11月21〜22日(195〜196日目)

※更新が遅れてますが、只今、北海道に居ます。
(12月25日現在)

ココまでの道程をゆっくりじっくりと書き綴ってゆこうと思う。
旅中の日々で書く日記は、書き落としている事が沢山ある。
焦って書いても何だか自分的に納得がいかないので
時間をかけて、納得いく物を更新して行こうと思ってます。


11月21日(195日目)

知り合いのセキさんの家には
2日間もお世話になった。

と云うのも。
酒盛りをして宿泊した翌日に目が覚めると
セキさんは仕事に出掛けて、既に居なかった。
挨拶もしないまま出発するのも
何だか悪い気がしてもう一日宿泊して
改めて翌日に気持ちよく出発する事にしたからだ。

仕事から帰って来るまで家でゆっくりさせてもらい
セキさんが帰って来てからは晩ご飯を食べに、
近所にあるオススメの中華料理屋へ行って
食事と酒を飲み、休日の様な旅の中での一日だった。

IMG_3958.JPG


11月22日(196日目)

翌朝、セキさんが仕事に出るタイミングで再び出発。

再び前へ進むと
また、色々な物が見えてくる。

日々走る道路の表情も変わる。
色付いた落ち葉、木の実。
つい最近まで綺麗な緑色だったカマキリは
お爺さんになり枯れ葉色に衰えた。
IMG_3965 音でも秋を感じる。

風が吹けば
青々とした草葉の柔らかい音は無くなり
カサカサと乾燥した音を感じる。
あんなに騒がしかった虫達の声も
めっきり聞こえなくなった。

IMG_3961

土地によっても生物も様々。
触覚が繊細な造りで、綺麗な蛾には驚かされた。

島根県松江市から鳥取県に入り、
米子の町並みを越えると。
やがて、遠くに見える
鳥取県 最高峰 大山(だいせん)が
富士山の様に空に突き出ている見えてきた。
頂上にはが積もっているのが伺える。

DSC_0057この関西の緯度の山で雪が積もっていると云う事は
もちろん、北海道に雪が無い訳が無い。
大分県に居た時点で、既に北海道の友達から
初雪が降ったと情報は入っていた。

残念ながら、石垣島から北上する当初の予定であった
船で北海道に入る事は出来なさそう。
他の方法で北海道に入らなければならない。
この時点でその方法は決まっていたが、
その手段は、追々後日の日記に書いて行くとしよう。

大山を横目に9号線を走り
また、色んな方からの親切を道端で受ける。
沢山の飲み物を持たせてくれた方。

IMG_3970.jpgすれ違い様のほんの一瞬の時間の中で、
鞄の中にあった物をとっさに渡してくれる
優しい親子も印象的だった。

IMG_3969.jpg

鳥取県倉吉市辺りでリアカーがまたもやパンク。
およそ4000kmを走って来たタイヤも
そろそろ変え時になってきた。
ようやくココへ来てタイヤ交換する事にした。
IMG_3974タイヤ交換を済ませ
1kmほど走ると、もう片方がまたもやパンク。
こちらも同様にタイヤ交換する事にした。
IMG_3980これで当分の間、
リアカーのパンクは無いだろう。

今夜の予定は鳥取市で
神戸の仲の良い友達が出張に来ている。
何としてでも間に合わせて会いたいところ。

ひたむきに鳥取市を目指した。

IMG_3981

辺りは暗くなった頃に鳥取市街地に到着。

JR鳥取駅前に着くと
見事に染まったもみじが
ライトアップされていた。
DSC_0070DSC_0075

時刻は夜の7時頃。

友達の到着は9時過ぎだったので
暇つぶしがてらにビールでも買って来て
飲みながらご機嫌で路上ライブする事にした。

すると…。

同じく自転車に荷物を載せた若者が近づいて来た。
IMG_4002IMG_3986

おぉ!日本一周??
奇遇だね〜!
お互い、同じ境遇の同士に出会い
すぐに意気投合した。

彼はようすけと名乗った。年齢は22才。
日本一周しているうちに
出会った人達とその人達の夢をホワイトボードに
書いてもらった物を本人が持ってその姿を撮影し、
その写真を一万枚を集めて最終的に
一枚のモザイクアートにするみたいだ。

