7月17〜18日「富山県魚津市のまさか」(436〜437日目)

にゃ!!!にゃにゃにゃんと !!!!!!

ランキングがまたもや2ランクアップ!!

(8月1日現在)
って言うか、更新遅れていましてすいません…。
ぼちぼちマイペースでやってきます。。

現在8位から一気に6位へ上昇。

まだまだ1位との差は断然にありますが、
この調子でトップ3には入りたいと思います。

ご協力感謝します!

そのおかげで沢山の人が、
見てくれるようになってきました〜!!

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7月17日(436日目)

滑川市の漫画喫茶の地ベタで目を覚ませた。

12時間パックで8時に出る予定だったが
10分ほど過ぎてしまっていた。

あっちゃー。寝過ぎた。。
と言っても昨日寝たのは、
夜中の3時か4時頃だった。

山登りの疲れも残っていた事だし、仕方ないか…。

3時間パックを追加し、
昨日の編集の続きをした。

朝ごはんに持ち込んできたおにぎりと、
野菜の漬物に、
ドリンクバーにあるコンポタージュスープ、
カレースープ、オニオンスープを全て一杯づつ飲んだ。

漫画喫茶は大体どこも12時間で
2250円ほどが相場。

飲み物が飲み放題で、場所によっては
シャワーも浴びれるのは魅力的だ。

ここにはなかったけども…。

11時まで編集作業をして外へ。

台風上陸間近で、
今日も朝から雨を予想していたが…。

風も雨もまだなく、
曇り空が広がっているだけだった。

今晩に影響が最大になるとみられている。

店前で持ち込んだ荷物を自転車に積み替えていると
漫画喫茶にパソコンの修理に来ていた業者の方に
声をかけられ、少し立ち話しをした。

日々、
こうして興味を持って話しかけてくださった方に
必ずステッカーを渡すようにしている。

このブログを観覧して下さる人を増やすには
一番簡単で、より最適な方法だと思うからだ。

この日はまだまだ編集作業は山済みで、
夜に天候が荒れるらしいので
またこの漫画喫茶による宿泊するとした。

それまで…どうしようか?

財布を広げると一万円とちょっとしかない。

これが全財産。

うーーーん…。

そう言えば、
富山市内で路上販売していた時に、
「富山の写真はないのか?」と、
結構な人数に言われたので
立山の絶景写真と自力登山3日間の経験談を引っさげて
また市内へ路上販売を行いに向かうことにした。

今日の漫画喫茶代でも稼ぐとしよう。

市内へは、
2時間以上も逆戻りした距離にある。

まずは近くのコンビニで写真を現像。
最近セブンイレブンでは、
最新機種を富士フィルムから出している印刷機がある。

この機械でないと、
一眼レフで撮った写真の色が色鮮やかに映らない。

なので、
この機種を置いている所でのみ
写真の現像が可能だ。

1枚10秒ほどで写真を現像してくれるので、
時間も割とかからずに印刷することが出来る。

140枚ほど印刷したので、
30分ほどでその数を印刷することが出来る。

一枚30円なので、
けっこう大きな出費…。

それに一枚一枚、
写真をビニールの袋に入れる。

一枚あたりおよそ35円の原価。

それはただ単に物の原価であって。

そこに行くまでの苦労、時間、移動費、
いくつもの坂道を登り、いくつもの雨に打たれ、
大量の汗を流し、数多くの不安を抱えながら
ここまで1年2カ月もの期間を
前に進む事だけを日々、心に決めて進んできた。
そんなことを諸々、考えると、
僕自信は、
原価はこれだけでは収まらないと感じている。

僕の経験を直接聞いてきた方々も
心からそう思って下さる。

1000円ものお金で写真を買ってくださる方が
「これだけで申し訳ないですが…」
そう言う声も良く聞くほどだ。

この苦労を理解してくださる方々は
そこまで想像して買ってくれるのだ。

それにしても…
ちょっと…多すぎたかな?

まぁいい。
いつかは売れるだろう。

4500円ほど写真の現像代につぎ込んでから
富山市内までゆっくりと向かうと、
もう夕方の3時頃だった。

雨も降りだして来そうだったので、
総曲輪辺りのアーケード街へ。

台風が近いので、
屋根があるだけでは、風で写真が飛ばされてしまう。
駅前が良かったけれどもこちらを選んだ。

アーケード内は広くて長いので、
最初は人通りの少ない以前の奥の方でやっていたが、
勇気をだして賑やかな方へ移動してみた。

すると、人の寄ってくる数がグンと上がった。

IMG_4756

静かで薄暗い場所よりも、
賑やかで明るい方が近寄りやすいのかもしれない。
また、一つ勉強になった。

やっといい流れを作れたと感じ始めた時。
知らない番号からの電話が鳴った。

ん…?誰かな?

はい、もしもし。

「あ、どうも。今朝に沼津でお会いした者ですが…。」

あ…。あぁ!!あの漫画喫茶の!!
これはこれは、どうも。
どうされたんですか??

「いや、アレからかあなたのブログを見させてもらっていたんですが、
とても面白く読ませていただきました。
それで色々見ていると電話番号が記載されてあったので、
何だか電話しようと思ってそのまま掛けてしまいました。」

それはそれは。
嬉しいお言葉をありがとうございます。
そう言って頂いて光栄です!

「あれからどちらに行かれたんですか?」

今日も今朝の漫画喫茶に泊まる予定ですが、
今はその宿泊代を稼ぐために富山市内へ
戻ってきました。

「あぁ、そっちまで戻ってしまったんだ…。」

どうかされましたか?

「いやぁ、よかったら、
ウチへ来ないかなと思って電話したのもあったんです。」

えぇ!本当ですか?
ちなみに、場所によっても行けるか行けないかが
あるんですがどちらですか?

「漫画喫茶から15kmほど進んだ、
魚津市という場所です。」

おぉ!そちらでしたら
戻る予定だったし、行けますね。
せっかく言っていただいているので、
伺っても構いませんか?

「えぇ、是非是非。骨休めしに来てくださいよ。」

電話を切って、すぐさま店終い。

今日は印刷代で出費の方が重なってしまったが、
いつか売れる写真の投資だと考えよう。

漫画喫茶代も浮いたので、
結果オーライ!!

後は…また来た道を戻って、
さらに15km奥に突き進むあるのみだ。

富山県の海沿い辺りは、
平坦な道が続く盆地が広がっているので、
山の麓辺りに行かなければ
自転車ならどこでも移動が楽にできるのが嬉しい。

魚津市までは3時間半ほどで行く事が出来た。
辺りはもう既に暗くなり、
小雨が降っていた。

待ち合わせしていた、
泊めていただく家の近くのコンビニに到着。

コンビニに着きました!と連絡を入れると、
5分もしないウチに徒歩で迎えに来てくれた。

家に招かれて、
近くのオススメの居酒屋『秀』へ。

早速ビールで乾杯!!
IMG_4757招いてくだささったAさん。

昔から音楽が好きで、
バンドマンをやっていたらしい。

ここは安達さんが20代の頃から
通い詰めている居酒屋で、
とても思い入れがあるところなんだそうだ。

20年以上も営業を続けているこの地元の名店。

とにかく、なんでも安い
IMG_4759IMG_4758女の乳と書いて、めにゅう。(笑)
これがまたこの店のいい味を出している。

満席になってからもお客さんが何人も店のドアを開けて、
帰っていく姿を何度も見かけた。

それほど、人気なお店なのだろう。

Aさんは
「魚津は漁師町なので、とにかく魚が美味しいんだよ。」
そう言って、
いろいろオススメの物を注文してくれた。
IMG_4762
刺身は、漁港が近いので新鮮。
そりゃもう美味しいのなんのって。

Aさんが日本一周をしている人だと、
お母さんに説明すると、
あれこれ魚津のオススメの食べ物を勧めてくれた。

見たこともないほど大きな
岩牡蠣
IMG_4763肉厚プリプリな牡蠣は、
一口では収まらないほどの大きさだ。

半分に切って貰って、
安達さんも長らく食べていないらしく、
二人で半分づつ食べる。

それでも口いっぱいに。
おお!大きい…!!

これ半分で普通の牡蠣4つ分ほどのボリュームだった。

お次は
『白エビ』
IMG_4761先日富山駅前で食べた物よりも、
遥かに美味しい。

駅前の物は、衣が沢山ついていて、
エビなのか衣なのかわからなかったが、
これは、エビの身の味もして絶品。

そして確か300円か350円と
本当に安い。

次に、
地魚のすり身の焼き物。

IMG_4764

この魚はもう漁の盛んな時期が過ぎて
不漁になってきているらしく、
そろそろ生産を中止する時期になる前だったそうだ。

「食べられてラッキーね。
もう少しで無くなる時期になるとこだったのよ。」
そう言ってお母さんに教えて貰いながら召し上がった。

地酒も頂く。

IMG_4765

先日登ってきたばかりの立山の銘柄があったので、
それを注文。

清酒なのにもかかわらず、
冷で飲むと吟醸のような華やかな甘さがあり、
とても美味しい酒だった。

立山の湧き水もとても美味しいので、
水が美味しい場所は、酒も当然にうまい。

気を効かせてくれたお母さんが、
刺身で食べたエビの頭を塩焼きにして
出してくださった。
IMG_4766エビの頭の塩焼きを肴に、
日本酒をグビっと味わう。

うーーーーん、最っっ高。

磯の香りと、
エビのミソがこれまた美味い…!!

最高な料理と共に、
魚津の見どころを聞くと、
興味深い情報を耳にした。

それは、この魚津では『蜃気楼』が見えると云う事だった。

蜃気楼の見え方には、
ABCの三段階のレベルがあるらしく、
Aクラスの上質な蜃気楼が見えると、
花火が打ち上がり、市内にアナウンスが流れるらしい。
スクリーンショット 2015-08-01 17.03.37 スクリーンショット 2015-08-01 17.03.48 スクリーンショット 2015-08-01 17.02.39 スクリーンショット 2015-08-01 17.02.56 スクリーンショット 2015-08-01 17.04.10 スクリーンショット 2015-08-01 17.00.10

蜃気楼が見えると花火が打ち上がるが、
もしそれから海辺に向かったとしても、
もうすでになくなってしまっている事が多いらしい。

この町に住む人でも、
釣り人や漁師でないと、
見た事がある人はごく稀な人数のみらしい。

是非とも見てみたいが、
いつ起きる現象かわからないので、
気の遠くなる程の時間を待たなければならないだろう。

充分に酔ってきたので、
最後の一杯にあっさりとウメ干し酎ハイ。
IMG_4767

これも昔からAさんがよく飲んでいた物で、
塩気の多いすっぱい梅をプレーン酎ハイに入れた物。

梅を崩して飲むが、
その崩した梅を食べたいがために、
ゴクゴク飲んでしまう。

勝手に酒が勧む一杯だ。

〆に、お茶漬け。
IMG_4768

美味しい絶品を数々、腹一杯ご馳走になって、
酒もガンガン飲ませていただいたが、
お会計は1万円を超えていない。

お母さんが端数をおまけしてくれて、
なんと7000円!

とても良心的なお店でした。

安達さん、ごちそうさまでした!!

そして、魚津の飲み屋街を散歩して、
町並みを観光してから家に戻った。

音楽好きなAさんの部屋に戻り、
色々とオススメの音楽を聴かせてくれる。

部屋には何千とCDが並び、
中にはレコードも数多く見える。

間接照明がお洒落で、
とても落ち着ける空間だった。

この日、以前金沢で出会ったチャリダー、
カズヤが神戸に到着したらしく、
僕のお店に来店してくれた様だった。

店を任せているジャスティンや、
友達に協力してもらって彼を楽しませて上げてくれと
お願いすると、みんな快く引き受けてくれて
カズヤ自身、とても楽しめた様だった。
IMG_4777IMG_4778IMG_4776彼を家に泊めてくれたMicky’s Clubのアイク、
そして、翌日にサトル!!

手伝ってくれてありがとう。
感謝してるよ。


7月18日(437日目)

Aさんの部屋の隣で目がさめる。

寝不足だったからか、
昼前までずっと寝てしまっていた。

Aさんは部屋でコーヒーを飲んで
音楽を聴いていた。

この日も、
もう一泊させてもらうことにして、
ゆっくりと過ごすことにした。

心配していた台風は四国を過ぎたあたりで
熱帯低気圧に変わり消滅した様だった。

この日は、
Aさんオススメの音楽を聴きながら、
自分のパソコンにもそれらを沢山取り込ませてもらった。

IMG_4775IMG_4769IMG_4771

先日、立山の動画もオープニングの音楽を
Aさんから貰った渡辺香津美さんのCDの音源を
使わせていただいた。

こうして、旅路で出会った方に
音楽を頂くこともある。

地元の人が、地元のいい所を知っている様に、
音楽が好きな人は、いい音楽を知っている。

Aさんは数え切れないほど
いろんなアーティストを紹介して下さった。

IMG_4774

タバコにもこだわっていて、
僕と同じ巻きタバコを吸う他に、
キセルで吸う、タバコまで持っている。

そして、タバコの葉の湿度の管理なども、
適切に保管している様だった。
IMG_4772

そんなお洒落な安達さんは、
世界で5本しかないギターを持っているそうだった。

通常の効き手の逆らしく、
左手で弦を掻き鳴らすレフトハンドと言われる
左利き用のギター。

世界に5本しかないギター
『Steinberger Steve Klein Left hand』
IMG_4822
そして、
なんとシリアルナンバーが『01』!!
IMG_4817貴重な物を見せて貰った。

昼間は音楽を取り込ませてもらった他に、
映画鑑賞もさせてもらった。

映画「けものがれ俺らの猿と」
町田康の小説『屈辱ポンチ』に収録されてる
同名小説の映画化したもので、
とてもパンクでパンチの効いた作品だった。

なかなか理解に苦しむ問題作だったが
それがまたおもしろい。

やがて、陽は傾き始め、
夕食に2連日で居酒屋「秀」へ。
IMG_4779IMG_4780IMG_4781

この日も、
昨日とは違う物を頼んで、
美味しい料理に、お酒を沢山頂いた。

帰りに秀のお母さんと記念撮影。

IMG_4807

帰り際に、
お世話になったから宣伝しときます。
そう言うと、

「秀だけに、ひでぇ店だって言っといておくれよ。」
そう言って、いつもの冗談をかましてくれた。

とても良心的な値段で
なんでも美味しい、良いお店。
魚津にまた来る際は、必ずここに立ち寄るだろう。

居酒屋『秀』

とても良い場所をまた一つ知ったのでした。

Aさんの家まで歩いて5分ほどで帰り、
帰ってから安達さんがいちばん好きな映画を見せてくれた。

Aさんおすすめ映画「パリ・テキサス」をくつろぎながら鑑賞。

一日中ゆっくりして
音楽を聴いたり、映画を観てくつろぎ、
久々に旅を忘れられた一日だった。

IMG_4819


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[動画] 立山、標高3015mへの道。

 

立山での動画が編集できました。

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7月14〜16日 「自力で立山標高3,015mへの道」[後編](433〜435日目)

はいはーーーい。
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※今回は立山登山の後編です。
前編こちら!!←

さて参ります。
立山、標高3,015m自力登山!〜後編


7月14日(433日目)

『標高3,015mへの道。〜2日目〜』

6時半頃に目を覚ますと、
辺りは明るくなっていた。

疲れから10時間眠り続けていた様だ。

それにしても…

体が非常に重い…。
DSC01932

20kg以上の荷物を担いで
15kmほどの距離を歩いただけなのに…。
歩きと自転車では、こうも違うものか…。
DSC_0164

外に出て食料を確かめる。

恐れていた熊は、
どうやら、やってこなかった様だった。
昨日の置いた食材は、
置いたままの形でその場にあった。
DSC_0165
鋭いゴツゴツした石を避けるために、
雑草が生える茂みにテントを張っておいた。
この方が寝た時の寝心地の良さが明らかに違うからだ。

朝食を摂り、
気怠い体に喝を入れるために、
早速ここぞとばかりのリポビタンDを飲み干した。
DSC_0166これを立てたら出発と決めて、
バランスストーンアートに挑戦。
5分ほどで立たせる事ができた。

荷物をまとめて、
午前8時。

いざ出発!!

