけて食べるのが秋吉流なんだそうだ。

そして、注文も基本的に5本づつから。
IMG_4575秋吉で一番の人気メニューは
「純けい」と言われる親鳥の焼き鳥。

5本で320円とかなり安い。

あれこれ頼んで焼き鳥をつまみながら
家族の皆さんと酒を片手に今まで経験してきた
旅の話を語った。

すると、普段酒を飲むとおしゃべりになる
お父さんが珍しく黙り込んでいると言う。

お父さんは僕の話を聞いて、
少し、圧倒されてしまっていた様だった。

「いやぁ、わしらの年代には考えられんな。
どう言葉を返して良いかわからんわ。」
そう言って首を傾げて苦笑いをしていた。

息子も旅人なのに、
あまり抵抗が付いていない様だ。

「いやぁー、考えられん。」

そう何度も言って酒をゴクリと飲んでいたのだった。

お母さんは、

「あら、そんな話を聞くと、
私でも今からでも何でも出来ちゃう気がしてくるわ!」
そう言って喜んで話を聞いてくれた様子だった。

酔いも回ってきてみんなで記念撮影。
IMG_4576坂本御一家。

ごちそうさまでした!!

そして代行タクシーで泰斗の実家に帰り、
再び酒を飲んで語り合った。

IMG_4579

富山の小さな酒蔵で作られる
希少な日本酒を振舞ってくれた。

開けたばかりの大吟醸酒は
とても華やかな香り高い酒で
どんどんと飲んでいるとすぐに一本空いてしまった。

つまみには、
この家で採れた新鮮な野菜の漬物を
沢山お母さんに振舞ってもらった。
IMG_4578IMG_4580

日本酒、ビール、赤ワイン、焼酎。

どんどんと酒を持ってくる泰斗。

酒を片手に旅人同士、
旅について熱く語り合った。

俺たちは好きな事を好きな様にしている環境が
あるからってのも歩けれど、
その状況も作って来たのも自分達だ。

出来ない言い訳を探すのって簡単だけど、
出来る方法を考えるのは難しいし、
とても不安が伴うもの。

その不安や、
今までの固定概念をぶち壊して、
さらにその恐怖へと立ち向かう。

それを乗り切って、
その想像した場所にたどり着いた時ってのは
もう最高だよな。

そして、これを俺たちは
どう今のこれからの世代に伝えていくかだ。
自分一人だけの経験ではもったいないし、
せっかく経験したことを伝えなくちゃ。

今の世の中のメディアなんて
操作されて作られたものばかりだ。

その作られた、操作された情報になんて、
何の意味も持たない。

けれども、
その情報しか知らない人たちってのは
それが全てであるんだ。

意味のない情報に意味がある。
そんない世界ないよな。

今や、
SNSやブログ、インターネットの世界が
マスメディアを脅かすほどの時代になってきた。

それをどう使ってこの世の中を
本当の真実を見て行く手段にするか。

どう、語りかけて行くか。だな。

そんな話を永遠と
「あーわかる!そうそう!」
何てお互いに言いながら旅話や
これからの僕たち人類にとっての必要な思想について、
花を咲かせた夜だった。

酒も空いて、冷蔵庫のビールも飲み干し、
ワインも飲んで、焼酎をどんどん飲んでいると
泰斗は思い出したかの様に立ち上がった。

「あ、母ちゃんが風呂で寝てるかもしれん。
ちょっと見てくるわ。」
そう言ってフラフラと母親の様子を見に向かった。

チビチビと焼酎を飲んで
携帯を触っていると大分と時間が経っていた。

あれ…?

あ…あいつ。

まさか寝やがったな!!!

30分待っても帰ってこなかったので
寝たと断定。

まさかまさかの
こんな形での飲み会終了とは…

泰斗の部屋に帰っても彼はいなかった。

まったく…
どこで寝てんだ!笑

広い豪邸のような暗い家の中を
探し回る訳にもいかず、
そのまま彼の部屋で寝ることにした。


7月8日(427日目)

随分と酒を飲んだので、
早朝に目が覚めてトイレへ。
IMG_4583ってここにおったんかーーい!!

泰斗はトイレの目の前の部屋で力尽きていた。

部屋から布団を持ってきて彼に掛けてやり、
もう一眠りすることにした。

今日は泰斗も俺も、また旅に出る日だ。

彼は東京までヒッチハイクで移動してから
友達に会って大阪へまた移動。
一週間後にインドへ旅立つそうだ。

昼御飯を食べに、
お父さんが経営する焼き鳥屋へ。
IMG_4584なんと、
次男の泰斗の名が、そのままお店の名前に。

彼がこの家族にどれだけ愛されているか
聞かずとしても伝わって来た。

昼ごはんをお父さんとお母さんに
ご馳走になった。

この店の名物である
「泰斗丼」
IMG_4585めちゃくちゃボリューミーなどんぶりで
なんと1コインの500円!!

特盛りサイズの丼が1コインだなんて…
こんなに大きな物だとは思っていなかったので、
もう一品のラーメンを腹パンパンになりながら完食した。
IMG_4586お父さん、お母さん。
美味しかったです!ごちそうさまでした!!
泰斗はこの店で半年間の期間、親との別れ際だ。

だが、あっさり
ほんじゃ、行ってくるわ。
そう言って
コンビニに出かけるような軽い挨拶で店を出た。

た…旅人強し。(笑)

泰斗はこれから
旅の荷物などをバックパックなどに詰め込んだり、
物を取られても困らないように、
パソコンのデータをバックアップをしたり、
市役所に行ってなんだかんだ出発の用意があるらしい。

その間、ブログ編集を進めて
出発のタイミングを一緒に出ることにした。

結局。
3時半の目標が4時半になり、
ようやく夕方頃に出発の時が訪れた。

と、その前に。

和室に立派な仏壇があったので、
この家族のご先祖様に、
この家にお世話になった感謝の気持ちとお礼に、
二人の旅の健闘の気持ちを込めて、
せんこうとロウソクを灯してお経を唱えた。
IMG_4588これも、四国八十八ヶ所の修行のお陰様で、
こういった感謝の気持ちが芽生えると、
仏壇やお地蔵さん、お寺、いろんな場所で
こうしてお経をあげることが出来る。

さぁ、準備は整った。

泰斗はいつも旅に出る時、
実家の前からヒッチハイクをするらしい。
IMG_4589
その1台目が捕まる様子を見届けてから
自分も出発することにして、
実家の前でヒッチハイクをする不思議な光景を眺めていた。

IMG_4590

天候はあいにくの雨。

それにも動じることなく、
ひたすら向かってくる車に向かってヒッチハイク。
30分もしない内にようやく一台の車が停まった。

運転手の主婦の方とまずは行き先の交渉。

近くの高速の乗り口まで行きたいと言うと、
すんなり了解を得て車に乗り込んだ。
IMG_4592じゃあな!良い旅を!!
また冬。北海道ニセコで会おう!

一時の別れの言葉を告げて
泰斗を乗せたは走り去っていった。

ふぅ。いっちまったか…。
俺もヒッチハイクしてる時はあんな感じだが、
見ている側だと、また違って見えるな。

なんて思っていると、
入れ違いでお母さんが帰ってきた。

あ、泰斗はほんと今さっき
無事に一台目を捕まえて旅立ちました。

「あらそう。行っちゃったのね。」

そう言って少し、寂しそうな表情を浮かべた。

じゃあ、僕も旅立ちます。
本当に何から何までお世話になりました。
では、行ってきます!!

雨の中、走り始めた。

5分もしない内に、
一台の車が目の前に停まった。

ん?珍しいな。こんな雨の日に。

そう思っていると、
泰斗の弟の元輝だった。

この家族とは縁があるな。

嬉しい出発の形となった。

元輝は持っているタバコを
全て僕にくれようと渡してくれたが、
今吸う一本だけでいいと一本もらって、
それに火をつけて再び走り始めた。

IMG_4593

今夜の目標は富山市内。
あたりはだんだんと暗くなり始めるが、
ひたすら市内へ向けて走った。

小雨が降り続ける中、
夜の8時頃にようやく富山市内へ到着。

IMG_4595

まずは街の探検から。

雨だが路上販売が出来そうな
条件が整った場所を見つければ
路上販売を試みる。

駅からすぐ目の前に
桜木町と言われるエリアがあり、
そこが富山で一番の飲み屋街である、
歓楽街となっている。

大きな自転車を押して、
ふらふらと気の向くままに街を探検。

歓楽街をぐるぐる回って、
どの路地に、どの方向に人が流れているかを
ある程度見る。

それから路上販売のポイントを絞って行く。

今日に限っては、
雨なので屋根の下が第一の条件だ。

街をふらついていると、
2階にある割烹料理屋の女将が
店から出るお客さんを見送りに降りてきた。

その横を通り過ぎようとすると…

「アンタ、どこの人ね?」

あ、こんばんわ。神戸からです。

「あらそう、うちで働いている子も、神戸の子が居るわ。」

あら、そうなんですか。
それはまた奇遇ですね!

「アンタ、ご飯は食べた?」

いえ、まだですが。

「ちょっと待っとられ。
お客さん見送ってからおにぎり作ったるけぇ。」

えぇ?!いいんですか?
ありがとうございます!

そして女将さんはお客さんを見送ってから、
「ちょっと待っとられね。」
富山弁でそう言って、店の階段を駆け上がって行った。
IMG_4597

泰斗の家で見た相撲場所の方便欄を思い出した。
IMG_4577ふーん、こういう風に富山弁は使われるんだ。

そんな事を思いながら女将さんを待った。

綺麗な紙袋に入った使い捨ての弁当容器に、
おにぎりと漬物やおひたしを添えたものを持たせてくれた。

わぁ、こんな立派なお弁当を…。

どうも、本当にありがとうございます!

