7月17日 (58日目)

7月17日

大きなのっぽの木の下で
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蒸し暑い
汗だくの夜を越えた。

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熱帯夜の恐怖の時期が
じわじわ近寄ってきているのが分かる。

日差しも日に日に
地球との距離を縮めて
地面を焦がす。

地面で目玉焼きでも
作れんじゃないかって
思うほど。

今日の目標は夕方5時までに
80kmほど先の広島県広島市へ。

原爆ドームの近くの郵便局に
注文した楽器が届くはずだ。

天候は曇りだけども暑い。

これから更に熱くなり

更に
暑い暑い南へ行こうってんだから
先が思いやられる思いだ。

大きなのっぽの木の公園は
水が無いので食器を洗うのが困難で
米を炊けない。

仕方なくゆで卵を5つ作って

そのうちの一つと
昨日の晩の残りのコロッケ一つだけで
10時に行動開始。

2号線をひたすら西へ
DSC009352号線はトラックなど
通行車両が多く空気が非常に悪い。
汗ばむ顔にトラックが舞い上げた砂がかかる。

やがて緩やかな登りが続き始めた。

SHOJIと言う看板を見つけて
3年前に家に泊めてくれた
兄さんを思い出した。
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彼とは事故して神戸に帰ってからも
自分がやってるBarに遊びに来たり
こちらから遊びに行ったり付き合いは深い。

そんな事を思い出しながら
峠を越えた。

山を登ってから下って
またもや峠。

降りないでいいじゃん、、、

そう思いつつも
道は一本しか無い。

あさから食べた物は少しで
腹が減って来た。

行けども行けども
スーパーが無い。

SHOJIが最後のスーパーだったみたいだ。

何だかそんな予感はしていたけども
峠越えが2回もあるなんて
思ってもいなかった。

地図ではそんな風には
見えなかったんだけどなぁ…

コンビニや売店すら無い山道が
20kmほど続いて
暑さで体力は消耗する一方。

国道だけどもこの自転車には
キツく険しい道だった。
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昼の2時頃まで頑張ったが
手足が震えて力が入らないほど
体力がなくなってしまった。

急な登りの山奥で動けなくなった。
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坂の途中で米を焚くわけにも行かず
残りの、ゆで卵4つを食べた。

何とか休憩して動ける様になって
また前へ進む。

東広島市に入って
初めに見えたスーパーへ入った。

お得意の安い食パンに
何かを挟んで手軽に食べる戦法で
魚肉ソーセージとチーズをチョイス。

店を出ると
爽やかな同じ世代辺りの人に
声をかけられた。

「日本一周してるんっすか?」

うん、そだよー。

「僕も日本一周してて
昨日帰って来たばっかりなんですよ」

えぇーーーーっ!まじかいな、
すごい!一周おめでとう!!

そう言って少しの間
話しをしていると

「ジュース飲みます?ごちそうしますよ。
僕もしてもらう事が沢山あったので
誰かにお返ししたいんです。」

そういって大好物の
缶のコーラを買ってもらった。

缶とペットボトルでは
炭酸のキレが全く違う。

それからジュースを飲みながら
話しをしていると

「よかったら、ウチに泊まりますか?」

と言ってくれた。

行きたいけども、場所を聞くと
30km前後先で
ちょっと今日の体力では難しそうだったので
気持ちはすごく嬉しかったが
残念だけども断った。

そうして少し話し込んで
彼は車に乗って帰って行った。

出る時に車の窓を開けて
どこかの劇団の舞台みたいに
良い声で腹から大きな声を出し

「それでは、お気をつけて〜!!」
と走り去って行った。

何だかおかしくて
爆笑しながら彼を見送った。

時刻は4時過ぎ
距離的には折り返し地点。
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今日はおそらく無理だけども
近づいておこう。
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それからまた走り出したが
結局広島の市街地10km手前で
泊まる事にした。