DSC_0172DSC_0174

この日も雲はあまりなく、
日光は燦々と降り注ぐが標高が高くなってきているので
気温はそう暑くは感じない。

車道から木道へ。

DSC_0176DSC_0178

昨日に登った八郎坂が崖崩れで
閉鎖になっているからか、
草木が多い茂り木道の整備がされていない事が
所々に見受けられた。

やがて木道付近にも雪が見え始める。

DSC_0181

DSC_0182

7月の中旬に差し掛かろうという中で、
雪を目にするとは思ってもいなかった。

なんちゅー山だ。

えらいところに足を踏み入れている様だ。

午前9時45分
「弥陀ヶ原」標高1,930m。

DSC_0184DSC_0183

ここ弥陀が原にはホテルがあり、
その近辺を散歩する人や、
バス停で登山口の室堂まで行く人がバスを待っていた。

駅員らしき人がいて、
熊出没注意のステッカーを見て
この辺りは熊が出るのかと尋ねると、

「えぇ、出ますね。
特に、朝と夕方に良く出没します。
気をつけてくださいね。」と。

…。

朝と夕方…?

そ、そうですか…。ありがとうございます…。

ひょぇぇぇ〜!!!

おそらくバスが通っていない時刻の事だろう。

昨日の夕方に出会わさなかったのは
本当にラッキーだったと言えるだろう。

バスが通り始めてからは
車の音がするから森の奥に行くのだろうか。

何にせよ、
昨日は手を叩きながら歩いた事も
正解だったのかもしれない。

熊は音がすると
向こうから避けてくれるらしいと
いつか誰かに聞いた事がある。

主に森で聞きなれない金属音が効果大だと。

そのため、ザックに鈴をつけている人も多く見かけた。

その駅員さんの話を聞いてから、
調理器具の鍋をザックの外側にぶら下げて、
長い木の棒でそれを叩きながら進む事にした。
DSC_0194

ここ辺りから、
よく水が汲める場所が点々と見つかり始めて、
見つける度に冷たい雪解け水を飲み、
喉を潤して水を確保した。

これがまた、とてつもなく冷たく美味い。IMG_4719

ここから先は、
鎖場(鎖を使ってよじ登る崖)がある木道の道があり、
そこを行きたかったが、
まだ残雪が多いため通行の許可が下りていないそうで、
仕方なく車道を突き進む。

DSC_0188DSC_0186

車道を進んでいても、
平野になった雄大な景色を十分に堪能しながら
歩く事ができた。

DSC_0198DSC_0197

徐々に標高を上げてゆくと
植物もまだまだ次第に変化が見られた。
DSC_0196DSC_0203DSC_0204

午前11時頃。

天狗鼻と言われるコブになった山を
回り込んで進むと、
おそらく立山最高峰の大汝山3,015mと雄山3,003mが
ようやく見え始めた。
DSC_0201おぉ〜。あれが山頂ですか!

2日目にして、
やっと目標の山頂が見えてきた。

だが、その景色からして
まだまだ遠い道のりだった。

ここで一休憩。
麓のコンビニで高校生にもらった大福を一つ食べる事に。
DSC_0206うーん!

美味い!!

運動の最中に食べる甘いものは格別だ。

正面の山頂の他にも、
左右にも残雪が残る尾根が続く山々の景色が見渡せる。

DSC_0205DSC_0209

残雪がまだ残る、なんとも言えない
絶景に囲まれた景色だった。

DSC_0207

振り返ると
今まで歩いてきた道が果てしなく続いている。
その向こうには、
以前まで居た市街地がうっすらと見えていた。

あぁ。自分はあそこからこの足で来たんだな…。と。
なんだか、しんみりとした気持ちになった。

DSC_0208

あともう少し、
もう一踏ん張りだ。

DSC_0213DSC_0212

何台ものバスに追い越されながらも、
マイペースでゆっくりと一歩一歩足を進める。

歩く速度でしか見えない景色を
たった一人でじっくりと見つめる。

時には自分の中を見つめ、
自分と対話をする。

DSC_0218

冷たい水に手を漬けて、
雪溶け水に何秒耐えられるか試してみた。

1、2、3、4、5。あぁーーっ!冷たい!!

たった5秒で手が痛くなるほどに冷たかった。

DSC_0219DSC_0221DSC_0222

雪の上を長い事歩く道も現れ始める。
DSC_0223DSC_0225DSC_0237

雪道と木道の境目は雪溶けの季節は不安定で、
一度、雪の地面が崩れ落ちた。

おぉっ!!

そう言い驚きながらも、
そのパプニングを楽しんでいた。

朝8時から歩き続けること5時間半。

午後1時30分。

やっとの思いで、
立山山頂への登山口、室堂に到着。

立山に登山に来る人は、
ここまでケーブルカーとバスを乗り継いで上がってくるのだ。

普通の人が2時間で来る場所を
自分の足だけで2日間かけてじっくりと上がってきた。

あまりの嬉しさと、
ここ辺りの建物はなんだか写真に撮る気になれず、
室堂の写真は地図だけになってしまった。
DSC_0242室堂で働いている北海道で出会った友達、
ユキちゃん、チリちゃんはホテルの売店で働いていたので、
無事にここまで来た事を報告しに向かった。

二人とも、
やはり怪我などの事故などよりも、
熊に出会わさなかったかだけが心配だったようだった。

昨日からの疲労もあり、
山頂には雲がかかり始めていたので、
今日は近くのキャンプ場で宿泊して、
明日の午前から山頂へアタックする事に。

キャンプ場を目指して歩く。

そのはずが…

道を間違って山頂方面に来てしまっていた。

雪道などを歩いてここまできたが、
気づいた頃には
もう1時間歩き続けて山頂手前の
山小屋に来てしまっていた。
DSC_0262 DSC_0275

…あれ。山小屋…?

とほほ…。。。

キャンプ場はどこですか?
たまたま外で作業をしていた
山小屋のスタッフに尋ねて聞くと…

え?キャンプ場?
と笑われ、「あそこだよ。」と
指を指して教えてくれた。

DSC_0271

…。
くっそぉーーーーーーー!!!!

ここに来て気が緩んでしまっていたからか、
大きな誤算をやらかしてしまった…。

念のため、
山小屋は一泊幾らかと尋ねてみると、
素泊まりで5500円するそうだ。

はぁ…。

キャンプ場は?

「んー幾らだっけな。
おそらく数百円かタダだったと思うよ?」

そ、そうですか…。

山小屋に泊まるとなっても、
なんの為にテントを担いで
ここまで上がって来たかわからない事になる。

仕方なくキャンプ場まで下山を選択。

下りはスイスイ楽に降りれたので、
まぁ、よしとしよう。

40分ほどで先ほどの室堂の地点まで戻り、
そこから30分かけてキャンプ場へ。

みくりが池と言われる、
氷が残る池の横を通り過ぎる。

ここ一週間でやっと池の水が見えてきたそうだ。

DSC_0280

DSC_0281
地獄谷と言われる温泉や
温泉ガスが湧き出る地帯も横目に通る。

辺りには温泉の硫黄の匂いが漂っていた。
室堂辺りには温泉も数カ所あり、
ホテルや山荘などの温泉も日帰りでも利用可能となっている。

DSC_0285DSC_0290DSC_0296

室堂から30分ほど歩いて
やっとキャンプ場が見えてきた。
DSC_0292

夕方5時半。
やっと…キャンプ場に到着。

一泊500円で二泊以上は
何泊でも1000円となっている様だ。

受付の人と話していると、
どうやら昨年同じニセコで働いているらしかった。
カズヤ君と名乗る彼はカブキ

一息ついてからテントを張った。
DSC_0297キャンプ場からは、
立山の最高峰が望める。
DSC_0302青々とした緑と残雪の真っ白なコントラストに
なめらかな山々が囲む様に広がる美しい景色。

雲はもうすぐ手の届くほどの高さで
ゆっくりと移動している。

その景色にうっとり見とれてしまっていた。

あぁ〜すごい景色だなぁ〜
なんちゅー景色だ…。
それをこの足だけで見に来れただなんて…。

そんな事を考えながら、
ニヤニヤしながら山の頂を眺めていた。

気温は昨日よりも下がり、
半袖などでは過ごせないほど肌寒い。
持ってきた上着を羽織った。

日が暮れる前に近くの山荘の温泉に向かうことにした。
そこに向かうまでの道も雪の上を歩く。

雪の上を歩いていると
前の冬のシーズンのニセコを思い出さずにはいられない。

山荘に近づくと、
キャンプ場の管理をしている
先ほどのカズヤ君が露天風呂の際に裸で座って
山々を眺めているのが見えた。

あ、お疲れ様です!

「あーどうも!今から?
もう受付の時間は終わっているけど、
まぁ多分入れるよ。」

あら、そうなんですか。
わかりました、行ってみます!

そうして受付へ。

案の定。
最終7時までの受付だったらしいが、
7時を少し超えた時間だった。
なんとか頼むと、渋々入れてくれた。

ギリギリセーフ。

けれども、
「7時半に終了だから、それまでに間に合う様にしてね。」
と言われてしまったので、
あまりゆっくりとは入れなかった。

更衣室に入るとちょうどカズヤ君と
もう一人のスタッフの方が着替え始めていた。

風呂は貸切状態だった。

内風呂で汗を流し、体を洗ってからすぐさま露天風呂へ。

IMG_4721乳白色の硫黄の匂いがする露店風呂には、
窓にガラスが付いておらず、
この山荘に入ってきた通路がすぐそばにあったり、
キャンプ場もそこから見えた。

普段ザックを背負わない肩が
軽い擦り傷の様に皮膚が擦れていて、
肩まで浸かると激痛が走った。

いててて…顔をしかめながらも
我慢して湯に浸かる。

クゥーーッ。最っっ高〜ーー。

湯船は高温の源泉かけ流しで熱く、
”一番風呂の方は備え付けの蛇口から
水を入れてからでないと熱くて入れません”と、
注意書きしてあるほどだ。

風呂を堪能して
ビールを一本買って外のベンチで飲み干してから
ほろ良い気分でキャンプ場へと戻った。

持ってきていた食料は、
丼ぶり一つ分ほどのおおきなおにぎり1つと、
茹でたジャガイモ3個と
ゆで卵2つにウインナー4本。
調理してきた分はそれだけが残っていた。

あとは生米とレトルトカレーのルー3パック、
野沢菜の漬物、
玄米ブラン4個に大福一つ。

この日の晩御飯にはその中から、
レトルトカレーにおにぎり一つと、
ゆで卵とジャガイモ一つづつを食べた。

米は無くなれば炊くこともできるが、
立山のホテルで働く友達のユキちゃんとチリちゃんが
「米ならあげることが出来るよ」と言っていたので
米が尽きたので明日の分だけ欲しいと連絡しておいた。

ありがたいことに今夜、
キャンプ場に酒と共に二人がこっちまで
疲れているだろうからと、
わざわざ持ってきてくれるらしい。

携帯は充電できるところがないので、
歩いて登り始めてから今まで、
必要な時にしか電源は入れていない。

この夜はまだ携帯には半分以上の
60〜70%の充電が残っていたほどだった。

夜の10時前あたりに
酒と食料を持ってきてくれた二人がきてくれた。

DSC_0305

もう夜になると気温は一桁台に冷え込み、
とても寒い。

ダウンなどの上等な上着がなければ
相当寒い思いをしてしまうだろう。

ビールの他に焼酎を持ってきた二人は、
温まって飲めるようにと、
キャンプバーナーまで持参していた。

IMG_4724

こうして二人で「オッサン会」と称した会を
定期的に開いて夜に外で酒を飲んでいるそうだ。

立山の夜の見どころ。

それは『星』

DSC_0313

空には数多くの星が広がり、
そして流れ星の数々。

それを眺めながら飲む酒は格別だった。

連日運動続きの体は
大量に酒を飲まなくとも充分に酔っ払うことができた。

やがて、ウトウトしてきて、
眠たくなってきた頃に、
オッサン二人も明日仕事なのでと
夜11時頃に解散することに。

ユキちゃん、チリちゃんありがとう。
そうして二人は30分かけてホテルに歩いて帰って行った。

夜空に浮かぶ立山の頂を少し眺めてから、
テントに入り、寝袋にくるまって眠りに落ちたのだった。

DSC_0334


7月15日(434日目)

『標高3,015mへの道。〜3日目、山頂へ〜』

午前7時半に起床。

DSC_0336

昨日チリちゃんが持ってきてくれた
特大おにぎりと味付きのりに鶏肉のおかず、
DSC_0338それに
残っていた食材のゆで卵一個とジャガイモ一個、
ウインナー2本を朝食にしてたべた。
残りはすべて昼飯にする。
そろそろ常温保存してきた食材たちは傷んできていた。

朝ごはんを食べ終えて、
食器を洗いに水場へ向かう。
汚れた食器を洗っていると、
向かい側で朝食の準備をしていたおじいさんに
声をかけられた。

「ニンニクのぬか漬け食べてみるか?」

そう言って、
大きなニンニクのかけらを渡してきた。

あ、ありがとうございます。
いただきます。とパクリ。

さっぱりした味でとても美味しい。

うん、これうまいね!
そう言って喜ぶと、
揚げニンニクも食べるか?と
濡れている揚げニンニクを今度は渡してくれる。

一体いつ揚げたやつなんだろう…
そう思いながら口に入れた。

うん、これは普通のそのままの
揚げニンニクだ。

「ワシはそれを毎日3個食べるようにしていてね。
今年で76になるが、数年前から毎年このキャンプ場に
長期滞在しに来ているんだ。
80まで毎年来るのが私の目標でね。」
そう言って生き生きとした表情で話してくれた。

へぇ!それはすごい!
通りで元気なわけだ。
おじいさん70代には見えませんね!

