6月23〜24日『新聞と借金と縁と子宮と地球と宇宙』(412〜413日目)

6月23日(412日目)

色々あった昨晩は疲れ果て、
河原にテントの内張りだけを張って寝ていたが
夜中に猛烈な雨が降ってきて飛び起きて
大急ぎで橋の下へ移動した。

やれやれ。
余計に疲れ果て、
やっとの思いで、眠りについたのだった。

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目が覚めると、
昨晩の急激な雨に襲われたテント内は濡れ、
中のシートも寝袋さえも少し濡れていた。

衣服も湿ったままで気持ちのいい朝とは言えない。
どんよりとした雲が重く、
空、一面に敷き詰まっていた。

朝飯を済ませ、
雨に打たれた自転車のカバンの中を掃除。
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昨晩、因縁の文句ジジイの店前で出会った
北國新聞の杉山さんを訪ねに向かった。
IMG_4180街の中にあった新聞社へは、
すぐに来ることができる距離にあった。

受付で杉山さんを訪ねると、
受付のスーパーウルトラミラクル美人のお姉さん
「お待ちしておりました。」と言われ、
待っててくれたんだね。とかなんとか
バカな妄想をして楽しみながら、
取材してくれる方を待った。

取材してくださる方が降りて来ると、
外に停めていた自転車の周りで
立ち話をする様に気軽に取材をしてくれた。
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どんな重さなのか気になるらしく、
自転車に乗ってみたいと言うので
乗せてあげたり何てこともあった。
IMG_4181取材を受けていると、
昨晩出会った杉山さんも来てくださり、
缶コーヒーを頂いて話していると、
上司の方も近寄ってこられて
結局、話しを聞いて下さる人が3人にもなった。

上司の方がご飯に誘って下さり、
新聞社の最上階にある景色がいい社内食堂へ。
IMG_4183ご飯をいただきながら色んな話しを語った。

16歳の頃から旅が好きになり、
それから暇を見つけては旅に出る様になった事、
4年前に初挑戦したが1ヶ月半と言う早さで事故にあって
夢破れて2、3年もリハビリの日々が続いた事。
この旅での面白かった話しを色々交えて話した。

みなさんは楽しんで聞いてくれた様だった。

ご飯も食べ終えて取材も終了。

新聞社を後にして街に出た。

朝の曇り空は何処へやら、
天気はすっかり晴れ渡っていた。

今日も夜に歓楽街で路上販売をするとして、
歓楽街から離れた金沢駅周辺も散歩しに行く事にした。
IMG_4184歓楽街から2kmほどの距離に駅はあった。
どどーんと大きな駅がお目見えする。
IMG_4185ちょろっと駅前の影で座って休憩して
近寄ってくる人たちとおしゃべり。
IMG_4186駅周辺はビジネス街の様な綺麗な街並みに
整えられていてあまりする事がない。
昼の間は、ブログ編集する事にした。

また、河原に戻ると朝までの天気が嘘の様に
雲が割れて、晴れ間が見えた。

気持ちの良さそうな木陰の下にブルーシートを広げて
上着を脱いでくつろぎながら編集作業。
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福井の木村さんから電話が鳴った。
「どうも、こんばんみ。」

はい、こんにちは。

「こんばんみ。今日、新聞に載っていたよ。」
と、お昼にも関わらずよくわからない挨拶で
新聞に載っていた知らせを聞かせてくれた。

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新聞に載ってからの街の反応を
見てみたいと思っていたが、
どうやらその願いはこの街で叶う事になりそうだ。

夕方まで編集していると電気も無くなってしまった。
最近、ソーラー発電の電気を溜め込むバッテリーが
調子が悪く、ただの重りになりつつある…。

以前から目をつけていた
リチウムイオンバッテリーが
安いし軽いから購入したいのだが、
自分の飯や支払いで手が回らない。

夏の仕事を終えると買う予定でいようと考えた。
skyrich リチウムイオンバッテリー
515y3SDmcOL今のバッテリーは5万ほどもした。
液漏れがしないレーシングバッテリーというもの。
重さも5kgと相当重い。

がしかし!!
このバッテリーは1kgにも満たない重さで
コンセントでも充電が可能。
そして安い!!1万円前後のお手頃価格なのだ!!

なんでこっちにせんかったかなーーー。

今のバッテリーは、
バッテリー上がりの様な状態で
尚且つ、一日中晴れでも携帯一つ分ほどの蓄電しかしない。

ソーラーパネルと合わせて10kg。
到底割に合わないが、
こいつのおかげで人に声をかけられるのも確かだ。

 この日の路上販売はさらに方法を変えてみる。
今までに撮りためていた写真の中から
綺麗な写真を厳選して写真を1枚30円で100枚ほど大量に現像。

写真に3000円ほど投資した。

それを並べて同じ場所で行い、
人々の反応の変化を見てみる事にした。
IMG_4194街に出ると、昨日も居たね!
などなど、街に顔を覚えてくれている人が
ちらほら現れた。

バナナの差し入れをしてくれた
キャバクラのキャッチをするお兄さんも現れた。
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2日間連続でこうやってする事も初めてなので
これもまた新しい発見だ。

連泊したいが都会ではどの街も、
近くにキャンプが出来るところなど
あまりない事も理由の1つに挙げられる。

けれども、ここ金沢は目と鼻の先に
数キロに渡って広大な河川敷がある。
これがある事がとても助かった。

河原を拠点として金沢では
これから1週間以上滞在することとなる。

火曜の夜は昨日よりも静かに見えた。

夜になるにつれて、酔っ払いの方々が
増えてき始めると、足を止めて見てくれる人が増え始めて
売り上げは3000ちょっと。

写真の元手は今日1日の頑張りで
なんとか稼ぐことが出来た。

夜3時過ぎまで路上販売をしてから、
腹も減ったので店じまいして
その場を立ち去ろうとすると…

3人の酔っ払って騒いでいた女性に声をかけられ
これから行くたこ焼き屋へ一緒に行くことになった。

たこ焼き屋は満席だったので
ラーメン屋に移動。
IMG_41983ヶ月ほど前にオープンしたと云う
ラーメン屋『たくちゃん』
IMG_4196ワーワーキャーキャー騒ぐ
とても楽しい人達だった。

もう喋り出したら止まらないのなんのって。

ラーメンをご馳走になった上に
ビールもどんどん注いで飲ませてくれた。

あいさん、さちこさん、まこさん。
ごちそうさまでした!!
とても楽しい一晩になりました!!

この晩は、昨日の寝床より1kmほど上流に移動。
昼にくつろいでいたあたりにトイレと水道があったので
そこあたりを拠点にすることにした。


6月24日(413日目)

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今日も梅雨には珍しい天気のいい日だった。

テントに木陰がかかる様に
東側に木がある場所を選んで立てたが
太陽が昇ると影も移動してテント内が熱くなってしまった。

この時期は東より少し右側から
太陽が昇り始めるみたいだ。

立ち上がり、テントを片付けて河原を上がると、
川から上がった目の前に
果物の皮でアートを作っている、
ピールアートショップがあって、
そこの方がたまたま店先に立っていた所を
通り過ぎようとすると呼び止められた。

IMG_4202

ピールアートショップ
『ひみと』

何度か前を通って気にはなっていた場所だった。

店を営んでいる才田春光さんに
「よかったらたんぽぽのお茶があるので、
急いでいないのなら、飲んで行って。」

そう言って少し雑談させてもらうことにした。

自転車を店前に停めて
店先の椅子に座ってたんぽぽ茶を頂いた。
すると、よく見ると10匹ほどのネズミが店前の檻で
飼われているのが目に入った。
IMG_4201あら、ネズミを飼っているんですね。

才田さんは堂々と、静かに優しい声で言った。
「えぇそうよ。ネズミは可愛いわよ。
これほど謙虚で素晴らしい生き物はいないわ。
みんなが捨てる様な食べ柄をこの子たちに与えて
余すことなくその物を活用しているのよ。
よかったら店の中を見て行って?」

そう言って店の中を案内してくれた。

一足、店に入って驚いた。
店中の天井にたんぽぽの綿毛が吊るされ
とても幻想的で素敵な店内だった。

IMG_4211

才田さんは一つ一つ、店内を歩き回り、
優しい声で丁寧に説明してくれた。

説明するだけでなく、
時にはこれはなんだとおもう?と問いかけ
自分でなにで出来ているのかを
考えさせる様に質問を投げかけてくれる。

これはなんだとおもう?
IMG_4207んー。いちごのヘタ?
「そうね。じゃあ横は?」
…トマト?

「そう。じゃあこれは何かわかる?」
IMG_4208うーーーん。玉ねぎ…??

「それはトウモロコシの葉よ。これはわかる?」
IMG_4210うーーーん、あ!みかんのスジ?

「そうね。こうしてみたら細胞みたいに見えない?
私は展示会などするなど時は、
もっともっと大きな物を作ったこともあるわね。」

へぇー!そうなんですか。
どんどん才田さんの世界観に引き込まれる様だった。

店内はどの空間も幻想的にアートを表現してあり、
才田さんに対してどんどん興味が湧いてくる。
DSC_0021DSC_0038DSC_0039DSC_0067DSC_0052DSC_0054DSC_0025DSC_0013DSC_0006DSC_0041DSC_0044DSC_0011DSC_0056DSC_0050

ひみとのFacebookページはこちら

金沢の皆さんは、
素晴らしい場所だと思うので
是非行ってみてください。
場所の地図も貼っておきます。

大体赤いピンのところあたりです。

川沿いの立地なので見つけ易いお店です。
IMG_4276才田さんのお話はこの日の午後にも続きますが
ここで宣伝しておきます。

金沢で一番。
人の為になる事を教えてくれる本当に素敵な場所です。
特に女性の方に伝えたい事がたくさんある様です。
実際に見に行って、是非会ってみてください。

僕の紹介でと言ってもらえると、
才田さんは理解して受け入れてくださると思います。
日本一周の子から聞いてきた。
そう言えばわかると思います。

お店の観覧も出来るし、
たんぽぽ茶などのお茶も飲んだり
喫茶店としても利用できます。
ピールアートのワークショップも受けられるそうです。

さて、話は物語に戻る。

才田さんは夕方6時頃から
ホームステイを受け入れている海外の学生二人と
夕食会を開くのでよかったら、
夕食を召し上がりに来てくださいと
お誘いを頂いたので、
是非とも参加させていただく事にした。

才田さんの素敵で幻想的な、
夢の中のようなお店を出てから、
福井県であった事をまとめるブログの編集の続きをする為に、
電源がもらえる喫茶店を探して金沢駅周辺を探した。

金沢駅周辺はビジネス街やホテルなどが多いので
サラリーマンがパソコン作業する場所が多いと見込んだ。

当たりは的中。

ガラス張りの店内で電源を貰って
パソコンを触っているサラリーマンを発見。
そこで編集作業をすることにした。

IMG_4204

編集作業をこなしていると携帯が鳴った。
相手はカード会社から。

「えー上鶴様、今月分のお引き落としが
まだのようなのですが、26日までにお振込願えますか?」

あ、すいません…。日後までですね。
で、お幾らですか?

「33323円でございます。」

…。

わかりました。

そう言って、電話を切った。

財布を広げて全財産を確かめてみる。

1万5000円。

おぉ…まじか…。

やべーな。どーするよ…?笑

あまりのいきなりなピンチ到来に
思わず笑ってしまった。

どうにかするしかない。

この街に滞在し続けて路上で稼ぎ上げる。
それしかない。

去年に石垣島で財布を落とした時や
色んなピンチの時に使った見えないお金
そのツケがとうとう回ってきたのだ。

あと携帯代も保険代もあるし…

想像すればするほど、
目は上を向いて白目になって後ろに倒れそうになる…。

あ、あ…
あぁぁぁぁぁーーーーーーーー…

おぉ、いかんいかん。
ここでくたばるワケには行かねー!!

おもしれーじゃねーか!
よし!!いっちょやってみっか!!!

2日でとにかく15000円…。

ハードルは今までの売り上げを見ると
出来るか出来ないかと言ったところか。

この日から夜だけでなく
昼も街に出て路上販売をする事にした。

大きな心配事を抱えながらの編集作業は
思うようには進まなかった。

よくもあれだけの文章を
あれほどの不安を抱えて書けたもんだと
今となっては自分でも関心する。

才田さんの約束の夕方までに
なんとか書き上げて編集を終えた。

6時が近づいて
才田さんのピールアートショップへ。

才田さんはにこやかな顔でまた出迎えてくれた。

「もうすぐ学生がくると思うから、
その間くつろいでて…」
そう言ってカキの葉茶を頂きながら
店内を眺めて学生を待った。

やがてシンガポールと中国人の
20代前後の若い学生も集まり、
夕食会が開かれた。
IMG_4217二人とも語学留学で日本へ来ているので
大体の日本語は理解している。

才田さんは食に関する講演も行っているそうで、
食事の仕方を少し教わりながら召し上がる。

まず初めに沢山のサラダを食べ、
消化酵素を沢山採ってもらってから
主菜を食べるのよ。

ドレッシングはかかっていないから
好きな物をかけて食べてね。

そう言って沢山の具材を扱った
おいしいサラダを食べさせてくれた。
IMG_4216今日は中国人の女の子が誕生日で、
誕生会を含めた食事会らしかった。

他にも、あと4人ほど遅れて来るそうだ。

主菜はもやしを敷き詰めたホットプレートに
大きなあさりを沢山載せて蒸し焼きにして、
そのあとのダシ汁を活用して
ゆでたパスタを絡める。

とても、おいしい料理だった。

IMG_4219

食事会を終えてケーキも出され、
記念撮影。
IMG_4220学生2人は翌日にテストがあるらしく、
ご飯を終えると一足先に部屋へ
テスト勉強のために帰って行った。

残りの皆さんと夜11時頃まで話し、
才田さんから素晴らしい話を沢山聞かせていただいた。

その中でも、一番興味深い話しは
女性の子宮についてのお話だった。

才田さんはすらすらと自分の思想を
自信と確信を持った目に、力強い声で優しく
居合わせた女性達に語っていた。

「私は女性の子宮を綺麗にする活動をしているの。
女性の子宮が綺麗になる事で、
私は地球全体が綺麗になると思うの。

だって、みんなそこから生まれてくるんだもの。
だから女性は子宮をとにかく大切にしなきゃならないの。

巫女さんだってそうでしょ?
女しかなれない物。
つまり、女性は神聖なる生き物なのよ。

昔は処女の女性を生贄に捧げた風習まであるのは
その観点から。

地球と子宮。
不思議な事に響が似てるでしょ?