彼もこの駅前で、「夢集め」と称する
写真と人々の夢を集めにやって来たそうだ。

彼は、自分とは違い、通る人みんなに
片っ端から声をかけて行く。

「すいません、ちょっと協力してもらいたい事があるんですが。」

そう言って近づいて行く。

もちろん断られる事も多々あるけれども、
それでもかなりの人数が彼の周りには集まっていた。
おそらくこの一晩で30人以上は
彼に協力していたんじゃないだろうか…?
IMG_4007IMG_4004自分は横で気ままに太鼓を演奏。
だが、彼と自分のやり方では
人と出会う割合が明らかに違った。

太鼓の演奏はメロディーも無ければ
日本ではあまり知られていなくニーズが少ない。

リズムだけでは立ち止まる人は
あまり居ないのかもしれない。

楽器やパフォーマンスを変えて
もっと沢山の人達の足を止められる事。
又は、沢山の人達の心に響く方法を
探さなければならないのかもしれない。

そう思いどんな方法があるかと考えていると。
その想いが引き寄せたかの様に
面白い出来事が起こった。

近くでギターの路上ライブしている兄さんが近寄って来て
一緒にセッションすることになった。

IMG_3989

曲は、THE BULE HARTS
1000のバイオリン

SUPER BUTTER DOG
サヨナラCOLOR

 

RC サクセション
雨上がりの夜空に

どれも、自分が好きな曲で
彼とは音楽の趣味が合った。

初めてのセッションにしては、まずまずの演奏。
時折立ち止まって聞いてくれる人もちらほら見かけた。
やはり、メロディーが付くと音楽としての幅が広がる。
立ち止まって聞くリスナーの人達もまた。

すると…その中に混じって
更に旅人をもう一人発見

演奏し終わると
立ち止まって聞いてくれていた
その人が、声をかけて来た。
よくよく話を聞くと
その彼もヒッチハイクで日本一周しているそうだ。

一ヶ所に日本一周を志す者が
3人も落ち合う事はめずらしい。
特別な夜の記念に写真を一枚。
IMG_3990やりたい事やっている人の顔は
イキイキとして輝いて見える。
表情を見ただけで、心のどこかを動かされる。

日々自分が受けている沢山の人達からの恩は
こんな感情からなのかもしれない。

ヒッチハイクの彼は
鳥取に到着してから間もなかったので
鳥取の街を探索しに出掛けて行った。

ママチャリ日本一周のようすけと
ビールを片手に話し込み、
近寄って来る人達とも会話をしたり。

酒が無くなればまた買いに行き
路上ライブ、ステッカー販売で稼いだ少々のお金で
彼にビールをご馳走してまた乾杯。

ようすけもテント生活で本当なら
こんな時は共に同じ場所で宿泊するはずだけれども
今日に限って友達と待ち合わせしてしまっている。

一応、念のため共に泊まる場所を決めておいて
今夜、自分も野宿することになれば
ようすけの寝泊まりする寝床に行く事を約束した。

友達も鳥取に到着してから
近くの居酒屋へ移動し、再会を記念して乾杯。
IMG_4009( 左 スプリング 右 ブランドン )
このカップルとは2年程前に
ルームシェアをしていた事もあって、とても仲の良い友達。

スプリングは10年前にスマトラ沖で大地震があった頃に
親を亡くした孤児達へのボランティアを立ち上げ、
もう一人の仲の良い女友達と共に自転車で日本縦断を成し遂げている。
各地で路上ライブをしながら旅を続け帰って来る頃には
ボランティアで集まった資金は100万円を越えていた。

その資金を活用してスマトラ島の孤児達が通う学校を
立て直したりと、世の中に貢献している。
彼女達に出会った事で、もっともっとこの世界は広く
様々な生き方があるのだと教えられた。

スプリングはウエディングシンガーの仕事で
鳥取に来ていて、翌日の朝に仕事が始まる為に
今夜はホテルをとっていた。

そこで寝ても良いよと言ってもらえたので
お言葉に甘えてホテルで宿泊する事にした。

先ほど出会った
ママチャリ日本一周のようすけが寝泊まりする場所へは、
明日の朝に行って再会する事としよう。

ホテルへ侵入

スプリングがチェックインの手続きをしている間に
黒人のブランドンと、髪の長い俺の、
最強に怪しいコンビはエレベーター前で待つ。
やがて、スプリングがチェックインを済ませて
エレベーターまで来ると、何食わぬ顔で3人乗り込んだ。