そう言って話は弾み、
ぼくも今は山登りをしているけども
日本一周をしていると話すと

「おぉ、新聞の子かね?!
新聞の記事を見たから覚えとるよ。
ほぉ、こんな場所で会うとは!!」

そう言っておじさんはもっと喜んでくれて、
ワシが作ったシソジュースを飲むか?と
手作りのシソジュースまで頂いた。

僕もさらに喜ぶ。

「あんた、カニは食えるのか?」

と突然に聞かれたので、
カニ?ん?なに??
と聞き返した。

カニだよカニ。
ワシは昨日、北海道の知り合いに貰った
ズワイガニを一杯の半分を食べたんだが、
その残りを君に上げよう
食べられるかい?」

えぇ。えぇもちろんですとも!!

 

そうして…
DSC_0346
朝から山で、
ズワイガニを食べた。

おじさんの名前は吉崎さん。
DSC_0342
毎年このキャンプ場に訪れ、
去年は2週間。その前は20日間。
今年は一ヶ月間このキャンプ場に滞在するらしい。

食料は室堂までの運搬を
1000円ほどの運賃でバス会社などが
受け持ってくれるらしく、
それで山の上まで食料を運搬してきているらしい。

その室堂に大きなコインロッカーがあって、
一度使うと何度でも開け閉め自由なロッカーを利用して、
必要な分だけをキャンプ場に持ち込んでいるらしい。

おじいさんは、
このキャンプ場に来る人との出会いが楽しみで
毎年訪れている様だった。

僕は今日山頂へ登ってから降りてくると、
その足でキャンプ場を離れて
帰りはバスなどを使って下山する予定だと話すと、
帰りにそのコインロッカーから
おじいさんが育てた野菜や持ってきた食料を
持って行けるだけ持って行っていいと言われ、
夕方頃に室堂のコインロッカーでまた落ち合おうと言ってくださった。

連絡先を交換して、
住所なども聞き、さっき撮った写真をお礼に送ることにした。

腹ごしらえも万端!
いよいよ立山の山頂を目指し始めることにした。

今日の山頂アタックは、
テントなど不必要なものはキャンプ場にそのままにして、
極力、身軽な荷物で向かうことにした。

ルートは行って帰ってくるのではなく、
右手から山頂へ到達すると、
大汝山からそのまま戻らずに尾根沿いを進み、
富士ノ折立〜真砂丘〜別山〜劔御前までを縦走する。
それから雷鳥平へ下って雷鳥沢キャンプ場へ下山する予定だ。
IMG_4992

午前10時。
雷鳥沢キャンプ場を出発。
DSC_0347

天気予報では午前は晴れだが、
午後から雲が出始めるらしく
ちょっと出遅れてしまったが仕方あるまい。
カニには足を止めざる終えなかった。

ミクリガ池を昨日に通ったルートとは
違う方向へあえて進み、遠回りだがその池を
違う角度から見るために回り込んだ。
DSC_0349すると、
とってもいい写真が撮れた。
立山で撮った中で、
お気に入りの写真のうちの一つだ。

それから室堂を通り、
ユキちゃんとチリちゃんに挨拶。
昨日、ありがたいことに洗濯物を預かって貰って、
洗濯してもらった物を受け取ってから山頂を目指した。

昨日通った雪道を超え、DSC_0262

ようやく昨日の山小屋へ。
キャンプ場にテントなどを置いてきて荷物が軽い分、
とてもいいペースで登ることが出来ている。

昨日の山小屋まで登っていると、
物資の運搬のためにヘリで輸送して届けられている場面に遭遇。
DSC_0354と言っても、
このヘリは朝から何度も何度も往復しているのを目撃し
繰り返しこの山小屋に来ていたヘリだった。
一度では荷物の運搬は不可能なのだろう。

それから頂上への岩場へ。
案の定、雲がかかってしまい天気は良さそうにない…
DSC_0358出発当初の予定では
天気のいい日まで待つつもりでもいたが、
台風11号の接近もあり翌日から雨が続くらしい。

よって、山頂へのアタックのチャンスは
今日限りと判断した。

こればかりは止む終えない。

どんどん進んでいくにつれて
雲の中へ。

DSC_0362

DSC_0363

どうやら山頂からの景色は望めそうにない…。

(これが山頂手前で撮った雲に入る最後の景色。↓)

DSC_0359

景色が見えなくなった後は、
もう前進あるのみ。

岩場を登り始めてから40分。
雄山の山頂、雄山神社へ到着。

DSC_0364

神社で500円を支払って
ご祈祷(ごきとう)の受付をして順番を待った。

その際、鈴がついたお札を頂いた。

標高3,003m
雄山の山頂部分へ。
立山大還現、峰本社が祀ってある。
DSC_0371その社の中に神主さんが正座し、
その後ろに座るようにと言われ、
ご祈祷が始まった。

およそ10分程度の時間で
様々な災いから守ってくださるようにと
神様にお祈りしてくださり、
途中に日本酒のお神酒を小皿に頂いて
最後締めくくりの言葉を飾ってくださった。

濃霧の中、
目を瞑りその声に耳を傾け、
精神を研ぎ澄ませる。

心が洗われる様だった。

お礼を言い、
神主さんが記念に写真でも撮りましょうかと
言ってくださったので写真を撮ってもらった。
DSC_0373

神社を後にした。

今となってはこの時。
景色が見られなかった分、
目の前の事に集中できていた様に思う。

それから大汝山の山頂、
標高3,015mへ足を向けた。

もうここあたりの数々見える山々では、
それより高い場所は存在しない。

やっと…。

やっと3日目にして立山の頂に立てる…!!

DSC_0374

一歩一歩、
今まで踏みしめてきたこれまでの道を
噛み締めるかの様に目標の山頂へ…。

午後12時35分。

立山最高峰、大汝山山頂。
標高3,015mへ到達。

 

DSC_0380

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景色は見えなかったが
もうそんな事はどうでもよかった。

そこまで本当に自分の力だけで
この頂に来れた。
それだけで、満足だった。

そこから見える場所に山小屋があった。
外にベンチがあったのでそこで食事をいただく事にした。

DSC_0382

DSC_0384

レトルトのカレーを持ってこようとしていたけれど、
キャンプ場でタラバガニをもらった吉崎さんに
鯨の缶詰を頂いたので、
それをメインのおかずとして持ってきた。

鯨の肉の缶詰は肉々しく、
とても魚だとは思えない食べ応えだった。
甘辛く煮込んだ味付けが
とても美味しい一品だった。

立山の傾斜を登り始める麓のコンビニで
高校生にもらった大福の残りも、
この山頂で食べた。

ありがとがとう。
大福、おいしかったよ!

ご飯を食べ、
高校生からもらったタスキの様な大福も食べ終えて、
再び濃霧の中出発した。
DSC_0385尾根を進み、富士ノ折立の方面へ。
霧が濃くて方向感覚を失い、
一度180度逆に進んでいる事があった。

麓のキャンプ場や室堂などが見えていれば
そんな事は無かっただろうが、
とても、その出来事に身を引き締められる思いだった。

幸い、すぐに看板があって助かったものの、
濃霧の中での行動は危険を極める事を思い知らされた。
それからは更に充分に気を付けて行動した。

転々と岩などに赤や黄色いスプレーでマーキングしてあり、
それが見えなくなればルートから外れているという事になる。
時には◯と書いてあったり、×の印も見られる。
×はもちろんその方向には行ってはならない。

尾根は左右はっきりしているので、
安心して進む事ができた。
DSC_0391

横を見れば、
山頂付近のココ辺りは積雪がまだまだ残っている。
(写真では伝わらないが、およそ2、5mほど。)
DSC_0393動きを止めれば、
昼間でも太陽が無かったからか、
寒ささえ感じる気候だった。

滑落すれば大怪我間違いなしの
危険な崖の場所も突き進む…
DSC_0396DSC_0397

もう2時半を周っていた。

室堂の最終バスは夕方5時。

キャンプ場に戻って、
テントを畳んだりして荷物をまとめて室堂に移動して、
それから吉崎さんに会ってなんだかんだしていたら、
もう時間はなくなってしまうだろう。

今日中の下山は断念する事にして、
携帯で吉崎さんに連絡を取った。

もしもし、吉崎さんですか?
こちら山頂を超えて尾根を進んで居るんですが、
どうやら今日中には室堂を出る事が危ういので
キャンプ場にもう一泊します。
山の上は視界が悪いんですが、
山の下の視界はどうですか??」

「あぁそうか、わかった。
じゃあ今晩美味しいものでも食べさせてあげるから、
わしは食料をキャンプ場へ移動させておくよ。
下の視界は大丈夫だよ。山の上だけだ。」

わかりました。では、また後ほど!
そう言って電話を切った。

山頂から進むこと2時間。

午後2時50分。

DSC_0402

お…おいおいおい…。

晴れてきたじゃねーーーーか!!

…ちくしょーーーーとほほ…。

山頂を振り向くと、
山頂も雲から抜けていた。

いっその事戻ろうかとも思ったが、
そこまでまた2時間かかる…。
仕方がなかった。

けれどもそこから見える2,800m付近の景色も、
実に圧巻の景色を誇っていた。

DSC_0403モコモコと目前に動く雲、
まだら模様の残雪と緑の山々…

山頂でこそ見られなかったけれど、
ここに来てこの景色を見られた事に感謝の一言だった。

足を止めて、
座り込み、タバコを一服しながら
その景色を堪能。

はぁーーー。
なんっって贅沢な景色なんだろうか…。

神社の神主さんに
「濃霧だから引き返した方がいいかもしれません。」
そう言われていたが…

ここまで危険を侵してまで来てよかった。

この3日間が報われる様だった。

ゆっくりと立ち上がって、
晴れ間がのぞき出した中を
また、進み始める。

やがて、劔御前小屋が見えた。
そこから山を降れば雷鳥沢に繋がる下山道がある。

ようやく、山を下るポイントまで到達した。
後は下山するだけだ。

DSC_0415

先ほどのマーカーはこんな感じに記してある。

DSC_0416DSC_0417

滑りやすい砂利と小石の道を
黙々と下山している途中に
ライチョウに出会った。

DSC_0420

ぷぅぷぅと間抜けな鳴き声で泣くライチョウ。
これまでに何度も出会っていたが、
これほどまでに近付いて撮影できたのは
これっきりだった。

カモの様に子供を数匹釣れて歩いている。

暑い場所が苦手な種類らしく、
冬場でもこの山の上に過ごしているらしい。

日本では富山、長野、岐阜のアルプス地方のみを
生息地としている珍しい鳥だ。

冬場には真っ白な羽根に生え変わる生態を持ち、
景色の変化とともに、見た目を変えるそうだ。

午後3時30分。

ようやく雷鳥沢キャンプ場が見え始めた。

DSC_0424
DSC_0422

早く帰りたいが、まだまだ遠い。
それにペースを上げるにも
足元に疲労が溜まって居る感覚があり、動きが鈍い。
無理をさせるにはいかなさそうだ。
じっくり一歩一歩確実に歩いて降りる他ない。

雪は地面や物に触れている場所から溶けてゆく。
DSC_0426この現象も北海道での
冬から春へ過ごした経験で理解していた。

あぁ、ニセコもこんな雪の溶け方をしていたな…
そんな事を思い出しながら下山。

砂利道から雪道に変わり歩いていると…

DSC_0427

ようやくキャンプ場が目前に現れた。

午後4時。

川を渡りキャンプ場へ無事、帰還。

DSC_0431

6時間に渡る立山縦走登山を達成した。

あと1時間以内に急いでテントをまとめ
室堂まで30分かけて移動する事ができたら、
下山は可能だが本当にギリギリの行動になるだろう。

昨日にゆっくり入られなかった温泉にでも入って
今日は疲れを癒し、登頂成功の一杯を飲む事にしよう。

キャンプ場でほっとひと休憩。

昨晩にチリちゃんが買ってきてくれたビール一本を
雪に埋めて冷やしてあった物を取り出して、
登頂の祝福の一杯を頂いた。

雪で冷やしたビールはキンキンに冷えて
運動後の喉には格別の味だった。

まだ吉崎さんがキャンプ場に戻ってきていなかったので
心配になって電話をかけてみた。

もしもし、吉崎さん?
キャンプ場に無事に帰ってきました。
どこにいますか?

「あぁ、今キャンプ場へ向かっているんだが、
君に美味しい物をたべさせてあげようと思って
張り切って色々持ってきたんだが、
荷物が重たくて今は休んどる。」

それはそれは、
どうもありがとうございます。
では僕も運ぶのを手伝うために応援に向かいましょうか??

「あぁ、そうしてくれると助かる。
では、雷鳥荘辺りで落ち合おう。」

了解です、では雷鳥荘で!

ビールを飲みながら、
雪道を歩き、階段を上がって10分ほどの雷鳥荘へ。
ここだけでも標高差は100mほどあるんではないだろうか。

ビールを飲み干して
吉崎さんの背負っている荷物を全て担いで
またキャンプ場へと戻った。

「助かったよ、ありがとう。
今からご飯を作るからちょっと待っててくれ。」

ありがとうございます。
今日は宿泊予定ではなかったので、
非常に助かります。

その間、温泉に入ってきててもいいですか?