女性が、子宮を意識する事で、
自分の本来の人生を生きる事ができるのよ。

今、ほとんどの女性が外見を意識しているけれども、
それと共に内面も、子宮も汚している事になるの。
だから自分の内面を気にすれば子宮も綺麗になるものなのよ。」

他の話しを聞いていた女性も口を開く。
「本当にそうですね。
才田さんにそのお話を聞いてから、
子宮を意識する生活をしてみましたが、
本当にからだの内面から変わりました。」

「そうでしょ?
今の女性は汚してしまう事ばっかりしてしまうのよ。
それはきっかけがないだけなんだけれどもね。
だから、それにすら気付いていない。

人間って簡単な事はやらないのよ。
お金がかかる事や難しい事ばっかりに目がいってしまう。

本当に大切な物ってお金じゃなく、
無償で私たちに与えられているのね。

光。
毎日皆既日食だったらどうか考えてごらん?って
私はみんなに聞くの。光がなくちゃ生命すべてが死に絶えるわよ?
間違いなく。

そして、水。
人間のほとんど水で出来ているし、
やはりその水は綺麗であった方がいいわよね?
それはさっき話した子宮の話しにもつながるわ。

そしてひみとの「と」土。
やっぱり大地はね、豊穣の女神なのよ。
だって生命のほとんどがそこから生まれてきているんだもの。
だから大地を汚染してはいけないわ。

最近では福島の放射能が問題よね。
ほんと、人間とは愚かなものね。
自分たちの手で作ったもので自分たちを苦しめて…

その点、このねずみは賢い。
そんな馬鹿げた事せんわよね。
ねずみが原子力つくるか??」

そう言ってみんな一同を笑わせた。

ひみとの名前はそこから来ているそうだ。

そんな話し合いをしているのを
輪になってみんなで聞いて、
各々に思っている事、考えている事を話し合った。

話し込んでいると時刻は気づけばもう11時。
そろそろお開きにする事になり、
店を出てすぐ近くの片町の歓楽街へ向かった。

いつものコンビニ前に向かうと、
なんだかここじゃない予感がした。
場所を変えてスクランブル交差点。
直感でそこにする事にした。

その間は後に正しかった事を思い知らされる。

路上販売していると、
写真を一度買ってくれた知ってる顔の人や、
Facebook、ツイッターなどで見たという声も増えてきた。

いろんな方が寄ってきては
沢山の人と話しをした。

そして、先ほどのひみとで撮った写真も
ここへ来る前に現像して一緒に並べて、
気になった人などには、
是非、素晴らしい場所だから実際に行って
あのお店を見てみる事を勧める活動もしたのだった。

お世話になったし、
本当に心から素晴らしい場所だと思えたので
金沢の人たちにあの場所の存在を
広げる方法がこれと考えた。

一つの物事でも、
可能性は一つとは限らない。

発想次第では無限に可能性のある物事に感じた。

そうして路上販売していると
近くに『扉』という店に
これまた海外を80カ国ほど旅をした事がある
旅人が経営するBarがあると聞かされて
そこへ向かう事にした。

すると、その教えてくれた方、
ゆうこさんとゲンさんのカップルも
一緒に行ってくれる事になった。

写真を撮り忘れていた事が残念でならない。

ゆうこさんは昼間は
ヒューマンデザインのお仕事をしているそうだ。
カードを使って導き出した数字から宇宙のメッセージを
その人に伝えると云うものらしい。

Bar扉では店員のおすぎ君とも
沢山旅の話しを聞かせてもらった。

オーストラリアの情報を聞いたりと
これからの旅の参考に色々と教えてくれたのだった。

ゆうこさんもとてもスピリチュアルな方で
興味深い話しを沢山聞かせてくれ、語り合った。

そして、なんとゆうこさんの口から
またもや『子宮』の話しが…

才田さんのお店はしているのかと聞くと、
聞いた事はあるけれど言った事が無いと言う…

サブイボがビリビリと全身に走った。

なるほど。
この人につなげる為に
あの場所が変な感じがしたのか…。

そしてゆうこさん達も
行くはずだった店が何故か閉まっていて
道を歩いていた矢先に僕にあった事を聞かされた。

ほえーーーーーーーーー。
色んな事が積み重なって起きた奇跡かと思うが、
それは必然だったのかもしれない。

もちろん、才田さんと話しが合うと思うので
是非会ってきて欲しいと云うと
ゆうこさんもその気になってくれたみたいだ。

結局4時頃まで
ニュートリノのエネルギー質量が発見され
それから今まで見えていた宇宙がさらに広がり、
さらなるマントラの宇宙意識の可能性がなんだかんだと、
マニアックな話しを4人で語り合った。

すごい運命の引き合わせが続いた
濃い〜1日だったのでした。


6月22日 石川県上陸、大波乱の一夜目(411日目)

6月22日(411日目)
『石川県上陸、大波乱の一夜目』

福井県、最後の朝。

8時半頃に目を覚ませて
マンションの中の荷物を
自転車にまとめる。

昨晩まで飲みに連れて行ってくれた
ケイスケさん達は今日は朝には
見送れないからと聞かされていた。

そのままお世話になった場所を
旅立つ事になる。

その前にルートを地図で確認。

目標の石川県金沢市までは
およそ80km。

丸一日かかる距離だろう。

地図では近く見えたが
距離にすると結構あるな…。

2日前にワインバル フォンデンで出会い、
一緒に飲ませていただいた主婦2人組の方と、
午後に金沢に居るので会えたら会おうと
言っていた約束に間に合うのだろうか…??

おそらく朝に出て頑張って漕いだとしても、
暗くなった時間に到着してしまう。

この前の話していた感じでは、
日中の午後と見受けられた。

念のために、
会う約束をしていた服部さんに
色々あって福井滞在が延びて、
夜に金沢に到着しそうだとメールで連絡を入れた。

すると、
すぐに折り返し電話が来て、
「焦ってきてもらうのも気を使いますので、
朝に福井で落ち合う事にしましょう。」

そう言って近くのコンビニで
待ち合わせ時間を決めた。

約束の時間にコンビニで再び再開。
この前に一緒に飲んだ田中さんの梅干しを
約束通りいただく事が出来た。

しかも…
他にもジュース6本に日焼け止め、
もしもの時の簡易寝袋、
タオルに虫除けスプレーまでも
沢山必要そうなものを詰め合わせて
持ち併せ来てくださった。
IMG_4140更に手紙が入ってあたったので後で見てみると、
暖かい言葉が書き綴った手紙と共に餞別をも数千円も
同封してくださっていたのだった。
IMG_4142

服部さん、
あれこれと御気遣いを
どうもありがとうございました!!

金沢へ急いで行かなくて良くなったので
もう一つ言っておきたい場所に向かった。

IMG_4144福井新聞本社。

ここは木村さんに行ってみて下さいと
言われていた場所だ。
木村さんも僕の「行ってみて」の願いを
聞いてくれていたので、
僕も木村さんへ行動で示したいと思っていたので
ここへ来れてよかった。

起こる事全てベスト。
良い流れだ。
物語を繋ぐ。
それが今の僕にとってのやるべき事。

新聞社にアポなしで来るなんてことは初めてで
正直、どう入って行っていいのかわからない…。

まぁいい。

やる前から考えていても分からない。
そんなもの、やってみなきゃ分からないのだ。

そう腹をくくって新聞社へ入って行った。

大きなロビーへ入ると、
目の前に受付嬢のお姉さんが2人居た。
いかにも『王手の会社』と云った堂々とした門構えだった。

こんな場所に来ることは滅多にないので、
緊張しながらも迷うことなく
受付へ真っ直ぐ向かった。

受付までの15メートルが
50メートルかの様に感じた。

あの…日本一周を自転車でしている者なんですけども、
もし、良かったらでいいんですが、
取材していただけませんか…??

「はい、かしこまりました。
では、担当の者に確認してみますので、
少々お待ちください。」

そう言って電話で取材、編集担当に
電話で取材してもらえるか確認してくれた。
電話を切ると、

「すぐに取材担当の者が来ますので
少々お持ちください。」

そう言ってあっさり、
取材を受けてくれる事となった。

取材担当の斧さんが降りてこられて、
ロビー横にあった喫茶店で取材を受けた。

新聞の取材を受けるのはこれで2度目。
初めては4年ほど前に初めて日本一周する時に
新聞社に知り合いが居る人からの紹介だった。

旅を始めた動機、これまでの経路、
この県で思った事など、
要点となる事を次々に質問されて
どんどんとA4のノートに書き込んでゆく。

それを観察し、
こうやって聞き出して要点をまとめて
文章を作っているんだなぁ…と
感心しながら見ていた。

30分弱で取材を終えて、
斧さんは、次の取材があるらしく
早々に次の取材へ向かっていった。

そうして、
僕もまた次の街へ足を向ける事に。

福井市ギリギリの県境で
休憩して福井県であった出来事を振り返る。
色んな事が目に浮かんでは、
感謝の気持ちで心がいっぱいになる。

自転車に跨ろうとすると、
信号待ちをしていたバスの運転手が
口を開けてにこやかに、こちらを見ていた。

気分が良かった僕は、
うんうんうん、と頷き、
おじさんに笑顔を見せた。

おじさんは、さっきの表情より
更に笑顔になって信号が変わると走り去って行った。

昼過ぎに県境を跨いで石川県へ。
IMG_4152IMG_4153ちょっとした山道を走っていると
この時期に良く見かけるアジサイを横目に
金沢市を目指す。
IMG_4147

 山道を越えてどんどんと突き進む。IMG_4154夕方頃にケイスケさんに
お礼を言えていなかったので
お礼と無事に旅路に戻った事を報告するために
電話を入れていたのが1時間後に
折り返し連絡が来た。

電話に出てお礼の電話をしていると、
電話中だというのに車からおじさんに声をかけられ、
めちゃくちゃぬるいビール2本とコーラを頂いた。
IMG_4155さすがに横に書いている名前は
『池田』じゃなくて一安心。
(3つほど前の記事の話しを見るとわかります。)

ケイスケさん、今ビールもらっちゃったよ!!
そういうと、
「あはは、順調そうで何より!
また、どこかでお会いしましょう!!」

そう言って別れの挨拶をお互いにした。

やがて、日が暮れても走っていると、
『けいすけ』の看板が目にはいった。

IMG_4156

それを見て、
物語は繋がって居るような感じがした。

今日は必ず朝に決めた金沢へ到着させる!!

疲労が溜まった足にも
まだ力を入れる事ができた。

やっとの思いで、9時頃。
金沢に到着。

金沢で一番の歓楽街
『片町』
IMG_4162ここ、金沢の歓楽街も
福井と同じく片町と言う名前なのだ。

こちらも福井と似て、
街の歓楽街の近くに川が流れていて
キャンプが出来そうな河川敷がある。

寝床はそこにするとして、
街の地理を覚えるためにウロウロする事にした。
IMG_4165

金沢は北陸で一番栄えた街だと
福井の人達に聞かされていた。
IMG_4161マルキューや色んな高層ビルも
ちらほら見かける。

かと思えば、
昔ながらの風情溢れる瓦屋の路地もあり
なんだか見た事のない
昔ながらの景色と都会とが入り混じる街並みだった。
IMG_4164IMG_4167

資金が尽き始めてきているので
人通りが多い場所に目星をつけて
金沢でやると決めていた路上販売を開始。
IMG_4166色んな人が立ち止まり、
小銭や1000円札を出して
ステッカーや今までの道のりで
感じた気持ちを言葉にして書いた物を買って行ってくれた。

サラリーマンのグループの方々が
4人で1000円づつ持たせてくれたので
売り上げは一気にどさっと舞い込んだ。

およそ2時間で5000円ほどの売り上げがあり、
昼から何も食べていなかったので、
お腹も、もうペッコペコ。

ありがたく頂戴した売り上げで、
ご飯を食べに行く事にした。

都会では飯盒炊爨などで米を炊く場所が無いので
外食もたまにはいいだろう。

裏路地に入って自転車を押して歩いていると、

「兄ちゃん、頑張ってんな!
俺そうゆうの好きだわ。
これ、カンパだ。取っときな。」

そう言って気前の良いおじさんが
1000円札をもたせてくれた。
IMG_4163ある程度、
道を覚えながら街を網羅すると
金沢名物はなんだろう?とふと思いつき、
携帯で名物を検索。

一番の郷土料理は
『治部煮』(じぶに)という物らしい。
治部煮は鴨肉(もしくは鶏肉)を
そぎ切りにして小麦粉をまぶし、
だし汁に醤油、砂糖、みりん、酒をあわせたもので
鴨肉、麩(金沢特産の「すだれ麩」)
しいたけ、青菜(せりなど)を煮てできる。

呼び名は材料を『じぶじぶ』と
煎りつけるようにして作ることから呼ばれているらしく
野生の鴨肉を使うことから、
フランス料理のジビエから変化したとも言われている。

もうお腹もペコペコだったので
その治部煮を食べるべく、
街で自転車を押して治部煮探しを開始。

もう11時頃だったので
通り行く人に聞いてみても
「この時間はなぁ…」と首をかしげる。
食べられる場所は必ずあるはず。

諦めずにひたすら歩いて探索。
すると、チェコ料理屋のスタッフであろう人が
店前で2人お店の壁に向かって椅子を並べて
壁に膝が付かんばかりの位置に座っていた。

変な光景で面白かったので声をかけて
治部煮の場所を聞いてみると、
向かい側のお店にあるらしい事がわかった。

お店はそこにしようと決め、
自転車を停めていると、
若者に声をかけられ記念撮影。
IMG_4169若者と話していると、
今度はサラリーマン風の人に声をかけられ
立ち話しをしていると、
話の流れでメディアなどには、
取り上げられるのかと聞かれたので
今日福井新聞で取材を受けてもらった事を話すと
おぉ、そうなんか!俺も実は新聞社で働いているから、
明日良かったらウチも取材させてよ。
と、こちらでも取材を受けてもらえる事になった。

物語を繋ぐ。

意味があるか、ないかなんて
やっぱり、やってみなきゃわからない。

思わぬ展開に喜び、
上機嫌で治部煮が食べられる居酒屋へ入った。
IMG_4171小汚い店内は
いかにもサラリーマンが肘を付いて
日本酒の瓶を片手にして呑んだくれる様な
屋台風の広さ、狭さの居酒屋だった。

この日は月曜の夜ということもあって客はおらず、
店主のおじいさんは
首元がヨレヨレの薄汚れた白シャツに
白い小汚いエプロン、くしゃくしゃの調理帽を身に纏った
いかにも昔ながらの古風な居酒屋だ。

おじいさんは、普通ならかしわを扱うんだけど、
高いから鳥を使った治部煮になるけどもええか?
とケチ臭い宣伝をしてくれた。

腹が減っていたので他を当たる気にもなれず
何でもよかった。

冷凍庫から食材すべてを取り出して調理しながら
おじいさんに色んな質問をされた。
どこから来た?とか
なんでそんな事をしている?
などなど、定番の質問をされて、
いつもの様に、楽しそうに自分の夢や
今まであった事を話して聞かせた。

すると、なぜだかこのおじいさんの反応は
一般的な人の反応とは真逆の反応を見せた。

3秒に一度くらい「ハッ。」と言って鼻で笑い、
「お前の様なもんが、本を書いて売れるのかねぇ?
世の中、そんな甘くはないよ。ハンッ!!」

ちょっと気分が悪い返答だが、
こんな事も珍しい。
嫌な顔一つ見せずに明るく受け答えをする事にした。

そうですよね、甘くはないのはもちろんわかっています。
でも、その挑戦する気持ちって
僕はそれが一番大切だと思ってるんですよね。
だってそうでしょ?
今の若い子たちは根性がない。
だから、そう云った人達にも僕は何かやってみようぜって
気持ちを伝える意味でもこれを自信持ってやっているつもりです。

「ハッ。あぁそうかい。」

「わしも昔から色んな事を頑張ってやってきた。
ワシは近くに1億するビルを持っとるよ?」

へぇおじさんすごいじゃないですか!
相当頑張ったんですね!
いやぁ、そんな話を聞くと、負けてられん
って言い方は悪いかもしれないですけど、
若い者も頑張らなくっちゃなぁって思います!

「ハッ。ワシはの?ハッ。
人と比べるって事は一つもせん人間なんや。ハッ。
だからそう言う事言われても
これっぽっちも何も思わんの。ハッ。」

何を言っても嫌味たらしく行ってくる。
別にアンタと比べちゃねーって。
頑張ってる人見たら頑張れるって話しじゃん?

こ…このクソジジイ…
なんなんだってんだよ。

俺が何かしたか?
何故そんな嫌味を言うんだ…??

だが、この喧嘩は買うわけにはいかない。

悪い心持ちで何かをすれば、
悪い事は回り回って自分に返ってくる。

もしこうやってその力を受けたとしても、
その悪い気持ちは、その悪いパワーは、
この素晴らしい世界には回さない様に食い止める。
連鎖なんかさせてたまるもんか。

今ではそれが僕のこの活動の意味でもある。

そんなバカみたいな力は僕で食い止める
そう思って一所懸命におじさんと向き合った。

この人がこんなことを言うのは何でだろう…??
そう思って、
その真髄を見極めようとしたが、
結局、解らずじまいだった。

と言うよりも、
知ったところで悪いことなのだから
あまり掘り出さないでおこうと思うのだった。
余計に思い出されてジジイがヒートアップするだけだ。

さて、嫌味を言われ続ける中、
地酒の日本酒とご飯も注文したが、
ご飯はレトルトでチンして出された。
嫌味ジジイが作った治部煮を食す。

うん。味はうまい。

美味しいよお父ちゃん!!
そう言って治部煮を食した。

ジジイは相変わらず
「ハッ。そうかいそりゃどうも。」

「そんな生活しとるお前の様なもんにはな、
だーれも付いてこんでな。
女も付いてこん。結婚なんざ更々出来んぞ。ハッ。」
何も言ってねぇのにも関わらず、
更に罵って来やがる。

こぉぉぉんの、クッソジジイが!!
黙ってニコニコしてりゃ
いい気になりやがってコラ!!
どつき回したろかボケ!!
力じゃ負けんぞ、わかって言ってんのかあぁ?!
せっかくうまい飯も
ゲロ食ってるみてぇになるだろが!!