テントは暑いので
川沿いの涼しい河川敷の横の公園で
今日は就寝だ。

四国脱出。 7月16日 (67日目)

7月16日 (67日目)

私が旅をしている中で出会う人。

今日もいつものように家へ帰ってきた息子が言う

「ねぇ母さん、今日すごい人にあってさ」

何気なく進む毎日の中で

時に、科学反応を起こす事のある
エネルギー」 「パワー」は
また、口伝いに旅をする。


そうして旅をした中での
行動、言動の言霊が
また旅をして人を伝って広がる。

『息子から聞いて応援してます。』

今日もそんなメッセージが届いた。

お母さん、ありがとうございます。

また
僕の世界も
少し広がりました。

朝から
破れた物の縫い物などの修復の続きをして

梅雨の時期のせいで
鞄の奥で湿気ている衣服などを
すべて干した。

昨日の夕方に
缶コーヒー4本とスポーツドリンク2ℓ
沢山持って来てくれたおじさんが
また散歩に来た。
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また会えましたね!
昨日はありがとうございました。

一日で顔なじみが
この公園で出来ている。

他には
「2ヶ月前にキミを見たよ。」
そう言って近づいてきたおじいさん。

全国を自転車で旅しているおじさん。

そのチャリダーのおじさんと
話している時だった。

昨日も見かけた
歩行のリハビリに来ていた方が
今日も頑張って歩いている。
公園を
何回も、何回も往復して
リハビリの為に頑張っていた。
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自分も三年前まで
歩けないほどで
車椅子生活の時期もあった。

少し歩ける様になったら
階段もまともに歩けないのに
無茶をして
小さい山へ登ったりもした。

下りの方が登山は負担がかかる。
その山を下る時は
酷く苦労した。

そんな事を思い出し
胸が熱くなった。

チャリダーのおじさんが
タイミングよく帰って行った。

すぐさまリハビリをしている人に
駆け寄って行った。

僕も3年前事故を起こして
歩けない状況になった事があります。

あなたの頑張っている姿を見ていると
その時の自分を思い出して
なんだか頑張って欲しいなと思って
声をかけたくなりました。

僕も歩けなくて
辛い時期があったけど
今、こうして元気になりました。

だから、あなたも頑張って下さい。
必ずその成果は出ますよ!

そう言って堅く握手をして
ステッカーを渡した。

昨日から一歩も
この公園の外に出ていない。

とても居心地が良い場所だった。

でも、
ずっとここにいる訳にもいかない。

出発したのは2時頃とおそがけだったが
今日こそは、
しまなみ海道を越えたいとこだ。

残り50kmのアンドレーとの記憶が
数々残る道を走って行った。
DSC00903DSC00904午前は晴天だったのに
出発してからあいにくの雨が振ったりやんだり。
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夕方頃、少し晴れ間が覗き
いい色の空だったので
カメラを向けた。
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しまなみ海道を抜けたのは
暗くなり始めた8時頃。

尾道の駅前で休憩して
地元の方と少し話して

明日中には広島の
市街地に着いていたいので
暗くなっても10時頃まで走った。

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20kmほど走って
今夜は尾道市の西隣にある三原市の
川沿いの綺麗な公園で野宿する事にした。
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おそらく明日には
広島の郵便局に楽器が届くので
それを受け取って街に出て
初の路上ライブをしてみようと思う。

日々、刺激的に過ごせる様に。

この日常が普通だと。
あって、当たり前だと思わぬ様に。

また、何かに挑戦し続ける。
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7月12〜15日 53日間に渡った四国八十八ヶ所お遍路、結願。(63〜66日目)

7月12日 (63日目)

昨日の晩に辿り着いた
ミライカナイ。
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店の地面に敷いてくれた
マットで目が覚めた。

だいちさんは一足先に起きて
店の前の椅子でタバコを吸っていた。

朝ご飯にコーヒーとおにぎり二つを
買ってきて用意してくれていた。

何処までも心の優しい人だ。

さっそく夜市の準備をぼちぼちと初めた。

自転車屋からの電話が昼前に入る。
早めに直してくれた様だ。

一旦、修理が出来上がった
自転車を取りに向かった。

昨日から担当してくれている
お兄さんの店員さんは
前から気になっていた部分のギア調整などを
すべて親切丁寧に調整してくれた。

自転車の調子は絶好調!
これで不安がなくなりました!