「あぁ、かまわんよ。ゆっくりしてきなさい。」

そうして、温泉へ向かった。

今日は風呂にビールを買って持ち込んで、
ゆっくりと山を眺めながら湯に浸かる事ができた。
IMG_4723暑くなっては外側の木の淵に座り、
寒くなるまで山々を眺めながらビールを飲む。
最高の至福のひと時だった。

1時間ほど温泉に浸かってから、
もう一本ビールを買ってキャンプ場へと戻った。

吉崎さん「おぉ、待っとったぞ。
じゃあこの野菜炒めを焼いて食事にする事にしよう。」

その野菜炒めを焼くのを手伝って、
吉崎さんの作ってくれた豪華な食事を頂く。
IMG_4729野菜炒め(吉崎さんが育てた野菜)、
卵豆腐、アジの南蛮漬け、
きゅうりとナスの漬物、味噌汁、
キャラブキ(こちらのフキを浸かった地物料理)

それらを頂きながら、
ここに毎年来て出会った人たちの話を聞かせてくれた。

明日は台風の影響が来て、
天候が荒れるらしい。

ご飯を食べ終わる頃には、外も暗くなり
風はとても冷たく外に居るのが
辛いほど冷え込んできた。

「食器を洗うのはもう明日でいい。
さぁ今日はもう解散しよう。
明日の朝、また一緒に朝食を食べようじゃないか。
じゃあ、おやすみ。」

そう言って解散し、
各自テントへと戻った。

下山してからビールを3本も飲み干し、
十分に酔いも周り、
そのまま寝袋に包まって眠りに就いたのだった。


7月16日(435日目)

『標高3,015mへの道。〜3日目、下山〜』

早朝。

風が強く吹きつけ、
テントに雨が打ち付け始めた音で目がさめた。

あっちゃーーー。
もう降ってきてしまったか…。

6月に新しくこのテントをもらって
これまでの一ヶ月半、
一度たりとも濡らす事はなくここまで来たが、
この山では野宿する場所を選べないので仕方がなかった。

もう少し、
天候が持ちこたえてくれるのが理想だったが
朝の5時に振られちゃ、どうしようもない。

はぁ…。

ため息をついて、もう一眠りする事にした。

8時頃起床。

天候は相変わらず悪いが、
小雨になったり、強まったりを繰り返していた。

テントの中でどうするか考える。

考えた結果。
テントは濡れたまま
畳まなければならないのは確実だ。
なので、その他の荷物をテント内でザックに詰め込み、
濡れたテントは手に持って帰る事にした。

帰りはさすがにバスなどを使うので、
手に持って移動したとしても
どうって事ない。

荷物を詰め込み、
雨脚が弱まるタイミングを待って、
雨が弱くなり始めた頃に外へ出て
手際よくテントを畳み始めた。

雨脚は弱くなっていたものの、
風が強いのでなかなか思うようには片付けられなかった。

なんとか風で暴れるテントを丸めて
収納袋に入れたが、
風で地面に何度もバタバタして叩きつけられたので
もうドロドロだった。

ちくしょー新しいテントが…。。。

苦い顔をしながら
ザックを畳み、雨の中を出発しようとした。

と、その前に。
お世話になった吉崎さんに挨拶してから
キャンプ場を出る事にした。

吉崎さん!お世話になりました!
僕はもう山を降ります!

「あら、もう行くのかい?
じゃあ食料をちょっと持って行かんか。
こっちに来なさい。」

雨と風のなか、
吉崎さんはテントから出てきて
いろいろな食材をもたせてくれた。
IMG_4742

自転車の中の食材はすべて持ってきたので
これはありがたい。

ありがたく頂戴し、
また写真と手紙を送る約束をしてから
キャンプ場を後にした。

ミクリガ池あたりまで来ると、
雨が止んだ。

…。

雨が止むか、強くなるかまでは予想できない。
仕方ないか…。

30分かけて室堂に到着。

ユキちゃんが半額の割引券をくれていたので
立山駅までの運賃2400円のチケットが
1200円で手に入れる事が出来た。

下山前にお世話になった
ニセコメンバーの二人にも挨拶しに向かってから
バス乗り場に。

10時発のバスへ乗り込むと、
一番前の席に座って今まで歩いてきた道を眺めていた。
IMG_4733バスの車内には大型のスクリーンがあり、
通る場所の説明が丁寧にアナウンスされていて、
この標高にある花々についてや、
左右に見える山の名前を紹介している。

バスに乗りながらでも
観光できるシステムになっていたようだった。
その証拠に、見所が幾つかあり、
そのポイントに近ずくと、
バスの中からでも見えるようにゆっくりと走行したり、
時には停車してその場所を見させてくれた。

そのアナウンスの中で考え深い事を耳にした。

今から1300年も昔にこの山は開山されたとしている。
そして、その当時16歳だった佐伯有寄によって
この山は開かれたそうなのだ。

この山には『白鷹伝説』といわれる言い伝えがある。
この話しは、富山市街地に到着した初夜に訪れた居酒屋で、
そこへ行く事となった大輔くんに聞いた話しだった。

以後、ウィキペディア参照。

1300年ほどの大昔。
文武天皇の夢の中で
「騒乱の越中国を佐伯宿禰(有若)に治めさせよ」
との神のお告げがあった。
越中国司に任ぜられた有若が加越国境の倶利伽羅山にさしかかったとき、
一羽の美しい白鷹が舞い下り、
有若はこれを国を治める象徴として善政を行った。
有若にはなかなか子供ができず祈り続けていたところ、
ようやく神のお告げのとおり男子が誕生したので、有頼と名付けた。
16歳になった有頼が父の大切な白鷹を無断で持ち出し狩をしに出かけたところ、
白鷹は急に舞い上がり飛び去ってしまった。
あちこち探し回り、道に迷いながらもさらに行くと、
ようやく一本の大松に止まっている白鷹をみつけた。
白鷹が有頼の手にとまろうとした一瞬、
竹やぶから一頭の熊が現れた。
鷹は驚いて再び大空に舞い上がってしまう。
有頼が矢で熊を射ると、熊は血を流しながら逃げていった。
血の跡を追って山に分け入ると、三人の老婆に出くわし、
「白鷹は東峰の山上にいるが、
川あり坂ありの至難の道であり、勇猛心と忍耐心が必要である。
嫌なら早々に立ち去るがよい。」と諭された。
それでも勇気をふりしぼってさらに何日も進んでいくと、
ようやくこの世のものとは思えない美しい山上の高原にたどり着いた。
ふと見れば白鷹は天を翔け、熊は地を走り、
ともにそろって岩屋へと入っていった。
中に入ってみると、なんとそこは光り輝き極楽の雰囲気が漂っており、
奥に不動明王と矢を射立てられ血を流している阿弥陀如来とが立ち並んでいた。
有頼は驚き、己の罪の恐ろしさに嘆き悲しみ、
腹をかき切ろうとしたところ、阿弥陀如来は、
「乱れた世を救おうと、ずっと前からこの山で待っていた。
お前の父をこの国の国司にしたのも、お前をこの世に生み出したのも、
動物の姿となってお前をこの場所に導いたのも私である。
切腹などせず、この山を開き、鎮護国家、衆生済度の霊山を築け」と告げた。

そんな出来事があって、この山は開山されたそうだ。

問題は、
『当時16歳の少年が道などなかった大昔に
この山を切り開いて、あの山々を登った。』

という事だった。

大昔の16歳の少年が…

そんな事を考えながら、
バスの中から、手つかずの森を眺め、
当時の佐伯有寄少年に思いを馳せた。

やっぱ、昔の人ってすごいなぁ。

俺なんか自力で登ったと言っても…
舗装された道ばかりだったし、
帰りはバスに乗ってるもんなぁ。

はぁー。現代人はまだまだ怠けているって事なんだなぁ…。
昔の人ってすごいんやなぁ…。

心底、感心させられていた。

やがてバスは
ケーブルカーへの乗り換え地点へ到着。
IMG_4741これに乗り、一気に標高差487mを下り立山駅へ。

出発してから3泊4日目にして
自転車の元へ無事帰還。

麓は雨が降っていなく
少々暖かかったので、自転車にの物を積み替える間に
テントを広げて干しておいた。

風もあったので、
ゆっくりと片付けをして荷まとめをしていると、
テントは乾ききっていた。

自転車の荷物も整い、
立山駅構内のレンタルショップへ。

一泊二日か、二泊三日と告げていたので、
受付のお姉さんは少し心配してくださっていた様だった。

行きしにステッカーを渡していたので、
山に登っている間僕のブログを見てくださった様だった。
「これからも応援してます。
よかったら朝に野菜をもらったので、
持って行きますか?」
と言ってくださったので、
ありがたくいただく事に。

IMG_4745

こんなに沢山もらえるとは思っていなかったのでビックリ!

キュウリが2本入りそうになかったので
その場で塩をつけて丸かじりした。

冷蔵庫から出してきたばかりで
とても冷えて新鮮な野菜はとても美味しかった。

キュウリをボリボリ食べていると、
変な人に見えなくもないのにも関わらず、
声をかけてくれる人が数組いらした。

木にする事なくキュウリにボリボリ
かじりつきながら皆さんとお話しさせてもらった。

大きなキュウリを2本食べて
いよいよ自転車で麓まで下山し始めた。

登ってくる時に、一件だけ気になったお店があったので
そこに立ち寄る事にした。
見た目は個人経営のコンビニの様なお店だが、
色々と張り紙がしてあったり
他のお店とはなんだか違う派手な装飾をしてあった。

一番気になったのは、
「世界のタバコ置いてます!」
と云う看板。

僕は巻きタバコを吸うので、
もしかしたらここに売っているんではないかと
思ったのだ。

予感は的中。
沢山の銘柄のタバコが揃っていた。

山の麓で巻きタバコが帰る場所があるだなんて…。

なくなった時のために、
予備を購入しておいた。

巻きタバコは1パック1100円で
それで2週間ほども吸うことが出来る。
他にフィルターと巻紙を買ったとしても
2000円以内に収めることが出来る。

普通の箱タバコを4箱分の値段で
2週間タバコが吸えるほどの燃費の違いなのだ。

外へ出ると、
その店のおじさんに声をかけられた。
IMG_4747おじさんと話をしていると、
驚きの言葉を耳にした。

「僕は昔、植村直己さんと友達だったんだよ。」

ええぇぇぇ!そうなんですか!!

植村直己さんとは、
世界五大陸の最高峰に世界で初めて全て登頂を果たした
日本が誇るアルピニストであり、
究極の極限の世界へ挑戦し続けた冒険家。

僕はこの方が大好きで、
1ヶ月前の6月の頭に、兵庫県北部にある植村直己冒険館へ
立ち寄ってきたばかりだった。
IMG_3845IMG_3844おじさんは色々と自分の人生観などを交えて
植村さんの話などを聞かせてくれた。
店の中には植村さんと撮った写真などが飾ってあるという。

タバコばかり見ていて
さっき入った時は気付かなかった…
中へ見に行ってみると、
本当にいろんな写真が飾られてあったのだった。
IMG_4748IMG_4749

店主の伊藤さんは、
海外のアメリカの大学へ留学していたらしい。

色々経験してきた上で、この売店を営んでいるそうだ。
今ではこの売店は息子に任せて、
山でのネイチャーリストや山岳講師など、
色んな活動をしているらしい。

ちょっと説教じみたことも言ってきたが、
どう言われようが自分が決めたことを変える気は更々ない。
内容は「色んなものを見るのはいいが、その土地に留まってしなければ
見えないものも沢山ある。色々学ぶのはいいが、
なにか、『これ』と言った一つの事に対して極めなければ
世間は認めてくれはしないよ。」
といった意見だった。

その土地に留まらなければ
わからない事が沢山ある事も分かっているし、
僕にとっては『これ』と決めた事がこの旅なのだ。
それを否定されたところで、
じゃあ俺はこれと決めた物を捨てて、何を極めればいいのか?
そんな思いが芽生えたが…
あえてそれを知らないおじさんには言いはしなかった。

おじさんは続けた。
「そうやってフラフラしているだけで、
世間はどう認めてくれるんだい?
本を書いたからと言って、
本当にただ単に旅行している君の本を買うかね?」

カッチーンと頭に来たが、
この世代のおじさんは殆どこう教わってきたので
こういった意見を聞く事が多い。
時代は変わりつつある。
もう、おじさんの様な考えの時代ではなくなってきているんだよ。
別に俺は誰かに認められたくて生きているんじゃない。
『自分自身を認めるために生きてんだ。』
そう思ったが、それも口にしなかった。
別にこの人に認められなくても全然構わないと無心になっていた。

説教から教わる言葉は見つからなかったので、
話しを別の方向に向けるように促した。

おじさんは元々、
地質学などを勉強してきたらしく、
その地質学の事について話しを聞く事にした。

色んな色をした石を持ち出してきて、
石の硬さや、その石がその土地にある理由などを
色々と教えてくれた。
IMG_4750真ん中の石は花崗岩で、
その右は白い色より硬い性質を持った花崗岩になるらしい。
手前の左は溶岩がそのまま固まった物で柔らかく、
加工しやすい事から、昔から城壁などに使われる事が多かったそうだ。
上の右側の石は、石灰石。この中に所々に結晶が出来ている理由は、
暖かい地面の上でゆっくり冷えて固まったから、
だからこうやって結晶ができる。

「日本の地形を見ても、
その土地が昔からどんな動き方をして、
その土地の起伏になっているのかがある程度わかるんだよ。

例えば、リアス式海岸。
ああいう所はどうして出来ているかわかるか?
あれは地面が隆起して出来たからなんだ。
だから海からグゥっとすぐに山になっている。
あれは隆起しているからだ。
だからそういう土地には地震が起こりやすいって事になる。

昔、原発なんかを全国各地に建てて来たよね?

その定理ってなんだと思う?