っと言いたいところをグッと堪えたが、
女が付いてこんとかはその通りで、
何だか胸が締め付けられて本当に悲しくなった。

何でこんな思いをさせられてまで
このジジイの適当に作った飯を
金を払ってまで食わなくちゃならんのだ…。

もう、早く食べてしまって、出て行こう…。

心が折れてしまった。

こっちが接客してるようで
逆にお金をいただきたいぐらいだ。

ご飯も食べ終え、
相変わらず思いついた嫌味を
3秒に1回鼻で笑いながら言ってくる。

んもーーーーーーー
我慢できねぇ。

せめても、自分が嫌に思っていると言う
意思を見せるために日本酒を一気飲みし、
嫌味を言って来ている途中にドンッ!!
グラスを置いて真剣な顔でこう言った。

なんでそんな事ばっかり言うんや!
お父ちゃん!!
もーーーーーええわ!お金、なんぼや?

ジジイは
「ハッ、あら、もう帰るかい?」そういって
意地悪い顔と声出をして顎を突き出し
「1800円です。」
と行ってきた。

お金を払い、それでも僕は
美味しかったよ。ありがとね。ごちそうさま。

そう言ってジジイの店を出た。

はぁ。何だったんだろう。
すっごい嫌な気持ちだった。

店前の自転車の鍵を外していると
相変わらずジジイはブツブツ言っていた。

向かいの店のさっき紹介してくれた
チェコ料理屋の店主が出てきて、
「お、どうだった?美味しかったかい?」
そう爽やかに聞いてくれたが、

なんか、嫌味ばっかり言われ続けました。
まぁ、こんな事は珍しい出来事なんで
結構それはそれで楽しんでましたけどね!
なんか、ストレス溜まってたな、あのじいちゃん!

そういって店の中に聞こえるように言ってしまった。

この気持ちは、絶対に俺で食い止める
それが出来ていなかった様に感じた。

俺もまだまだだな…
輪廻天性。
それは見えない同じ性質の力は
同じ力を持ち、ぐるぐるこの地球を回る法則。

その力を自分の中で消化して浄化し、
いいエネルギーに変える人になりたい。
そう心に決めた。

はぁ、俺もまだまだだな…。

そう思ってトボトボと自転車をころがした。

このまま眠るのも何だか腑に落ちないので
もう一軒どこかで一杯飲んでから行こうと思い、
街をフラついていたが、
タバコをジジイの店に忘れてしまっている事に気がついた。

くっそーーーーーーーーーー。
またあのジジイの店に取りに戻るか?
うわー、どうしよう。。。

考えたが、勿体無いので
取りに向かった。

おっちゃん、タバコ忘れてなかった?
そう言い、思い切って店内に入る。

ジジイはさっきと一変して
いきなりまた訪れた事に驚いたのか、
先ほどの声とは2トーンほど上がった高い声で
「あら?ほんと?いやワシは見とらんけど…」
そう言って嫌味たらしくはなかった。

結局地面に落ちていて、
あぁ落ちてた。あった!ありがとう!
そういってタバコを拾い上げて外へ出た。

外へ出るとブツブツ言っていたが
直接また言って来なかった事は褒めてやろうと
思って店を離れた。

街を彷徨い、
綺麗なグラフィックアートが描かれている店を発見。

IMG_4174

Peaceの伝道師、ボブ・マーリーが
カッコよく描かれていたので、
ここならいいかな…と立ち止まり
入るかどうか、迷っていた。
IMG_4173

その時、タイミングよく綺麗なお姉さんが
そのお店に来て、
「あら、日本一周?」と声をかけてくれたので、

えぇ。ここで飲もうかと迷っているんだけど。
と説明すると、
「あらそう、私もここのマスターとは
昔からのお知り合いで久しぶりに来たの。」
いい人そうだったので、
じゃあ一杯飲んでいこうかな。
そう言って、その店に入ることにした。

店に入ると、
若い人が立っているのかと思いきや、
白いスーツを着た、紳士な太ったおじさんが
マスターとして立っていた。

IMG_4176お酒はホワイトラム酒のRONRICOロックを注文。

テーブルの上に落花生が無造作に置いてある。
自由に食べていいおつまみになっている様だ。

一番驚いたのが、
その食べ殻を地面にそのまま捨てる事だった。
そのため、店内の床は落花生の殻だらけ。
IMG_4175昔、どこの情報だか忘れたが、
海外では床にある食べ殻のゴミが多ければ多いほど
いい店だと云う国柄があると知っていた。

どこの国だか思い出せなかったので
聞いてみたかったが、
先ほどのお姉さんと政治の話しをずーーーっとしている。

あの先生はどうだとか、自民党がどうとか、
誰々の知り合いの何々先生が、
どこぞの市議会議員でやら何やらかんやら…。

非常に話しに入りづらい。

普段テレビなど全く見なくなってしまったので、
日本の政治に関しては、何一つ知識がない。

せめて知っているのは、
日本の総理大臣の名前くらい。

社会の歯車からかけ離れた所にいることを実感した。

店内の小さいブラウン管テレビからは、
右翼的な映画が流れている。
それを見ているか、見ていないかの視点で眺め、
横で政治について語る話しを聞き流す様に
自分の思想とは何かを考えた。

今社会がこうして成り立っているのは
国のお偉いさんが色々考えて
色々成り立っているのは事実。

だが、そのどこをどうしているのかなんて
普段の生活をしている俺ら若者にはさっぱりわからない。
新聞やテレビ、
そう云った事でしか知れない情報だ。

興味を持って
それに目を向けなければ
それらの情報は入って来ない。

横に居る人たちは、
知り合いに政治家が居る様子が見て取れたが
そう云った人たちはこうやって語り合える。

だが、語った所でどうにかなるのだろうか?

まず、この一つの地球にいろんな
『国』として、いろんな人種として、
線引きしてしまっている事が
僕にとっては最大の謎であり、
最大の人間にとっての過ちだと思っている。

だが、
『そんな線引きをしなければやっていけないほど、
誰かにルールを作ってもらわなければやっていけないほど、
僕たち人間は、だらしなくなってしまったのだ。』
(歌手ギターパンダ。曲、引き潮。より引用と、一つ書き足し。)

そんな悲しいとも、
悔しいともとれる考えが浮かんだ。

自分達でやっていけるようなルールは
自分達の中で持っていたい。
せめても、関わる目の前の人たちは。
社会の上に立つつもりは更々もうない。

最終的には『心の、内面を整える政治家
そんな立場でありたい。
そう結論づいた。

ふぅ、固い話しばかりで頭が疲れてきた…。

何だか考えさせられる一日だった。
いや、毎日そうか。

とにかく。
今日は真隣にある河川敷で川の声を聞いて
自然に身を浸して寝るとしようか…。

その声を聞いている方が
よっぽどいいや…。

自然は難しい事も言わないしありのままだ。
ありのままの声に、身を委ねよう。

そうすれば、ありのままの自分の声も自然と聞こえる。

ありのままの自分であればいい。
難しい事なんて考えなくても、
ありのまんまで。

考える事を辞めて立ち上がり、
眠りに就く事にしたのだった。

 

6月15日後編〜21日『感動の福井』(404〜410日目)

6月15日 後編 (404日目)

DSC_0080

路上販売で出会った木村さんに
近くのお店に、自転車旅をして世界を周った経験を持つ
店長がいると聞き、
『ワインバル フォンデン』へ入った。

0時前後に扉を開けると
週始まりの月曜終盤だという事もあって
静かな店内へ入った。

カウンター席に座り、
木村さんは僕の説明を店長さんに話してくれた。

暖かく迎え入れてくれた店長のケイスケさんと、
レギュラースタッフのヒロアキくん二人。
二人とも丁寧な対応で紳士な男前。

今ではとてもじゃないが、
旅人だった面影は残されていないほど
爽やかな表情が印象的な方だった。

昔旅をしていた時は
やはり僕のように髪も長く
旅人感が満載の雰囲気を放っていたらしい。

ケイスケさんの世界自転車旅は
1年以上もかけてアジア圏の国々を巡り
インド、トルコなどを超え、
当時戦争で危険だった国を除いて
ヨーロッパに入り様々な国を超えて
日本へ帰ってきたそうだ。

坂道を登っていると
犬に追いかけられて噛みつかれ
人より野犬が怖かった事や、

4000km級の道路が舗装されていない
山道を自転車で登った話し。

何回か銃を向けられた事なんてざらにある。
なんて話し、などなど…。

日本では考えられないような
物語を数々語ってくれた。

ほうほう…世界はこの日本より、
遥かにアクシデントが起きる事が多々ある様だ…。

その話しを聞くと、
ちょっとした恐怖心も芽生えたが、
それは共に僕にとっては未知の世界で、
自然と胸の内側から
ワクワクと好奇心が刺激された。

木村さんは今年31歳で
どうやらここで数ヶ月前から
アルバイトをしているスタッフらしかった。

木村さんが不意にこう言った。
「なんなんだろう。27歳の君と、この僕の『差』は…。」
「あっはっはっは…。」と、絵に描いたような
心の篭っていない作り笑いをした。

…ん?

一瞬なんの事だかわからなかった。

他人は他人。自分は自分。
今となっては、比べる物では更々無い。と思っているが、
僕も、昔はそう言う思考に陥っていた時期も
あった事を思い出した。

木村さんから見て僕は自由で、
それはそれは華々しく映ったのかもしれない。

けれども、それはそう見えるだけであって
実際にはそうでは無いのだ。

僕にも、苦難や苦悩は山ほどある。
現に、財布を広げると2万円も無い。
貯金もゼロ。

もちろん、あと残りの日本半周を
この資金で続けられるはずがない。

今の将来には、
何一つ、保証なんて物は無いのだ。

『そうするにはどうしたらいいか。』
安定した給料や、仕事を与えてくれる社長も
自分には居ない。

だからそれを考え続ける。

『どうしたら、それが出来るのか』
その錯誤の日々だ。

その苦悩を抱える選択をしたからこそ、
その代償として僕は、
こうして自由にしているわけだ。

言い方を変えれば、
社会の歯車で生活する事を選択すれば
会社の社員の一員となり、
安定した給与それなりの保証が付いてくる。

要は、そのどちららを選択するか。

そしてその選択に、
揺るぎが無い信念を持てるかどうか。だ。
選択しただけでは始まらない
それは、始まりの一歩に過ぎないのだから…。

一歩進んだら、
また乗り越えなければならない一歩が。
時には大きな壁が目の前に立ちはだかる。
そこで心が負ければそこまで。

夢は叶えられない。

ボードゲームで80年代ヒットした
有名な人生ゲームで言うと、

振り出しに戻る。

あれほど、
ただのゲームでも嫌なコンテンツを自分に課すのは、
理にかなっていない。

せっかくの自分の一歩を無駄にしてはならない。

何でも初めの一歩が一番勇気がいるものだ。

自分に自信がない木村さんに、
どうしたらそうなれるか。と云う話しを
散々聞かれるので、木村さんと向き合って
上にある様な話しを散々した。

今後、その話しを何度も何度も
する羽目になるとも知らなかったが、
何回でも何度でも同じ事を言ってやろう。

木村さんはそうなりたいと願っている。
それが僕にはわかる。

願う事があるなら、
叶えようと何度でも言ってやる。

この世界はそう云う物で成り立っているんだと。

何かを選べば、何かを選べ無い。って事を。

信じて選んだ道を進み始めて、
途中で問題が起こると辞めてしまう様では、
何一つ、この世界では成し得れないって事を。

信じ続ける事。

ただその一つだけが
あなたの頭の中で想像した事を創造する
ってだけの簡単なコツを。

ただ、僕もまだ現に何一つ成し得ていない。
けれども、自分の想像した場所には
一歩一歩近ずいているのは確かだ。

いろんな話しを散々、
熱く熱く語って聞かせた夜だった。

それが今の僕にとっての仕事だ。
お金なんて求めていない。
目の前の人の喜びを生み出す事。

一歩踏み出せない人の
一歩を後押しすること。

それが僕にとって、お金よりも価値がある事だ。

ケイスケさんに、
寝る場所はどうするのかと聞かれたので
街に入る時に越えた橋に河川敷を見つけていたので
そこで寝る予定だと話すと、

「ちょうど、たまたまここのオーナーが東京へ移住して、
その部屋が空いているので、
そこで良かったら泊まっていって下さい。
俺も、海外を旅している時は
数多くの人にお世話になって来た。
タダ酒もタダ飯も沢山させてもらってお世話になった。
だから、今度は俺がお返しする番かもしれません。」と。

そう行って、ご飯もお酒もご馳走になった上に
マンションの一室を丸々
借りられる事になったのだった。
IMG_4055

閉店時間の3時を迎える頃。
部屋へ案内される時、ケイスケさんの気配りで
翌日の昼食まで持たせてくれたのだった。


6月16日(405日目)

福井市のマンションの一室で目が覚めた。
IMG_4056

出発してからのブログ更新10日分が
溜まりに溜まっていた為、
ブログ更新を追いつかせる迄
この部屋を借りさせてもらうことにした。

旅中には、まずこんな状況はない。

まさに奇跡。

そう表現しても過言ではないだろう。

普通、人の家に泊まれると云うのが基本的で
やはり、お世話になっているので
屋根のある所で寝れるのはいいけれど、
非常にお世話になる方には気を使わざる終えない。

こんな、自分の部屋かの様な状況は、
本当に奇跡としか言いようがない。

誰も住んでいなくて、
ガス、電気、水道。
ある程度の家財なども揃っている。

目が覚めても夢かと思ってしまう状況だった。

お昼に木村さんから連絡が来て
昼ごはんを食べに行こうと誘われたので
昼食へ出かけた。

IMG_4057

木村さんが迎えに来て
車へ乗り込んだ。

木村さんの車に乗り込むと、
早速何を食べるか決めることにした。
「福井の名物を食べに
連れて行ってあげようと思ったんだけど、
一番有名なヨーロッパ圏のカツ丼は今日定休日だから、
後は、お寿司か、蕎麦だね。
どっちがいい??
君が食べたい方に行こう!!」

そう言うもんで、
食べれるなら何でもいいんだけど、
敷いて言えば…
やっぱり…お寿司!!

思い切って言うと。

「わかりました。全然あなたが食べたい物で構いませんよ。
では、私のオススメのお寿司屋さんへ
お連れしましょう。」

そう言ってお寿司屋さんへ車を走らせた。
IMG_4058

これから行くお寿司やは
回転寿司だが、県内の回転寿司では
そこが一番美味しくオススメらしい。

お店に到着。
『くるくる寿司 ほがらか亭』
IMG_4059

店内に入りさっそく
「さぁ、何でも好きなものを食べてください!」

そう言われメニューを見るとびっくり仰天。

一皿240円程から
高いものは800円、900円もする。

ひょえーーーーー。
こんなに上等なお値段のお寿司を
頂いていいんだろうか?!

ガンガン食べるには
ちょっと、遠慮してしまう。

そんな僕を見えてからか
高い品を木村さんのオススメチョイスで頂いた。

IMG_4060

口の中でサッと溶けてしまう中トロ。

カワハギの肝乗せにぎり。

いくら、うなきゅう、サーモン、
大きなブリのカマ焼き、赤だし、

福井名物の鯖のへしこ寿司。

IMG_4061

などなど…

あれこれ「これ、食べる?」
そう言って次々と食べさせてくれた。

木村さんは色んなことに対しての雑学が豊富な方で
どうして鯖のへしこが名物なのか、など
色んな話を聞かせてくれた。

食事を終えてブログ編集の為に
お借りしているマンションへ戻って
黙々と作業した。

IMG_4068

晩御飯には、
昨日ワインバーの店長のケイスケさんが
翌日に食べてと頂いたオムライスと唐揚げを食べた。

8時頃に、
また木村さんから連絡が入った。

「ワインバル フォンデンに居ます。
待っています。」と。

溜まりに溜まったブログの編集に集中したいのも山々だが
お世話になってこの縁を繋げてくれた木村さんを
無視するわけにいかない。

ひと段落させた所で
ワインバーへ向かった。

IMG_4069

食べることが大好きな木村さんから
福井あたりで有名な焼き鳥
『秋吉』の焼き鳥の差し入れをつまみながら
今日もうまいお酒を頂いた。

この晩も色々と
木村さんからは近くに太鼓博物館があって、
その奥の案内所で無料チケットが
貰えるかもしれない話しや、
福井新聞社に行ってみてはどうかと勧められ
新聞社に飛び込みで行ったことがなかったので
行ってみようかと云う気になった。

昨晩と同じような事を
熱く語ったりと永遠としていたが、
それを見かねたケイスケさんが
「木村さん。もう言葉じゃ理解していないみたいだから
何か挑戦してみようよ!!
口先ばかりであれこれ言ってても
今までの付き合いから見てても、意味がないと僕は思います。
実際に何か行動を起こして見ましょうよ。」

おぉ、それはそうだ。
なかなか、それは面白いじゃないですか!
僕はそう言って盛り上がっていた。

じゃあ僕が思うには、
富士山の麓から自分の足で山頂に登るとか??
ちょっと無理かも、やりたくないかもって事を
乗り切ってみてください。

実際に僕は4年前の日本一周初挑戦での事故以前に
富士山へ寄り、登ったことがあります。
2日かけて重たい自転車を
押して歩くだけで5号目まで登りました。

辺りには雲海が敷き詰められ
既に雲の上でした。

雲の上まで自転車を押すだけで登りました。

6時間くらいかかると言われていましたが
夜9時に登り始めて夜中0時に頂上へ到着してしまいました。
夏場の軽装で登っていた僕は、
あまりの寒さで凍死しかけました。

朝日が登ってきて太陽の暖かさを感じた時は
死ぬほど泣いた。

あの感動は今でも忘れていない。

そこまで過酷な事をしろとは言いませんが、
日本で一番高い山に自分の足で登ったら
それはそれは得る物も多いと思いませんか??