そのお弁当は袋の上からでも温かさを感じる物だった。

ちょうどお腹が減って
どこかに安くて美味しそうな物は無いかと
探していた矢先の出来事だった。

温かい内に食べておこう。

そう思って駅前の閉店したデパートの屋根の下に移動して
女将さんの作ってくれたお弁当を開いた。
IMG_4598暖かくて、程よい力加減で握られた
ホクホクのおにぎりに、美味しい漬物やおかずが4種類。
とっても美味しくいただきました。

『割烹料理 小川』 の女将さん。
心まで温まるお弁当
本当に、美味しかったです。
ありがとうございました。

お腹も満たし、
人通りもその道が一番多いとみたので
その屋根の下で路上販売を始める事にした。
IMG_4600IMG_4599富山の人は雨にもかかわらず、
色んな方が写真を見て、
僕の話を聞いて行って下さった。

夜の10時を過ぎたあたりに
一人のサラリーマン男性が立ち止まって
写真を見て行ってくれた。

色々と話していると、
「やりたい事をやれる、その思想が素晴らしい」
そう言って、僕の事が気に入ってくれた様だ。

お兄さんは話を聞けば同年代の27歳。
失礼だが、20代にはどう見ても見えなかった。

中年サラリーマン風の同い年の彼は
先ほどまで行きつけの立ち飲み屋にいたらしく、
その立ち飲み屋も色んな各地から
ふらっとその店に訪れる人が珍しくないらしい。

「あなたの様な人が行ったら、
面白い事になるかもしれない。」

そう言ってくれるもんで、
その大輔くんに言われるがまま
そのお店に飲みに行く事にした。

さっき出てきたばかりの大輔くんも
ついてきてくれる事に。
IMG_4601

『立ち飲み屋 あ!!イッセイ』

早速店に入って乾杯。
IMG_4602

大輔くんは
「今日は僕がご馳走しますんで大いに飲んで行ってください!」
そういってご馳走していただいた。

昔ながらの雰囲気漂う店内は
立ち飲みと書いてあるだけで、
全ての席に椅子が設けられてあった。

どうやら、大輔くんは
大企業の社員で本当にこの会社に勤めたままでいいのか。
と云う様な悩みを抱えている様だった。

僕も昔は会社に勤めて働いていたし、
それでも16才だった頃の経験があったからこそ
こうして自分の心の声を聞き、
それに耳を傾ける事が出来た。

今の人達の殆どは、
生まれ育った環境の中で
固定概念や、『社会はこういう物』といった思想を
植えつけられて育ってきている。

もし、あなたが「これ、何かちがうな…」って思うのなら
その反面。必ずしも何かを求めている物があるはずなんです。
だから、その心の奥底の声に耳を傾けられる自己を持つ事。
それが人生での『鍵』だと思いますね。

そう、アドバイスしたが、
2分や3分じゃあそう簡単には
飲み込めない内容だっただろう。

殆どの人が

その心の声を聞いたとしても…

でも…

そういってまた、
今までの経験から、
今までの教えから。

その心に、また蓋をしてしまう。

全ては、今からしかないのにも関わらず。

あるいは、出来ない言い訳を
勝手にこじつける。

やってもいないのに。だ。

やってから、間違えていたとしても
それはそれで、一つの勉強として学べる事は多いはず。

なぜ、それが出来なかったのか。
なぜ、やり通せなかったのか。
それを突き詰める事が出来れば
必ずしも、それから進む人生の道はそうはいかなくとも、
以前の道ではなくなっているはずなのだ。

何度も言うが、
僕だって心配や不安に思う事なんて
星の数ほどある。

加藤ミリヤの歌みたいに
会いたくて会いたくて震えるじゃねーけど、

不安に駆られて震えれる事なんて
日常茶飯事だ。

そんな中で自由を勝ち取ってきているのだ。

己の意思で。

自由に見える反面、
不自由な部分も数多くある。

けれども、その不自由な部分を
一つづつ消していく事
僕は諦めてはいない。

それだけの事。

それをするにはどうしたらいいか。

それだけの事なのだ。

イッセイの店長さんも、
一つ上の28ほどの若い方だったが、
しっかりとした信念と強い心の持ち主だった。

的確な心理と、言葉の使い回しで
色んな思想について熱く語っていた。

大輔くんはいつもこの店長に
相談を聞いてもらって
元気を与えられているように見受けられた。

この店長がいるのなら、大丈夫だ。
もう、僕の出る幕はない。
そう思える男前な考えの持ち主だった。

そんな店長にふとした話から
興味深い話を聞いた。

それは、
富山県の大岩山の日石寺というお寺に
滝行が出来る場所がある話を聞いた。

店長さんは、数回そこに訪れた事があるらしい。

なんとなく、
昔からどんな物なのかと思って
興味を抱いていたが、
その話を聞いて実際に滝行を受けてみたくなり、
そのお寺には後日、行く事に決めた。

自転車を店のビル前に置いていると、
横のお店、確か「つくし」という店の店員さんが
立ち飲み屋に入ってきて、
「日本一周の方ですか?
これ、ウチのお客さんからのカンパです。
受け取ってください。」

そういって数百円のカンパを頂いたりなんて
驚きの出来事まであった。

富山の市街地、
初日にして沢山の出来事と思い出が
また一つ心に刻まれた。

この日はそれまでとして、
大輔さんにお礼を行って別れてから、
近くに大きな屋根のある公園を
あらかじめ探索した時に見つけておいたので、
そこを寝床としておいた場所に向かって
寝る事にしたのだった。


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7月5〜6日 能登半島制覇、富山県旅人の実家へ。 (424〜425日目)

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7月5日(424日目)

昼頃、宇出津を出発。

気持ちのいい天気の中で、
海岸沿いを進み始めた。

IMG_4529

テトラポットを見つけ、
その上にちょこんと座り、
水平線の遥か遠くを眺める。

おそらく、
もうそろそろ能登半島を抜けるだろう。

IMG_4528

能登半島のおかげで、
ずいぶんと体力と筋力が付いた様に思う。

タバコを一本ふかしてから再び自転車に乗った。

ここ辺りの町は海辺なのにガードレールがなく、
低い縁石だけが点々とあるだけだった。

IMG_4531IMG_4530

ゆっくりトロトロと町の景観などを
観ながら走っていると、
自転車に乗ったおじさんが前から走ってきて
通りすがり間際に引き止められた。

「ちょっと、お兄さん!お話を聞いてもいいかな?」

この自転車ではスピードを出さない事が多いし、
他のチャリダーよりも見た目がすごい荷物なので
呼び止められる確率が非常に高い。

ええ!時間と体力だけは
無限大にあるので構いませんよ。

そう笑って言い、
道端で30分くらいおじさんとお喋りした。
IMG_4532おじさんはほぼ毎日、
雨の降る日以外は自転車で
20kmから多い時は40km走るそうだ。

その中で、
やはり能登半島を周るチャリダーに
数多く会うらしい。

おじさんは、
数々のチャリダーの話を聞かせてくれた。
その中でもやはり、
こんなに荷物を牽いている者は珍しいと言っていた。

話し終えて、
再び能登半島の富山湾側を南下。
海も太陽の光が降り注ぎ沖縄の様な青緑色を放っていた。

IMG_4533空には入道雲が顔を覗かせ、
いよいよ、梅雨の時期が終わる知らせを教えてくれる。

IMG_4534

のっぺりした雲がだんだんと固まる。
暑い夏が始まる前に、
北上したい気持ちは山々だが、
焦って前に進んだ所で達成感はあるだろうが、
中身がなくなってしまう事に気がついてからは、
焦りの気持ちは全く消え失せていた。

IMG_4535

だんだん穴水市に近づき、
ぼら待ちやぐらと言われるやぐらが見えてきた。
IMG_4536IMG_4537昔はこうやって漁を行っていたみたいだ。

そこの東屋の涼しい日陰で
昼飯を食べる事にした。
IMG_4538福井の田中さんがつけた美味しい梅干しに、
ジャガイモと玉ねぎとシーチキンのキムチタレ炒め。

 ご飯を食べ終わってからは、
ひたすら進んで南下し続けた。

日が暮れる頃。
能登島へ渡る橋の手前に道の駅を発見。
そこを寝床とする事にした。

写真でもわかるように、
能登半島には非常に道の駅が多い。
旅人にとってはとても安心して行動できる半島だった。
IMG_4544おそらく、明日の朝起きてから出発して
午前中には能登半島制覇となる。

能登半島完走記念にビールが飲みたくなったが、
コンビニなどここ辺りには山の中でありそうもない。

けれども、道の駅の斜め向かいに
これまでに幾度となく見かけて来た
「すしべん」と言われる弁当屋と食堂の様なお店があった。
IMG_4541ビールはないかと尋ねると、
持ち帰りはないけれど
店内なら瓶ビールを出せると言われたので、
ビールとグラム売りの鳥の皮煮込みをおつまみにし、
能登半島完走記念の一杯をいただいた。
IMG_4539

ぶあ”ぁ〜う”まい”っ!!

座った椅子の壁には
揚げ浜塩田で京都のおじさんに塩を頂いた事が記憶に新しい
テレビドラマの「まれ」のポスターが貼ってあった。
IMG_4469IMG_4540あぁ〜これなんだ。

普段テレビを観れないので
初めてどんな人が主役なのかを知った。

ビールを飲み干し、ご機嫌で道の駅に戻った。

道の駅の裏側に
芝生が生えたエリアがあったので
そこにテントを張った。

食事を作って、食べ終えてから。

あっ!そう言えば!