そうして、あっさり侵入は成功。

IMG_4011

普段はシングルの部屋らしくて
床で寝ようと思っていたけれども、
なんと奇跡的にダブルの部屋だった。

そうして今夜もふかふかの布団で
快適に眠れる夜を過ごしたのだった。

11月17〜20日 出雲ー松江 (191〜194日目)

11月17日(191日目)

寝静まった夜中。
小屋には激しい雨の音が鳴り響いていた。

雨が降る予想など一つもしていなかった。
不思議な事に自然と厳しい状況から回避出来ている。
偶然なのか必然なのか。

昨日の昼間に小屋へ来る事を断っていれば
夜中、大変な目に遭っていたかもしれない。

朝早くからおじさんは、
わざわざ小屋へ起こしに来てくれた。
暖炉に薪を入れて火を付けて
「じゃあ、ウチの者に起こしたと伝えて朝ご飯を持って来るから。」
そう言い残して、おじさんはまた家へ戻って行った。

暖炉で寝起きの冷めた身体を温め、コーヒーをすする。
火の温かさが、身体の芯まで伝わってくる。
原始的だけれども、これが一番身体に染みる。

外では雨がパラついていたけれども、清々しい朝。

おじさんが帰ってから30分程で朝食が届いた。
とてもおいしい、バランスの良い朝食。

IMG_3882.JPG

今度はお母さんとお父さんと息子さんの3人家族揃って
今日の出発の挨拶に来てくれていた。

竹下一家総出で、あれこれ気を使ってくれ、
非常食にと魚肉ソーセージなんかも息子さんが持たせてくれた。
他には、お父さんに米や、野菜。
お母さんには「穴子飯」の豪華なお弁当までをも。

昼頃から曇りという予報だったので
雨が上がるまでの間、
その小屋で暖炉を囲んで話をして待たせてもらった。

IMG_3883.JPG息子さんは仕事に出掛けてしまったが
竹下さんの近所の子も野菜をもらいに来て
4人で昼頃まで話していると
雨は次第に弱まり、出発のチャンスが訪れた。

お父さんも外へ出て、
雲の動きをじっと見つめるとこう言っていた。
「もういい頃だろう。この辺りじゃあ、あっちの海辺の方角に
雨雲があると降ってくるが、もう雨雲はなさそうだ。」
さすがは地元の農家の方。

竹下さん達にお礼を告げ、再び走り始めた。

国道から少し道を逸れ、さきほど山下さんに教えて貰っていた
地元の人しか通らなさそうな集落の通路道を進む。

すると、正面に神社が見えて来た。

予想外の雨も逃れれて、
素敵な小屋に泊まれたこの土地の神様に
お礼の気持ちを告げようと、立ち寄る事にした。

IMG_3884.JPG

感謝の気持ちを告げて自転車の方へ引き返すと
自転車を置いている場所に一人の人が立っていた。

あぁ!もしかして…。

IMG_3886.JPG

やっぱり。竹下さんだった。

出発直後に、弁当を貰い忘れていた事を思い出したが
なんだが厚かましいかと思い、
そのままここまで来たのだけども…
わざわざ届けに持って来て下さっていた。

本当に優しい御一家だった。
竹下さん御一家、本当に親切にして頂いて
ありがとうございました!!

更に元気付けられて前に進んだ。
この日の予定は一先ず、隣町の出雲大社。

IMG_3890.JPG

休憩を取った時に
どんな物なのか気になっていた「あなごめし」の弁当を
空けてみると、ビックリ仰天。

IMG_3888.JPG

所狭しと敷き詰まった肉厚な穴子に
塩コショウで焼いた豚肉がドドン!!と乗っている。

これが、んんんまった美味いのなんのって。

あなごめしって言うもんだから、
ご飯にほぐした身が散らばっているのかと思いきや
こんなにも豪勢な物だとは思ってもいなかった。
冷めていたけれども、肉厚な身は脂も乗ってジューシーで柔らかい。
程よく薄めの甘口のタレが絶妙に合った絶品だった。