はいっ。じゃあ、決まり!!

僕的にはそれが一番いいと思ったのだが
木村さんは乗り気じゃない様だった。

「ち、ちょっとまままま待って下さいよ
それは今は出来るとはお答えできません。」

僕は今しかいないんです。
いつまでも福井にはいませんよ?

散々これまでに話しましたよ木村さん!!
今、自分の壁をぶち破る時が来たんじゃないですか?!
チャンスはいつ来るかなんてわからない。
それを逃せば一生見送り。
見送り三振、バッターチェンジです。

「えぇーそんな事言われても…。
とにかく、今日には答えられないです。
明日までに考えてきます。。」

はぁ…そうですか。。。
まぁ、それもそうか。わかりました。
では明日までに決断を。
それをやるやらないか。

体力も遥かに無いように思うので
それが出来ないと判断するのなら、
何か他に挑戦する事を考えてきてください。

そんな話しをあーだこーだ続けて、
今夜も閉店時間の3時まで酒を飲み、
少しだけでもお金を頂いてもらおうとしたが、
ケイスケさんは頑なにいらない。と言って
お金を受け取ってはくれなかったのだった。


6月17日(406日目)

今日も目が覚めてブログ更新。

昼ごろまで編集作業をこなして、
昼ごはんと休憩がてらに
近くの昨日行けなかったカツ丼を食べに向かった。

IMG_4073

福井一の歓楽街沿いにある
『ヨーロッパ軒 総本店』
福井の「カツ丼」は
きめ細やかなパン粉で揚げたカツを、
秘伝のソースに浸したものを
ご飯の上に乗せてあるシンプルなものだった。

IMG_4074

カツ丼 880円

薄手のカツ3枚にご飯のみ。
揚げ方などはとても美味しいが、
味は見ての通り。

そのまんまだった。

それもそのはず。

素材はそれだけなのだから…。

関西人の僕としては、
このお値段では、種類豊富な串カツを
色んな具材を選んで食べたいと思ってしまう一品でした。

決して美味しくないわけではない。

ちなみに卵でとじてある
福井県以外のカツ丼を
福井県では上カツ丼と言うらしい。

福井県民は初めて県外に出てカツ丼を頼んだら、
ソースではなくて卵がとじてあることが
逆にビックリしてしまうらしい。

本日1食目にしては重たい揚げ物とご飯を食べ
胃もたれがちになりながらマンションへ戻り、
編集作業を続行した。

3時半頃に今日も木村さんから
「昼ごはんにいきませんか?」と
連絡が入った。

この時間に昼ごはんをまだ、
食べていないとでも思ったのだろうか…?

しかも行き先は昼食べたばかりのヨーロッパ軒。

いやぁーーー、あれを二杯目はちょっと…
話しを聞くだけでも胃もたれが…

「では、お蕎麦なんかどうですか??」

サッパリしたものなら食べれそうです。

「では、もう下にいますので降りてきてください。」

ってもう居るの?!

新手のストーカー紛いの行動に
ちょっとおかしくなりつつも
またもや木村さんと昼食デートへ出かけることにした。
IMG_4082木村さんのオススメの場所へ向かうと…
IMG_4081
普段は開いているはずが、
この日に限っては2時で閉店して
看板の塗装をしていた。

予想外な事にも動じず、
他のところへ案内してくれる事になった。

その道中、福井の蕎麦が何故名物になったかを
雑学王の木村さんは教えてくれた。

昔に昭和天皇が福井に訪れた際に
昭和天皇が「福井のお蕎麦が美味しかった。」と
発言した事から、一気に名物となったそうだ。

へぇ〜よく知っていますね〜。
と感心していると、

「あ、今日は二軒ハシゴしますので。
大丈夫ですか?食べられますか??」

二軒も?!

昼ごはん食べたけど大丈夫かな…
おそらく最近体を動かしっぱなしだったので
食べても食べてもお腹が空く大食いになっているので
食べられるとは思います。

「じゃあ、2軒目はどんぶりに溢れんばかりの
ニシンが乗ったそばを食べに行きましょう。」

そうこう言って居ると蕎麦屋に到着。
『つるき蕎麦 本店』
IMG_4083IMG_4084入り口に入ると
またもやソースカツ丼が。
IMG_4085やっぱり福井はどこにでもあるんだなーと
土地によって、食べ物の違いが目に見える。

IMG_4086IMG_4087IMG_4089

純和風な店内。

木村さんは、
福井のお蕎麦のメジャーな食べ方は
大根おろしだと教えてくれた。
それに鯖寿司も有名なので、
名物セットを注文。

IMG_4088IMG_4090

ダシに漬けるのではなく、
かけるのが一般的な食べ方らしい。

麺にはコシがあり、とても美味しい蕎麦でした。

IMG_4091

鯖寿司は米との間に
サッパリした漬物が挟まっていて
これまた美味い!!

食べ終えて2軒目へ。

福井駅の中にある
『今庄そば』

IMG_4092

中に入ると
「本当にニシンそばでいいの?」
と聞かれた。

ど、、どういう意味なのだ…
何を意図しているんだろうか…

あなたが「ニシンそばを食べよう」って
言ったんじゃないですか!!

こんな、おっちょこちょいな性格が
またいいところであり、可愛らしい人だ。

噂のニシンそば
IMG_4093駅中に良くある立ち食い蕎麦らしい
コシのない麺だが、
注文から出されるまでの速さはピカイチ。

ニシンも甘くほろほろしていて
おいしい一品でした。

車への帰り際に木村さんが
福井で有名なお菓子も食べてみて欲しいと
名物の五月ヶ瀬のお菓子までもたせてくれた。

木村さんは翌日から仕事が始まるらしいので
これで昼食デートはおしまいになりそうだ。

車を降りる間際に
「えぇーさみしいー。デート出来ないのさみしいー。」
とここ辺りから慣れてきたのか、
おかま口調でそう言ってきた。

う、うん。そうだね。
そのノリはよくわからないや…。
では、また。

そう言ってマンションへ戻った。

例の如く、
木村さんからワインバーに居ますと連絡が入ったが、
手を付けていたブログを更新してしまいたい事もあったし、
先ほどの別れ際の恐怖体験もあって
すぐには顔を出さなかった。
IMG_4094

0時を過ぎた頃に
ようやく編集がひと段落。

それからワインバーへ向かった。

IMG_4096

今夜も木村さんからの
美味しい串カツの差し入れと共に
美味しい冷たいビールを頂く。

ぷはーーーっ。美味い。

で、木村さん。

ねぇねぇとかおかま口調で言って
ろっ骨の下辺りを用も無いのに、
ツンツンしてくるのはいいけどさ。

昨日の話。忘れていないよね??
お昼は堅い話でご飯がまずくならないように
その話は控えていたけれど。
イエスかノーか。やるか、やらないか。
もし、やらないなら他の方法を考えてね。
って言ってたでしょ?

「あ、はい。決めてきました。
富士山は体力的にもやはり無理かもしれませんが、
自転車で越前市に行くと決めました!!」

おぉ!!そうですか。
やっとやる気になってくれましたか木村さん!!!
感動です!!

で、どんな距離なのかな???
ケータイで地図を確認してみた。

IMG_4189

え?

22km?

…。

近っ!!

近すぎっしょこれは!!!!

はぁ?!
熱く語り通した2日間の
あの話しを踏まえた上で、
これだけの距離しか行けないと
言うんですか?!?!

マジで言ってんの木村さん?!

あまりの驚きから、思わず大声で言ってしまった。

「えぇ、はい。」

そう言って平然と自信満々に答える木村さん。

本当に信じられない…。

人間不信になってしまうかと云う思いだった。
もしくは、この人は宇宙人なんだ
自分に言い聞かせる他なかった。

僕が木村さんに教えたかった事は
目標があったとして、まずそれを想像する。

次にそれを達成できた時の事を想像して欲しかった。

おそらくあなたはやっている途中の、
辛さ、しんどさしか想像していなかった。

もし、僕ならば
達成した時の喜びも当然と想像しますが、
更に、
それを達成し終えてから帰ってきた時の
周りの反応の違いまで想像します。

一段階も二段階も先を見ます。

どうだった?!本当に行って来たんだね木村さん!!
そう言ってみんな駆け寄り木村さんの周りの仲間の反応まで
ガラッと変わるでしょう。

そう言う話しを散々してきたはずなのに…

この22kmじゃあ、
幼稚園児でも行けますよ!!

もう、落胆を通り越しておかしくなってきた。

まぁでも、決めた事はやる。

百歩譲って、それでいいでしょう。
普段運動していないなら仕方ないかもしれません。
では、そんな1日で、もしくは大目に見ても
4時間で出来てしまう事をいつやりましょう??

「えぇ…そんな、いきなり言われても〜」
(また横腹をツンツンしてくる。)

ツンツンは本当に辞めて。
面白く無いから。

「えぇ〜なんでよぉ〜ん」
(ツンツン)

全く…。。。

悲しくなってきたわ!!

男を見せいきむらぁぁぁ!!!!!
喝を入れる為に肩を思いっきり叩いた。

「はい、もう一回して♡」

…。

もういいわ。

一ヶ月以内ね木村さん。

もうそれっきりその話を熱く語ることを辞めた。

ほんと、わかってんのかな…??
とほほ…。

その夜、通常3時閉店のフォンデンは
遅くまでみんな帰らずカラオケなどをして楽しんだ。

IMG_4098

ワインバーなのに2部屋も十数人程入れる
カラオケルームがこのお店にはあるのだ。

部屋の使用料は2000円とお手頃価格。
飲み放題60分980円〜などもあり、
そこらへんのカラオケに行くよりも安くついて
さらに美味しい料理としっかりしたお酒が出てくる
斬新なスタイルのお店なのだ。

朝方まで歌って騒いで飲み明かし、
午前5時頃、ケイスケさんとヒロアキくんが
撃沈したのを合図に解散。

いつもタダ酒になっていて気を使うので、
せめて原価くらい貰ってほしい。
そう思って、カウンターの上にあった灰皿の下に
気持ち程度ではあるが、
お金を隠して部屋に戻ることにした。


6月18日(407日目)

この日は、木村さんからの
昼食デートのお誘いはなかったので
起きてから夜中3時頃までパソコンに張り付き
これまたケイスケさんに頂いたバームクーヘンを食べながら
コーヒーをすすって編集作業を行った。
IMG_4099

5日分の出来事を編集しているだけで
丸一日時間がかかった。

毎日毎日色んな事が起こるし
それを事細かに思い出したり、
言葉に表現するのは到底時間がかかる作業。

昔の文章を見てみると恥ずかしい内容ばかり。

それも、自分の内面が現れているようで
あえてそのままにしている。

後から見直して、
あぁ、あの時はこんな思考や心境だったなと
自分自身にもわかるように
あえて編集はしていない。

読者の方々にも、
あまりの違いに僕の心境の変化が
見て取れる事でしょう。

編集作業に行き詰まり、
タバコを噛んで窓から景色を眺める。

これほどまでに滞在する事になるとは
思っていなかったので、
ケイスケさんに何か恩返しが出来ないかと考えた。

昨日、ケイスケさんが
ふと、言っていた一言を思い出した。

「もしよかったら3日とか一週間だけでも
ウチで働いてもいいし。それも面白そうだよね。」

そうだなー。

宿代として、
給料はなくてもいいから働かせてもらおうかな??

そんな思いが芽生え始めた。

悩むくらいなら話してみるか。

そう思い立って、
夕方頃に店のオープン作業で仕事に来るケイスケさんへ
その話をしに向かった。

いつも、お世話になってて
何か出来ないかと僕なりに考えたんですが、
もし、バイトが足りていない日があれば、
2、3日ほど雇ってもらえませんか?
家賃として恩返ししたいので、給料は入りません。

「もちろん、構いませんよ。
給料なしでは働いてもらうことは出来ませんが、
明日から金土の週末なので、その二日間とかいかがです?
あ、あと、これ。」

そう言って昨日灰皿の下に忍ばせておいたお金を見せてきた。

え…?なんですかそれ?
僕のじゃ、ないですよ。

「いやいや、わかってますから。」

そういってお金を返された。

バレてしまったか…
ほんと、どこまで優しいんだ。

そうして翌日からの仕事が決まったのだった。

編集を終えると夜中の3時だった。
あまりの集中具合にバームクーヘンとコーヒー
しかお腹に入れていなかったので
夜中までやっている中華料理屋食事をして
この日は帰って眠る事にした。


6月19日(408日目)

朝起きて、
ブログ編集を昨日に終えていたので
雨の降る中、街を探検しに出ることにした。

IMG_4104

IMG_4106IMG_4107IMG_4108

福井市内にお堀があって
昔はお城がそこにあった事が伺える。

珍しいのは城跡跡にも関わらず、
観光地化しないで中の敷地に県庁があったり、
県警本部などの建物が敷き詰められていた。
IMG_4109
IMG_4105お堀の外へ出て街中へ。
IMG_4110IMG_4115IMG_4114IMG_4111街中のアーケードに大きくストリートアートが描かれ
ストリート文化もそこそこある様に見えた。

雰囲気がいい店に入って、昼からビールを頼んで飲む。
IMG_4116IMG_4117そこの店員のお兄さんに、
近くで美味しい食べ物はどこかと尋ねて
オススメのラーメン屋へ向かった。
IMG_4118IMG_4119お兄さんが言っていた
もやしラーメンを注文して食べる。

オススメしてくれた事もあって
なかなか美味しいラーメンだった。

この日は、それで満足して散歩を終えて帰った。

夜8時から翌日3時までは
ワインバー、フォンデンでのアルバイト初日。

神戸でバーテンダーをしていたので
そこそこ出来るかと思ったが、
よくよく考えても見ると、
ワインの品揃えが豊富なこのお店では
こんな感じのワインはどれ?など。

専門知識を必要とするお仕事で、
ただの修行も何もしていない、
見て見様で覚えたバーテンダーが
すぐに出来る仕事でもなかった事を
つくづく思い知らされた。

主にグラス洗いや、
厨房の皿洗いを中心に仕事をさせてもらった。
厨房の料理を担当するかっちゃんは
同い年で気兼ねなく会話する事が出来た。
かっちゃんは元軍隊に所属していたらしい。
IMG_4120夜3時に仕事を終えて、
久々に仕事をした1日だった。


6月20日(409日目)

朝起きて今日も街へ散歩に出かける。

この日は雨も降っていなかったので
自転車を持ち出して路上で一人でも多くの人に
出会う活動をする事にした。

自転車を転がして走っているだけで
コーヒーを差し入れしてくれた酒屋の方。

がんばってと声をかけてくれた人には
良かったら俺のステッカー貰ってくれませんかと言って渡す。

若い子らにこそ、見てもらいたい思いがあるからだ。
IMG_4123昨日のラーメン屋を教えてくれたお店にも顔を覗かせ、
新たな昼ごはん屋を聞き出し、近くのカレー屋へ。

IMG_4124

『モーニングトマト』

チキンカレー1100円

少し高めのお値段だったが味は中の上。

敦賀の海辺に届けられたカレーがとても美味し過ぎた為に
それを超えるインパクトは感じられなかった。

とは言うものの、
スパイシーで美味しいカレーでした。

二階にあるガラス張りの席について
自転車を見張りながら、
近くを通る人の反応を見たりして観察。

IMG_4125昼食を食べ終えて
駅前で路上販売をする事にした。
IMG_4126せめて、昼飯代くらいは稼ぎたいところだ。
IMG_4128
IMG_4127旅中に思った一言などを中心に
言葉を書き綴ったものと、おなじみのステッカー販売。

字が汚いから、
これはなんとかしなくちゃいけないなぁ…
とか思いながらも販売活動開始。

音楽をパソコンから流して、
酒屋のおじさんにもらったコーヒーを飲んで
トム・ソーヤの冒険の本を読みながら
気長に駅前で居座った。

「どれか一つくださいな?」
と言ってパンを買ってきて、
差し入れ付きでステッカーを購入してくれたお母さん。

「アンタみたいな人を見ると、元気が出るよ。」
そう言ってくれたお母ちゃん。

インドをバックパッカーで旅をしたお兄さん。
IMG_4129

色んな方に今日も会えて、
売り上げは4、5時間で1000円ほど。

昼食代の足しにはなったかな!
福井の皆さん本当にありがとう。

誰に言うでもなく、空へこの思いを向けた。
今日出会った方に届くといいが。

福井の実家となりつつある
「ワインバル フォンデン」へ戻った。

すると、
滅多に福井に帰ってこないらしい
フォンデンのオーナーさんが店の中に居た。

オーナーさんが居るからこそ、
僕はここに居ていられる。

是非、お会いしてお礼の一つでも
言いたいものだと思っていたのが通じたのか、
目の前にそれは突然に寄ってきた。

今、住んでいる部屋も以前までは
オーナーさんが住んでいた部屋で、
部屋に飾ってあった昔の不良時代の写真や
心に刺さる格言のメモなどを見て、
どんな人かと思って居た。

オーナーのコウイチさんは、
今はもちろん不良ではなくとても頭の回転が良さそうな
実業家になっていた。

このワインバルだけでなく、
5つ以上もの職種の事業を全国各地に展開し
様々な事に目を向けている大らかで優しい方だった。

このフォンデンのスタッフにも、
「お前たちのやり易いように、好きにやってくれよ。」
そう言って聞かせている様だった。

僕もお店を任せているアメリカ人のJustinにも
そう言ってある。

その方が、いい。
あれこれ指示されるだけだと
現場に立つ人間は現場にしかわからない事が
山ほどある。

店にも立たないオーナーへの
愚痴は何一つ出ないし、
本人にとっても自分のお店同然になるので
働き甲斐がある事になるのだ。

その仲間を全て信頼し、任せていれば、
お店を潰してしまう様にならない為に
現場に立つ責任者はそれについて
自然と向き合って考えるのだ。

一ヶ月、又は二ヶ月に一度帰ってきて
少し顔を出すらしいが、
この日は何故だかお店に留まり
お話をする事が出来た。

「周りの人は、本当にこんな事は珍しいよ。」
と言っていた。

いや、ちょっと待てよ…
僕が部屋を使っていたからか…!!!