自転車のあさひさん、
ありがとうございました! 20140715-151517-54917841.jpg

以前から3つ上げられていた
松山のお店の最後の一つが、
この自転車屋の近くにあった。

そこは食堂と言う事もあって
昼ご飯を食べに行ってみる事にした。

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店頭にはこんな看板が。

明らかに面白そうな店だ。

松山大学近くの 『さくら食堂』 20140715-151518-54918899.jpg20140715-151521-54921528.jpg店員のかわいらしい女の子に
粒入りみかんジュースをサービスで頂いたり

自転車を見て入って来た人に
たまたま持っていたポン菓子を
寄せ書き付きで頂いた。

昨日行ったミライカナイは
このお店の人とも仲がいいみたいで
今夜、夜市でだいちさんのケバブ屋を
手伝うと宣伝しておいた。

やらせて貰うからには
意味のある仕事をしたい。

だいちさんの店に戻って
夜市を行う商店街へ荷物を運ぶ。 20140715-151520-54920150.jpg商店街は週末土曜日とあって
人が昨日よりも多い。 20140715-151524-54924674.jpg 20140715-151525-54925146.jpg二ヶ月ぶりの仕事の舞台は
商店街のアーケードに入る
最高の立地条件の場所だった。

20140715-151522-54922892.jpgこの日はせっせと働いた。

ビールをひたすら飲みながら
ご機嫌で! 20140715-151521-54921955.jpg20140715-151520-54920613.jpg20140715-151523-54923337.jpg20140715-151524-54924122.jpg さっき行った食堂の人達も
顔を出してくれた。 20140715-151523-54923781.jpg夜になるに連れて 忙しさを増す。 20140715-151525-54925753.jpg

夜の9時頃、
目標の160食以上を完売!!

店に戻って打ち上げをした。 20140715-151526-54926258.jpg

2ヶ月ぶりの仕事は 楽しんで出来て、
時間はあっという間でした。

20140715-154055-56455797.jpg20140715-154054-56454357.jpg20140715-154054-56454829.jpg

7月13日 (64日目)

いよいよ
松山も出発する事になった。

出会った日から
松山に住んじゃえば良いじゃんと
100回ほど、だいちさんにからかわれて
言われたけども
2ヶ月でここで沈没する訳にはいかない。

8月18日に
神戸の店のスタッフ達と彼女が
航空チケットを買ったらしい。

何としてでも
間に合わなければならない。

出発前に店の前で1時間ほど
だいちさんと話しをした。

だいちさんは本当に頭がキレる人で
沢山これからの人生に活かせる思想を
聞かせてくれた。

クリエイティブな発想で
何でも見る視点が違う。

詳しく説明したいが
営業妨害になりかねないので
あまり口外する事でもない。

胸の内に自分の知識として
大切にその言葉はしまっておこう。

本当に尊敬出来る方でした。

お世話になりました!
必ず、また松山も訪れたいと思います。

最後に強くハグをして
四国最初にして最後の町
今治を目指し走り出した。

食材を買ったスーパーから見えた
面白い看板。
顔油ギッシュでもっすごいテッカテカ

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ケラケラそれを見て笑い
再び前へ。

海岸沿いに出た。

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あとお寺は残り2ヶ所。

もう四国のゴールは目前だ。

この日は、時間が来てしまって
5km手前の海岸沿いの公園で
寝る事にした。

明日、八十八カ所を周りきる。

だけどもまだまだ実感は湧かなかった。

7月14日 (65日目)