色んな人からの反対を受けるから、
大型都市から離れて、
なるべく田舎で静かな所を選んでいるだけなんだよ。

今では地質学も色々と分かって来た事は多いが、
昔はそんな事だけを理由に建ててしまっていたんだね。
だからあんな福島の様な事故が起こるんだよ。」

そんな勉強になる話しもたくさん聞かせてくれた。

おじさんの話しは止まらない。

「キミ、次はオーストラリアに行くって言ったね。
なんでそんな国に行くんだい?
オーストラリアってのは本当の英語じゃない。
とてもなまりがあるんだ。しってるか?
行くならアメリカだろ。」

えぇ。知ってますよ。
なんでアメリカなんですか?
英語の起源はイギリスでしょ?

「じゃあ20の事をトゥエンティーと言うが、
アメリカではどう発音するか知っているかい?」

トゥエニーでしょ。

「おぉ、よく知っているね。何で知っているんだ?」

僕は神戸でバーを経営していて
そこには沢山の色んな人種の外国人が訪れるからです。
今そのお店を任せているのもアメリカのアラスカ州の出身です。
オーストラリアではA(エイ)をアーと発音したりする事も、
ちょっとは理解しているつもりです。
イギリスもイギリスで全く発音や言い回しが違うとも知っています。
オーストラリアに行く理由は資金を簡単に高額を稼げるからです。

「おぉ、お店も経営しているんだね。」

そういう肩書きを話すと態度はコロッと一変。
おじさんの態度はあまり否定的ではなくなった。

ほんっと…肩書きがどうとか。
いかにもバブル時代を経験してきたひと昔前の人らしい発想だ。

肩書きと金が欲しけりゃ、
爺さんの会社継いで社長になっていただろうさ。
あえて、この道を自分の意思で選んできているんだ。
また、思いが芽生えたが口にはしなかった。

店番をしている息子さんが
「親父、話長いからごめんね。」と
写真を見に行くときに謝ってきた理由がわからなくもなかった。

色々と自分の中の硬い決意の思いも感じられた事だし、
何も、嫌な思いはしていなかった。

そろそろ、その店から出発する事にした。

出る前にそのお店のお母さんから、
塩飴を一袋頂いた。

「わぁ、頂いていいんですか?
ありがとうございます。

では、行ってきます!お世話になりました!
おじさん、色々と話を聞かせてくれてありがとう!!」

そう言ってまた進み始めた。

IMG_4751

高校生に出会った道路を、また逆戻り。
この道は行きとは逆で、なだらかな下り坂になっていて、
スイスイ進む事ができた。

今日は台風も近づいているし、雨が来ると予測。
山に持って上がったカメラや携帯の電力も、
ソーラー発電は4日間ブルーシートを被せていたので電力はゼロ。
そのまま海沿いまで出て滑川市にある、
ネットカフェで溜まりに溜まったブログを編集する事にした。

ネットカフェ付近で公園を見つけ出し、ご飯を調理。
晩御飯と朝ごはんの弁当を作って、
ネットカフェ内で食べられる様にした。
IMG_4752ご飯を作ってから店に入り編集作業。

沢山もらった野菜を漬物にしたり、
麻婆の素を使って、麻婆ナスに変身させた。

IMG_4753

ネットカフェのくせにwi-fiが無い。
シャワーもなかったのが残念だった。

夜中まで編集して、
リクライニングチェアでは寝れそうになかったので、
地べたに寝転んで寝る事にしたのだった。


読んで楽しんだ方!!良かったと思う方!!
登頂よくやった!!と思った方!!
そんなんじゃクマには勝てねーだろって思った方!

ていうか、まだ押してない人いるの?(笑)
この読み逃げ泥棒め〜!
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現在9位→8位!!

またしても皆さんのおかげで1ランクアップ!!
ありがとうございます!!

ランキングに参加し、順位を上げているおかげで、
僕に出会った事のない方も毎日沢山見てくださる様になりました。
そこが本当の第一の目的です。
本当にご協力ありがとうございます。

また、さらに僕の夢への道が開けた様な気がしています!

次回、立山の動画を編集して配信したいと思います。
乞うご期待!!

7月12〜13日『自力で立山標高3,015mへの道。』[前編](431〜432日目)

みなさんが見る度に、
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只今みなさんのご協力があって
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10位→位に!!

やっと来ました一桁台。

一歩一歩、確実に一位へ迫っております

さて、
そんな今回は一歩一歩山を登って
立山連峰の最高峰へと挑んだ物語です。

ポチッと1秒の努力、よろしくお願いいたします。
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7月12日(431日目)

『まずは、山登りの前の修行、滝行。』

駅前あたりのホテルで起床。

IMG_4686

チリちゃんは立山の山で仕事の為に
起きて早々に部屋を出て山に帰って行った。

それから残されたユキちゃんと二人で
チェックアウトして外へ。

暑い。

非常に暑い。

気候がガラリと変わった。

梅雨が抜けたからか、
ホテルの涼しい室内に一晩寝たからなのだろうか。

けれど、気のせいでは無いほどに蒸し暑かった。

まずはご飯へ。

まだ食べていなかった富山名物の
『白エビ』
駅の構内にある丼屋で食べることに。
IMG_4687白エビ天丼刺身セット
値段は記憶では1,500円ほど。

朝一に油物は少し重かったか…
と思いつつも美味しく完食。

白エビは桜えびと普通のエビの
半分くらいの大きさで、
食感もあり食べ応えがあった。

食べ終わり、
ユキちゃんともここで一旦お別れ。

二人とも立山で働いているので
すぐにまた再開する事になるだろう。

今日は、
以前情報を入手した滝行ができる
大岩山の日石寺へ向かう予定。

自転車に跨ると進行方向とは逆の方向に
チンドン屋が騒がしくドンチャン騒ぎをしていたので
その音に誘われるかのようにその方面へ。

IMG_4688

どうやら宝くじの宣伝の為らしかった。

マイクを通して
「お、日本一周のお兄さん!
頑張ってね!」と言われ

こんな暑い日に頑張っている姿を見て
逆に何かしてあげたい気持ちが芽生え、
応援の気持ちを込めて宝くじを
連番3枚とバラ3枚を購入。

どうか、当たりますように!!

それから日石寺へ足を向けた。
IMG_4689

お寺へは20kmほどで、そう遠くは無い。

富山は立山の山に近づかなければ
平坦な道が続く盆地で
とても自転車で行動しやすい県だった。

しっかし暑い…。
昨日の酒も残って、喉が渇いてきた。
どこかに公園などの水道を見つけたら
水を確保しよう…。

そう思って進んでいると、
コンビニの駐車場に立っているおじさんに
声をかけられた。

「頑張ってるね、冷たい飲み物でも飲むかい?」

これはありがたい。
是非ともいただく事にした。

コンビニ内へ入り、
なんでも好きなものを取ってきていいと
言ってくださったが、水だけで十分だった。

ちょうど水が欲しかったのでと
2リットルの水を選ぶ。

「それだけでいいの?
ご飯は?せっかくだから、
なんか選んでいきなよ。」

そう言って栄養ドリンクを3本ほどと
おにぎり2つまで買って下さった。
IMG_4690わぁ、そんなに沢山いいんですか…?

「もちろん、でもその代わりに
いろいろ話を聞かせてよ。」

えぇ、もちろん!
話ならいくらでも聞かせますよ!

レジでさらにアイスコーヒーまで注文して
買っていただいてから
コンビニの外で色々と話し込んだ。

主にやはりみなさんが
第一印象で見たときに気になる質問。

どこから来た?
このソーラーパネルは電動?それとも?
どこで寝ている?
ご飯は?
資金はどうしている?
などなど。

その人にとっては初めての事なので、
何度会話した事でも何度でも説明するつもりだ。

質問以外にも、
これから自分がしていこうとしている夢などを語り、
話を聞いて満足したおじさんは仕事へと戻っていった。

 再びハンドルを握って、
炎天下の下突き進む。

市街地を離れて郊外へ。

富山の街の郊外は、
何処もやはり田んぼが広がっている。

DSC_0030

天候がいいと、
街を囲い込むように立山連峰が立ち並んでいる。
IMG_4694IMG_4695

休憩がてら景色を眺めていると。

数日前にお世話になった
泰斗の弟の元輝からメールで連絡が入った。

「今はまだ路上販売しているんですか?」

いや、それはもう昨日までで、
今から日石寺と言うお寺に滝行が出来る所があって
そこへ身を清める修行に向かっているよ。

そう返すと、
すぐに「そこへ向かいます。」
と返事が来た。

そうか、じゃあ一緒に滝に打たれよう!

そう返事を返して日石寺を目指した。

体感温度およそ30度を遥かに超えた気温に、
大した運動もし無いうちに全身から汗が吹き出ていた。

暑い…

夏ってこんなに辛かったっけ…??

1年前の夏の記憶を辿りながら進んだ。
昨年は九州、沖縄地方を南下していて
これ以上の体感温度だった事を思い出すと
ゾッとしてしまった。

市内を出てから2時間半ほどで
ようやく看板が見え始めた。

IMG_4696

そこから緩やかな登りに差し掛かり、
久しぶりの炎天下の気候と格闘しながら進む。

すると、途中に水汲み場が見え
冷たい水を持ち運べる分だけ補給させてもらった。

IMG_4697

中へ入ると、
お地蔵さんが祀ってあり、
冷たい水を頂けた感謝の気持ちと
これから修行に行くにあたっての
心づもりを整えるために、
四国で覚えた般若心経を唱えさせてもらった。
IMG_4698

お礼を済ませて再び坂道を登る。

すると、元輝が友達を乗せた車で
追い越して行った。

「よしくん!先に行ってますんで!」

おう!!

ゼェゼェはぁはぁ言いながら
坂を登る事20分。
IMG_4703

やっとの事でお寺の入り口まで到着。

DSC_0036

元輝は、是非僕に会わせたいと思って、
仲の良い友達を連れてきてくれたそうだ。

もちろん僕としても光栄なこと。

一緒にお寺へ向かい始めた。

DSC_0037

お寺の境内へ入り、正面に本堂。

と、その前に、
もちろん手を洗い身を清めてから中へ。

DSC_0040

若い3人は
滝行滝行と、せっせと受付を始めていた。

「よしくん!受付して、何か願い事を書くんだって!」

そうか。
それは後で良いから、
とりあえず、ここの本堂に挨拶してからだな。
とにかくこっちにみんな来て。

そう言ってみんなを呼び寄せた。

四国で学んだお寺での作法を知らない
若い子逹に見せて上げることにした。

ロウソクを灯して線香を焚いておき、
みんなが揃った所で本堂の中へ。

DSC_0044

薄暗い本堂の中には、
大きな一枚岩に掘られた
不動明王が掘られて祀られてあった。

まずは、
修行の前にここの神様に挨拶からだ。
みんな後ろに座って手を合わせて目を瞑っててよ。
それだけでいい。

そう言って
開教偈を唱えてから般若心経を唱えた。

本当はもっともっと
唱えなければならないお経があるはずだが、
四国八十八ヶ所での修行に対してのお経しか覚えてい無いので
ある程度の礼儀としてのお経を唱えておいた。

いきなりの事に3人は
圧倒されて驚いていた様子だった。

さ、これで始めて
修行をさせて下さいって受付に言えるんだ。

そうして、300円を払って受付を済ませて
嘆願札に思いを記入し、白衣の衣装を借りて
更衣室で着替えを済ませた。

DSC_0047

なぜだか衣装が3人分しかなく、
一人に撮影係をしてもらう事に。

一番、水量が多そうな場所を選んで
滝行に挑んだ。

DSC_0054

DSC_0050

滝に打たれ始めてから無心で挑み、
終えるまでの15分間ほどを
一度たりとも目を開けずに居た。

何かを感じるまでこうして居ようと
ひたすらに冷たい水に打たれた。

やがて身体も冷えて寒気さえ感じる。

ずっと真っ暗な視界に、
あるビジョンが浮かんだ。

虹…

お、虹かぁ…

その先には何かあるのか…?

意識を集中してその先を見ようと試みた。

山…。

おぉ、山か。

なるほど。立山…なのか…?

うん。そうなのだろう。

雲の様な薄がかった霧の中に、
山の頂が見えて、
その向こう側に太陽の光があった。

作り話でも何でもなく、
確実にそのビジョンが見えた。
DSC_0051

そこで納得して滝行を終えた。

立山が呼んでいる…
そう思わずには居られなかった。

のちに、
この見えたビジョンは

現実となり目の前に現れた

滝行を終えると、
身体は冷え切って震えるほどだった。

一緒に入った二人は先に切り上げて
滝の前で待っていた。

濡れた白衣を着替え直して寺の境内を散策。
DSC_0053DSC_0056DSC_0057
一通り見終えてからお寺を後にした。

寺を出てすぐのお茶屋に入り、
冷やしそうめんを食べる事に。
DSC_0059

久しぶりに食べる夏の味。
夏はやっぱりこれだ。
IMG_4700

ペロリと食べ尽くしてしまい、
店を出ようとすると
元輝がお会計に進んで飛んで行って
そうめん代を支払ってくれた。

そんなつもりじゃなかったが、
その分、旅の資金に充てて下さいと言ってくれたので
有難くその気持ちを受け取った。

階段を降りて、自転車の元に戻る。

元輝が「よしくん、よかったら友達に
写真を見せてやってくれませんか?」
と、頼まれた。

お、もちろんいいよ。

そう言って、
いつも販売している写真を見せた。

元気も以前BBQの時に買ってくれて、
写真の裏に今までの道程で感じてきた詩を書いて
渡していた様に、
友達にもそうしてやって欲しいと言われ、
その子逹が選んだ写真に合う言葉を選んで書いてあげた。
IMG_4701なかなか気に入ってくれた様で、
二人とも1000円もの大金で購入してくれた。