今、気がつきました…
コウイチさん、本当にすいません。
ありがとうございました。。。

IMG_4133

左がコウイチさんで右は
以前から何度かお話させて貰って
お知り合いになった、
「本気になったら」がキャッチコピーの
大原学園の支店長、竹内さん。

コウイチさんが、
「キミの自転車目立つし、店の前に置いてたら??
その方が話題にもなって、
働いてると会話のネタにもなって
その方が面白いんじゃない??」

そう言って、
普段は裏の見えないところに
隠す様に置いてあった自転車を、
店先に置かせてもらえる事になった。

そうして自転車を店頭に置いて
コウイチさんと話していると、
本当に自転車を見て人が入ってきた。

まだ仕事に入っていなかったので、
その方々に「良ければお話しましょう」
そう誘われたのでご一緒させてもらって、
一緒にお酒を頂いた。

IMG_4131

田中さんと服部さんとは2時間ほど
お話をさせて頂いた。

ピザなどのご飯も一緒に振舞って下さって
美味しい料理と共に会話を楽しんだ。

次は金沢に行くと云う話になると、
服部さんも2日後に金沢に行くらしく
そこで会えたらねと話は続いて、
もし会えたなら
田中さんが漬けた美味しい梅干しを
届けてくれると面白い展開に話は発展。

そうして、
楽しい話に花を咲かせて
どんどんと飲んでいた結果、
千鳥足でお姉さん方は帰っていったのだった。

それから、アルバイトに入らせて頂いた。

閉店間際になり、
店内がゆっくりとしてくると
この日、助っ人で働きに来ていた木村さんと
店長のケイスケさんに
大原学園、支店長の竹内さんとで会話をしていた。

僕、そろそろ明日にでも
出発しようと思っています。
みなさんと会えて本当によかったです。

そう言って旅立つ事を伝えた。

そうして、最後の夜となる会話をしていると
ある事を思い出した。

ところで木村さん。
一ヶ月以内と目標を立てましたが、
明確にいつやるか、決めておきましょうよ!と

「えぇ、、、今は言えません。
僕にも家の用事とか仕事とか色々とありますんで。。。」

それはわかりますが、
一日あれば出来てしまう事ですよ…?
何でそう毎回ネガティブなんですか!
良くない思考ですよ。
この際ですから、
自分を変える一歩を出してみましょうよ!!

すると、ケイスケさんが
思いついたかのように口を開いた。

「よしくん、明日。
別にここに行かなければならないって用事は
ないですよね??」

えぇ。二日後の午後に金沢なので、
明日は用事とかは無く自由です。

「よしっ。じゃあ木村さん。
明日だ!!!
もう、よしくんも出てしまうし、
今まで散々話を聞かせてもらっていると思います。
ここで、よしくんを安心させて
気持ちよく再出発してもらおうよ!!

竹内さんも、「おぉ、それはいい!!」

みんなの気持ちは木村さんに向けられた。

木村さんはなんだか
責め立てられて居る様なネガティブ思考のままで
そこまで周りに期待を寄せられたのにも関わらず、
思い腰を上げようとはしなかった。

「明日は、本当に。本当に用事があって…。
夜に親と話さなくちゃいけないんです。」

一同落胆…。

夜でしょ??

幼稚園児でも行って帰ってこれる距離ですよ?

「いやぁ、、本当に大切な話が…」

わかりました。話すのはもちろん家族の事なんで
僕らには何とも言えませんが、
一体、何時間その話しはかかるんですか。。?

「2時間…いや3時間くらい。」

うーーーーん…。

わかりました。
はっきり言って失望しました。
この数日間の会話を水に流された様で
本当に無駄な事したと感じたし、悲しいです。

そう言って話しを辞めた。

「わ、わかりました!行きますよ」
焦る様に木村さんは言った。

そーーーー!!
そう来なくっちゃ木村さん!!!

嬉しさのあまり両肩をバシバシ叩いた。

今回の事が報われた様で心底嬉しかった。

またもやネガティブ思考の木村さんから
信じられない様な言葉が発せられた。

「自転車がパンクしているので、
目的地に到着できるかわかりませんが
やるだけやってみます…」と。

じゃあわかりました。
僕も付いていきます!
木村さんの家に僕がパンク修理しに朝いきます。
僕はパンク修理の道具もあるし、
5分で修理する事が可能です。

「い、いや…。僕一人で気楽に行きたいです…。」

何言ってんですか!!
散々日本一周について行かせてくれと言っていたのに
すぐそこの街までなら嫌なんですか?
なんでそうなるの???

理解不能だった。

「とにかく、行けるとこまで行ってみます…。」

もういいですよ。
木村さんの口からは、
何も信頼できなくなりました。

取り戻したいなら、
もうやってから言って下さい。
行動でしかもう何も説得力はあなたにはありません。

「本当に、本当にやるって…」

それから返事はしなかった。
同じ空間にいたけれど目も合わせなかった。
お世話になった方だが、
周りの期待を裏切るとこうなるって事を
身に染みるほどわかって欲しかったからだ。

本当なら、
こんな悲しい事は僕だってしたくない。
せめてもの、僕なりの木村さんへの愛だった。

行く行くといいつつ、
ケイスケさんに向かって言い訳の様に
半分くらいの距離の地名を出して

「そこまでとか、とにかく頑張る。」

とか意味のわからない事を言って
ケイスケさんにも

「何でそんなどうなるかわからない、
どこまで行けるかわかんないのに
そんな自分へのできなかった時の保障として
そんな事を言うんだ!!」

と、喝を入れられていた。

それを横目に無視。

もう、明日の行動を見てみるしか
なくなってしまった。

最後の一夜なのに
こんな結果になってしまった事は
とても残念な気持ちだった。

気持ちを切り替え、仕事が終わってから
お客さんと飲みに行こうと言う話しになって
近くの飲み屋へケイスケさんとヒロアキくんとお客さんの
4人で飲みに出かけた。

出る前に木村さんは付いて来たそうにしていたけど、
今さっきの出来事でみんなの心は落胆し、
仲間に来るなとも言えないので
「来たかったら来ていいよ」と言って飲み屋へ向かった。

飲み屋へ到着し、気を取り戻して乾杯。

間も無くケイスケさんの携帯が鳴った。
もしもし?木村さん?
うん、だから来たかったら来ていいですよって。
いや、誘われてるとか無いとかじゃなくって。
とにかく、来たいなら僕らは待ってますって事です。
じゃあね!そう言って電話を無理矢理切った。

ケイスケさんは
木村さんと長年の付き合いだから
行動パターンがわかるんだよ。
また、これすぐに掛けてくるよ?

そう言うと、
やはり携帯が鳴った。

「だーかーらー!!
来たかったら来ていいって!!
はい、お待ちしています!」

そう言ってまた電話を切った。

1分もしない内に木村さんが店内に入って来た。

そして一言。

「僕、誘われてないので帰りますね。
では…。」

そうわざわざ言いに来て
店を出て行った。

僕は意味がわからず唖然としていた。
え、どう言うこと?!
わざわざ言いに来る必要あるの??
頭の中はハテナで埋め尽くされた。

「木村さん、絶対すぐに戻って来るよ。」
そう言った瞬間、
また木村さんが帰ってきた。

もう、なんだかそれが可笑しくって可笑しくって
さっきの事でイラついていたけれど
爆笑してしまった。

まさに宇宙人としか考えられない。

お茶目な行動がなんとも見捨てられないキャラだ。

それを何度も繰り返し、
終いには逆ギレし始めた。

「何でそんな扱いなの??
どうしてそんな扱いするの??」

もう、いいから座りなよ。店の人に迷惑だ。
そう言うとようやく椅子に座った。

僕としては、
さっきからの会話でみんな落胆させられて
そんな扱いを受けてしまうのも無理はないと思っていた。

どうしてそれがわからないんだろうか??
自分に原因があると、今さっきの行動を
振り返られないのだろうか?

思わず、たまらなくなって
木村さんに意見を言うと
「ちょっと貴方は黙ってて下さい。」
と怒りの矛先は僕に向けられた。

…。

もういいや。

最後の夜だってのに、
なんでこうなるかなー。

自分の事しか考えてないのかな?
木村さんの為を思って言ってるつもりなのに…

理解に苦しんだ。

結局は、よしくんが最後の夜なんだから
もうそんな事言わずみんなで楽しく飲もうぜ!
そう言ってケイスケさんがまとめあげてくれて
飲み会が始まった。

もう僕もヤケになって
テキーラやビールを一気飲みして
今日の事は忘れ、楽しむ事にしたのだった。


6月21日(410日目)

昨晩の二日酔いが続く中で目が覚めた。

そうだ…木村さん。
どうなっただろう??

そう思って電話をしてみた。

電話に出ると、後ろからテレビの音がする。

…?

まさか…まさかまさかまさか
行っていないの…か??

返事を聞くのも怖いが
勇気を出して聞いてみた。

「どうでした?行けましたか??」

えぇ、行ってきましたよ。

おぉぉぉーーーー!!本当ですか木村さん!!
嘘じゃないんですね??!!

ええ。本当に行ってきました。

木村さんは自信に満ち溢れた声でそう言った。

奇跡!!

あの木村さんがついに!!

飛び跳ねる思いだった。
寝起きだった目もすぐに覚めてしまった。

とってもとっても心の底から嬉しかった。

木村さんは
ついに、有言実行をしてくれたのだ。
昨日の晩も僕の2倍以上飲んだにも関わらず、
天気が悪いのにも関わらず、
ママチャリにも関わらず、
状況は極めて不利だったのにも関わらず、
ようやく、決めた事を実行してくれたのだ。

道中では天気が悪く、やっているウチは
何もいい事はなかったかもしれない。

けれども、帰って来て
周りの反応を見るとみんな喜んでくれて、
その顔や反応を見ると、
辛くしんどい事ばっかりだったけれど、
達成感みたいな、やったぞって気持ちがジワジワと来た。
と木村さんは自信に満ちた顔で語った。

それを終えた木村さんの表情は
自信に満ち溢れ、いつもより堂々としていた。

僕が知って欲しかった気持ちは
そこ
にあったのだ。

よくイジられて
自信を失っていた木村さんに伝えたかった

それは、

自分の行動が変われば
 周りの見る目は変わる。

 という事。

今まで培ってきた思考を変えるのは
到底難しい事だけれども、
このたった一週間だけの短期間で
ムチを打たれながらでも変化してくれたのは、
僕にとっても大きな勇気付けられる事となりました。

福井県での感動の結末。

滞在していた甲斐がありました。

そうならなかったら、
僕も自信を失っていたかもしれません。

これまでに
散々と失礼に値する事を書いてしまいましたが、
吐いた言葉は帰ってきません。
そう云ったメッセージもこれに込めているつもりです。

そして、僕は出会った当初に
何かあったら書きます。と言っていましたね?
僕から言った事を、聞いた事を理解してください。
僕は嘘をつきません。
全て本当の事で生きていたいです。

なのでこれからこの先は、
常に自分に自信を持って居られるような振る舞いを。
常に自分に対しての向上心の追求を。
常に周りの方々に対しての
愛を持って接していただけたらと思います。

あなたに日々向けられる言葉は
あなたを落とし入れる言葉ではありません。
みんなの願いです。

周りの人々は、自分を映し出すです。

その願いに近づく事で
あなたの思う想像した世界は必ず、
近寄ってきます。

周りに言ってくれる仲間がいるという事は
本当に恵まれた事で、
あなたにとっては掛け替えのないです。

周りにいるからと言って安心しきっていたら、
もし、仲間がいなくなった時には
カラッポになってしまって寂しい思いを必ず
する事になってしまいます。

木村さん。
どうせ見ているんでしょう。
この言葉を忘れそうになった時は
これを読み返して下さい。

これが、僕が木村さんに出来る最後の愛です。
決して嫌がらせなんかではありません。
僕は次に旅立たなくてはなりません。
この旅に終わりは、当分ないのです。

本当に会えてよかったです。
いろんな、この縁をつないでくれた事にも
最大限の感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも、僕たちにとって
お互いに刺激を与え続けて行けるような関係であれば
僕たちは離れていても一生の友です。

いつの日か、僕に言いましたよね。
「友達になってくれませんか。」と。

そんな言葉だけでは友達なんか増やせません。

心から認め合えて
初めて友達の枠を超えた
心の友となります。

僕はあなたの行動を見て
あなたを認めました。

最高だよ木村さん!!!

木村さんを見ていると、
ふと、昔の自分を見ているような気持ちになりました。
そして、あなたに会えた事で、
僕にとっても変化がありました。

福井滞在中に
あなたに会えた事で芽生えた想いを
プロフィール欄に追加しました。

僕は昔、
本当に自分に自信がなくって
自分の思っている事すらわからなくて
それを言葉にする事すら出来ない時がありました。

自分の事がわからなくなって
ある日、自殺未遂をしてしまいした。

つい最近まで
それが恥ずかしい事だと思っていましたし、
今でもそう思います。

ですが、
この福井滞在記を書くに当たって
木村さんに恥ずかしい想いをさせるだけでは
僕は失礼に値すると思って内容を変更しました。

そして、
昔の自分と向き合う事で
自分自身まだまだですが、
昔と違って少しは成長してきている事に
気がつきました。

僕だって一気にこうなったわけじゃありません。

一歩一歩進んできたからこそ
だと思っています。

長く辛い道のりでしたが、
今となっては笑い話しです。

木村さんにそれを知っていただきたかったので、
僕はそれを公表する事にしました。

今までは、
腕の傷は恥ずかしいものだと
隠していましたが、

今では、人に堂々と見せられます。

僕は昔こんな弱かった。と。
福井を出てから数人にもこの話しを
見せて言いました。

これまでに一度たりとも旅の途中には
そんな事をした事ありませんでした。

それほどあなたは、
僕に変化をもたらしています。
そして、
それほどの力をあなたは持っている。
それを良く理解して知っていて欲しいと思います。

あなたのおかげで刺激を頂き、
また一歩進む事が出来ました。
きむさん、ほんまありがとう。

でもまだまだやで木村さん!!
褒められて調子乗ったあかんで!!
俺もまだまだ。
最終富士山、秋に行こうや!
なっ!!