昨晩は夜中に多めの雨が降り
テント内は少し水溜りの様な状態で
気に止めずそのまま寝た。

寒さで何度か目を覚ませたが
ようやく朝が来る。

濡れた物を干して乾かせて
昼前に出発した。
20140715-180341-65021454.jpg

5km進んだ所に
最後から2番目のお寺に到着。

第五十四番札所 延命寺
20140715-180341-65021918.jpg20140715-180342-65022380.jpg20140715-180342-65022848.jpg

ここから8kmで最後のお寺。

ゆっくり、ゆっくりと
今まで自分の身の回りで起きた事を
思い出し噛み締めながら進む。

苦しい道をいくつも越え
毎日の様に人に助けられ、
楽しい事もあれば辛い事も沢山あった。

やがて

見覚えのある景色が
目に入った。

ここはアンドレーと一度目の別れた後
自転車を直す為に5店舗も
探しまわっていた道。

本当にまわってきたんだ。

急に実感が湧いてきて
涙目になってきた。

必死で涙を流すのを
抑えて自転車を漕いだけども
ここまで来れた思い出達が
次々と目に浮かぶ。

その度に視界は涙で歪んで行き
自転車も漕げないほどまで溢れ出て
前が見えなくなった。

まるで目を瞑って
自分が自分に思い出せと
言っているかのように。

少し、人気の無い路地に入って
気持ちを落ち着かせた。

まだ、まだだ。
まだ、やり遂げていないのだ。

最後のお寺まで2km。

ゆっくりゆっくり記憶にある
景色が次々と現れる。

やがて四国に入って
初日に旅人4人で泊まった公園が
遠くに見えた。

その斜め前にお寺はある。

やっと、

やっと四国を一周を果たしたのだ。

また
涙が溢れ出た。

泣いている間
何故涙が出るのか考えるが
言葉にならない。

今思い返せば、あれは
苦労、困難の連続、
数々の人達との良い思い出、

この上ない
達成感感動だったのだろう。

涙目で超ダサいけども
この気持ちも含め覚えていたくて
また気持ちを落ち着かせて
一枚記念に写真を撮った。
20140715-180343-65023303.jpg

最後の参拝。

第五十五番札所 南光坊
20140715-180343-65023751.jpg20140715-180344-65024199.jpg納経所に入って
ここで最後だと納経書を書いて
くれる方に話すと

じゃあ記念に。と
名前を特別に書いてくれた。
20140715-180344-65024842.jpg20140715-165451-60891459.jpgご苦労様でした。
これを食べなさい。と
菓子パンまで頂いた。
20140715-180345-65025374.jpg

これでお接待も最後。

少しゆっくりとしたくて
アンドレーと過ごした公園に向かって
昼食をとった。

四国に入る前に出会った
相生市のまゆさんも結願し終えた時は涙したと
言ってたけども自分はそんな事ないだろう。

そう思っていたのに、このザマだ。

この公園の横に住んでいる方にも
お世話になったなぁ、
後で挨拶に行こう。

そう思って食事をしていたら
「上鶴さん!一周ご苦労様でした。」
そう言って思い浮かべてた人が現れた。

手には6缶ケースの酎ハイに
また以前頂いた、なじみの上質なタオルに
ソーダ水まで抱えて持ち向かって来ている。

もぉー、ほんとに四国の人は…

さっきのお接待で最後ではなかった
最後の最後まで…やられた。

また、涙が溢れ出した。

ダメだ。
今日は完全に涙腺が
開放されてしまっている。

この方もずっと気にして下さって
応援して頂いていたみたいだ。

記念に写真を
その懐かしい公園で撮った。
20140715-180345-65025919.jpg

四国のたくさんの方々

本当に、お世話になりました。

また

必ずいつか来ます。

その時も

愛に溢れた四国であります様に。

そうして四国八十八ヶ所を終えた今、
思い残す事はもう無い。

しまなみ海道で四国を出る事にした。

20140715-180347-65027513.jpg

橋へ上がり
名残惜しく今治の土地を眺める。
20140715-180348-65028040.jpgまた、じわじわと目がまた潤んで来る。

見るのを辞めて
逃げるかのように、先を急いだ。
20140715-180348-65028542.jpg20140715-180349-65029861.jpg20140715-180349-65029065.jpg一つ目の大橋。
20140715-180350-65030360.jpgそこを越えて次の島にまた下る。