太田市を抜け、海岸沿いに出雲市へ近づいていると。
次第にさっきまで目の前にあった山々が無くなり
広い盆地に差しかかった。

IMG_3892.JPG

山が遠くに見える景色を久々に見た。

それほど山口からここ島根までの道程は
平坦な場所が無かったのだ。

やがて出雲大社へ到着。
DSC_0010IMG_3893.JPGDSC_0013DSC_0015

IMG_3895.JPG

DSC_0019出雲大社参拝。
ここ辺りは去年も彼女と車で訪れていて、
その時にも出雲大社へ来ていた懐かしい場所。

今日は一人で参拝。ちょうど一年前だっただろうか。
去年彼女と喋りながら歩いた参道には、
見落としていた景色がたくさんあった。
新たな発見をしながら神聖な広い境内を見てまわった。

出雲大社での参拝方法は他の神社とは少し違う。
二拝四拍一拝。
4回手を叩くことが大きな拝礼の違いだ。

参拝を終えて出雲市へ向かおうと、
駐車場に置いていた自転車を取りに行った時の事。
突然、こちらに走って向かって来る男性に呼び止められた。
そのお兄さんは九州の佐賀の道の駅で僕が野宿をしている時に
同じくその道の駅で車内泊をしていたそうだ。

[写真 おそらくこの道の駅]
DSC_0202

その当時、お兄さんは僕に声をかけようか迷ったらしいが、
すでに僕が誰かと話していたので、声を掛けられず終いだったらしい。
その喋っていた人とはおそらく、その道の駅から車へ乗せてもらい、
祐徳稲荷神社へ連れて行ってくれた、あの白石のおじさんの事だろう。

[写真 白石さん]
IMG_2995

DSC_0209
あの白石のおじさんからもたまに電話が鳴る。
今までに6回ほど電話があったんじゃないだろうか。

あれから3ヶ月ほど経ってまたこの場所で会えるとは。
お兄さんも車であちこちを点々と旅をしているらしかった。
これも縁結びの神様のご利益だろうか。

再び出会えた事に興奮気味だったお兄さんに
ステッカーを記念に渡すと、
お礼にと、1000円のカンパを頂いた。

ありがたく頂いて再び自転車に股がり、
出雲の市内へ足を向けた。

出雲には、神戸で自転車を買った店の方の知り合いが居るそうで、
その自転車屋へ顔を出しに行ってみた。

出雲駅からすぐ近く
『プラティヤヤ』

IMG_3904.JPG
共通の知り合いが居ると云う事で
店長の石橋さんとも話は弾んだ。

石橋さんはとても面白い気の合う方で、
長い間店の中で居座らせてもらい会話をしていた。

この辺りに泊まれそうな公園は無いか訪ねると、
「もしかしたら泊めてくれるかもしれないよ」と
ある場所まで案内された。

その自転車屋から近くの、
スケーターが集まるスケートショップだった。
店の前の駐車場にはスケボーが練習出来る様にと、
小さなスケートパークが作られている。

スケートショップ
『EVOL』
IMG_3915.jpgIMG_3917.JPGIMG_3907.JPGIMG_3912.jpg
店には同年代の若い世代が集まり
出雲の若者のストリート文化が凝縮されていた場所だった。
自分の自転車には小さなスケボー(PENNY)を載せていたので、
それを見た店長の北村さんは「これがあるのと無いとじゃ、
全然信頼度が違うけん。これなら信用出来るなぁ。
よろしく。ビールでも飲む??」
そう言って快く迎え入れてくれた。

ここへ来た晩は、既に10人ほどの
同世代の若者達が集まり、ビールを片手に話をする人や
スケボーを練習しにきている北村さんの仲間達が居た。
IMG_3920

店の奥の敷地に北村さんの家があり
みんなが帰ると家に招き入れてくれた。

晩ご飯もご馳走になって
出雲の街を案内してくれる事になり
街のクラブや、Barなどに案内してくれ
その一晩は北村さんが沢山の仲間達を紹介してくれたのだった。

移動はもちろんスケボー。
IMG_3908.jpgさすが地元のスケーターだと云う事もあり
何度も何度も曲がって目的地まで行く道程は、
全てスケボーが走りやすい路面を選んでいた。

出雲の飲屋街へ。
クラブへ連れられ、北村さんが旅人だと言って
顔見知りのみんなに紹介してくれる。

神戸から自転車で来ていると話すと、
みんな揃って何か一杯御馳走させてくれと言って
飲み物をご馳走になり、腹一杯酒を飲ませてもらった。

北村さんも飛び込みでDjをやり始め
音楽を聴かせてくれる。
IMG_3910.JPGスケボーで帰るのも困難なほど酔ってしまい
帰りはさすがにタクシーで帰宅。

この日はスケボーショップの店内で
寝る事ができたのだった。
IMG_3914.JPG


11月19日(193日目)