お礼にステッカーも付けて手渡した。

これからは立山の麓、
山登りのアタックポイントへ移動するため
元輝達とはここで別れた。

先に車に乗って帰る彼達を見送ってから
身支度をしていると、
通りがかった車が停車して、
中からおじさんが出てきて歩み寄ってきた。

「お兄ちゃん旅人かい?ご苦労さん。
これ、今日の昼に作ったやつだけど食べるか?」
そう言ってとろろ昆布が巻かれた美味しそうな
梅おにぎりを手に持たせてくれた。

IMG_4702

突然の出来事に驚きつつも、
お礼を告げると、おじさんはすぐに帰って行った。

ありがたい。

こんな所で美味しそうなおにぎりを頂けるとは…
まったく、いつ何が起こるか油断も出来やしない。

立山へは、
ここから少し逆戻りの西への方角だ。
再び自転車に乗り移動を開始した。

IMG_4705

立山連邦を横目に田舎道をひたすら走り、
山頂はどこか、自転車に乗りながら
ひたすら山を見ていた。

途中、
山の手前で最後のスーパーに寄り
山での食材を買い溜めしてから行くことに。

ここでも、
食材をリアカーに詰め込んでいると
「新聞に出ていた人?」そう言って
声をかけてくださる方がいらした。

スーパーを出ようとすると
正面から歩いてきた若い女の子に
これでもかと言わんばかりに目を輝かせて見てきて
驚いていたので、ステッカーを渡してあげることに。

すると、先ほど話した新聞を見てくれた方に
トウモロコシを茹でてあるものを一本いただいた。
その方にもステッカーをお礼に渡してから
再び立山を目指す。

今日の目的地は
標高400m級の山の上にある立山駅。

日はそろそろ隠れてしまいそうな時刻だった。
IMG_4706

どうしようか…
頭の中のプランでは、
この日、立山駅周辺で野宿して
翌朝に歩きで山頂を目指し始める事が
ベストだと考えていたが…。

今から標高400mほどの駅まで向かうと
時間もだいぶんと遅いし
体力的にもヘトヘトになっているだろう。
それにそれから登山の最中に食べる食材の数日分を
調理しなければならない。

うーーーむ。

ま、とにかく行けるところまで行こうか。

そう思い、
暗くなってからもひたすら前へ
足を進めた。

山に近づくにつれて
微妙な上り坂になっており、
思うようには前に進めない。

田んぼ道の終盤。
そろそろ山道に入ろうかという頃に、
高校生男子3人組が並走して話しかけてきた。

「どこから来てんですか?」

神戸だよー。

「えぇー!マジッッスか!いつからですか?」

1年2ヶ月前からだね。

「えええぇぇぇえぇーーー!まじっすか!!」

写真を撮ってもらってもいいかと頼まれて
もちろんそれを了承した。

けれどもそこは街灯も薄暗い田舎道。

どこで取るのかと並走しながら聞くと、
「この先にコンビニがあるからそこで!」
と言うもんで、4人でそのコンビニへ向かった。

コンビニに到着。
地元の高校生と記念撮影。

IMG_4707

部活帰りに温泉へみんなで行った帰りだそうだ。

カップラーメンやらを買って
コンビニ前で食べているみんなに混じって
さっきもらったオニギリに、
富山でもらった大量のカップラーメンの内、
一つを食べた。

色々と、いままでの道程で経験してきた
若い子達の為になる話しを聞かせて
仲が良くなりLINEの交換などもした。

「また、たまに連絡下さい。」
と言ってくれるのはありがたいが、
気になったら逆に連絡が欲しい。

今までにそんな声は
何百回と言われて来ている言葉で
誰か特定の人に連絡をする事は、
何か用事がある時でしかできないのだ。

だから、気になったら待つのでは無く、
その思った時に連絡してきて欲しい。

もちろん、連絡がくれば返す事が出来る。

その都度連絡しなければならないのなら、
僕はずーーーっと携帯を触っておかなくちゃならない
事になってしまう。

その間にも、僕は新たな人に出会い、
また連絡を時々でいいから頂戴ね。
と言われているのだ。

その中の一人が帰り際に
コンビニで買ってきた大福を2つくれたので、
お礼に食べ盛りの高校生たちに
富山市で頂いたカップラーメンを
一つづつ持たせてあげた。

夜も深まり、
食事を終えるともう動きたく無くなったので
その場所でキャンプする事に。

と言ってもコンビニではなく、
横に隣接する立山アルペン村と言われる
道の駅のような場所があり、
その裏手に芝生の広場があったので
そこにテントを張る事にした。

さっそく、
テントを張って翌日からの弁当作り。

ジャガイモ7〜8個
ウインナー2袋
ゆで卵6個を茹でて、
米は一度に炊ける分だけ炊いてオニギリに。
茹で野菜などは塩で和えて腐りにくくしておいて
粗熱を取ってから容器に入れる。

あとは、鶏肉としめじと玉ねぎの炒め物も
ガッツリと大量に炒めて容器に入る分だけ詰め込んだ。

これで2日分は充分に食べられるはず。

そしてさらに、
今日の行程が遅れているので
レトルトカレー3食分と生米。
先ほどもらった大福2つ。
50円で安売りしていた野沢菜の漬物。
昼間にもらったコンビニのオニギリ2つと、
ここぞと云う時に使う栄養ドリンク。
福井県で木村さんにもらったチョコレート
(おそらく溶けている。)
富山駅前で路上販売していた時にもらった
玄米ブラン。
昨日ユキちゃんが持たせてくれたカレーの缶詰などなど…
IMG_4708今まで出会った方々が手に持たせてくれた
タスキのような食材を担いで
山へ立ち向かう事にしたのだった。


7月13日(432日目)

『標高3,015mへの道。〜1日目〜』

久しぶりの強い風を感じて
テントが揺れる音で目が覚めた。

IMG_4709

さすが標高3000m級の山の麓。

山の近くの天候は何が起こるかわからないもんだ。

時折、テントが浮くような風が吹き
冷や冷やとさせられた。

コンビニのトイレを使用していると、
トイレ内に登山グッズのレンタル屋が立山駅構内にある事がはん

9時前に荷物をまとめて出発。
IMG_4710向かいから吹く風が、
立ち漕ぎでないと進めないほど、
自転車と体を前から押してくる。

ただでさえ登りでキツイのに…!!
何度かバランスを崩され、
地面に足をつく事もあったが
負けじと踏ん張り前へと進んだ。

IMG_4711

気温は午前中から30度を超えていたが
昨日のような直射日光もなく、
暑さだけにはめっぽう弱いので
風があるだけでもマシだと思える。

どんどん進んでいくに連れて風は収まり、
幾分か登りやすくなった。

とは言うものの登りが10km以上続く。

登っている最中に
山からの冷たい湧き水などを頂戴しながら
登山アタックポイントの立山駅へ。

IMG_4712

川の水は青がかっていて
とても綺麗な色をしている。
IMG_47131時間半ほど上り坂を登ってやっと到着。

標高475m、立山駅。

IMG_4714

駅構内で55L+15Lの大型ザックを
確か値段は2,250円で借りた。
一泊二日料金でそれ以降1日500円の延長料がかかる。
これがなければ相当苦労して荷物を担いで
山を上がる事になったのがわかったのは、
パッキングしている時だった。

登山に持って行った用品。

IMG_4715

テント、グラウンドシート、寝袋。
食料品、水3L。
カメラ、防水カメラ(ビデオ撮影可)
三脚、ハンディー撮影棒。
防寒着、靴下、などなど。

およそ20kgの重量となった。

これをザックに詰め込み、
この借りたザックのサイズで
なんとかギリギリ持ち運べる量の荷物だった。

普段使っている30Lほどのザックで
2泊以上の山登りをしようとしていた無謀さを
思い知らされた。

よかった…
レンタル屋が立山駅にあって…。

自転車を木にチェーンロックで縛り付けて
いよいよ、徒歩での山頂を目指し始めた。

時刻は12時頃だった。

歩き始めてからすぐに、
立山まで33kmという標識を見かけた。

普段の自転車なら
2時間ほどで行ける想像が出来るが、
歩きだと…と、想像すると気が遠くなってっしまった。
IMG_4718

ここから曇り空から一転。
徐々に晴れ間が見え始めた。

まずは8km先の称名滝と言われる所まで
舗装された道路を歩く。

最初はヨイヨイと登っていたのだが、
徐々にペースは落ちてくる。

お…おぉ…おぉぉぉ…

暑い。

そして重たい…。

肩が痛くなってき始めた。

すぐ後に分かったことだが、
肩に負担が掛からない様に、肩、背中、脇腹の
3点の場所でポジションの調整ができる様になっていた。

滝までの8kmの中間地点、
『悪城の壁』

DSC_0063

見たこともないほどの崖が立ち並び、
その景色に圧巻の一言だった。
DSC_0066

昼頃の真上から突き刺す太陽は
左右の山からの影を奪い、
まるで自分を試してきている様だ。

転々と出来ている影を見つけては
そこへ潜り込んで暑く火照った体を冷ます。

基礎体温が元々熱いので、
すぐにザックを背負う背中は高温になり
余計に体力を奪われる。

容赦なく道は続いた。

自分が前に足を進めなければ
もちろん目的地の場所までの距離は縮まらない。

DSC01914

はぁ…はぁ…
うぅーーーー、キツイ。
キツ過ぎる…。

普段、重たい自転車で移動して
体を鍛えている気になっていたが、
それはただの自転車の性能に過ぎないと云う事を
嫌と言うほど思い知らされた。

自転車から5分の1ほどの荷物だけを持ち出して
ザックに担いで歩いているだけなのに
気の遠くなるほど距離も進まないし、
重さも変わらない。

自転車なら一番軽いギアに入れて漕げば
あまり力をかけずに進む事が出来るのだ。

出発点から8km先の称名滝に着いたのは
午後3時半頃だった。

『称名滝』
落差日本一を誇る落差350mの滝が
目の前に轟音を轟かせて水しぶきをあげていた。
DSC_0079滝を望めるように橋が横にかかっており、
その橋を移動すれば、
虹が様々な角度で楽しむ事が出来るが、
風向きによっては雨の様な水しぶきが身に降りかかる。

晴れの日には
いつでもこの虹を望む事が出来るだろう。

DSC_0074

雪解け水が多い時期はこの右側に
「ハンノキ滝」が現れ、
日本の滝になる事もある。
その滝は落差500mにもなるが、
一時的な雪解けの多い期間だけに現れるために日本一とは
認定されていないらしい。

実際にこの時期には見られなかった。

更に雪解けの水量が多い時期は
ソーメン滝と言われる第三の滝も
現れる事もあるらしい。

日本一の滝に見とれているのも、
束の間。

ここで崖に囲まれているという事は…

そう。

この急な崖を越えていかなければならないのだ。

そこから少し手前の右手に
その登山口があった。

八郎坂と言われるルートで、
今は崖崩れで通行禁止となっている。

だが、ここを通る他に、
徒歩で山頂への道はない。

DSC_0084

標高差540m

午後4時。
通行禁止のロープを潜って
壁の様な崖をジグザグに登り始めた。
DSC_0087

標高を上げてゆくに連れて、
目に入ってくる植物たちも少しづつ変化してくる。

(写真 初めて目にしたシダ科?のコケの一種?)

DSC_009140分ほど登った辺りに
崖崩れの現場に出てきた。

DSC_0096DSC_0097

あまりに広域な崖崩れで、
登山ルートが全くわからない。

足を踏み外せば大怪我は間違いないだろう。

こんな夕方にここを通る人
確実に居ない。

絶対にミスは許されない状況。

慎重にいろんな方面が見える位置に移動して
正解のルートを探った。

なんとか道を間違いそうにもなりつつも、
無事に正規のルートを発見。

ホッと一息ついて再び登り始めた。

次第に先ほどまで下で見ていた滝が
見え方を変える位置まで上り詰めてくる。

この崖を登り始めて1時間。
午後5時。

DSC_0101DSC_0104

1時間でようやく滝の半分か…。

一体この壁を越えるのに、
どれほどの時間がかかるのだろう…。

30分後。
午後5時半。

DSC_0106DSC_0108

徐々に滝底が見えない位置まで達してきた。

黙々と登り続け、
壁の様な崖を登り始めて2時間20分。

午後6時20分。
ようやく滝の向こう側が見え始めた。

DSC_0110

その向こう側は平らな土地が広がっている様だ。

見た事もない山、土地の形に
言葉を失いつつも、感動と共に、
想像を絶する新しいものを目にした
心の奥底からの興奮を感じた。

な…なんなんだこの山は…!!

今まで登ってきた山々とは
何かが違う…。

そんな事を感じ始めていた。

植物の変化も何段階にも渡って
色んな種類が目に見えてきていた。

DSC_0115

午後6時30分。

ようやく壁の様な急斜面を超える山道を抜けた。

実に2時間半の山道で
直線距離にすると1kmも進んでいない。

ただ単に崖を越えるためだけの、
長い長い、ジグザグの山道だった。
DSC_0120

もうすぐ日が暮れてしまう…。

この辺りには熊もたくさん生息していると聞く。

この道は普段バスが通る道だが、
この時間からは一台たりとも通行車両が無い。

よって、一人きりの世界だった。

助けを呼ぼうにも携帯の電波すら無い。

この辺りから、
クマに出会わない為に、
極力大きな音をたてて手を叩いていた。

周りの山々を見渡すと、
雪がちらほら見え始める。

気温も麓よりも随分涼しく感じる。

DSC_0121

山道を抜けてからは、
また舗装された道を進み始めた。
DSC_0122先ほどの称名滝の上部が完全に見え始めた。

「美女平」(びじょだいら)
と言われる地帯だ。
DSC_0132DSC_0123舗装された道路の他に、横に平行する様に、
こうした木で作られた木道(もくどう)がある。
その木道も利用しつつ前に進む。

ここ辺り一帯で確実に一人きり。
幻想的でもあるが、怖くもあった。

極力、クマに出会わさない為に
怖くなって道路に戻ったりを繰り返した。
DSC_0135DSC_0138DSC_0139だんだんと傾く夕日に、
焦りを覚え始める。

立山山頂の登山口まで、
このバス道の果てまでは、
まだまだ先にあるのだ。

DSC_0140

日は傾く一方で、
また標高が高い視点から見る夕焼けは
いつもと違って見え始る。
DSC_0142DSC_0145DSC_0147誰も通らない道の真ん中で
ぼーっと日が沈んでゆく様を眺める。

雲が目の前に浮かぶこの標高からは、
沈みゆく太陽が、下から雲を照らし出し、
雲の上部の影が不思議に映る。
DSC_0156

わぁぁぁ〜、
すんげーーーーーー。

壮大で雄大なる太陽の光と力。

思わず足を止めて、
空に釘付けになってしまった。

太陽は海に沈み、
もうそろそろ、空からも光が奪われてゆく。

ホテルなどがある室堂までは、
今日中には不可能だ。

少し歩いた先に、
道端が砂利になったスペースが広がっている場所を発見。
もうヘトヘトだったので、そこにテントを張る事にした。

ドスッ。

っとザックを降ろして、
日が完全に暗くなる前にテントを張ろうとするが
頭と体がフラフラして思う様に動かない。

フラつきながらも、
ダラダラとテントを立て始めた。

風が少し吹いていたので、
今朝のように強風が吹いてもいいように
ペグをしっかりと打ち込んでおく。
ちょうど暗くなった頃にテントを張り終えた。

日が落ちると今度は、
富山の市街地の夜景が綺麗に煌々と光っていた。
DSC_0163夜景との距離や、範囲的にも神戸の夜景に似ていて
住み慣れた故郷や仲間を思い出した。