前冬のシーズンに
北海道ニセコで出会った旅人の友達が
福島県の仕事から富山の実家に
数日間だけ戻ってきている事を思い出した。

まだ、実家にいるかな?
そう思って連絡を取ってみた。

彼はまだ富山に居たが、
3日後にインドへ旅立つらしい。

富山と言っても市街地の方ではなく、
砺波市に実家があり翌日に地元の友達と
その実家でBBQをするらしい。

住所を送ってもらって地図で調べる。

スクリーンショット 2015-07-11 15.51.37

このルートで行けば80kmを切るが
この道は半端じゃない峠がある。

なるべく低い峠道を選んで大回りして90km。

間に合うか、合わないか…という距離だった。

要は、
どのルートを選択するかで、
到達時間が大きく変わる。

標高を表す地図を見てみると、
七尾市の南側が一番の見極め所なのが一目でわかる。
近いからと言って真ん中の道に行けば
大変な目に遭うだろう。
スクリーンショット 2015-07-11 15.55.57

自転車乗りの何でも知り尽くす達郎さんに連絡し
どのルートが無難か意見を聞いてみると、
ある程度、予測した道と一致。

160号線よりも上の道を通って
大回りするのが無難。

あとは、向かってみるだけとなった。

富山の友達には90km以上あるから
辿り着くかわからないけど、
とりあえず頑張って向かって見ると連絡しておいた。

テントを張った裏には森と池があり、
ウシガエルの声が図太く響き渡る声を聞きながら
眠りに落ちたのだった。


7月6日(425日目)

朝10時に行動開始。

道の駅を出発。

IMG_4545

それから橋を通って能登島に渡り、
七尾市へ抜けることに。

IMG_4546IMG_4547

橋を渡ると、
6日間に及んだ能登半島を横目に走る。

あぁ…能登半島でも色々あったなぁ〜。

道のりは厳しいところもあったが、
福井、金沢での都会生活での筋力低下を
再び本調子にさせてくれた。

南側を見ると、
石川県最後の街、七尾市が見えた。
久しぶりに見る高層マンションなどが見えて、
また、田舎の町から賑やかな街へ。
今度の街では何が起こるだろうか。

想像しただけでも、ワクワクしてしまう。

IMG_4548

能登島には入り、
平坦な場所を極力選んで走り去る。
IMG_4549

能登島を走ったのは40分ほどで
すぐに島を出る橋が見えてきた。
IMG_4550IMG_4551七尾市に入っても
ひたすら前へと突き進んだ。

今日は必ずしも
友達のBBQパーティーに参加する!!
その想い、一心だった。

やがて、空気が抜けたママチャリに乗って
ゆっくり走っているおじさんを発見。

急いでいるが、
つい、声をかけてしまった。

おじさん、結構空気抜けてるね!
空気入れようか??

「おぉ、いいのかい?」

もちろん!

IMG_4552

前も後ろも空気を入れてあげてから、
また再び突き進んだ。

自分に出来ることがあるならやる。
気になったら気になった時に、やる。
そう心がけることにしている。

金沢で散々お世話になった
トラベッカの達郎さんの影響かもしれない。

IMG_4553

七尾市終盤に入り、
大回りした峠へ向かう。
IMG_4554IMG_4555峠も難なく登り切って
頂上のトンネルの名前を見て吹いてしまった。

トラベッカに一年前に訪れた
『ベビーカーを押し、殿様の格好をして日本一周』
しているあの人を思い出す。
スクリーンショット 2015-07-13 1.08.19あの殿様も、ここを通ったのかな?

そう考えながら峠を越えた。

IMG_4556

『富山県上陸』

海岸線を快調に飛ばし氷見市内へ。

氷見市内を走っていると
車から写真を撮ろうとしていた人が見えた。

そんな人を見かけると、
極力ピースやグーサインで写るようにしている。

そうすると、
その方がまた追い越して前に車を停める。

コーヒーの差し入れを頂いたので、
お返しに、ステッカーを渡した。
IMG_4557

そのために
このステッカーを3000枚も作っているのだ。

それも、もうそろそろ残り100枚を切った。

また注文しなければ。

ステッカーは1000枚以上で
一万円もする。

けれど、
たくさんの方からの恩を返すためなら
今の生活で高額な料金でも惜しいとは全く思わない。

人のために使うお金こそ、
本当のお金の使い方だと最近感じているからだ。

ここ辺りから、
ずっと飛ばしてきていたので
疲れが見え始めた。

風景もフランチャイズ店が立ち並ぶ国道だったので
写真も撮らずに突き進んだ。

氷見市から高岡市。
そして、友達が住む砺波市へ入った。

砺波市へ入った途端に
田んぼが広大に広がり始め、
とてもリラックスして走ることができた。

IMG_4558

砺波市は平野にあり、
登りが全くない道が続いた事で
なんとか日暮れ前に友達の実家に到着!!

友達の泰斗の実家のガレージに入ると
もうすでに昼から飲んでいた連中が顔を赤らめて
酔っ払った様子で迎え入れてくれた。

IMG_4559

左から
ダイキ、メイ、こうへい、みさと、かめ、げんき、
そして泰斗。

あと、買い出しに出ていて
写っていないなおきの8人、
自分も合わせて総勢9人のBBQだった。

「いやーよし君が来てくれて本当に嬉しいよ!
ありがとう!今日はたらふく飲んでってよ!」
そう言って再会を喜んでくれた。

げんきは泰斗の弟で、
泰斗の友達たちは一つ年上の
とても気さくないい人達だった。

いきなりの出現にみんな驚いて
四方八方に質問が飛んで来る。

ちょ、ちょっと?ちょっと待って!
一人一人聞いてくれないかな…笑

観光名所などで団体の観光客を相手する時も
こんな様子になる事がしばしばある事だ。

ある程度、質問タイムが落ち着いて、
さっそく酒をいただく事に。

自分も、北海道で出会った泰斗のために
懐かしのサッポロビールを
差し入れで持ってきておいた。

泰斗は酒屋からビールサーバーを借りてきて、
生ビールを贅沢に飲めるBBQをしていた。

おーやりますな!
ほんじゃ、生ビールで乾杯!!

みんなで話していると面白い事に、
赤いつなぎを着たダイキが
金沢のスクランブル交差点で路上販売している時に
目の前を通って僕の事を見ていたそうだ。

そんな話から、
写真を見せてくれとみんなにせがまれ、
みんなに見せてあげた。

すると、
「あの時は買ってやれんかったけど、
泰斗の友達となっちゃ話は別だ。」

そう言ってダイキは数千円で
一枚の写真を買ってくれたのだった。

あともう一人こうへいも
高額で写真を買ってくれた。

いろんな話を聞いてくれて、
みんな心から応援してるからとっとけと言うので、
ありがたくいただく事にした。

酒もガンガン飲まされ、
一日中運動続きだったので
もーーーーーグデングデン。

その様子を見た泰斗が、
先に寝室まで案内してくれて
寝床についた。

ベットに横たわると、
じっとしているのにグルグル頭が回り
非常に気持ちが悪い…。

寝付くにも少々時間がかかったが、
いつの間にか眠りに落ちていたのだった。


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[動画アリ] 7月3〜4日 能登半島の登坂と。「その弐、過激!あばれ祭」(422〜423日目)

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7月3日(422日目)
IMG_4444

この日はテントに日影が出来る場所に
テントを張らなかったので、
暑さで目が覚めた。

太陽の、自然の目覚まし時計。

早く起きたければ、
東に障害物がない場所にテントを張り、
意図的にテント内を熱くして目覚めさせる。

この方法の難点は、
熟睡してしまって少しでも長く寝てしまっていたら
汗だくになって目覚める事と、
脱水症状になりかねないので、
水分が十分に確保できていなければならない。

昨晩作ったおにぎりに、
納豆、豆腐、炒め物を少しだけ食べて、
余った分は昼の弁当に。

朝食を済ませて出発。
IMG_4445港町を通り抜け、
輪島市内をゆっくり見ながら超えた。
IMG_4446

海岸線に入り、
ここからは起伏の激しい地域に差し掛かる。
天気は良かったのが幸い。
ここ辺りは景色が非常にいい場所だった。
IMG_4447IMG_4449IMG_4450自転車よりも、車でのドライブが
一番心地がいいだろう。
IMG_44511時間半ほどゆっくりとアップダウンを走って、
千枚田が見える道の駅でひと休憩。
IMG_4460IMG_4453

 トイレに入ると、
流し台の上に燕の巣が作られていて、
道の駅の方はそれを保護してそのままにしている。

親鳥が頭上ギリギリに飛び交う
ほっこりとした風景のトイレだった。
IMG_4458IMG_4455さらに能登半島を北へ突き進む。
スクリーンショット 2015-07-10 0.52.06起伏の激しい地域を抜け、
曽々木海岸の窓岩といわれる
岩に穴が空いた場所を望める場所に東屋を発見。

IMG_4463

そこで昼食を摂ることに。
消化するまで昼寝していると、
うかうか寝そうになっていた。

ちょうどその頃、
スーツを着たサラリーマンがタバコを吸いに来て、
寝落ちしそうな頭を覚ませて起き上がった。

少し、その方と話しをすると、
「いやぁ、考えられないなぁ。」と
言われてしまった。

僕も、サラリーマンなんて考えられないなぁ。と
言わずとも心の中で思ってしまった。

みんな思う人生の形は様々で、
それがまた、
この様々な事が出来る世界を作り上げている。

いろんな方が居るからこそ。
この世界は面白い。

出発しようと荷物をまとめていると、
またもや違うおじさんが寄ってきた。
IMG_4464

京都から来ているそうで、
関西圏の者同士で親近感が湧いた。

写真が好きなおじさんに、
写真を撮らせてくれないかと頼まれたので、
もちろん了承して写真を撮っていただいた。

おじさんは目の前の旅館に宿泊しているようだった。

一度旅館に帰ったおじさんから、
「今旅館に、たまたま移動販売のパン屋が来たから
これを持って行きな。」
そう言って
惣菜パンと、京都からおじさんが持ってきていた
八つ橋をもたせてくれた。
IMG_4477おじさんは、もう一つある提案を
僕にしてくださった。

今、テレビで放送されているドラマ
「まれ」の舞台である塩田が近くにあって、
観光客が殺到して人気爆発中で、
一人、一つしか買えない手作りの塩を
君に上げたいから、
そこに来てくれないか?との事だった。

もちろん、そんなありがたい話しを
断るはずもない。

海岸沿いの道を少し進んだ所にあるらしいので
おじさんとそこで会う約束をして
自転車を走らせた。

IMG_4465

途中に写真が好きなおじさんは
走っている僕を撮りたかったらしく、
途中で待ち構えていた。
IMG_4467期待に応えるべく、
にこやかに通り過ぎる。
塩田はもうすぐそこらしい。

塩田に到着すると、
おじさんに噂の塩と、沢山のお菓子まで頂いたのだった。
IMG_4468IMG_4469IMG_4476

わぁこんなにも?!
お父さん、本当にありがとうございます!

「あぁ。気をつけてな!」

はい、では行ってきます!