泣の流し過ぎで
疲れて眠たくなっていた。

向こう岸で
四国を遠くから眺め
もの想いにふけった。
20140715-180350-65030871.jpg

また自転車に乗って
広島方面を目指す。
20140715-184411-67451969.jpg

日本一チャラい交番を発見した。
20140715-184411-67451360.jpg
行きしは下りだったので
停まって見る事が出来なかった。

また一つ橋を渡って
伯方に入った。
20140715-184412-67452526.jpg

景色のきれいな海水浴場を見つけて
そこを寝床にする事にした。
20140715-184412-67452995.jpg20140715-184413-67453436.jpg海には寝れそうなイカダがある。

夕日を眺め
空の色が変わりゆく様を眺めた。
20140715-184413-67453897.jpg20140715-184414-67454386.jpgこの日は沢山の唐揚げを作って
腹一杯に満たして

ここへ来る前に貰った酎ハイを飲んだら
疲れがドッときて
10時頃に就寝する事にした。

7月15日 (66日目)
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今日は書き溜めていた
4日分の日記を書き上げる為に
一日この公園で過ごす事にした。

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伝えたい事が多い4日間で
すぐには終わらなさそうだった。
20140715-191513-69313557.jpg

海水浴場なので
水のシャワーも無料で設備されている。
とても環境のいい場所だ。
20140715-191514-69314641.jpg

ブログ更新の他には

服の洗濯に
破れて来ている鞄の修理。
20140715-192123-69683178.jpg

あとは、この前に決めた
楽器演奏をするため
楽器のインターネット購入。

これからの1ヶ月間、問題の無い様に
整えなければ。

期間が短い設定なので
なるべく足止めは食らいたくない。

久しぶりの非常にゆったりした一日でした。

皆様、感想などあれば
コメント下されば嬉しいです。

よろしくお願いします。

7月10〜11日 (61〜62日目)

7月10日 (61日目)

前日9日、八坂寺の通夜堂に泊まり
もう一人宿泊していたお遍路さんと
少し酒をやって色々話しをしていた。

大阪から来ている40代の吉本さん。
気さくなおじさんだった。

ビールをご馳走になったので
お返しに、鶏のレバニラの晩ご飯を
シェアしたりしながら
旅の良さなどあれこれ語った夜だった。

早朝6時、台風が近づく中に
歩き遍路の吉本さんは出ていった。

自分は大きな自転車で
風が強いから危ないと先を読んで
二度寝する事にした。

9時半頃にもう一度目を覚ますと驚いた。
晴れ間が顔を覗かせ燦々と晴れていた。

これはチャンス!!

最後の難所を越えた今
これからお寺の距離が近い場所が続く。

4ヶ寺先に行った所に
また無料で宿泊できる通夜堂がある。
しかも温泉の名地、道後温泉の近くだ。

台風のレーダーを見ても
少し南へ反れてきている様だった。

今のうちに、そこまで行ってしまおう!!