神戸にはいつ帰れるだろうか…。

そんなことを考えながら、
すぐさまテントに入って食事を済ませ、
テントから離れた場所に
すべての持ってきている食材を外へ出して置いておいた。

なぜなら、
ここ辺りは熊が生息しているからだ。

数日前に富山市街地で飲んだ
立山で働くユキちゃんやチリちゃんからも、
目撃情報が多数あるから、
本当に気をつけた方がいいと聞かされていた。

今夜は、

命がけのキャンプになる。

熊対策として
包丁を持ってこようと思っていたのに
それすら持ってき忘れていた…。

どうしようかと考えた結果。

代わりに少し固めの
木の枝を折って鋭くしたものを数本テントに持ち込み、
非常事態にはその枝で戦う

戦い方は、
以前兵庫県北部編にも書いた通り。

包丁を持っていようが、
枝だろうが狙いは同じ。

『目だ。』

もし熊が襲ってくることがあれば
頭や首を噛まれて致命傷を負わされる前に、
引っ掻くなどの攻撃も色々あるかもしれないが、
どうにか利き腕でない左手を噛ませる。
噛んで頭が固定されている隙に目を狙う。

その方法しか、
この枝で生き残る方法ないだろう。

極力動物を傷付けたくはないが、
もともと、こちとら熊なんぞと戦いたくもない。
向かってくるのは確実に向こうなのだ。

目だけで命を取らない方法まで考えて戦う僕は、
まさに、Love&Peace♪
言うとる場合ちゃうでしかしこれしかしえぇコラしかし。

両ポケットに枝を入れて
テント内にもすぐ手に出来る位置に1本用意しておいてから
午後8時頃。
疲れ切っていたので今夜は早くに眠りに落ちた。

標高およそ1700m。
まだまだ折り返し地点…。

後編へ続く。


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7月9〜11日富山市街地。「ホームレス、新聞、夏の雪」(428〜430日目)

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7月9日(428日目)

昨晩、
この大きな屋根のある公園にたどり着くと、
ホームレスのおっちゃんもその屋根で
雨宿りをして寝ていた。

ちゃんとご飯は食べられているのかと
気にはなっていたが
寝ていたので朝に声をかけてみる事にして寝た。

早朝4時頃。
寒さで一度目が覚めた。

夜中の1時に寝たので
もう少し寝たいところだった。

ふと、
ホームレスのおっちゃんを見ると
公園の外を眺めてぼーっとしていた。

おっちゃん、おはよう。
ご飯食べた?

「い…いや、まだだ。」
そういって下を向いた。

そうか。
じゃあ俺が作ってあげるから
ちょっと待っててよ。
一緒に朝ごはんを食べよう!

まだ眠たい身体を起こして
おっちゃんにご飯を作ってあげることにした。

昨晩のこの街で学んだ事。

何かを奉仕する心は、
ただの自己満足だけではなく、
確実に、その奉仕を受けた者は
その有り難みをよく理解すると云う事だ。

おじさんの人生で何があったかわからない。

けれど、
こんな世の中になってしまったけれども、
素晴らしい事は、
まだまだ沢山あるんだよ。

そう言いたかった想いを、
行動で示す事にした。

おじさんに何があってそうなったか気にはなったが、
あえて、聞かないでおこう。と言いとどまり、
黙々と無言でご飯を作った。

こんな事は想定していなかったので、
常備しているジャガイモと玉ねぎを使って
麻婆豆腐の素を使い、
あり合わせの野菜麻婆丼を作って上げた。

今朝は少し冷えていたので、
温まる様に生姜をたっぷりと、
持っている全てを大量に刻んで入れておいた。

IMG_4604

少し離れたおじさんの所へと、
大盛りのどんぶりを差し入れ。

「お、おぉ本当に構わんのかい?」

えぇ!もちろん。
僕も日々、沢山の方々に助けられますんで。
僕も誰かにその気持ちを返したいんです。

そういってご飯を置いて
お互いの場所で食事をした。
IMG_4603

おじさん、ご飯もオカズも沢山作ったから
お代わり食べられるならもっと食べてね!

「あ、あぁ。大丈夫。
もうワシは最近…
沢山食べられん身体になっとるから…」

その一言で、
普段どれだけおじさんが
食べ物を口にしていないかがわかった。

この社会はなんでこうも平等でないのか。
そんな思いで公園を眺めながらご飯を食べた。
IMG_4608
生姜をタップリ使ったおかげで、
少し汗ばんできた。

おじさんも鼻水を何度も何度もかんで、
新陳代謝が良くなっている様だ。
もしくは泣いていたのかもしれない。

それを確認する事もなく、
ただひたすらにご飯をかき込んだ。

すると、一羽の鳩が寄ってきた。
IMG_4605お、お前も腹減ってんのか?

そういってご飯粒を投げて
みんなで朝ごはんを食べる。

みんな一緒でいいじゃんな。

誰に言うでもなく、そう呟いた。

やがて一回り大きな鳩が寄ってきた。
大きな鳩は初めから居た小さな鳩を威嚇して
獲物を奪う。

こらこら、取り合うなって。
そう言って横取りしようとする鳩の仲裁に入り、
均等にご飯を渡るように投げる。
何に対してもお節介を焼いた朝だった。

ご飯も食べ終わって、
いつもの様に、残ったご飯をおにぎりに。
3つほどおにぎりが出来たので、
2つをおじさんの分とした。

おじさんの分だけは、
さっきの話からしてすぐには食べないだろうと思い、
腐らない様に梅干しを包み込んでおいた。

おじさん、これ。
作りすぎたから持って行って。
梅干しを入れておいたから、
数日間は日持ちするはずだよ。

「あ、あぁ…こんな物まで…」

そういって言葉を失っていた。

別に、言葉が欲しいわけじゃない。

おじさんの顔を見れば、
心の中で何を感じているのかなんて、
すぐにわかる。

心で通じる事こそ、
今の世の中に必要なこと。
どんな心持ちでみんながあるべきか。
それを、日々行動で示していきたい。

食器も全て洗って、
眠たかったのでもう一眠りすることにした。

IMG_4607

10時頃、
公園に掃除に来るおじさんに起こされ
目が覚めた。

「はーい、ちょっと起きてくださーい。
ここで寝泊まりするのは、
この公園ではいいとなっているルールだが、
自転車をここにあげちゃいかん。」

そんな注意を受けた。

こんな街中で
泊まってもいいというルールには驚きだった。

起き上がると、
ホームレスのおっちゃんはまだそのベンチにいた。

そしてすぐに近寄ってきて
「さっきはありがとう、ごちそうさま。」
そう言うと、そのままその足で去って行った。

IMG_4606

おそらく、
何も言えなかったことに後悔していたのか、
その一言を言うだけに3、4時間も
僕が起きるのを待っていてくれたのが
とても嬉しかった。

気持ちが伝わったんだと思った瞬間だった。

おじさんの背中を見る僕の顔は
自然と微笑んでいた。

公園の景色を眺めて
今日は何をしようかと考える。

ぼーっと噴水を眺めていると、
あることに気がついた。
IMG_4614あ…新聞社だ…。

こりゃ、行くしかないな。
そう思って新聞社に行くことに決めておいた。

福井県からの経験で
新聞社に飛び込みで訪れる事には
抵抗がなくなっていた。

その公園では、
昼過ぎまでゆっくりと過ごした。

ホームレスのおじさんが居なくなって、
少ししてから一つ下の若い子に声をかけられた。
IMG_4609彼は茨城から石川県に旅行に行ったついでに
富山に訪れて街をふらついていたところに
僕を見つけて声をかけてくれたそうだ。

いろいろな話をしていると、
やはり、これも多い話だが
収入はどうしているなどと聞かれる。

今までは各地で働いたりしていたけれども、
最近は今まで撮り溜めてきた写真を売りながら
生計をたてていると話すと、
その写真を見せて欲しいと頼まれた。

写真を見せると数枚ほど気に入ってくれて、
その写真を1000円ものお金で買ってくれたのだった。

朋尋君とは、
また茨城県で再会する約束をして、
お互いに番号交換をしておいた。

ニセコでお店をやっている後輩がいるらしく、
一瞬の出会いが、
様々な縁を生み出した。

今日も朝から色々あって大忙し。

週末まで市街地で路上販売活動をしてから
来週の晴れた日に立山に登る予定を立てていたので、
ザックの補修などを済ませておこうと
公園でザックや、ついでに破れているカバンを刺繍。

IMG_4610IMG_4611

立山には薄々、
実家にいる時から登ろうと思っていた。

四国八十八ヶ所を巡っている時に、
いつの頃か立山の手ぬぐいを貰っていた。
綺麗な手ぬぐいだったので、
それを部屋に飾っておいた。

それをぼーっと眺めていると、
なんとなく、立山に行けそうなら行こう。と
思っていた事もあったからだ。

屋根のある大きなスペースには、
昼頃にかけて昼休憩で
弁当を食べに来る人たちが現れ始めた。

やはりその中でも気になる方は
僕に声をかけてきてくださった。

写真を撮ってもいいですか?
と聞かれた人には、
じゃあ、簿記も記念にと
お互いの写真で撮るようにしている。

どちらかだけのものより、
なんとなく、どちらも共有できる記憶として
留めておきたい。

日々、沢山の人に出会うけれども、
このありがたい事に慣れてしまわぬように
そうやって、一つ一つの事に意味をもたせている。
IMG_4612

ザックやカバンの修復も終えて、
行動を開始する事にした。

まずは近くの新聞社へ。

受付の人に、
もしよかったら取材してくださいとお願いすると
編集部に連絡を取り合ってくれる。

記者の舟木さんが降りてきて
まずは取材の前に写真の撮影から。

この流れは、
今まで3ヶ所行った新聞社では
すべて同じ流れだ。

外で撮影していると、
小学生の下校時間に鉢合わせしてしまい、
小学生に囲まれて写真撮影どころではないほど
沢山の子達に囲まれた。
IMG_4615なんとか写真を撮り終わって
それから取材を受ける。

最初は、最近記事が混んでいて
載せられるかどうかわからないけども…
と言うような反応だった。

30〜40分ほど
いろんな話を聞いてもらうと、
「是非載せたいと思っています。」
と考えを一変してくださった。

一番の目的は、
僕がこの街に居ると云う事を知ってもらう為と
あわよくば、ホームページのアドレスを
新聞に載せて欲しい。

これまで福井新聞と北國新聞さんには
記事に取り上げては頂いたものの、
ホームページのアドレスまでは載せて頂けなかった。

今回は、手応えありの反応だったが
あとはどうなるかを楽しみに待つだけとなった。

新聞社を出てから
街を探検する事にした。
IMG_4616IMG_4618城を見つけて、
中に自転車を乗って入れそうだったので
攻め入る気分で城へ突入してみる。
IMG_4619城に攻め入って他の出口から脱出。

腹が減ったので、
安くて美味しいご飯はないかと
徘徊していると…。

富山名物、ますの葉寿司を
売っているところを発見。

中に入って見てみると、
どうしても食べてみたくなったので
2千円もしたが奮発して購入。

先ほどの城の中の公園が人が少なくて
ゆっくり出来そうだったので、
城内へ戻って早速食べる事にした。

IMG_4620

ますの葉寿司は、
立派な木の箱に収まっていた。

見た事もない形の箱に
一人、テンションが上がる。

IMG_4621

付属でナイフが付いていたので
それを使って切り分けられるようになっていた。

IMG_4624

早速食べてみる。

油の乗ったマスは程よい塩加減。
それが酢飯の下まで包み込むように
沢山使われている。

なんたってコレは
1600円の普通のものより、
2000円の上物。

売り手のおばさんに、
「これはマスを2倍使っていて
当店の一番人気だよ。」
と勧められてコレを選んだのは正解だった。

最初は醤油が付いている事に気が付かなくて
そのまま食べていたが、
醤油を発見して付けて食べてみると
こりゃまたえらいこっちゃ美味い。

一人で、えらいこっちゃ。
こらまぁーえらいこっちゃ言いながら食べ、
二切れほど夜ご飯に残しておいた。

お腹を満たしたので、
写真を大量に現像してから、
夕方頃から路上販売を開始。
IMG_4626IMG_4627

今日も老若男女問わず
沢山の方々が寄ってきては、
気に入った写真を持って行ってくれた。

中には、写真を買ってくださった後に
近くのコンビニから差し入れを
買ってまで来てくれる優しいお母さんまでいらした。
IMG_4635IMG_4634夜も更けて酔っ払いも増え始める。
IMG_4632この老カップルの爺さんは
酔っ払っていたが、
とても可愛らしい人だった。

「ワシャの。この婆さんに惚れとる。
もうシワくちゃだがの、なんでかわからんが
心底惚れとるんじゃ。」

そう言って嬉しそうに話してくれた。

一枚写真を撮ってくれんかと頼まれて
記念に一枚パシャり。
DSC_0001

明日も居ると話すと、
爺さん達も明日も街に出てくるそうなので
現像して渡す約束をした。

携帯を開くと、
嬉しい情報が目に入った。

金沢でお世話になった「ひみと」に
僕のホームページを見たあった事もない人が
その店に訪れて、
ひみとに新しい物が増えたそうだ。
IMG_4637IMG_4638
クラゲの水槽。

IMG_4639

あの店にはとてもお似合いだ。

自分がこうしてここに書いた事で
また一つ、新しい変化をもたらす事が出来たのは
僕にとっても一番の喜びだ。

敦賀の公園に美味しいカレーを届けてくれた
お姉さんのせいさんも、
あまりに美味しいって言ってくれたもんで
その気になっちゃって、
移動販売でカレーなどの軽食をやろうかと考えている。
なんて話なども僕の元に届いている。

この行動を一目見ただけで
『旅行』
と表現してくる人がいるが、
僕は全くそんなつもりはない。

旅行と旅は全く異なる物で、
旅行なんて行き先を決めて
楽して乗り物を乗り継いで
その行き先にたどり着いて何かを見るだけの物。

旅とは楽できずに、
トラブルや障害なんか当たり前のように起こる毎日の中で
目的の場所まで目指す。
時には物を見るだけでなく自分自身の中も見つめ、
自分自身変化しながらそこまでたどり着くものだと思っている。

自分が変化すれば周りが変化する。

どこかでそんな言葉を聞いた事があるが、
それは、本当にそうなのかもしれない。

12時頃になると、
平日で電車もなくなり
自然と人が少なくなって来たので店じまい。
IMG_4636

今朝のホームレスのおじさんが
またあの公園で居れば、
翌朝も一緒にご飯を食べようと思いついたので、
まずはおじさんが居るか近くの公園に見に行った。

やはり、おじさんはその公園ですでに寝ていた。

食材を持っていないので、
コンビニで栄養豊富なバナナにパンでも買って
簡単に済ませようと思って買いに向かった。

けれど、行く店行く店に
バナナが置いていない。

夜中に3件ほどコンビニを探し回って
ようやくバナナを見つけられた。
パンもおじさんの分も購入。
公園に戻ってやっと眠りに就く事にした。


7月10日(429日目)

朝6時頃起きると、
ホームレスのおじさんはいなくなってしまっていた。

僕に気がついて気を使って
どこかに行ってしまったんだろうか…?