「行ってらっしゃい!」

こうしてまた、
感謝の気持ちが前へ進む勇気をくれる。

やがて、金沢でお世話になった
Bar TRABECAの達郎さんが、
この島一番の難所と言われる大谷峠が右手に見えてきた。

IMG_4470そこへ行かなくても海岸沿いを行けば
少々そこもキツイが、
この峠ほどではないらしい。

今までここはキツイ峠だと言われていた場所も
さほど辛い道のりではなかったので、
ここも行けるんじゃないか??
などと思っていると、
ちょうど達郎さんからメールが来た。

「今日はどこまで行く予定なの?」

大谷峠を通ろうか迷っています。

「あそこはマジでやめておけ。
わかりやすく例えるなら、
ターボが付いていない軽自動車が
ギリギリ登れるかと云った勾配だ。」

そ…そうですか。
そこまで達郎さんがおっしゃるなら
辞めておきます。

「その方が賢明。」

って事で進路は海岸沿いへ。

先に進むとド肝を抜かれる坂が待ち受けていた。

IMG_4471

あれ…結構急だな…。

おいおいおい…

IMG_4472勾配10度って…!!!!!!!!!!!!

この坂道の中での最勾配は11だった。

さすがに、
普段の峠はほとんどが座って漕いでいるが、
この傾斜は立ち漕ぎMAXパワーじゃないと
登れやしなかった。

それが2kmも続く恐ろしい峠だった。

さっき行こうとした大谷峠は
これを遥かに上回ると云う事か…!!

達郎さんが絶対にやめておけと言った訳がわからなくもない。

写真を撮った坂の麓以外は、
全て自転車に乗って漕ぎ続けたままで
峠を登りきった。

20分間の全力立ち漕ぎだった。

声も出るほどゼェゼェ言って
頂上辺りに辿り着くと、

ウォーリャーーー!!!!
こぉんのヤロォーーーー!!
どんなもんじゃあ〜!!!

最後の数メートルは気合を叫んで完走。

信じられないほどの汗が全身から吹き出ていた。

もう…ちょっとのあいだは漕ぐ気にもなれない…

頂上の見晴らしのいい展望台で
休憩することに。

そこからは、
今まで通ってきた峠と夕日が傾いた綺麗な海を
眺め渡すことが出来た。
DSC_0121DSC_0116なんだかこれほどの上り坂は久しぶりで
降りるのがもったいなく感じた。

よく見ると、
トイレもあって、
テントを十分に晴れそうな芝生のスペースもある…。

お…?ここに泊まっちゃいますか?!

そうして、
その場で宿泊することにした。
DSC_0110能登半島の絶景を望みながらの
贅沢なキャンプ

最高の一晩を過ごすことが出来たのだった。

『椿の展望台』

能登半島のいい思い出として
心にまた一つ、刻まれたのだった。
スクリーンショット 2015-07-10 13.32.05


7月4日(423日目)

朝出発すると、
昨日登った分の急な下り坂から始まった。
IMG_4483

一気に坂を下りきり
能登半島の東海岸方面へ。

少し走ると、
能登半島最先端の岬に
「聖域の岬」「パワースポット」と
書かれた看板を発見。
IMG_4494

どんなところなのかと向かうことに。
IMG_4486

空中展望台とやらがあるらしい。

見に行ってみると、
片方に伸びた空中に浮かぶ橋から
景色を望めるようになっていただけの場所だった。
IMG_4488空中展望台入場料 大人(中・高)500円 小人100円
青の洞窟 大人(中・高)1200円 小人100円
展望台&洞窟割引チケット 大人(中・高)1500円 小人200円

おかしな事に、
聖域で金儲けをしようとしているようだ。
しかも少々高い。

駐車場から見える景色とさほど変わりなさそうなので、
あの橋の上には行かないでおく事にした。

みんな何故だかヘルメットを着用させられている。
IMG_4489落ちてもヘルメットだけじゃあ、
あんまり意味ないでしょー。(笑)
とか思いながら、
その不思議な光景を観察していた。

観光にきた方々に
たくさん声をかけられるので、
いつものようにお喋り。

その中のうち、
一組の観光客の方々と話をさせてもらったお母さんが
饅頭などの差し入れを話した後に売店で
沢山買って持ってきてくださった。
IMG_4490

ちょっと小腹が空いていたので、
その場できんつばを食べてみた。

体を動かしている日々では、
甘いものがとても美味しく、
恋しいもののうちの一つだ。

IMG_4487

その展望台の下には
ランプの宿と言われる場所があり、
ちょっと見学しに行く事にした。
IMG_4492中へ入って散歩していると、
敷地内はリゾート地のホテル並みの綺麗な造りで
能登半島最北端にこんな宿があるのかと驚きだった。
IMG_4493将来、家族が出来たとしたら
こんな所に宿をとって、宿泊するのも悪くない。
そう思えた場所だった。

…まぁ結婚してくれる人が
居るか居ないかとは別として

坂を上がると、
別の路地があったので入って行くと、
そこが青の洞窟への道だったようだ。
IMG_4495

IMG_4496IMG_449810メートルほどの洞窟を通り抜けると
広々とした空間があり、
海からの波の音を響かせていた。

岬の先端の方に向かってみた。
IMG_4499潮風が強いからか木々は一方向に傾いている。

そこでも老夫婦に
日本一周の人かと声をかけらた。
IMG_4505
「写真をとってやろうか?」
と言ってくださったので、
せっかくなので撮ってもらう事にした。

IMG_4504

おじいさん…手、映ってるよ…ってゆう顔。

撮り直してもらうのもなんだし、
これはこれでおじいさんが撮ったものらしくて
撮り直しはしてもらわなかった。

岬も見終わり、
観光し終わったのでその場所からまた出発する事に。

岬を抜けてからは珠洲市の平坦な道が続いた。
今日の天候は曇りで、たまに小雨が降る程度。

IMG_4507

IMG_4506

久しぶりの平坦な道を快調に飛ばす。

IMG_4508

目の前に折りたたみ自転車に乗って
ゆっくり漕いでいる人を追い越そうとすると、
空気が明らかに抜けているのが見えたので声をかけた。

お兄さん、タイヤ空気抜けてますね。
きついでしょ?空気いれましょうか?

お兄さんはいきなりの事に驚きながらも、
「あ、はい、いいんですか?」

えぇ、もちろん!
僕も日々いろんな人に助けられる事がありますんで。

そう言ってタイヤに空気を入れてあげた。

IMG_4509

どう?楽になったでしょ!

「えぇ、ありがとうございます。」

それは良かった。じゃ、お気をつけて!
そう言って再び前へ進んだ。

この日は「あばれ祭」があるらしい事を
金沢でいろんな人から聞いていた。

能登町で開催される祭だったが、
何故だか七尾市であるものだと勘違いしながら
今まで走っていたが、
不意に達郎さんから送られてくるメールで
七尾市より50km以上手前の能登町宇出津だと判明。

3日前には辿り着くかと心配なペースだったが、
宇出津なら、なんとか間に合いそうだ。

ハイペースで進み、
珠洲の町並みを駆け抜けた。
IMG_4510目標の能登町宇出津までが、
15kmと迫った所で昼の3時。

確実に目標地点の射程圏内へ入った。

目一杯に朝から自転車を漕いできたせいで
ペダルを踏む足も力が入らなくなって来た。

ベンチも何もない海岸沿いの道端に座り込んで
昼にもらった饅頭を全て頂いて、
それをお昼ご飯にする事にした。

弁当で作っていた米やおかずなどは
夜に祭の屋台でおかずを買って食べる事にしよう。

道端にへたり込んで饅頭を食べていると、
カヌーを引っ張ったキャンピングカーが真横に停車。
IMG_4512おじさんが降りてきて、
「ちょっと、お話しを聞いていいかな?」
そう言って近寄ってきた。

もう、先に急ぐ事もないので、
もちろんいいですよと言ってお話しする事になった。

おじさんは車の中から、
椅子二つと、真っ白なA4用紙を挟んだ
バインダーを持って何かの取材の様な形で話を聞き始めた。

IMG_4513

おじさんは仕事を定年退職してから、
キャンピングカーで日本を5周する目標がある。
と言っていた。

内容は以下の写真にある様な事を掲げて、
一周毎にテーマを変えているらしい。
IMG_4644今は4周目のヨットで旨な湖を
ヨットでセーリングしているらしい。

期間もずっと続けてではなく、
数箇所行っては戻ってきてしているそうだ。

おじさんの地元はここ辺りで
来週からまたどこかの湖を追い求めて
旅に出るそうだった。

僕の話もあれこれ聞かれて、
包み隠さずになんでも話して聞かせた。

おじさんも出来れば、
旅を終えたら本を出版したいらしい。

お互いに夢あるもの同士が話すと
これまた長い。

一時間ほどその道端に椅子に座って
二人で話し込んでいたのだった。

地元だと云うおじさんに、
能登半島の難関突破記念に風呂に入りたいので
近くに風呂は無いか尋ねると、
すぐそこのホテルに500円ほどで入れる場所が
あると云う情報を手に入れた。

お互いのカメラで写真を撮り合って
お互いの旅の健闘を祈った。

IMG_45141kmほどでホテルの温泉に到着。
IMG_4515460円と手頃なお値段の温泉だった。

体も綺麗サッパリ気分も良好!

祭りへ向けてラスト13kmほどを
なるべく汗をかかない様に進んだ。

まだ明るい夕方6時頃に宇出津の祭会場に到着。

どこか安全な場所に
自転車を置ける場所はないかと思って、
警察署の方へ置かせてもらえないかと向かってみたが、
年に一度の町の大祭で忙しそうにしていて
置かせてもらえそうになかった。

自転車に跨って、
さーどうするかなー。と考えていると、
なーーーんか見覚えのある顔の人が寄ってきた。

「あ、僕あなたにお会いした事あります。」

あれー?顔はなんとなく覚えています。
どこででしたっけ??

「兵庫県でジュースをあなたにあげた者です。」

あ、あぁ!!

って、えぇ〜?!?!