福井市の皆様。
本当にお世話になりました。

縁をつないでくれ、感動させられ、
僕に変化をもたらしてくれ、
美味しいものを沢山食べさせてくれた
宇宙人の福井名物、木村さん。

1週間もの期間を泊めてくれ
あれこれ隅々まで気遣いを尽くし
色んな旅の話しも聞かせてくれたケイスケさん。

この場があるきっかけとなった
オーナーのコウイチさんのおかげでもあります。

毎日ユルく、シュールな笑いを届けてくれるヒロアキくん。

その他多数の美人スタッフのお姉さん方。

毎日、ほんまに親切にしてもらって
ありがとうございました。

ほんま、感謝してます。

福井県は正直、失礼な話しですが来る前までは
コレと言ってあまり印象にありませんでしたが、
僕にとっては掛け替えのない土地となりました。

福井県最高。

と言うより、
ワインバル フォンデン
最高!!

最後の晩に行った焼肉。
あれは美味しかったなぁーーーーーーーーー。

IMG_4146IMG_4145IMG_4136

旅中には牛肉は高いので、
まず食べる事はないので久々の牛肉は最高でした。

翌日のパワーも半端なかったです!

焼肉屋の後の飲み屋まで、
最後の最後まで。

至れり尽くせりを、ケイスケさん
ありがとうございました

怒涛のドラマを見た一週間。

福井。

また、帰って来たいと思える場所が
増たのでした…。

プロフィール変更しました。

プロフィールの内容を更新しました。

いつかは書こうと思っていましたが、
今まで書けなかった真相を書いています。

この旅の物語が始まった原点です。

それを書けて居なかった今まで心の中でそれが、
恥ずかしい事だと感じ心の中で引っかかって居ましたが、
それの事をようやく自分の中で噛み砕けて理解する事が出来たので
胸を張って言えると、やっと思えたので公表させていただきました。

プロフィール

6月11〜15日(400〜404日目)

6月11日(400日目)
『爺さんの底知れぬパワー』

 

ガサッ。

ガサガサッ…。

ぬぉーーーー!!

つ、つつつつつつ
ついに出やがったか
こ、ここ、この熊野郎めーー!!

早朝6時。
飛び起きるように目を覚ませた。

命を守るには心細い包丁に手を伸ばしかけたが
ゴミをあさりに来たカラスが袋を突っついていた様で、
パタパタと大空へ飛んでいった…。

パタパタパタ…。

な、なんだ…カラスか…。はぁ。

気が抜けて仰向けに崩れるように寝転んだ。

昨晩の夜中の事もあって
近くの音には敏感になっていたのだろう。

いつもならもう少し寝ているが、
驚きで目を覚ましてしまった。

朝食を食べ、テントを畳んで
8時頃に公園を後にした。

横に見えているお寺に入り、
横の公園でお世話になったお礼を言いに
お参りしていこうとしたが、
境内に入ってすぐに、そこから先は
300円の入場料が必要だと云う事がわかった。

DSC_0058

お参りに拝観料を取るお寺は初めてだった、
極貧生活の自分にとっては
2食分の自炊ができる。

境内は諦めて公園に戻った。

DSC_0051

早朝で誰も居なかったので
本堂に聞こえるように大きな声で
お経を唱えてみた。

15分ほど唱え終わると
頭が真っ白になり、気分は爽快。

ただ、行かなかったよりは
この気持ちがあるだけでもいいだろう。

公園を出て
京都府を超え、福井県を目指す。

峠を超えていると、
対向車線側に何やら旅人らしき人が…
IMG_3922下り坂をとっととっと、と
小走りになって山を降りてきていた。

え、爺さんじゃん??!!

うわぁ〜!!こんにちわ!
お父ちゃんすごいねそれ!!
ちょっとお話ししましょうよ!
そちらに行きます。

そう言って反対車線側に渡った。
IMG_3923自分の身体以上もある立派な手押し車

年齢を聞くと、なんと…

72歳

ええええぇぇぇーーーーーーっ?!

72歳?!すっごい元気だね!

「ははは、4、5年ほどかけて歩いて回っとるが
これが長年の夢でね。
そう言うアンタもすごい自転車じゃないか。」

そう言ってお互いにリスペクトし合った。
IMG_3926

って、口元が似てるーーーー。

72歳でこんな挑戦に挑めるだなんて…

普段、50を過ぎた方々には
『若いからできるんじゃな。』と
大多数の人が口にするのを聞いてきているが
これからそう云った声を聞くと
このおじいさんの話を僕はするだろう。

若いか老けてるかなんて、
これっぽっちも関係ない。

本当にやりたいか、やりたくないか。
それだけなのだ。

記念にステッカーを貼らせてもらった。
IMG_3925

おじいさんは
あともう少しで日本一周を達成するらしい。
お互いに尊敬し、
過酷な環境で生活する同士を称えあった。

パワフル爺さんに元気付けられ
今日も、また一つ峠を越える。

峠の登り道で
ラブホテルの看板の表示に笑わされてしまった。

IMG_3927

ワイファイって!

思わず笑って突っ込んでしまった。
田舎では、カタカナの方が通じるのだろうか?

山を超え疲れが見え始めた頃に
コンビニで休憩。

タバコを吸う場所に
ベンチが設けられていたので、
そこで休憩することにした。

先客のお爺さんに話しかけられ
ここでも地元の方と会話させてもらった。
スクリーンショット 2015-06-18 14.37.45

おじいさんは
何とも珍しい経歴の持ち主らしかった。

79歳にして

8歳の息子がいる

東京都、池袋出身の
ウエストゲートパーク爺さん。

嫁はミニクーパーもビックリ

イギリス人39歳

その年の差はminiでは無かった。

会社仲間にお見合い的な事を勧められ
出会ったのがキッカケだそうだ。

結婚も何もするつもりはなかったが、
いつ、何が起きるかわからないもんだね。

見合いをしてから2年無視していたんだが
もうそろそろ、観念しろと言われ
仕方なくもらったと爺さんは語った。

「まさか、71歳で子供を授かる事になるなんてね。」
そう言っておじいさんは笑っていた。

昨晩から立て続け動物老人に驚かされ、
そのショックで自分がお爺さん
なってしまいそうな思いだった。

また新たな3人目の爺さんが
この後に現れでもしたら、
俺の顎は外れて病院送りになることだろう。

おじいさんとそのベンチで30分ほど話をした。

驚き続きで
足がガクガクブルブルの子鹿のように
なってしまいそうだったので
これからの進路は子鹿でも通れるルートを選びたい。

今夜辺りは敦賀に行く予定で
ルートを確認したが…
あることに気が付いた。

スクリーンショット 2015-06-17 21.04.02この先の分かれ道を真っ直ぐだが
右に行けば、『琵琶湖に行ける』。

ほっほー。

どうしようか?

実際に日本一周すると言っても
全ての県が海に面しているわけでもないので
全ての県を周れる事にはならない。

数分どうするか考え込んだ。

滋賀県と言えば琵琶湖。
今日の予定していた敦賀よりも近い距離に琵琶湖がある。

よし!琵琶湖を一周してみるか。

進路を大幅に変更して琵琶湖に行くと決めた
朝から出会ってきた先人達に
刺激を受けた結果なのかもしれない。

行くと決めてから自転車に跨り
出発早々に雨が降り始めた。

あれ…??

これは行くなと言う事か…??

決めたことに対しての不信感が生まれ始めた。
進むにつれて雨脚は強くなった。

やがて進路を変更した交差点に差し掛かり
先ほど決めた右の道へ。

琵琶湖へ抜ける道に差し掛かると
前方から強風が真っ直ぐに吹き荒れてきた。
風上に垂直に走ることは
平坦な道でも、坂道を登るほど力のいる事になるのだ。

おいおいおい…。
これって、マジで『行くな』って事じゃねぇのか??

すぐに見えたコンビニで
雨風が凌げる建物の風下に入った。

怯みそうな身体に
大好物のコーラでも飲んで
糖分を与えてやることにした。

コンビニでペットボトルのコーラを購入。
フタが自分のイニシャルであった「Y」をわざわざ選んだ。
IMG_3932

はぁーどうすっかな。
『決めた』事を覆すのは自分の中でのルール違反。
日々、自分の中でこれと決めたことは必ずこなす。

その鍛錬の日々を続けている。

そんなことを考えてコーラを飲んでいると…
コーラの側面に書いてある名前を見て驚いた。
IMG_3930池田!!!

ニセコで仲が良くなった
誕生日が1日違いで同い年の
池ちゃんを思い出した。
IMG_2940

「おまえ、ビビってんの?」

意地悪そうなあいつの顔が目に浮かんだ。

くっそー、、池田コラ!
やってやろうじゃねーか!!

「池田コラ!」はニセコでよく耳にした言葉だった。

これが本当の池田コーラ。
なんつって

右に曲がってコンビニへ入ったからこそ
こんな事があったのだ。

間違いない。

物語は繋がっている。

「この先に何かある。」

なんとなくそう感じた。

写真をメールで送ると、
「俺の名前が入ってるものなんか
勿体なくて飲めねーんじゃねーの?」
とか抜かしやがる。

ザコの池田コーラを一気に飲み干し、
カッパを着て向かい風の峠に挑んだ。
(ザコの池田へ。苦情はコメント欄でどうぞ。)

雨の日はカッパを着ていても
結局汗もかくし濡れてしまう。

太陽も無いので乾かない。
動きが止まれば体は冷えて、
凍えるほどに寒くなってしまう。

止まりたくもないが
止まらなければ疲労も溜まる。
雨の日の移動はどんな日よりも過酷なのだ。

日本一周を始めた4年前は
嫌で嫌で仕方なかったが、
今ではその過酷ささえも楽しみに変わっている。

キツイ、キツすぎる!!
そう言って笑いながら言える。

事故で身体が動かない時期が
2年も続き、好きなことを、
明確にやりたいと思っていることが
できない状況があったからこそだと感じている。

あの事故は、とても痛かったが、
自分にとって必要な出来事だったのだ。

やがて、峠を超え滋賀県に入った。
IMG_3933
麓のコンビニで休憩。
風もこちら側に来ると幾分収まっていた。

すると、雨の日には珍しく
声をかけてきた年がさほど離れていない
男性二人に声をかけられた。

少し話していると
お兄さん方はおにぎり3つと
飲み物の差し入れを頂いた。
IMG_3936

IMG_3934

雨の日は、みんな濡れることを嫌がるので
僕のことが気になっているとしても
声をかけることなく衣服を濡らさないために
車へ一目散に走って行くのが普通だ。
こんなことは珍しい。

雨の日の珍しい出会いに感謝しつつ
身体がやはり冷えてきたので
近くの温泉をお兄さん方に教えてもらって
そこへ向かうことにした。

この日、初めて見たホームセンターへ入った。
今朝にあったおじいさんが安全のために付けていた
ガードマンなどが使っている「誘導棒」
それがいくらか確かめに来たのだ。
IMG_3923今朝のおじいさんとの話しで
こりゃあ良いですね。
安くで買えるなら真似したいと言うと
2000円もしなかったと言うので確認しに来たのだ。

自転車用の警告ライトはどれも小さい。
5000円ですごい光の威力があったとしても
大きさ的になんだか信用に欠けるのだ。

ただの自転車ならいいが、
そんな感覚でトンネルの中で
大きなトラックなどの車が横に通られた時には
冷や汗が出る瞬間がよくある。

値段を調べてみると
なんと、1000円ほどだった。
ちょうどいい大きさの物を
すぐに購入することにした。

IMG_3941

これでもし、暗くなっても安心な物となった。

後ろだけでなく
こうやって突き刺すように立ててれば
いろんな角度からも確認できる。

これほどまでに信頼出来るライトがあるだろうか。

教えてもらった駅前の温泉に向かおうとしたが、
よくよく考えると雨なので、
寝床が近くにありそうな場所で温泉に入ることにした。

それも、まったく検討はつかないが
まずは琵琶湖沿いの湖岸道路へ行って
適当に走ってみることに。

すると…

雨にもかかわらず
また車が目の前に停まった。

滋賀県の人は雨に強いのか??

そんな事を思いブレーキをかけると
中から出てきたのはさっきのお二人だった。
IMG_3940「いやー探しましたよ!!」
そう言って降りてきたお兄さん。
ルートを変更したにもかかわらず
よくも見つけられたものだ。

雨で結局濡れちゃうから、
寝れそうな場所の近くに
温泉を探すことにした事を説明。

お兄さん2人は差し入れ第二弾を
手に持たせてくれた。

日焼けが目立つ肌を見たからか、
日焼け止めを2つ。
それにまだ暖かい焼きたての
大判焼きも。

うわぁ〜、こんなことがあっていいのだろうか。
二人にとても感謝した。

雨の日はこういった出会いが
極端に少ないので
精神的にも過酷になるが、
とっても気分良く過ごせる雨の日になった。

お兄さん達に精一杯お礼を伝えて
また琵琶湖沿いを南下し始めた。

湖沿いは大体の道が平坦で走りやすい。
荷物を載せていない自転車なら一周200kmを
1日で周れるらしいと噂では聞いていた。

やがて、湖岸道路沿いに
雰囲気ある宝船温泉を発見。

そこへ入ることにした。

IMG_3943

700円と少々値は張ったが仕方あるまい。
泉質は硫黄の匂いがするいい湯だった。

露天風呂は更衣室から出て
住宅の間のような迷路を思わせる路地を
進んで行ったところにあった。

内湯と同じほどの大きさの露天風呂には
周囲に木々が多い茂っていて、
少し体を屈めなければ木の葉に体が当たるほど
頭上に所狭しと木々がひしめき合っている。

これぞ、まさに秘湯。

こんなに斬新なお風呂は珍しい。
泉質も良いし700円の価値はある。

温泉に満足して寝床を探し始めた。

湖周辺にはベンチなどがたくさんあるが
屋根のあるところは少ない。

おまけに土手のようになっていて
自転車を降ろすことが
出来ない作りになっていた。

いくつかキャンプ場も超え
なんだかピンと来ずにひたすら進み寝床を探した。

夜10時を回り、
疲れもピークに達し始めた頃。

雨には珍しく、キャンプ場に明かりがついていて
キャンプしている人たちが見えた。

お、今日はここになるかもしれないな。
そんな予感がしてキャンプ場へ入った。

受付らしき建物の前に自転車を停めると
そばにあった扉が開いて
中からおじさんが出てきた。

「あら、キャンプかい?日本一周?
すごいなぁ、こんな時間まで走ってたのかい?」

中から出てきたのは
明るく気前のいいおじさんだった。

今までに通ってきたキャンプ場は人がいなく
営業していなさそうだったが、
ここは珍しく営業中だった。

夕方にお客さんが居なかったので、
帰ろうかと思っていたところに、
先ほど見えた人たちが宿泊しに来たらしい。

それがなれば、
ココも今日は閉まっていたのだそうだ。

今までのキャンプ場は4〜500円だったので
それぐらいだろうと思って一泊持ち込みのテントで
いくらするのか聞いてみた。

「3000円だよ。」

え…?!3000円???!!!
持ち込みテントで?!

素泊まりの激安民宿より高い。

一瞬驚いた顔を見てからか、
おじさんは「じゃあお兄ちゃん頑張っとるし
1000円にしとったる。どや?」

2000円の値引きをしてくれたので
その心意気に頷いた。

普段ならお金を出して泊まるなんて事はしないが、
このおっちゃんの所ならいいかなと思えた。

なんてったって、出発当初に

2万5千円しか

持ってきていないのだ。

今日1日の出費は今の僕にとっては大金。
コーラ160円に警告ライト1000円
電池100円、温泉700円、キャンプ代1000円。
計3000円ほど。

出発当初の全財産の1/8
使ってしまった事になるのだ。

キャンプ場で泊まるのは
昨年の沖縄地方、座間味島以来だ。

寝床も今日は雨で地面が濡れているので
屋根の下を貸してくれることとなった。

DSC_0063

おじさんの名前は八田さん。
昔軍隊に所属していたらしい。

割引もしてくれたので、
ビールを頼もうとすると
そのビールまで八田さんはサービスしてくれた。

元々軍隊だったからか
行動の節々にテキパキと動き回る様子が伺えた。

飯、食ってないだろ?
そう言ってつまみにお好み焼きまでをも
サービスしてくれた。
IMG_3944はぁ、ここに来て良かった…。
ビールをゴクリと飲み、
目を瞑りながら心から、そう思った。

1日の終わりにこんな褒美が待っているだなんて…。

信じて道を突き進む。

やっぱりそれが一番だな。

そう思って、その日は寝ることにしたのだった。


6月12日(401日目)
『目を瞑って地球の動きを知る』

翌朝。

目が覚めて一日分の弁当の準備に
取り掛かろうとした。

「お、起きたか!」
そう言って八田さんは朝から元気良く
テキパキと動いていた。

「ほらよ。これ食べな。」

IMG_3948

そう言って朝食が出された。

こんなことまで…
ありがとうございます。

八田さんの無償の愛が心底嬉しかった。

八田さんの他に昼間はもう一人スタッフが居た。
昨晩にその人はニュージーランドで
スキーのインストラクターを教える先生を
していたらしい事を聞かされ、
翌日に紹介してくれると言ってくれていた。

紹介された黒田さんとは、
僕も冬の時期にスキー場で生活した経験も
山滑りの共通の趣味もあったので、気が合った。

黒田さんは、FaceBookなどで
「良かったら、この人たちを訪ねてみなよ。」
そう言って沢山の方を紹介してくださった。

朝ごはんを作り終えて、弁当などの準備。
IMG_3949IMG_3952電気も使わせてくれたので
溜まっていたブログを少し進めるために
コーヒーを飲みながら優雅に編集作業を。
IMG_3950書き終えると、湖のほとりへ行って
今日、友達二人が集結する対岸を望んだ。

集結する二人とは、
昨日に滋賀へ入った時に会うこととなったのだ。

滋賀で茶畑をする友達と、
ニセコで出会った友達が屋久島滞在から
この日の午前に、京都へ帰って来る事を知ったので
キャンプでもしないかと誘った所、
二人とも来てくれる事になったのだ。

この2人と自分に共通することは
昨年にニセコに滞在していたメンバーだと言うことだ。

集結の地は対岸の近江八幡市にある
『沖島へのフェリー乗り場』

琵琶湖の島を探索しようと言う話になっていた。

3時頃に集結しなければならない。

ってもう1時前やんけー!!