あまりにも居心地が良く
北村さんにもう一泊お世話になってしまい
2日間の滞在だった。

2日目は北村さんの家のリビングで
晩ご飯に鍋を囲みビールを飲んで
コタツに入っていると眠りに落ちてしまっていた。

北村さんの家で目が冷め、
隣町の松江までドライブがてらに
北村さんの仕事に着いて行く事になった。
IMG_3933.JPGここ辺りで有名な「ベタ踏み坂」を通ってくれた。

この道は、反町隆史が出ていた
車のCMに使われた道路だそうだ。

IMG_3927IMG_3928

傾斜を登ると大空が目の前に広がり
反町隆史の様に、目を細め凛々しい顔付きで空を見上げた。

すっかり反町似のイケメンになっていた俺は、
昼頃にまた出雲へ戻っていた。

「少しだけ出雲のスケボーパークに滑りに行こう」
そう言ってスケートパークへ案内された。
IMG_3938.JPG

IMG_3936.JPGIMG_3940そうして、店へ戻り
またこの地域に来る事があれば必ず顔を出すと約束し
再び旅路に戻った。

朝ドライブへ行った松江へ再び向かい、
今夜は松江の知り合いの家へと目指す。

IMG_3947.JPGIMG_3949.JPG夕方には宍道湖が見事な夕焼け空を映し出し
日暮れの景色を眺めつつ松江へ向かった。

暗くなった頃に松江に到着。
神戸から転勤で松江に来ているセキさんの家へ向かい
久々の再会を果たした。

久々にセキさんと出会い、
荷物と自転車を家に置かせてもらってから
ご飯をご馳走してくれる事になり、
松江の繁華街へ連れて行ってくれた。

IMG_3954.JPG

街は錆びれて人気はあまり無い。
出雲の方が少しは活気がある様な感じもした。

日本海側は魚が美味しいからと
街をフラついて一件の海鮮居酒屋に入った。

松江の居酒屋には驚かされた。
それは、店員の人がカネカネしていた事だ。

「今日はカニがおすすめですよ。
一匹丸々どうですか?」

えぇ?そんないきなり言われてもなぁ、いくらするの?

「えー、少々お待ち下さい。」

値段が決まっていない様な雰囲気も感じ取られてた。

店員は戻って来て4500円と言って来たが
別にそこまでしてカニはいい。

じゃあ、それは結構です。

刺身食べたいですね〜とセキさんと話し
15種類ほど選べる様になっていた刺身を
「適当にちょっと盛ってもらえます?」
と注文した。

そうして、ビールで乾杯。

「刺身をちょっと盛って」と注文した物が来た。

IMG_3955

は?

いやいや(笑)

二人とも目が

アンタのちょっとってコレか?

デカいカワハギの頭まで付いてるじゃねーかよ。
もう一匹あるし。押し売りとはまさにこの事だろう。

セキさんは松江の街に良くある事だと言う。
「松江ってねーこう言うの多いんだよ。
街は錆びれちゃって、人もあんまり来ないから
一回でどれだけカネを取れるかっていう、
そんな酷いやり方をする所があるんだよね」

ほえぇー、そりゃひでぇ話だ。

案の定、「二度と来るか」と思わされてしまう。
タダでさえ人が出て来ないのに
来る人にそんな事をしてしまったら
次に繋がらないとわからないのだろうか?

人とのやり取りもそうだが、
食べる物も、心の籠った物が食べたい。
せっかく美味しい刺身なのに台無しだ。

来てしまった物は仕方が無い。
そんな詐欺師まがいな人は放っておいて、
熱燗などを頼んで、久々に会い募る旅話しを飲みながら話した。

セキさんは旅に出てから僕に
松江へ来たら是非家に寄って行ってねと
メッセージをくれていた。
「俺、あの時結構落ち込んでた時期だったんだけど
ブログとか読ませてもらってたら結構勇気づけられてさ
だからあの時メッセージ送ったんだよ。」
そう言ってありがたい事を聞かせてくれた。

何気なくやるより、
その何気なくやった事を伝える。
その一つの行動だけで、また何気ない事にでも
そうやって何気のない小さな奇跡を起こす事ができる。
そんな声がまた自分の元に帰って来る事が
今の旅人生活に切り替えた自分にとっての一番の幸せだ。