飛び起きて荷物をまとめ
20140714-212427-77067079.jpg20140714-212427-77067609.jpg10時半頃出発。
20140714-212428-77068266.jpg20140714-212428-77068795.jpg

着々と短距離にある、お寺を廻ってゆく。

4,7km走って
第四十八番札所 西林寺
20140714-212429-77069896.jpg20140714-212430-77070396.jpg20140714-212430-77070853.jpg

3km移動し
第四十九番 浄土寺
20140714-212431-77071545.jpg20140714-212432-77072009.jpg20140714-212432-77072472.jpg

2,1kmまた移動
第五十番札所 繁多寺
20140714-212433-77073208.jpg20140714-212433-77073809.jpg

そしてそこから2,9km進んで
目的地のお寺に着いた。

第五十一番札所 石手寺
20140714-220121-79281585.jpg20140714-220122-79282123.jpg20140714-220122-79282631.jpg20140714-220123-79283129.jpg20140714-220123-79283636.jpg20140714-220124-79284152.jpg20140714-220124-79284670.jpg

このお寺は今まで巡ってきた
お寺の中で一番の異色なお寺だった。

至る所に住職さんの様々な
直筆のメッセージが貼られていた。

中へ入って今までのお寺の中で
一際異色な雰囲気を察知して
くまなく見て周りたくなったが

ここで
激しい雨が降ってきた。

広すぎる敷地内は
また後日見る事にして
本堂と大師堂の二ヶ所にお参りし、
通夜堂のに泊まらせて頂く挨拶をしに
納経所へ向かうと

今朝、先に出た吉本さんがいた。
吉本さんも通夜堂に泊まるみたいで
今夜も同じ場所で宿泊だ。

異色な境内を奥の方へ突き進み
大きな建物に案内された。
20140714-220125-79285677.jpg

小さな小学校の体育館ほどの
畳の大広間へ案内されて
その広さにビックリさせられた。
20140714-220125-79285186.jpg

その部屋には
元々お遍路をしていたおじいさんが
このお寺の掃除などで雇われていて、
そんな方達が2人ほど住み込んでいる部屋でもあった。
20140714-220126-79286212.jpg

中では火気厳禁で料理も出来ないらしく
朝から食パンにレトルトハンバーグを挟んだ
サンドイッチしか食べていなくて
もの凄く腹が減っていた。

仕方なく近くの屋根のある公園に向かって
食事と、夜御飯の弁当を作りに出かけた。

温泉近くの道後公園で
屋根のある場所を見つけて
そこで調理して食事を採った。

食べ終わって弁当も作り終わる頃には
雨も上がって少し天気も回復。

ちらほら散歩に来る人が増えて
数人の方と話したりした。

中でも、印象に残っているのは
病気を抱えていてあまり外に出かけられず
この公園に来る事ぐらいしか出来ない。と
おっしゃっていた女性の方。

「私が出来ない分、本当に楽しみにしていますね。
応援しています!」

と言って頂いた方だ。
そういった声をいくつも聞いて来た。

その度に、自分には何も無いと思っていたけども
このように
人に感動を与える事が出来るんだと思うと
自分も本当に嬉しく思う。

出会ってきた沢山の方々達は
少ししか話せなかったけども、
出会ったあの時
あの一瞬の時間があったからこそ
今こうして伝える事が出来ている事に感謝です。

一期一会。

日々、楽しい出来事を伝えて
行ける様に努力しますので
これからもよろしくお願いします!!

先日、数年前に出会った友達が
ブログを読んで
心から応援して貰える気持ちに
なってくれた様で
久しぶりに突然メールが来て

「あなたにその事を続けて欲しいから、
是非振込先を教えてください。」

とまで言ってくれる人まで出てきた。

本当に嬉しい事です。

応援して下さっている方々に
心から感謝してます。
ありがとうございます!!