普段、
夕方に寝床を探す。
しか、日々に予定がない俺は、
時計を見る習慣がなくなっていた。

それすら太陽の傾き具合で判断しているもんだから、
全然時計すら見なくてもいい生活となってきている。

大急ぎで荷物をまとめて
出発の準備にとりかかった。

キャンプ場を出る前に、
3人で記念写真を撮った。
DSC_0064琵琶湖西側でキャンプ場をご利用の際は
みなさん、是非八田さんの所へ行ってみてください。

ここらあたりでは一番
ロケーションや施設設備が綺麗でいい場所です。
キャンパーの僕としては、花丸太鼓判!!

10000円で借りられるロッジも
湖を望める湖岸に数多くあります。
IMG_3954道具を持っていないキャンパーでなくても利用可能。

貸し出しテントも、B.B.Qセットも
なんでも必要なものはキャンプ場から
借りられることができる。

キャンプサイトも広い。
テントを日中快適なものとする大切な日影も
松の雑木林の中に立てれば、
朝、日が昇ってきてもテント内が熱くなりません。

夏場にキャンプするオススメ方法は、
東から太陽が昇ってくるので
東側に影となる木などを置いて
その西側の影が出来るテントを張ること。
IMG_3955八田さんに会うことがあれば
僕との共通の会話も楽しめるかもしれません。
『白ひげ浜水泳・キャンプ場』
IMG_4101

また一つ心に残る場所ができた。

八田さん、黒田さん。
本当に、お世話になりました!

最後に二人を抱きしめて挨拶をし、
キャンプ場を後にした。

大きな海みたいな湖を横目突き進む。

IMG_3960

IMG_3957IMG_3956

目的地の対岸が果てしなく遠く見えた。

琵琶湖最南端を周って
近江八幡までは地図で調べると68km。
平坦な場所が続けば1時間に15〜20km。

それでも4時間はかかってしまう。

大分と遅刻してしまいそうだな…。

焦りを覚えつつも
事故の無い様に気をつけながら
ペースを上げ進んだ。

高島市を抜けて大津市へ入る。
標識には琵琶湖大橋の文字が。

「有料」と書いてあるので、
おそらく自動車専用道路だろう。

そう思っていると、
近くを通りがかったおじさんに声をかけられた。

少し立ち話をしてから、
念のために琵琶湖大橋は自転車は
渡れるのかを聞いてみた。

すると、歩道が設けられているので
橋が渡れてしまう事が判明。

友達を待ちぼうけにさすわけにはいかないので
その橋を渡ることにした。
IMG_3963IMG_3964対岸に到着し、およそ40kmほどショートカット。

綺麗に一周できないことは残念だが
こればかりは仕方あるまい。

対岸で手早く昼食の弁当を食べて
再び自転車にまたがり、出発。

途中、ここに居たら絶対に安全そうな場所を発見。

IMG_3965

名前が芳彰(よしあき)で
ヨシと言われることが多いから
ここは安全だろうが、
今日に限っては、大切な友達との約束がある。

先を急いだ。

約束の時間に遅刻すること
2時間。

午後6時頃、近江八幡市に到着し
カズとヤミーの二人と合流。
DSC_0065

カズは滋賀の茶畑の仕事場から、
車を借りて駆けつけてくれた。

ヤミーは最寄りの駅から
なんと、ヒッチハイクで駅からここまで来たそうだ。

さすが自由の国、ニセコの友達!!
根性が良すぎる!

ビールで乾杯して
新しく手に入れた大きな
NorthFaceのテントに3人も入って
夕食を振る舞った。
IMG_3969やはりこのテントは広い!!

前までは2人がせいぜいだったが、
3人入っても、まだ1人分の余裕はあった。

大量の麻婆豆腐に、
お得意の新玉サラダ、
そら豆を使って豆ご飯を作って
みんなでそれを囲んで食べた。

IMG_3970

気の知れた仲間との
楽しい時間を過ごした。

やがて、カズは車を返さなければならないので
車で1時間半ほどかかる茶畑へ帰って行った。

ヤミーと二人になり、
湖で瞑想してみることにした。

ヤミーはニセコでマッサージの仕事の他に
ヨガの教室やメディテーションを行っていた。

一度、ニセコで初めて
そのメディテーションとやらに参加し
彼女に色んな事を教わった。

スピリチュアルな子で
とても4つも年下の子だと思えないほど
精神的、思考共に成熟した女性だ。

いつも彼女から聞く話しは新鮮で、
人間の思考、内側の深い世界へ目を向けた内容が多い。
ヤミーの声に導かれるがままに瞑想を始めた。

「目を瞑って…。

いま、上からか、下からか。
どっちから力を感じる…??」

うーん…下かな。

「そうよね。
ここは湖がそばにあるから
地面の力が強いのね。

じゃあ、今座っている地面から
地球のエネルギーを感じてみて。

自分の身体を、
筒のような物だと思って。

その力を吸い上げるように
地面からの、地球からの力を
身体にすーっと通すイメージで…。

背筋を真っ直ぐにして
その力を全体に行き渡らせて…。」

そこから無言の瞑想に入った。

余計なことは考えない。

湖のやわらかな波音が
暗闇と共に自分を包み込んだ。

その中で、僕はあることに挑戦してみた。
この目を瞑ったまま、
地球はどちらに回っているか、
その大きな地球の動きを感じ取ろうとした。

メーリーゴーランドのように
グルグル周る地球はどちらに回転しているか…

前方から微かな波動を感じた。
ぐい、ぐい、ぐい、力は
一定に前方やや左辺りから。

地球は北極の上空から眺めた場合を想定すると、
地球の自転も公転も反時計まわり。

つまり湖の東側に居て
身体は西を向いていると云うことは
この方角はほぼ間違いが無い。
と云う事になる。

おぉ…、スゲー。。。

やればできるもんだな。

そこで満足して瞑想を解いた。

ふぅーーーー。
深呼吸。

とってもいい、
目に見えない力を感じる事
が出来た体験、瞑想でした。


6月13日(402日目)
『見所がない所が見所。』

翌朝、
目が覚めて外へ出ると
天気は良好。
IMG_3974

念のため雨対策にしていたタープも
必用は無かったみたいだ。

ヤミーが買ってきてくれていたパンと
コーヒーを作って軽い朝食。
IMG_3972

午前中は湖のそばでまったりと。
昨日ここに来る前にパンクしてしまったタイヤを
修理したりして過ごした。
IMG_3973昼過ぎの沖島行きのフェリーへ乗るため
フェリー乗り場に移動した。
IMG_3977片道500円を支払って
沖島へと向かった。

沖島は日本の中で唯一。
湖の上にある島の中で人が住んでいる場所らしい。
島民は約350人。

島内には車が一台もなく、
自転車と船が所狭しと置かれていた。
IMG_3980IMG_3981島内は乱雑に物が置いてあり
お世辞にも綺麗な島だとは言えなかった。

それほど大雑把な人が多くゆるい島なのだろう。

時が止まったような静けさがある島だった。

船には20〜30人ほどが乗り合わせていたが、
島民に、一眼レフをそれぞれに持った観光客、
バス釣りを楽しむ人もこの島へ来るみたいだ。

猫が多いことから
『猫の島』
と言われているそうだが、
全く猫は見当たらない。

新手のネコネコ詐欺か。

やがて、山の登山口を見つけて
本当に何もなさそうだったので、
山登りをすることにした。

IMG_3986

IMG_3982IMG_3983IMG_3985

20分ほどで、展望台に到着。

展望台と書いているのに

木々が邪魔して
景色は一つも望めない。

…展望詐欺か。

別に嫌な感じは一つもしないが、
全く何一つ見所を見出せないでいた島だった。

山頂手前にハイジが乗るような
手作りの大きなブランコがあったくらいだった。

山を降りて、唯一あった神社へ住宅の合間を抜ける。

IMG_3987

普通は神様が通りやすいように
鳥居まではまっすぐ道があるはずだが
ここはそういった造りでもない。

おまけに身を清める手洗い場の水は
枯れ果てておまけにアンケートを置いている。

ゆるい、何もかもがゆるい!!

それがこの島の良さなのかもしれない。

島を出る時に船を待っている時間に、
ヤミーは移動続きで疲労が溜まった身体を
整えてくれるために、
得意の天職であるマッサージを施してくれた。

マッサージのおかげで
大分と体の動きが良くなった。

船に乗り込み島を出てヤミーとは
またしばしの別れ。

ヤミーとも、
この夏また再開するかもしれない。
以前まで滞在していた屋久島へ戻ろうか
迷っていたらしいが
北海道に行くことに決めたらしい。

カズ、ヤミー、とても良い時間を
過ごさせてくれてありがとう!

またどこかで!!

琵琶湖に進路を変えて
仲間と有意義な時間を過ごせた事は
とても嬉しい出来事でした。

そして再び湖を北上し始めた。

出発してからすぐに
昔に訪れたことがある場所が目に入ってきた。
IMG_3988

地元の芸人みたいな親友、矢内たかじん
ここ辺りのロッジを一つ借りて
バスツアーを組んだ。

内容は昼に神戸から出発し、
夕方に到着してから夜はロッジの外でBBQを。
同時にロッジ内はクラブ化させてダンスフロアを作り
夜な夜な酒を飲んで遊ぶ。
翌日の日中には、
ウィンドサーフィンとパラグライダーを
体験できる企画を開催した。

懐かしい。

仲間を30人ほど集めて
気の済むまで遊んだものだ。

懐かしい記憶をふと思い出しながら北上。

暗くなった8時頃に
道の駅 近江母の郷を発見。

そこを寝床と決めた。


6月14日(403日目)
『僕が動く力で、動く人々の心。』

珍しく解放されている
立派な休憩室で寝ていたが、
掃除のおばあちゃんが水を撒く音で目がさめた。

IMG_3990

邪魔な所で寝てすいません。

「あぁ大丈夫大丈夫。
ここはあんたみたいな人が
2、3日に一人はおるからええよ。
寝たかったらゆっくり寝ときなよ。」
そう言って優しく理解を示してくれた。

目を覚ませてしまったので行動開始。

まずは自転車のそばにいるために外のベンチへ。

朝ごはんを食べていると、
先ほど話したおじさんに冷たくて美味しい
真っ赤な色に熟したおいしいトマトを頂いた。
おじさんも車中泊で奥さんも旅行しているらしい。
(写真奥の夫婦)
IMG_3992
コーヒーを飲みタバコをふかす。
荷物を整えてたりしている間に、
道の駅に訪れる数多くの方々と話をした。
IMG_3993準備が完了すると、
いよいよ出発。
IMG_3994今日こそは、
4日前に到着予定だった福井県の
敦賀まで行けるだろう。

昼過ぎに琵琶湖最北端付近へ到達。
ここから先へは敦賀への峠に入る。
IMG_3997

綺麗にきっちり琵琶湖一周とは
出来なかったものの、
この、ほぼ一周で出会った友達や
この土地での出会いの数々を振り返れば
何も思い残すことはなく、悔いはない。

むしろ、
やっぱり来て良かったと思うのだった。

琵琶湖のほとりで湖を見納めしながら
昼食を摂った。
IMG_3996

敦賀まではそう遠くなかったので
昼食を終えると上半身裸になって30分ほど昼寝した。

この9日間で早くも、
肌にTシャツ焼けが目立ってきた。

薄い曇り空で太陽の熱が
眠ることを邪魔させ、汗だくになってきたので
寝ることを諦めて起き上がり
出発することにした。

さようなら、琵琶湖!

内陸へ舵を取った。

IMG_3999

途中、対向方面から走ってきた車の方が
わざわざ引き返して
差し入れを手に持たせてくれたカップルがいた。

スポーツドリンクとチョコレート。
どちらも、これからの季節はありがたいものだった。

IMG_4001

峠は傾斜もほどほどで
そう厳しいものではなかった。

山を上がると福井県の看板が。
やっと福井県に戻ってくることが出来た。

IMG_4003

立ち上がって自転車に乗り、
全体に風を感じて一気に坂を下った。

峠の後に坂を下る頃には下る勢いから来る風で、
ある程度の汗が乾いている。

はじめに見えたコンビニで
タバコ休憩をしていると、
話しかけられてステッカーを渡したおばちゃんに
今夜のお疲れの一杯にお酒一本と
マクドナルドのバーガーを頂いた。

ローソンで
マクドナルドを貰えたことに驚きつつ
その場でそれを頂いた。
IMG_4004

食べ終えると敦賀市内を目指した。

車から手を振ってくれた方に
こちらも手を上げて返す。

こんな事も日常茶飯事で
1日に何度もあることだ。

やがて敦賀市内へ到着。

少し街を探検してみたがお店は多いが
人が沢山いて街が栄えている様ではない。

すると、突然知らない番号からメールが入った。
内容を確認すると驚いた。

『さきほど車から手を振ったものです。
敦賀は通過するんですか?
頑張ってくださいね!』

と、自転車のリアカーのURLを覚えていたが、
写真を撮ったかでホームページを見てくれたのだろう。

とても嬉しくなり、
すぐに返信をした。

覚えています、ありがとう!
今はフラフラしてるけど今日は
この街のどこかで野宿するつもり。と。

そして寝床を探し始めた。
ちょうど良い気持ち良さそうな公園を海辺に発見。
そこで宿泊すると決めた。
DSC_0070IMG_4007

寝床を見つけたので、
さきほどの方に言いたかった言葉と
無事寝床を確保出来た事の報告を
更にメールをした。

今日は金ヶ崎緑地公園で
野宿することに決めました。
さっきは窓から手を振ってくれて嬉しかったです。
日々、皆さんからのそういった応援が
僕の今までの一歩一歩を踏み出せる力となっています。
本当にありがとうございました。

すると、野宿に驚いたようで
「ご飯はどうするの?
辛いカレーは好き??
ちょっと、持って行って上げようと
思ってるんだけど…トンカツ。」と。

まさかの返信が。

カレーが嫌いな男
この世に一人も存在しないと思っている僕は
大好きだとすぐさま返信。

しかもトンカツもって!!

これからまさかのカツカレーが届くことになった。

さきほどのローソンで頂いた酒を
プシュ!っとご機嫌で開けて飲んだ。
IMG_4008

地面が滑らかで綺麗な場所だったので
もって来ていたクルージング用スケボー、
Pennyに乗って遊びながらカツカレーを待った。

なんてったって今日は
晩御飯を作らなくてもいい。

料理の手間が省けた分の時間を
バランス感覚を養う練習の時間とした。

来シーズン冬の予定しているニセコの雪山で
更なるいい滑りが出来るように
日々、バランス感覚も鍛えておかなければ。

トリックはしない。
どれだけ美しいラインで滑りたい場所へ行けるか、
どれだけ足に負荷をかけずに板に対して
体を垂直に立っていられるか。
雪質が特殊な北海道のパウダースノーを滑るためには
その追求が必要であるのだ。

そんな事をしている内に
本当にカツカレーが届いた。
IMG_4009開けてびっくり。
どうやらスパイスを配合して一から作られた
これまで人生で食べたカレーの中で3本の指に入る

究極の絶品。

さらに冷たいビールまで。

手を助手席から振ってくれたせいさんと
夫のてっぺいさん。

本当にあれは美味かったぁーーーー。

また、レシピ教えて欲しいです!
ごちそうさまでした!
うまい料理、冷えたビール、感動の経験を
どうも、ありがとうございました!!