思わず大きな声を出して驚いた。

今回、旅を再出発してから、
記念すべき一人目
ジュースを2本手渡してくれたおじさんだったのだ。
IMG_3788

通りで記憶にあるわけだ。

兵庫県を出発してから約一ヶ月。

再び石川県、能登半島で再開。

驚きと感動のあまり、
記念に一枚写真を撮らせてもらった。

IMG_4516

しばらくぶりの奇跡の再開に二人とも感動し
「2本のジュースのおじさんって覚えてておくれよ。」
そう言ってまた、2本のジュースを頂いた。

記念すべき一人目の差し入れの方に
出会う事になるとは…。

物語が完全に繋がっている様に感じた。

これなら大丈夫。
今までの方向も、判断も、何一つ間違ってはいなかった。
そう思える不思議な何かからのサインを感じた瞬間だった。

小一時間ほどおじさんと立ち話をして、
おじさんがここに来た経緯を聞いた。

2本のジュースのおじさんは
写真家の方で、自営業でカメラの教室をやっている
先生でもあるらしい。

そのため、こう云った祭り事や、
様々な行事に生徒を連れて写真ツアーなどを
頻繁に行っているそうだ。

なので、こう云った行事にばかり参加しているので
家にはほとんどいない生活をしているらしい。

いいカメラを持った生徒さんも寄ってきて
皆さんとも色々お話しさせてもらってから、
2本のジュースのおじさんは
晩御飯を食べに町のどこかへ去って行った。

自転車は、そこらへんに置いて、
取られては困る物をザックに詰め込んで
祭会場をうろつく事にした。

IMG_4517

深夜に最高潮になるらしいこの祭では、
まだ明るい時間は、そう人は多くなかった。

一通り屋台をみてから、
300円の小さな紙コップに
詰め放題の唐揚げがあったので、
それを今晩の主食にする事にした。

唐揚げを買って海辺の芝生が生える広場に向かい
そこで、夕食を摂った。

このお祭りの一番のメインは、
神社から出てくるメインの神輿が
地面に叩きつけられたり、
火の中に放り投げられたり、
橋の上から川に投げ落とされる事が見どころらしいと
2本のジュースのおじさんに教えて貰った。

それは、まだまだ先の深夜に行われるらしい。

まだ時間はたっぷりとあったので、
祭の太鼓が鳴り響く音を聞きながら、
芝生の上にシートを広げてブログ編集をしていた。

IMG_4518

編集の集中も途切れたので、
ビールでも飲もうと思い暗くなった祭会場を
練り歩いた。

DSC_0123暗くなってから、
徐々に人が多くなり始める。
DSC_0184

屋台通りには
どこにも酒が売っていなくて、
近くにコンビニも無い。

どこで買えるのか彷徨って、
町の路地なども練り歩く。

DSC_0131DSC_0134

町の路地にもキリコと呼ばれる
独特な形をした神輿の様な担ぎ物が
数々立ち並び、メインの時間を待ちわびる担ぎ手達が
今か今かとその時を待ちわびていた。

ひたすらビールを貸し求めて歩き、
ようやく一台の酒を売る自動販売機を発見。
そこから神社の鳥居が見えてきはじめた。
DSC_0135ビールを買うため、
自販機にお金を入れていると…

「ちょうさ!ちょうさ!ちょうさ!
ちょうさ!ちょうさ!ちょうさ!」

聞きなれない掛け声と共に、
人混みの中をすごい勢いで突っ込んで走ってくる
上半身裸の男達が神輿を担いで走って来た。

DSC_0136

「コラァ!どけどけ!!」
「どかんかいや!!」

祭関係者も気合が入り、
気性がものすごく荒くなっている様子だ。

あばれが始まったのだ。

メインの始まりに呼ばれる様な形で誘われ
その神輿を追いかけた。

DSC_0140

お旅所と云われる所まで転々と周り、
神輿にお神酒をぶっかけ、リーダーらしき人がその酒を飲む。
その家の前で神輿を地面に叩きつけ、
地面にねじ回し、荒く激しく神輿を扱う姿は圧巻だった。

突然に始まった事に驚きつつも、
いい位置を見極め陣取ってカメラを回した。

↓その圧巻の動画はこちら↓

この動作を何度も何度もお旅所に行ってはおこない、
神輿を荒く破壊してゆくのだ。

ある程度神輿を追いかけてから、
次にメインの川へ放り投げられる場所へ移動。
撮影できる場所を陣取った。

1時間以上待ち伏せしてその時を待った。

町を練り歩いてきた神輿が姿を現せた。
DSC_0147これから神輿が川に投げられる。

それを見守る大勢の参加者は
息を飲んでその時を待った。

担ぎ手達の大きな掛け声と共に
神輿が川へと放り投げられ、
観客からのどよめきが一斉に上げられた。
DSC_0150な…なんて…

なんて荒々しい祭なんだ…!!

担ぎ手が橋の上から次々に川へ飛び降り、
川の中で担ぎ上げて練り歩き、
頭上に投げて水に叩きつけ、
壁にぶつけ、
橋にぶつけまくる…。
DSC_0160DSC_0166DSC_0177DSC_0174何度も何度もその工程を繰り返し、
川の中で30分ほど
神輿を担いで男達は暴れまわっていた。

↓川で大暴れ動画はこちら↓

やがて川から神輿があげられ、
また町へと男達が担ぎ上げて去って行くのだった。

一大メイン行事を見終えて満足満足。

キリコは夜中までまだまだ町を練り歩くみたいだが、
一旦先ほどの海辺の公園に戻ってテントを張り
ブログの編集作業を続けた。

夜も2時頃になり、
まだまだ町には太鼓や鐘の音が響き渡る中
編集を続けていると…

ガサガサ…

なにやらテントの入り口で物音が。

たまたま地面の傾斜の関係で
反対を向いて編集していたので
驚いて振り返ると…

2本のジュースおじさんが、
こっそりまたジュースを2本置いていこうとしていた。

あらら!また2本も!!

そう言って笑うと、
「あ、起きてたんだね。これ、差し入れ。
もう僕たちはそろそろ帰るよ。」

そう言って兵庫県に向けて帰って行った。

ははは、
最後の最後までやられちまったな…。

ありがたく頂戴して
ブログの編集を終えると、
夜の3時を回っていた。

祭の様子が気になって寝る前にもう一度、
スケボーを走らせ、
一番大きな交差点に向かってみた。

40隻以上ものキリコを担いだ町の人々は
もうみんな、ヘトヘトになりながら担いでいる。
DSC_0193

時には力尽きて座り込む人も。
DSC_0202

それほど過酷な祭なのだろう。
ほとんどのキリコが何度もキリコを地面に落としながら
進んで行く勇敢な姿を静かに見守った。
DSC_0188担いでいない女子はキリコを担ぎ上げる人達に
一生懸命に大声で掛け声を掛けて声援を送る。
DSC_0189町が一丸となってこの祭に魂を込めて
取り組んでいる様子がヒシヒシと伝わってきた。

もうこの時間になると、
観客もほとんど居ないに近い状態。

それでも、重たいキリコを一所懸命に担ぐ姿に
心にグッと感じる何かがあった。

能登半島南東部、能登町宇出津。
『あばれ祭』

見事な、勇敢なる祭でした。


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6月30〜7月2日 能登半島の登坂と。「その1壱」(419〜421日目)

6月30日(419日目)

テントの外へでると、
同じく、日本一周を自転車でしている
カズヤは、もう先に旅立った様で
姿は見えなかった。

お、もう行っちゃったか…
もっと話したかったが、
彼にも彼のペースがある。

仕方ないか。

テントを片付けていると、
「やっと見つけた。」
そう言って昨晩、路上販売中に
達郎さんが拡散してくれたFacebookのおかげで
駆けつけてくれたお兄さんが、
また河原に駆けつけてきてくれた。

IMG_4326

色々と聞きたい事があったらしく、
わざわざ来てまで話を聞きに来てくれたので
その気持ちに応えて
色々と胸の内を話させてもらった。

すると、
僕の心意気に感動していただいた様で
お兄さんが「これで昼、美味しい物でも食べて。」
そういって数千円ものお金を手に持たせてくれた。

え、こんなにも?!

「今の話しは、それだけの価値があると思います。
だから、受け取ってください。」
そう言ってお兄さんは帰って行ったのだった。

確か、記憶が正しければ
お兄さんはトラベッカの斜め右向いで
Barを経営なさっている方。

また、金沢に来た際は顔を出します。
ありがとうございました。

数時間しか寝れていなかったが、
清々しい1日の始まり。

荷物をまとめて、川辺から上がって道路へ。
河原から上がると目の前にある
「ひみと」に挨拶して出る事にした。
DSC_0002

12時オープンのお店だが、
こんにちはー!と挨拶すると
才田さんは出てきてくださった。

これから金沢を旅立ちます。
色々と、お世話になりました。

「いいえ、こちらこそ。
お茶でも飲んでから行ったらどう?
和紅茶かオレンジジュースどっちがいい?」

そう言ってくださるので、
今朝、和紅茶を頂いたので
今度はオレンジジュースをいただく事に。

今日もまた、
伝えたい事が多い才田さんの話しを
心ゆくまで聞かせてもらった。

とある話しから、
髪の毛についての興味深い話しを聞いた。

「あなた、髪の毛を切らない方がいいわよ。」

どうゆう事ですか?

「髪の毛はどんな役割を果たしているかわかる?」

うーーーん。太陽から熱を守ったり、
頭を衝撃、損傷から守るもの…?

「そうね。それもあるわね。」

考えても他に思い当たる事は出てこなかった。

「髪の毛について面白い話しがあってね。
これは第二次世界大戦でアメリカの軍が発表した
興味深い事があるの。

戦争中、アメリカ軍は予知能力や、
特殊な能力を持った部族の者達を各地から寄せ集めた。
そして、不思議な事に特殊な能力を持った者達は
すべて髪の長い人だったの。

でも、軍隊に入るとみんな短く髪を切って
同じ髪型をしなければならないわよね?

そうして、髪の毛を切ってしまうと
ほとんどの能力者がその、能力を失ってしまった。
と云う事例があるのよ。」

へぇ、、、そうなんですか!