への一歩が近づきました。

いい気分で雨上がりの公園を出た。

お寺の宿泊場所に戻って
荷物を置き温泉へ行くことにした。

吉本さんも温泉に出かけたみたいで
一緒に行こうと誘おうとしていたけど
宿に戻ると、いなかった。

facebookのSNSに
道後温泉に行くと呟いたら

一ヶ月ほど前に旅人だと言う事で
feacebookで繋がった顔も逢わせた事のない知り合いが
道後の出身地だったらしく

旅人におすすめだと言うbarを
3ヶ所ほど教えてくれた。

地図で確認すると
その内、気になった一つの店が
なんと、そこから300mほどの距離だった。

風呂前に一杯ビールでも飲んで行こうと
立ち寄る事にして早速向かった。

稲庭神社の階段を降りた目の前に
そのお店があるはずだけども
閉まっていた様で
気付かず通り過ぎてしまった。

それに気付いて引き返すと、、
20140714-220126-79286777.jpg

少し薄暗い時間なのに
神社の階段の下で
ご機嫌な様子でふわふわ踊っている人がいた。

おもしろそうな人だったので興味が湧いて
店の名前を言って訪ねて話しかけた。

すると
「あ、今店長が買い出しから戻ってなくて
閉まってるんだけど店開けて上げるから
ゆっくりしていきなよ。」

とゆるーく言ってくれた。

店員なのかと聞いても違うと言う。

超ーーーゆるい感じじゃんココ!!
なんだかおかしくなってしまった。

店内もいい感じの雰囲気でとても気に入った。

稲庭神社の麓にある『ワニとサイ』
20140714-220127-79287257.jpg20140714-220127-79287702.jpg20140714-220128-79288623.jpg

横の角地のお店のうどん屋のお姉さんも
また超ゆるい感じで
店に入ってきて3人で話しをしていた。

そのお姉さんのおすすめで
愛媛の郷土料理の鍋焼きうどんを
勧められたので、食べてみる事にした。

ダシが甘いうどんで美味しく頂いた。
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そうもしているうちに店長が帰って来た。
このお店の店長も
昔から色んな所へ旅に行っていて
マリオネットなどのパフォーマンスが出来る方で

やはり、この人も超ゆるかった。

優しい話し方だったのが印象深い。

また店に人が来て
北海道の出身の人などとも話しをした。

北海道はまだ先の土地だけども
内心、一番楽しみにしている土地だ。

10年前、
16才の頃に北海道の一番北まで行った事が
きっかけで今に至る感動の原点の地。

地元の人ならではの情報を
沢山教えてくれた。

そうも話しているうちに
温泉が札締めの時間になりそうだ。

もう少し居たかったけども
温泉に向かう事にした。

路面電車の道後駅の改札を出た
目の前に温泉はあった。
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中の作りは木で出来ていて
昔の風情残るいい雰囲気の温泉。
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脱衣所に七輪に炭を焚いてヤカンで
お湯を焚いていたりも。
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湯船は東と西に二つあり
どちらも同じ造りだったけども
描いている絵だけは違った。
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広さは20人が以上入ると
すこしゆっくり入れない大きさ。
湯は無色透明。

木曜日の8時を回っていたので
人は少なくゆったりと温泉に入って
旅の疲れを癒すことができた。

barに戻ろうかと悩んだけども
道後の町並みを見たくて
コンビニで安い発泡酒を買い
それを片手に辺りを散歩。
20140714-220131-79291779.jpg木曜日とあり、人も空いている店も少なかった。

少し酔って眠くなってきたので
帰る事にした。

広い大広間に忍び足で帰って
布団は角にたくさんあったけど
近くの人を起こしてしまいそうだったので
近くにあった座布団を8枚並べて
その上で就寝した。

7月11日 (62日目)