せっかくおじさんの分まで買ってきたのに…
とても残念だった。

残されたバナナとパンを半分食べて
昼ごろまでパソコンで物書き。

天候が悪い日も続いて、
ソーラー発電もできないので
ひと段落してから漫画喫茶に行く事にした。

すると、昨日公園で話したおじさんにばったり遭遇。

「そうそう、君に差し入れがあるんだ。
ちょっと待っててくれるかい?」
そう言って、どこかにその物を取りに走り去って行った。

おじさんが戻ってくると
思わず笑ってしまった。

IMG_4640

ダンボール丸ごと。
12個のインスタントラーメンだった。

「非常食にどうぞ。」

そう言って渡してくれたが、
どれほど僕に非常事態が起きると想定したのだろうか。(笑)

大量に貰ったシリーズの殿堂入り

宮崎の5kgのみかん
兵庫の20本の岩津ネギ
に引き続き
富山のブラックラーメン12個
(インスタントカップ麺)がクランクイン。

ありがたく頂戴して
自転車のリアカーに積み込んだ。
IMG_4641なんとか積み込みに成功。

高さが25cmほど量増しして
余計にでかく見える。

重さはそれほどないし、
食材も傷んだりしない物なので
今回は楽に持ち運びできる。

再び出発して
富山市街地に入る前に見つけておいた
漫画喫茶を目指した。

IMG_4642

市街地内には案外漫画喫茶がないので、
その5kmほど離れたところへ。

夕方まで充電できる物を充電して
溜まったブログの編集に追われた。

ひと段落させて、夜にまた路上販売へ向かう。

いつもの場所に到着すると8時を超えていた。

せっかく写真を現像してきたのに、
昨日の老カップルは現れなかった。

今日は早い時間にここを通ったか
酔っ払っていたので忘れてしまったかのどちらかだろう。

手元に寂しくふたりの写真が残った。
DSC_0001色々な人と話した中で、
来年に日本一周を自転車でする予定の子に出会った。

色々と一人旅で必要な物だとかを
アドバイスしてあげた。

もしかしたら来年春に出発予定で
北海道方面に行くそうなので、
北海道でまた会えたらいいなと言って帰って行った。

他には、
近くに世界一綺麗なスターバックスが
環水公園の中にあるから是非行ってみて。
と言う声を数回目に聞いたので、
コーヒーは飲まないがその公園を見に行くことに決めた。

こうやってその土地の人の声を頼りにやることや、
行く方向を決めて物語を繋ぐ。

公園と名が付いているので、
路上販売を12時に終えてから、
その環水公園に向かって見た。

冠水公園はとても広大な敷地にある公園だった。
綺麗にライトアップされた光は水辺に反射して
とても見栄えがいい公園。

いくつもの散歩コースが設けられ、
その道端には芝生がぎっしり生えている。

あまりに綺麗に管理されているので、
朝に注意されるかもしれないな…。

そう思いながらも、
あまり人の子なさそうな端に
テントを張って就寝することにした。


7月11日(430日目)

 テントに直射日光が当たり、
サウナの様に熱くなってくるテント内。
外では、校外学習に来ている小学生が
「え、日本一周?」とかなんとか言って騒いでいる。

その中でふざけた子供が
「日本一周なんてやめてしまいなさい」
などと言って笑っているのが聞こえた。

ちょっとイラっともしたが、
おそらく自分もガキの頃はああやって
何も考えずに冗談を言っていたのだろうと思って
子供達がいなくなるのを待った。

再び静けさが戻り、
テントを出て片付けていると、
ランニングに来ていたおじさんに
「お、君は新聞の人だね。
こんな所にいたのかい?」
そう話しかけてきた。

どうやら今朝の朝刊に載ったらしい。

早速、
一人目に出会った方に声をかけられて
効果があったみたいだ。

テントを片付けて、
暑い日差しを避けるために
日陰を探し求めて移動。

公園をぐるっと周って散歩していると
北九州の新井さんから電話があった。

「いや、何とでもない話なんだけどね。
君のことを昨日妻と話していたんだよ。
私の旅人友達が君と同じ様に日本を旅をしている奴がいてね。
君もそうだが、そいつもお金がないそうなんだ。
でも、君とその人の違う点は、
何かをしてあげたくなる人か、
なにもしてあげたく無くなる人かってとこなんだよ。

その旅人は30代前半ほどだけども、
金が無くなったから
北海道なら沢山食わしてくれそうな人がいるから
そこへ移動するんだと。
その反面、君も資金がないけども
何とか自分でその状況をなんとかしようと
努力しているわけだ。
同じ旅人でもこうも違うものか。
って話していたんだよ。」

あはは、そらどうも。

「それでなんだけども、
最近資金的に厳しいみたいだから、
北九州工業大前のとりひめに
君の募金箱を設置させてもらう事にしたよ。
手数料もあるから、
これから1万円ほど貯まる度に
支援金を送金する様にするよ」
そんなお話をいただいた。

突然の事に驚きもしたが、
本当にありがたい事でもあった。

今までに関わった方の心の変化、
行動の変化が僕の元に届く。

最近そんな事がどんどん増えてきた。

これが僕が日々、目指してきた場所でもある。

それからいつものふざけた冗談を
幾つか聞いてから電話を切った。

再び公園内を移動し始めた。
IMG_4653DSC_0002DSC_0011世界一綺麗なスターバックスも
外から見学。
IMG_4651IMG_4652綺麗な場所にあると云うのは確かだった。

だからと言って
入る気にはなれなかった。

「街の人は世界一綺麗だから。
是非そこでコーヒーでも飲んでくれ」
と言うが
果たして公園の中のベンチに座ってコーヒーを飲むのと、
あの店の中で飲むのと何が違うのだろう?
正直、そんな疑問が生まれてしまった。

スターバックスの向かい岸に行って、
そこの橋の下で朝食を作った。

橋の下でご飯を作っていると、
数人の方が新聞に載っていたね。と
声を掛けてきてくださった。

その中の一人のお母さんは
500円を手渡してくれて、
「私、奈良から来ているの。
これで昼ごはんでも食べて?じゃ、頑張るのよ!」

そう言って
環水公園の遊覧船に乗りに向かって行った。

お昼ご飯は弁当に作ってしまったので
そのお金で新聞を買う事にした。

IMG_4654

あれだけ散々色々と何から何まで話したのに、
何度も記事に必要なのでと
色々聞くために連絡が来た割に…

船木さんのせいではないだろうけれど、
編集長の判断なのだろうか。

今までで一番の手応えだと思ったが、
今までで一番小さく載っていた。

けれど、
北日本新聞は全面カラーで
とても見やすい新聞だった。

この記事のお陰でこれから沢山の方と
出会う事になった。

昼頃から温泉へ行く事にした。

IMG_4657

久々の晴れ日和で
初めて街から立山連峰が姿を現せた。

IMG_4655

形はかっこいいけれども一両編成。
「富山ライトレール」

市内から2kmほど離れたスーパー銭湯に到着。

ここの駐車場でも、
「あんた、新聞に載っていた人だよね?」
そう言って声をかけてくださる。

記事の内容よりも、
あの姿の写真が載る事だけでも
とても意味がある事を感じた。

自転車がとてもインパクトがあるので、
みんな顔を覚えていなくてもわかるのだろう。

風呂に入ってスッキリしてから、
めちゃくちゃ日差しが強くて暑い外に出る気にもなれず、
せっかくスッキリしたのに汗をかくのが嫌だった為、
二階の休憩室で3時頃までブログ編集をしていた。

ひと段落すると外へ。
相変わらず暑い。

昨日に街を散策した時に見つけておいた
アーケード街の日が当たらない所で
路上販売をする事に。

この日は土曜日で、
一番街に人が集まる日だ。

昼と夜で場所を変えて行う。

アーケード街でも、
色々な方が寄ってきてくださった。
一度写真を買った時にお話した方が
また戻ってパンの差し入れをもたせてくれた。

それを有り難く頂いて、
小腹が空いたらそれを食べて過ごす。

もうそろそろ、
人通りが少なくなってきたので
アーケード街から駅前に移動しようと
片付けていると。

南アフリカ人にビールの差し入れを頂いた。

IMG_4662

彼とはいろんな話をしたが、
「君が南アフリカにこのままで来れば
確実に野生動物にやられるぞ。」
と冗談を言われ、
はは、それはそうだろうね。
などと言って笑いながら酒を頂いた。

それから駅前のいつもの場所へ。
この日はいつもと違い、物凄いことになった。

見たこともないほどの人だかりが出来て
大勢の人に囲まれることが多々あった。
IMG_4676IMG_4674IMG_4669IMG_4671IMG_4667

部活の試合で来ていた兵庫県の子達にも
沢山出会った。

驚いたことに、
つい先日お世話になった泰斗の
イトコの友達まで現れて、
とても面白くなった一夜となった。
IMG_4665IMG_4666
他にもこの日。
立山の山で働いている
北海道ニセコで知り合った友達が
下山して遊びに来てくれていた。
IMG_4668差し入れのビールやワインを飲みながら
調子良く路上活動を行うことができた。

中には、
調子良く話していると、
恨めしく思ったのか何なのか、

「お前富山の人間じゃねーだろ!おぉ?」
と絡んでくる意味のわからない人まで居た。

その時ちょうど若い人たちに
色々と熱い話をしていた最中で
「おう、そうだよ。」と
一言だけ言ってあまり相手にしなかったが、
その子達が居なかったらどうなっていただろうか。

正直、「うん、違うけどなに?」
そう言って聞き返して意見を聞いてみたかったが、
そうなれば、おそらく揉めていただろう。

違うけれど、
なんなら、横の子達も違う県の子達だけど、
なんなら目の前の子達も違う県の子達もいるけど、
なんなの?

富山県民じゃない子達なら
沢山いるけど、なに?

そう聞いてやりたかった。

富山だと偉そうに言う割には、
富山代表の様な口調で物言ってるけど
富山の恥さらしもいいとこじゃん。

もう少し、その恥ずかしい行為を
恥ずかしいものだと解らせてあげたかったが、
目の前にいる人たちを怖がらせるわけにもいかない。

横で何かさらに言おうとして
待機していた様子が見えたが、
熱い話を続けて
時たまそのバカに超冷たい冷めた目線を送ってやった。

すると、いつの間にやら
どこかに消えていた。

争うつもりはこれっぽっちもないが、
そこらへんの酔っ払いには負ける気もしないし、
筋も確実に通した話をする気だった。

その上で喧嘩したいなら、
殴りたきゃ殴れよ。
富山の大将さん?
俺は勝っちゃうから手は出さないから
やりたい分だけやれ。

そうやった所で、
それは本当にあんたの求めていることなのか?
心の底からそんなことをしたいがために
今日街に飲みに出てきたのか?
自分の魂が求めているものとして
それがやりたいんなら、
どーーーーーーぞ。心置きなく殴ってくれ。
俺はあんたの為に、やりたい事をやらせてやりたい。
だから、俺がやりたいことをやっている事に
文句は言うな。

そう堂々と言ってやりたかった。

まぁなにはともあれ、
揉め事が起こらなかった事に感謝しよう。

夜11時にいつもの場所の電気が暗くなったので
それからユキちゃんとチリちゃん達と
飲みに出かける事にした。

二人が街を歩いていたら
気になった店があったというので
そこに向かってみる事に。
IMG_4601あ、俺ここ来た事ある。

偶然にも、以前訪れたイッセイさんだった。

そこでお酒を飲んでいると
店長の人がいろんな方に日本一周している子だと
紹介してくださった。

中には、「お、それじゃあ俺が一杯おごってあげるよ!」
そう言ってお酒をご馳走になる事もあった。

冬以来の再会に乾杯。
とても楽しく酒を飲む事が出来た夜だった。
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店内に気になる張り紙を発見。
IMG_4683「赤割り」とはなにかと尋ねると、
これは富山の飲み方で、
安い焼酎に安い赤ワインを混ぜた物で
店によってその配合が違うらしい。

これを飲むとかなり酔っ払うそうだ。

十分に酔っ払っていたので
それを飲むのはやめておいた。

閉店時間になり、
ラーメンを食べて飲みを締める事に。
IMG_4685

とんこつラーメンを食べ、
十分に酔っ払っていたがコンビニでさらにビールを買って
ユキちゃん達が泊まるホテルにお邪魔させてもらった。

ホテルで買ってきた缶ビールを一本飲み干して
数日後に麓から登る立山の山の上の状況などを
色々と聞かせてくれた。

立山の上は標高3000mで
まだ残雪があり場所によっては、
スキーやスノーボードがまだ出来るそうだ。

驚いた。

7月の半ばだってのに、
まだ雪があって滑る事が出来るだなんて…。

そうなれば、
それなりの防寒着も必要だろう。

色々と参考になる話をたくさん聞かせてもらって
立山に入る心づもりが出来た。

ユキちゃん達はツインの部屋のベッドを
ひとつ丸々貸してくれて、
広々と大の字で綺麗なシワのないシーツの上で
ぐっすりと眠る事が出来たのだった。


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