「そう。髪の毛だって体の一部なのね。
解りやすい例えで言えば、
嫌いな、もしくは、相性が悪い人が居たとして。
その人には髪の毛一本ですら触ってほしくない気持ちわかる?」

はい、なんとなく解ります。

「そう。だから、
髪の毛も何かを感じる事が出来るのね。
体の一部だから。
だから切らない方がいい。って云う
考えもあるのよ。」

「寝る時は極力髪の毛を広げて寝なさい。
地球からのメッセージを沢山受ける事が出来るわよ。」

そう語ってくれた。

僕は髪を伸ばし始めて4、5年になる。
一度もそれまで切った事はない。

故に、去年の冬場には
髪の毛が腰のあたりまで来ていた。

今では髪の毛を絡ませて
「ドレッドロックス」と呼ばれる
髪型に変えて、髪の毛を短くした。

シャンプー、リンスを使わずに
水洗いだけで1、2ヶ月生活し、
クシも入れない。

ずっとほったらかしでは
一本の塊になってしまうので
分けたい場所で髪の毛を裂いて
手の平でグリグリこねる。

そうすると、パーマも当てずに
自然なドレッドロックスが出来上がるのだ。

ドレッドロックスについては
様々な宗教的背景や歴史、様々な説がある。

ヒンドゥー教の聖者や聖女、
インディアンの聖なる男性と女性の間では、
ドレッドロックスは神聖な物とされており、
頭髪をこのような形状におく事によって
肉体的な外見など重要ではないという事を
精神的に理解しているという事の表明であり、
世俗的な虚栄心には無関心であるという表れなのであるらしい。

それに、
自分の髪の毛ですら、自分の体の一部。
だから、自分の身体に対して刃物は向けない。
そう言ったPEACEな思想を表す説もあるのだ。

そんな話しを才田さんに話すと、
へぇ、ドレッド?
それは始めて聞いたわね。

そう言って、珍しくメモをしていた。

才田さんにも知らない事があるんだなぁ…
とか感心しながらそれを見ていた。

お昼1時を回って、
そろそろ能登半島へ向けて旅立つ事にした。

才田さんにはここには書ききれないほどの
お話をしていただいた。

おそらく書こうと思えば、
一週間もの時間を要する事になるので
もっと知りたい方は、
是非、才田さんのピールアートショップ
『ひみと』へ直接いらしてください。

場所は数日前の記事に書いてあります。

僕だけに限らず、
必ず誰に対しても公平に
お話を聞かせてくれます。

金沢で路上販売中に
このお店の話しを沢山の方に話してきた。
おそらくこれから何人か訪れてきます。
その時はよろしくお願いしますね。

「どうも、ありがとう。
また、いつでもいらっしゃい。」

はい、金沢もまたいつか必ず訪れます。
また会える日を楽しみにしています。
では、行ってきます!

最後に、色々と思い出が残る
片町のスクランブル交差点を通ってから
金沢を出る事にした。

スクランブル交差点付近で
2人ほど声を掛けてきて下さった方がいて
また、ここでの思い出が一つ、また一つと増える。
11236420_798323160283337_6151435320130493668_nこの方もFacebookで繋がり、
一人共通の知り合いがいる事が後に判明した。

路上販売中には、
去年、座間味島に9日間滞在していた時に
キャンプ場で僕を見かけていた人が
この交差点で出会った。

しかも沖縄本島でお世話になった
マコちゃんの知り合いでもあって、
沖縄での縁までここで繋がる。

何がどうなか、
どれがどうなるか。
わけわからないくらいが丁度いい。

わかりきった世界など、
退屈の他ならないのだから。

それを一つ一つ知る。

その度に喜びを得る。

それだけでいいのだ。

スクランブル交差点を北側へ進み、
国道8号線へ。

朝から何も食べていないけれど
2時間ほど走った。

今朝はご飯も作らず、
弁当も作れなかったので
お兄さんに頂いたお金で昼食をとる事に。

image

米と肉が食べたい!

って事で丁度見えてきた牛丼屋。
久々のすき家が食べたくなり
特盛りを注文。

がっつりとご飯を頂いて店を出た。

あぁーありがたいな。
本当にありがたい。

そう呟くと
なぜだか涙が溢れ出てきた。

自転車にまたがり泣きながら40分ほど走った。

別に悲しい事があったわけじゃない。
嬉しいだけなのに、嬉しさが一杯一杯になって
溢れ出てきているんだと感じた。

この気持ちは我慢して押し殺す事なく
自分に思う存分に感じさせてやりたくて、
色んな事に対して感謝の気持ちを抱いて
勝手に出てくる涙と胸の締め付けを思うままに感じた。

ふぅ。やっと治ったか。
こんな気持ちになれるなんて、
本当にありがたい…

そう思うとまた涙が出てくる。

やっとの事で治ると、
あぁ。本当にありがたい…

そう感じるとまた涙が勝手に出てきていた。

ふぅ。今度こそ。
あぁーーーーーーーーーーーーーー。
だめだ!!!

って何回繰り返すんじゃい!!

と、もうそろそろいいだろと
自分に言い聞かせて涙を振り切った。

長く長く涙を流す時間だった。

こんな経験は初めてだった。

自分が何かから、
少しづつ解放されていっている感覚…。

辺りを見回すと都会の町並みから、
緑が多い田んぼの景色へと変わっていった。
IMG_4330ゆっくりゆっくり
息が乱れない程度の力加減で
ペダルを漕ぐ。

imageやがて、
JR能勢駅近くの公園に
面白い遊具が置いてあるのを発見。

スクリーンショット 2015-07-08 11.04.54

大きなトランポリンのような珍しい遊具。

ちょっと試しに飛んでみたかったが
「あ、日本一周だー」とか次々に言われるもんで、
なんだか恥ずかしくなって見学だけさせてもらった。

金沢の知らない皆さんのために
大体の地図を貼っておきます。
8号線と159号線に別れる道のすぐ側。

紫のピンが刺さっている場所で、
大きな駐車場もあります。
スクリーンショット 2015-07-08 11.12.13

ちょっとタバコを一服吹かしてから
再び出発。

少しのあいだ内陸側を通り
海が見たくなったので
海岸沿いの通りへ。
image高速の横を通る路地を進むと
この路地に似たような土地を思い出す。

あれは確か4年前に自転車旅をしていた
静岡の浜名湖周辺。

似たような景色を通ると、
その時の感じていた気持ちだとかを思い出す。

4年前と比べて
自分の心持ちが大分と変わっている事に気がついた。

ふとした事にでも、何かを気付ける。
そんな感覚が嬉しかった。

久々に見えた海で自転車を止めて
ぼーっと海を眺める。

image

地元の親友から携帯が鳴った。

「よう!元気か?」

もちろん、元気だぜ。

「昨日お前の話を、みんなとしてたんだけど、
最近いい経験してるみたいだな。」

出会った人のおかげさまでね。

「やっぱ、お前は面白いやつだな。
ってみんな言ってたぜ」

そうか。それは嬉しい言葉だな。
ありがとう。本当に。

そうやって自分の元にそんな言葉が届く事が
今の僕にとって一番幸せなことで。

最近、直接そういったメッセージが
沢山、自分の元に寄せられるようになってきた。

電話、ショートメール、Fecebook、
twitter、Eメール、LINE。
手段は様々で
沢山の人達からの沢山のありがたい言葉を受け取っている。

その事が、
本当に僕にとっての財産だと感じています。

相変わらずブログのコメントはありませんが、
直接届く方が幸せな事のように思う。

ブログにコメントを書いて頂いた方は、
僕がブログ更新すると、
更新した通知メールを受け取れるサービス機能

あるようですので、
毎日更新しない僕のスタイルの物書きには、
ぴったりシステムだと思います。

毎回更新していないか確認してくださっている方は
そのシステムも活用してみてください。

image

親友とのひと時の会話を終えて電話を切る。

目の前に見えていた太陽の光が
海にまっすぐに伸びていた。

まるでこれから先は明るい道だぜって
暗示してくれている様に見えて写ったのだった。

再びハンドルを握って進むと、
前からおじさんが歩いてきた。

こんにちわ!

「おぉこんにちわ。すごい自転車だな。
どこからきた?」

ブレーキをかけて少し立ち話し。

おじさんはよくこの道を通るから
こういった旅人によく会うらしい。

最近、自転車で日本一周をしている女子
同じ方向へ数日前に向かっていったそうだ。

その子の事は、今朝まで一緒に居た
カズヤにその存在を聞いて知っていた。

おじさんの手には、
近くで採ってきた山菜を持っていた。
この時期はワラビの芽が採れるそうだ。
image

そしておじさんは、
急に「これを買ってくれんか?」
と不意に言ってきた。

なんだかお金に困っている様子も伺えた。

いくらですか?

「いくらでもいいよ。」

財布の小銭を見てみると
750円ほどあった。

250円じゃ安い?

「うーん。」

じゃ、500円で買うよ!

「おぉ、そんなにもか?!」

えぇ。僕も沢山の人にお世話になってきてるので。

そういって、少々高いが500円で
ワラビを道端で購入した。

このお金だって、
道端でみんなに託された物。
自分一人で独り占めなんて出来やしない。

おじさんの喜んだ顔を見れただけで
その500円の価値はあった。

ワラビの芽はアクが強いから
アク抜きをしないと食べられないと
おじさんは教えてくれた。

どうやってアクを抜いたらいいの?

「お湯で湯がいて、
浮いてくるアクをとってすくうんじゃ。
心配なら芽の部分を揉んだりすると、
もっとアクが取れやすくなる。

味噌とか付けて食えば美味しいぞ。」

そうなんだ。
わかった、今日食べてみるよ。
おじさん、ありがとう!