DSC_0074

わざわざ届けてくださったお二人も
夕食の為に帰っていった。
DSC_0075

お腹も満たし、心も満たされた。

絶品のカレーも堪能すると
今日もまた。
空の色が一つ一つ無くなる様子を
静かに眺めていた。
DSC_0078

今夜は雨の降る心配はなさそうなので
テントを芝生の上に建てた。

散歩や公園に訪れる人が少なくなった頃に
石垣島でお世話になった
Bar Deepsyのチャッピーさんにもらった
洗濯板を使って初めての洗濯。

おじいさんは山に。
おばあさんは川に洗濯へ。

川から流れてきたカツカレー。

それを食べると元気モリモリ感謝感謝の芳太郎。

ハッピーエンドで
今日は
おやすみなさい。


6月15日(404日目)
『予想外のマイホーム福井市』

テントから出て洗濯物を取り込み
テントを畳んで食事の支度。IMG_4011

公園に訪れる人達には、
やはり気になる方が声をかけてくる。

いつもの様に今までの旅を丁寧に説明し
楽しませて、ステッカーを手渡す。

それが僕の夢への近道だから。

今日も気分は爽快。

そう言えばと、自転車に貼るステッカーを
まだ貼っていないことを思い出して
自転車に貼り付けた。

ニセコのローカルの方がやっている服屋
倶知安にあるSASURAIのステッカー。
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実家にあった正念場ステッカーに
ニセコ ヒラフエリアにある
韓国料理居酒屋『まんぷく亭』ステッカー。

地元の絵描きさんROCUくんステッカー。
神戸のストリートブランド
KOBEY 神戸牛柄ステッカー。

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リアフェンダーにもまんぷく亭
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ニセコで働いていた
『Bar bloblo』で
ジェリーさんの奥さん、トモちゃんにもらった
タイダイ柄のカラフルなクマの形をしたステッカーが
自転車の車体に仲間入り。

他には
北九州『とり姫』
新井さんにもらったステッカー。

新井さんからは今でもよく電話を頂く。
相変わらずな陽気な会話で僕を楽しませてくれる。

出雲の
僕が乗っているSURLYを扱っている
自転車屋
『プラティヤヤ』

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自転車に思い出の数々を
貼り付けていった。

それを見れば、その人の事を思い出す。
シールだけでなく、授かったもの全てに。

その思い出の数々の宝物は
お金を出しても買えないものばかりだ。

おじいさんの会社の社長を継ぐ事を辞め
ここまでやってきたが、
金も全然ないけれど、僕は幸せだ。

よく会社を経営していた金持ちのおじいさんは
でっかい態度で良い椅子に座って背もたれに両手を広げて
足を組んで偉そうに、こう言っていた。

『金で買えないものは世の中には一つもない。』

そんなことないで、じいちゃん。

幼いながらに本当にそうなのかなと
思っていたが、
やっぱり僕はそうは思えない。

金で手に入れなければならないものなんて
自分が食べるご飯と、
人の為にしてあげたいコト。
大切な人へのプレゼントぐらいだと思う。

それ以外は
色んな事を知りすぎて私利私欲に染まった
人間の恥ずかしい性である。

最近、その疑問がようやく解け始めた。

金に目が眩んだ親戚を数々見てきた。
次は僕がそれは「違う」と教える番だ。
いつか金に目の眩んだ恥ずかしい親戚達に
喝を入れようと思っている。

そう思わされたことが
実は昨年におじいさんの故郷鹿児島へ訪れた際に
起きたからだと言うことは今でも忘れちゃあいない。

それは親戚ごとなのであまり公にはしなかったが、
メールマガジンで本気で僕を応援してくださっている
一握り方々にはお伝えしていることだが。

(一応メールマガジンのURL貼っておきます。)
http://www.mag2.com/m/0001631640.html
心から応援してくださる方のみで構いません
僕の夢への協力を、よろしくお願いします。

その当時の記事も、バックナンバーから
購入できる様になっています。

宝石のキラキラした透明な石ころの中には
何があるだろうか?

プロポーズをされた女の子が
綺麗な石ころの魅力に喜ぶだろうか?
喜ぶのは、
その自分を認めてくれた男性の
行動とからの決意の告白だ。

もし、
宝石の大きさが、男の愛の大きさ。
なんて言ってしまう女がいたとしたら、
どんな鉱石よりも硬いと言われている
ダイヤモンドの原石で頭をぶつけて
記憶喪失になった方がその人にとっては
良いことなのかもしれない。

ダイヤモンドって何?

地球上に少ないから価値のある物
って言う意味が、私にはわからないわ。

それくらい
固定概念の記憶を消し去った方が
丁度いい。

(※あくまで僕、個人の意見で、
僕には必要がないだけです。
似合う方ももちろんいます。)

さぁ今日も。

お金で買えない物を探しに
出かけるとしようじゃないか!!

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歩道がなく狭い海岸線は
トラックの交通量が多く
大型トラック特有の通り過ぎる時の風には
気をつけて走らなければ、
フラついて吸い込まれそうになってしまう。

峠の麓にあったコンビニで休憩。
出会ったバイカーのおじさんが
バイクにステッカーを貼ってくれた。
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山道に入る前に弁当を食べていると、
野菜炒めの人参が一つ落ちてしまった。

座って食べている周りには
アリが沢山いたので
アリに上げることにして
どうやってこの大きな重たい獲物を
収穫して巣に持ち帰るのかを観察しながら食べる。

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大きいアリは食べ物だと知ると、
大きな食べ物の周りをウロウロして
触覚を何度も人参に当てて大きさや形を
調べ始めた。

一匹来ては調べ始めて、
必ずそのあとに体についてしまった
バター炒めの油が触覚に付いたのを
気持ち悪がっているように拭って
どこかに立ち去る。

仲間を呼びに行ったと思ったが
なかなか帰ってこなかった。

赤黒い小さいアリも歩いていたが、
大きさからして小さいアリの方が
より不可能で諦めるだろう。

そこで見ることを辞めて
食事に集中した。

弁当を食べ終わって、
再び出発する前に
もう一度人参を見てみると…

小さいアリが行列を成して
集まり始めていた。

予想は外れた。

かじって小分けにして持ち運ぶのだろう。

当たり前に大きな方だと思ったが
小さなアリが獲物を獲得。

予想外の一部始終を見られて満足し
峠に挑み始めた。

綺麗な花を見つけて近寄り
匂いを嗅いでみる。

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いい匂いだが、
先日の見所がない所が見所の島、
沖島の登山道にあった野生の百合の花の方が
匂いが濃厚だった。

そういえば、ちらほら見かけた植物が
他の土地とは違っていたような気がする。

見所がない事はなかったのかも。
それはただ、
自分が気付けていなかっただけ
なのかもしれない。

些細な事を日々、
見失っちゃいそうになるけれど、
些細な事にもっともっと目を向けて、
どんなことにも気付けるような
目を持って居たいと思った。

峠に差し掛かってすぐに、
リアカーがパンクした。
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今回の旅ではこれで3回目。IMG_4024

パンク修理はもうお手の物。
リアカーならタイヤも荷物も外さずに修理できるので
ものの5分で出来てしまう。

主にタイヤのパンクの原因は
鋭い石とガラスの破片だ。
峠道は山から流れてくる雨水などに
小石が混ざって流れ出て来たり、
車道から勢い良く走ってきた車が
歩道まで石を飛ばしたり、
人がめったに通らないので
小石がとにかく多い。

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タイヤの磨り減りも
石を貫通しやすくしている原因になるので
すり減ってパンク回数が増え始めたら
旅人の自転車のタイヤは替え時だ。

あと石を避ける運転技術も必要不可欠だ。

一つの石を踏まなければもっと進めた、
なんて結果も多々あること。

パンク修理を終えて
再び峠道に挑み重たい自転車を
漕いで上げてゆく。
IMG_4029出発から2〜3分でなんとなく振り返ると、
山の中だというのに至近距離に人が居てビックリ。

なんと、同じ日本一周を志す
えなりかずき風の青年だったのだ。
IMG_4030ピン子もビックリ
自転車のカゴとリュックのみの超軽装

僕は重たそうですごいねーと良く言われるが、
逆にこの荷物で日本一周出来ることが凄い…。

ピン子にまた心配かけて怒られるぞ。

お互いに立ち止まってどこから来ただとか
今どれぐらいの期間だとかを質問し合った。

彼は東京から来ている20歳。
一日に200kmも移動するそうだ。

一緒に一晩キャンプでもしたいと思ったが
このペースの差では共には行動できないだろう。

記念に写真を一枚。

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ステッカーを渡すと
普段きキッチリして見えるえなり君からは
想像も出来ない程の適当さでシワになりながら
雑に貼り付けてくれた。

だから、ピン子に怒られるぞって。
IMG_4032さすが超軽装。
シールの張り方も、軽い。

先に追い越してもらって
彼は一足先に
僕の4倍の速さ
渡る世間は鬼ばかり居そうな坂を
駆け登って行った。

1時間かけてゆっくり頂上へ上がると
頂上のパーキングエリアで
超軽装くんが、すでに到着して優雅に休憩していた。

IMG_4033

また、おいっす!と言って挨拶。
彼は一足先にまた、
僕の4倍の速さで
渡る世間は鬼ばかり居そうな
下り坂を走り去っていった。

スピード出しすぎたらピン子に怒られるぞー!

この峠を下れば後は平坦だと
昨日カレーを届けてくれた夫婦に聞いていたので
これからはもう安心だ。

と思っていたらまだ峠の途中だったみたいで
もう1時間かけて山を登った。

結局、峠を越えたのは麓から
3時間経ってからのことだった。

今夜は福井市が栄えているらしいので
福井市の路上で何かやってみようと思う。

夕焼け色に染まった街へ差し掛かり
あと30km。
焦ることなくゆっくり自転車を走らせた。

IMG_4036

峠を越えたご褒美に
70円で1リットルのジュースをゲット。

IMG_4035

辺りは暗くなり始めた8時前、
ようやく福井市街地へ到着。

IMG_4039

まず街に入って路面電車があることに驚いた。

福井市には正直、
何もイメージ出来る物がなかった。

路面電車なんだ。
また新しい発見をした。
路面電車の福井駅前駅の近くに
ベンチがあり路面電車を見るためにそこで休憩。

路面電車は改札がなく
横断歩道から入れるのか。
IMG_4041広島と鹿児島にもあったが、
よくよく考えても見れば、
路面電車には乗ったことがないことに気がついた。

座ってボーッと何するか考えていると
近くにいたjkに声をかけられたので
記念撮影してステッカーを渡した。

ホームページに貼っておくから見ててねーと
宣伝したがjkは、見てくれているだろうか??
IMG_4040その後、街を探検することにした。

寝床はこの街に入る前にあった
河原の河川敷でいいだろうと決めている。

後はこの街でどう楽しく過ごすかだ。

街一番の飲み屋街を通ったり
気の向くままに自転車を転がす。

気が向けば、乗るだけでなく
押して歩いてみたりも。

歩く速度でなければ
見えないものも沢山ある。

街並みをあらかた見てみると
路上で何かやってみようと云う気が湧いてきた。

出発前からやってみようかと考えていた
日々感じた言葉や思いを紙に書いて売ってみる事。
それらを以前からやっていた
ステッカー販売と並行してやってみようと思う。

まずは駅前に行ってみた。
そこで路上ライブをしている人を発見。

ちょっと話してみようと近づいて行った。

ちょっと変わったおじさんだった。

ギターの弦は2本しかなくってゆるゆるで
変な音が鳴る。
一応歌を歌ったりするが、
1フレーズだけ適当に弦を弾いて
いろんな人のカバー曲を歌う斬新なスタイル。

俺のビールを持っているのを見て
歌「かんぱ〜い いま きみは 人生のぉ〜う」
ギター音(ビローン、ビローン、ビロビロビローン)
そんで、どっからきたの?
IMG_4042プリクラ持ってないの?

とか聞かれたけど、
女子高生かっつーの!!

この人の隣でするか…?

いや、なんか違うよなーーー。

俺も相当変人だと思うが、
同じジャンルだとは絶対に思われたくない。

そのおじさんに
他に路上販売するならどこがいいか聞いてみた。

「儲けたいなら片町とかじゃない?」

そこは先ほど通った福井市一の
飲み屋、歓楽街のことだ。

福井市一だが規模は、
800mほどの大通りと、
その半径300メートル周辺の事を指す。

新しい街に入ると繁華街の位置は必ず
市のホームページなどでチェックする。

神戸の歓楽街で店をしている僕としては、
夜の歓楽街の人々は何を求めているかを
知る必要がある。

日々、夜の歓楽街にはいろんな人が居て、
酒に酔い、本能を表す人達。
素直な声や、楽しい事が好きな面白い人達が
街の歓楽街に沢山出てきては、
それぞれに心ゆくままに何かを求め、
何かを楽しみ、何かで遊んでいるのだ。

それを見極めるのも
楽しませるお店側のバーテンダーの
重要な仕事だからだ。

片町通りに
ちょうど閉店している店舗前に
街灯が照らされていたので
そこで店開きをしてみることに。

IMG_4044

結構声をかけてくれる方が現れ
話しを聞いてくれた上で
大多数の人はステッカーを選んで
買って下さった。

ポケットの中の小銭を
全部置いていってくれる人に、
年がさほど離れていない若い人たち、
1000円札でステッカーを買ってくれた
サラリーマンのグループの方々。

本に福井の1000円の男って書いててくれよ!
って言っていた気前の良いおじさん。
IMG_4045

福井の方々は大変優しい人が多く、
「君の夢、応援してるよ。頑張ってね!!」
と言って応援の気持ちを込めて、
ステッカーを買って下さった。

感謝してます。
この日の売り上げで僕は
節約すれば10日はご飯が食べられます。

北海道への道が少しづつ開いてきた。

なんとか、夏の北海道の仕事まで、
これで食いつなげればミッション成功だ。

今後もう一つ、
旅で撮りためていた写真を厳選して
良いものを現像し、
それを売ってみることを考えている。

路上販売のテーブルの上に
もう少し色を入れて華やかさを出す方が
なんだか見た目的にも、
いろんな感性を持った人にも、
一人でも多くの人に会えるような気がするからだ。

たくさんの人と話した中で
バイクで日本一周中で5年ほどの
長期間かけて周っている人に出会った。

なぜ
バイクで5年かかっているのか聞くと
まさかまさかの、
「ニセコに沈没していたから。」
と云う驚きの理由が聞かされた。

去年シーズンも僕が居た真隣の
ニセコ東山ヴィレッジスキー場で働いていたらしい。
今年もお互いニセコへ戻ると言う事も判明して
また、次の冬に雪山で会うことになりそうだ。

ポテチくん、またニセコで会おう!!
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人もまばらになり始めた月曜の歓楽街。
もともと人はまばらだったが、
そろそろ腹が減ってきたしどうするか考え始めた。

近くの福井生まれの知り合いに聞いた
ヨーロッパ軒の名物のソースカツ丼を食べるか…
調べてみるととっくに閉店時間を過ぎている。

さぁーどうしようか。

考えていると、
またお客さんがやって来た。

大分と僕に興味があるらしく色んな事を質問され
答えながら木村さんと名乗るお兄さんと
結構長い間話し込んだ。

すると、近くのワインBarに
同じように自転車での旅をしていた店長がいると
興味の湧く話しを聞かせてくれた。

ワインBarの事は街を探検している時に、
店の前を通っていたので知っていた。
場所を聞いても記憶のある場所だった。

その方は日本ではなく、
海外をずっと旅していたらしい。

なんとも気になる。

その話しを聞いて
すぐにそこへ行くと決めた。

すると、もう帰りだと言っていた木村さんも
付いて来てくれる事になった。

面白いことになってきた。

荷物をすぐさま片付けして、
すぐ近くのワインバBarへ木村さんの案内のもと
自転車を押して付いて向かった。
IMG_4054歩いて2分もかからない内に店に到着。

DSC_0080

このお店の扉を開いた。

また
新たな物語が
始まろうとも知らずに…


 

ここから以降の物語は次回配信。

只今、
福井市のマンションの一室に住み、
マンションで一人暮らし、
四日目
に突入する。

明日から2日間だけ仕事をすることが
急遽、
今日の午後決定した。

次回、乞うご期待!!!!