「あぁ、こちらこそな。気をつけていくんやぞ。」

そこからすぐ近くに綺麗な道の駅があり、
宿泊するかどうか迷ったがもう少し進む事にした。

辺りは暗くなり始めた頃に
千里浜に到着。

ここは、日本で唯一
砂浜の上を走れる道
として有名だ。

全長8kmほどの砂浜を走る事が出来るのだ。

と言っても真っ暗…。
さっきの場所で泊まって
朝に通ればよかったかな…

これじゃあ写真も撮れない。

朝に写真を撮る事にして、
ここ辺りでキャンプできそうな場所を探しなががら
千里浜の砂の上を走った。

image

辺りは真っ暗で街灯もなく、
一台も車ともすれ違わない。
海の音だけが響いていた。

地面も砂なので
いつもの道である自転車からの振動が一切ない。

スーーーーっと走れる気持ちの良い感覚。

上を向いて自転車をゆっくり漕ぐと、
宙に浮いて空を自転車で飛んでいる様な
不思議な感覚をたのしんだ。

たまに押し固められていない砂の上を走ると
前輪が地面に食い込んで
倒れそうになる事が何度かあった。

油断してもいられない。

地面を見て、
ぬかるんでいる所を見定めて
走行しなければ転倒してしまうだろう。

ぬかるんだ地面に注意していたが、
不自然なLEDライトが判断を鈍らせる。

もう少し1km走りきると終点だって言う所で
ぬかるみにはまって激しく転倒してしまった。

いててて…。

自転車を起こして再び乗ろうとすると…

あれ?

自転車側の荷台の連結部が
外れていた。

部品を縛って針金で縛っている方だったので、
あぁ、なるほど。そこか。

カバンを外してその場で取り付けにかかった。

自転車の取り付け部に
リアカーのアームを掛けようとするが
なんだかいつもと違う…

って、
え”ぇぇぇぇぇぇぇーーーー!!!!

思わず叫んだ。

なぜならば…
image一番負荷のかかる所が折れていたのだ。

まぁーじかぁぁぁぁぁあああーーーーーーーー!!!

くっそぉーーーーーーーぉおー!!!!

チクショォォォーーーーーーーー!!!

チクショーと叫んだ時、
頭の中で長渕剛の蝉のサビが流れていた。

誰も居ない事がわかっていたので
腹の底から背を仰け反って、上を向いて叫んでやった。

腹の底から思う存分に叫ぶと、
スッキリして今度は笑っていた。

はっはっは!あぁーへっへっへ。
さぁ、これどーするよ??
ほんと、どうする???

独り言をブツブツ言って、なぜかニヤニヤしていた。

最近、一番の楽しみ。

困難が立ちはだかった時に
どう対処するか。

それをだと捉えずどうするかを考えるのかが、
楽しくて仕方がない。

この壊れた箇所は、
天草から熊本へ入った時に
同じ故障を起こしている現象だった。

その時は近くに板金塗装屋があって
溶接してもらって修理をしたが、
果たしてこの近くに。
こんな夜に。見つかるのだろうか…。

考えた結果、今日中の修理は諦め、
なんとか負荷をかけなければ
進む事が出来そうだった。

完全に壊れてしまわない様に
慎重に保全修理を行った。

自転車のスタンドもなければ、
どこかに立てかけられる場所もないので、
自転車を支えながら、自転車後部の修理作業をこなす。

1時間ほど砂浜のど真ん中で格闘して
修理作業を行った。

なんとかリアカーを引いて走る様になり、
押して千里浜をとぼとぼと歩いた。

地図では、この浜の最終地点で
パーキングエリアがあり、
おそらくそこで寝泊まりできそうな
目星はつけておいた。

1kmほど押して歩くと、
パーキングエリアに到着。

地図で板金塗装を検索すると
4kmほど先に2件ほど見つかったので
明日の朝一で、お願いしに向かう事にして
この日はそこで寝る事に決めた。

おじさんから買ったワラビを調理してみる。
image湯通ししてアクを抜いて
味噌を持ち合わせていなかったので
おひたしみたいに醤油とめんつゆをかけて食べてみた。

うん。うまい。
苦味が少しあるが
それがこの山菜の美味しい所なのだろう。

他にもささみと野菜の中華炒めを作って
ご飯と冷奴、納豆などを食べる。
image

海の波の音が少し荒くなってきた。
おや?天候が変わるかな?

そう思っていると
天候に詳しいTRABECAの達郎さんからメールが入った。

「今から雨が来るぞ。」

メールを読んでからほどなくして
雨が降り始めた。

ははは。すげーなあの人…。

これから先の能登半島の天候は
逐一、メールで報告してくれたのだった。

「今から雨が来るぞ。」と。

雨が降っているが、
風はそんなに吹いていなかったので
屋根の軒下でマットを敷いて、
寝袋も濡らしたくなかったので、
服を着込んでカッパを羽織るだけで眠る事にした。


7月1日(420日目)

寝袋を使わずに寝ていたので、
猛烈な寒さで目が覚めた。

IMG_4353

寝ていた場所は
15cmほど小上がりになった段差があり、
雨で地面も濡れる事はなかった。

ここ辺りはUFOが数多く目撃されているらしい。
そのため、UFOを売りにしている様子も伺えた。
IMG_4354IMG_4355

UFOが見られるかと期待していたが、
あいにくの天気でUFO観察は出来なかった。

身体が冷え切っていたので
久しぶりに汁物を作って、
昨晩作っておいたおにぎりと共に食べる。

荷物をまとめて10時頃に
雨が降り出してきた中を出発した。

まずはリアカーの破損した部分を修理に向かう。

地図では道沿いに2箇所あり、
地図を見るだけでなんとなく
遠い方の羽咋板金屋で修理する事になるな。
となんとなく直感で感じた。
IMG_4587

その直感はどうだかわからないが、
ひとまず、向かってみる事に。

1件目のCar Partnersの目の前に到着。
でも、なんとなくやっぱりここではないような気がする…。
けれども、一応聞いてみる事に。

板金屋のおじさんに、
ちょっと連結部の鉄が割れたので、
溶接してくれないかと尋ねると、
「ウチはガス溶接しかないから、これは出来ないな。
もう少し先の知り合いがやっている板金屋に
連絡してあげるよ。」

そう言って携帯で連絡を取ってくれた。

おぉ…。本当にそこになった。。。
不思議な事に予感は的中

もう一軒先の羽咋板金塗装屋へ移動する事になった。

野外生活をずっと続けていて感じる事がある。

ずっと都会や家で生活していると、
目の視点は、おのずと近くになる。

野外で生活していると、
遠い景色ばかり見ているから
視点は遠くなっている。

そして脳内の考点も目の前の事ばかりでなく、
2つ、3つ先の遠い事を考えられるようになる

そんな不思議な感覚が、
この野外生活で感じられるのだ。

16才だった11年前の頃から、
少しづつ感じ始めていた。

この感覚は…なんなんだろう?

それをずっと突き詰めてきた。

これは、その成果が見られたような経験だった。

「見えないものを感じる力」

これが、今の僕にとって一番興味深く、
一番の課題としている事だ。

板金屋へは、
一度店を見落としてしまい2kmほど通り過ぎてしまったが、
引き返して板金屋に到着する事が出来た。

事情をわかってくれていた梅田さんが迎え入れてくださり、
早速修理したい箇所を見てくれ、
どう直したらいいかを見極めてくれた。

自転車とリアカーを外して
修理を開始。

IMG_4361

裂けるように折れていた場所が
溶接されてゆく。
IMG_4358IMG_4359IMG_4366物の20分ほどで修理は完了。

これで一先ず問題は解決した。

幾らぐらい払えばいいですか?

そう聞いても、
「君を応援したいからお金は要らないよ。
頑張ってね。」

そう言って、タダで修理を施してくれたのだった。

梅田さんは用事があるらしく、
修理を終えて早々に会社を出て行った。

お礼の気持ちの言葉を紙に書いて
服部さんにもらったおいしいジュースを
机の上に置いて出発する事に。
IMG_4370出発しようとすると、
梅田さんが早くも帰ってきて、
デスクの上の物を見つけてしまった。

「こんな事いいのに〜。」
そう言いながら喜んでくれているように見えた。

お礼を告げて、再び旅路に戻った。

雨は次第に収まり始め、
金沢でお世話になった達郎さんからメールが入った。

「今から雨が上がって、当分雨は降らないぞ」と。

心強い天気予報の連絡だ。

これからのルートについても
峠の道などを丁寧に画像付きで連絡が来て
それを参考にこれからの工程を考える事ができた。
IMG_4373坂道を登っていると、
ゆっくり僕の事を見て運転していた老夫婦が
引き返して来て目の前に車を停めた。

「あんた、これ知っとるか?
知らんやろうね。ここ辺りでは7月1日に
このお饅頭を食べるのよ。
これを食べたら病気にならないって言われている物だから
あんた、これ食べときなさい。」
そう言って、黄色と赤の氷室饅頭とやらを頂いた。

IMG_4371後に調べてわかった事は7月1日は、氷室の日。
氷室とは。
冬に雪氷を入れて夏まで貯蔵しておく
特別に装置した場所の事。

7月1日(旧暦6月1日)は加賀藩が幕府へ
氷を献上していた日なんだそうだ。

120里(約480km)の距離を氷が無事に届けられるように
神社に饅頭を供えて祈願された事がこれの起源とされている。

現在では、
石川の人々は7月1日に氷室饅頭を食べ、
無病息災を願っているそうだ。

「今日中に食べるのよ!」

そう言って念を押して夫婦は去って行った。

忘れないウチに坂道で自転車に跨ったまま
その場で饅頭二つをほうばった。

黄色は柚の風味が効いていて、
赤色は桜の香りが感じられ、
どちらも中身は白あんだった。

これで病気の心配は無くなった。

再び前に進み始めた。

昼過ぎまで走り続けて雨が完全に上がると、
ベンチを見つけて昼食をとる事にした。
IMG_4375昼食は、
福井で頂いた田中さんが漬けた梅干し2粒に
納豆とおにぎり2つと昨日の晩に作っておいた
ささみの中華風野菜炒め。

美味しく平らげてから再び進み始める。

IMG_4377

海岸線ではなく内陸を少し北上すると、
自然と海岸線に出て海が見え始めた。
IMG_4378IMG_4379IMG_4381

増穂浦海岸に世界一長いベンチがあると
聞いていたのでそこへ向かってみた。

IMG_4386

全長460.9メートルのベンチ。

ここへ上がるちょっとした段差を乗り上げると
またもやリアカーの針金で縛っている方が外れてしまった。

器具を掛け直して、
またもや針金で縛る補修を行なっていると、
リアカーのアーム角度をネジを触って調整してみる事にした。

すると…

IMG_4382

ぬぉーーーーーー!!!!

折れやがった!!!

またもや、自転車The虎舞竜。

なんでもないようなことがぁ〜
幸せだったとおも〜うぅ〜

言うとる場合ちゃうでしかしこれしかし。

予備のネジを探してみても
このサイズは見当たらない…
IMG_4384一本だけでは非常に心配だ。

どうするか考え抜いた結果。

リアカー本体についていた4本の内、
一本を代用して使う事にした。

IMG_4387

またしてもすぐに解決。

この部分もよく折れる事があるので、
予備をたくさん買っておこう。

再び出発して、
ファミリーマートにトイレを借りに入ると、
ファミマカフェと言われるスペースがあって、
そこには電源も自由に使っていいようにと
机にコンセントの穴が完備されていたのを発見。

ブログを少しでも進めるために、
1時間ほどコンビニで編集作業を行った。
IMG_4388日も傾き、そろそろ寝床探しを開始する事に。

適当に国道を逸れて
海沿いの集落などを通って寝床探し。

IMG_4389

ここ辺りでは、イカの漁が盛んな事が
漁船からして見て取れる。
IMG_4391DSC_0078

暗くなった頃にやっと手頃な公園を発見。

今夜は羽咋郡志賀町の滝の潤い公園でキャンプする事にした。

海沿いの湾のほとりにある公園には
波の音が響き渡り、
ちょうど満月が浮かび上がっていた
気持ちの良い日だった。

IMG_4407


7月2日(421日目)

IMG_4408

今日は天気は良好。

ベンチに座って海を眺めながら
朝ごはんを食べてから出発。

ここ辺りは、海からの潮風が強い地域だった。

IMG_4413IMG_4414

風が強い地域だからか、
遠くの山の稜線沿いには風車も多く見られる。
IMG_4415どんどんと進んでいると
横の脇道から車で出てこようとしていた
おばちゃんと目があった。

「にゃっはーーーー!すんごいわねぇ〜
あはははははー!」
そう言いながら両手で手を振ってくれた。

おばちゃんは車の窓を開けていたので
その笑い声が聞こえた。

坂道で手を離すと少々危ないが、
その気持ちに応えるべく手を振り返した。

すると、おばちゃんが追いかけてきて
瓦せんべいを2枚を袋にも入っていない状態で
手渡してくれた。

IMG_4416

そのままカバンに入れる訳にもいかないので
その場でボリボリと食べた。

その坂をゆっくりノシノシと登っていると、
車を停めて倉庫の前で何やら
作業していたおじさんに声をかけられた。

「ほぉ〜、重たそうじゃの!
そこに東屋があるから、
日陰で休んで行ったらどうじゃ。」

さっき休んだばかりだが、
おじさんがそう言ってくれる気持ちを
受け取る事にした。
IMG_4418

タバコでも吸ってから行こうと
屋根の下で潮風にあたりながら日陰で休憩。

IMG_4417

おきまりの、どこからきた?という質問に
神戸から来たと話すと、
おじさんの息子も神戸に住んでいるらしく、
少し、親近感が湧いてくれた様だった。

おじさんは家がすぐそこで
「冷たいジュース持って来るから待っとれ。」

そう言って冷たいジュースを二本も持ってきて頂いた。

一本その場で頂いて、
もう一本は水筒に移し替えて
また前へ進む。

坂を登りきると、
義経の船隠しと言われる地がある看板を発見。
IMG_4419

せっかくなので見に行ってみる事にした。
IMG_4421ほうほう。
歴史には詳しくないが、
義経は兄に追われていたのか…

しかし、こんな狭い場所に
よくも48隻もの船を入れたもんだ。
IMG_4422

もっと勉強しておけばよかったな〜。
なんて思いながら、
崖の際まで覗きに向かう。

IMG_4423IMG_4424

ひょえーーー。
絶対落ちたら死んでしまうな。
ちょっと覗いただけで安全な場所へと戻った。

また自転車を走らせると、
まーーーた1kmもしない内に観光スポットを発見。

IMG_4425

「ヤセの断崖」
ゼロの焦点のロケ地らしい。
見たことないけど。
IMG_4426これまた、見とけばよかったなー。
と思いながら見に向かう。
IMG_4427IMG_4428地平線が180度見渡せる
いい景色の場所だった。

IMG_4429

看板を見てこの土地について少しお勉強。

読み終えると自転車の元へと戻った。

IMG_4430

どんどんと進んで快調に飛ばす。

途中の道の駅で灯台の中身を
展示されている所を見つけたので、
見に向かってみた。
IMG_4432へぇーーーーー!
灯台の中身はこんなガラスのレンズが搭載されているのか。
電気が回っているだけじゃないんだね〜。

これまた新しい発見をしながら、
また前に進む。

IMG_4434

池田という文字を見て
「こんのぉー池田コラ!
能登半島でもお前の名前を見なきゃなんねーのかよ!」
と叫んで通り過ぎる。
(ニセコで出会ったバカを言い合える友達の名)

IMG_4435IMG_4436

気持ちのいい道を走り、
達郎さんに最初の難関だと言われていた
峠に差し掛かった。

20分ほどかけて登りをゆっくりゆっくり
一番軽いトルクにギアを掛けて登る。

なるべく、力を最小限に抑えるために
身体の全身に神経を研ぎ澄ませる。

左足が疲れてきたら右で補い、
息が上がれば、全身の力を全体的に弱める。
それを繰り返していると、
呼吸も安定して、筋肉も慣れてき始めると
坂道でもランニングハイの状態に持っていくことが出来た。

登りでしんどい筈が、
どこまでもそのペースで登れそうな感覚になるのだ。

リアカーを牽いているので、
登りに限り、
少しばかり特殊な運転をしなければならない。

グッグッグ。と漕いでしまうと、
リアカーに伝わる力は時間差で伝わって後ろに引っ張られる。
次に漕ぐ時にはリアカーが時間差で伝わった力が
前に押す力が働いて来るので非常に負荷もかかるし、
器具にとっても良くない。

なので、均等にグイグイグイーーーーーーーーーと
左右の足のスイッチをスムーズに漕がなければならない。
この漕ぎ方が一番身体にとってはしんどいのだが、
自転車にとっても、足にとっても、バランスをとるにしても、
この漕ぎ方が必要不可欠なのだ。

輪島への坂道は、
さほど辛い道のりではなく、
難なく登りきることが出来た。

頂上に着いたら身体中から汗が噴き出していて、
シャツを絞れるほどベッタリとしていた。

下り坂でその汗はほとんど乾く。

立った状態で全身に風を受け、
気持ちのいい最高の至福のひととき。

峠の後のこれが楽しみで
山を越えるのも辛いと思わなくなった。

さっきも言ったように
目先のことより、それより先のことの考点
働いているのだろう。

坂を下って輪島市内へ。

家なのか、何屋なのか、
よく分からない場所を発見。
IMG_4437IMG_4438な、なんじゃこりゃ!!

ここの人に話を聞こうと思ったが
圧倒されすぎて、少し恐怖。

IMG_4439

税金さげてよ〜って(笑)

おそらく、この街の名物おじさんなのだろう。

なんだか疲れが目立って来ていたので、
ジュースでも飲もうと思い、
ドラックストアーで安くなっている
89円のファンタを購入。

座って飲んでいると眠気が襲ってくる。

珍しいな…、
運動した後はいつも頭が冴えるのだが
この日は直射日光にずっと当たっていたからか、
少し熱中症気味なのか…?

栄養のある食事を今夜は摂る事にして
スーパーへ向かった。

名前も知らない地物野菜と書いた
見た目は真空菜のような野菜と、
納豆、鳥のもも肉を購入。

それから浜辺沿いへ。

予定では輪島から船に乗って、
能登半島の北側にある小さな舳倉島へ
行く予定だったので、
船に乗せられるかと、
値段はいくらするのか訪ねに向かった。

ここは、島の存在すら知らなかったが、
達郎さんに聞いて行ってみたいと思っていた島。
(↓ムラサキのピンの位置にある島)
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「片道2250円で、自転車は500円だけど…
このリアカーは分からないので、
ちょっと調べますね。」

そう言って
船の乗組員などに聞き始めた。

「この自転車だと片道1000円以上しますね。」

はぁーーー?

自転車2台分ならわかるけど、
それ以上に取ろうっての???
しかも断定的に値段も言ってくれない。

なんだかカネカネした気持ちが伝わってきたので、
不快に思って、じゃ、そんな感じならやめときます。
そう言って出て行ってしまった。

交渉の一つでもすればよかったかな…と
少し出てから反省したが、
吐いた言葉は帰ってこない。

さっきから頭がぼーっとするので
岬の方に公園があるのを地図で探し当てて
1kmほど近いその公園へ。

ベンチに座ると、動けなくなってしまった。

少し横になってどうするか考える。
テントを張ろうかと思ったが、身体が動かない。
ちょっと、最近の日々のリズムがおかしくなって
身体にガタがきている事を感じた。

ベンチから動けなくなって寝ていると
いつの間にか眠りに落ちていた。

日が沈む頃に、
海風が吹き続けていたので
寒さで目を覚ませた。

さっきよりは大分と身体も楽になった。
寝不足か体力の使いすぎだったんだろう。

夕日が綺麗に空を照らしていたので、
起き上がって、写真を撮りに向かった。
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この岬には天然の海水プールが作られていた。
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IMG_4440日が沈んでゆく大天体ショーを眺め、
太陽が沈んで地上から一つ一つ色が失っていく様子を
静かに今日も眺めていた。

辺りも暗くなりきった頃にテントを張って
晩御飯の調理を開始。

使い方を知らない地物野菜を
まず、どう調理するかを調べる。

茎の根元を切ろうとすると、
枝みたいな質感でなかなか切れない。

という事は、葉の部分しか食べられないのか。
もしくは上部までなら使えるのか。

試しに、食べられるか炒めて食べてみた。

やはり、上部の茎でも、
多少繊維が口の中に残る。

使い方を分かったところで、
その葉と玉ねぎ、ニンニク、鶏肉を使って
味覇を使って中華炒めにした。

ご飯を食べ、
テントに入りブログの編集を少し進めて、
キリのいいところで切り上げて就寝する事にした。