目が覚めると
吉本さんはいなくなっていた。

片付けて昨日の激しい雨で
見られなかった境内を見に向かった。

ここから異色だと感じた実態を
更に実感する事となった。

昨日の晩に行ったBarでも面白い話しを聞いた。

「石手寺の住職さんが結構前にクラブで会って
ガンガン踊っていたよ。」

そう聞いていた。

色々な世界に理解を示している
住職さんなんだと思い
余計に寺を探索したくなった。

探索開始。
20140715-103158-37918095.jpgまずはハート形の模様がある燈籠。

後ろにそびえる山にも道や建物がある

何語か分からない看板まであった。
20140715-103157-37917084.jpg20140715-103157-37917593.jpg

他には仏教だけでなく
仏教の原点でもあるヒンドゥー教の
銅像を飾る建物などもあった。

向こうまで抜けられるマントルを表現した
洞窟を見つけて中へ入っていった。
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細長い100m以上ある洞窟の中20140715-103158-37918990.jpg
様々なハッとさせられる
メッセージが転々と暗がりの中に
スポットライトで照らされている。
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何も知らず、向こう側へ出ると
見慣れない銅像があった。
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辺りを見回すと奥の山の頂上にも
大きな何かの銅像が見える。
奥の院があると

看板に書いているのが目に入った。

そこへ向かう。

入り口には閻魔大王の像があり
Welcomeなんちゃらと英語で書かれている。
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やっぱりこの寺、なんか変だ。

入ってすぐに
宇宙人の様な銅像。
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奥に突き進むと

金色の宮殿の様な金ピカの
大きな建物がそびえていた。
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周りを取り囲む木像と銅像も
見た事の無い物。
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感心しながら石手寺を
見て廻った。
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次のお寺は
松山の市街地を越えた辺り。

自転車のスポークを折っていたので
まずは修理しに向かった。

田舎の自転車屋では
扱えないと見ただけで
断られるケースが非常に多い。

自転車屋に行くと
スポークの張り替えは出来ても歪みは
一日では直せないと判断された。

どうしようと悩んだ挙げ句

荷物を置かせてもらって
15km付近にある
2つのお寺を廻り終えててから
1日間、預ける事にした。

親切に荷物を店にすべて置いていても
いいですよと言って頂けたので

まずは大山寺へ
身軽な自転車だけで向かった。

入り口にまたもや吉本さんを発見。
三度目の再会だ。
「おぉ〜また逢いましたね!」
お遍路さんとこんな挨拶をするのは
幾度となくある事だ。

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第五十二番札所 大山寺
20140715-121841-44321435.jpg20140715-121841-44321922.jpg
20140715-121842-44322670.jpg

寺を出て
山道を出た所で休憩していると
来るまでお遍路をしている方に
話しかけられた。

冷たい缶コーヒーを頂いて
木陰で話しをした。
20140715-121843-44323021.jpgこの方は、有田 正さん
愛媛出身で20回以上も
お遍路を回っている方らしい。

毎回こうして話した方々と写真を撮り
それをノートに書き残して
思い出に残して行っているそうだ。
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有田さんと別れてから

2kmと近い、次のお寺へ。

お寺の山門の前について
お経の本など鞄から出して
準備をしている最中に
「よしあきさん!!」と声が聞こえた。

ん?こんな所でまさか
自分の名を呼ぶ人はいないだろう。
きっと誰かが同じ名前なのだろう。

「よしあきさん!」

…?

明らかに声の方向がこちらに向けて
かけられている。

振り向いてみると
見覚えのあるお母さん。
だけどもどこで会った方かわからない。

「覚えてる?そりゃ覚えていないでしょうね。
私はあなたが四国のお遍路を始めたばかりの時
楠さんの善根宿に泊まっていた時期に
スーパーでたまたま逢っただけだからね。」

そう詳しく説明されると
ようやくわかった。

あぁ!!あの時の!!

この方は、
当時の日記には書いていないけど
石鎚山を1泊2日で登り終えてから
麓に降りて買い物に行った時の
スーパーの前で「日本一周してるの?」
と声をかけてくださって
ステッカーを渡した人だ。
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そんな大分と前に出会った人が
ココにいる訳を聞いて
鳥肌が立つほど感動した。

お母さんはこう言った。

「私ね、あなたに出会ってから
病気で闘病生活になってしまってね。
毎日あなたのブログを楽しみに病室で見ていたの。
本当に楽しく拝見させてもらってました。

楠さんのお友達の方、あのバイクの人最高ね。

でも何と言っても面白かったのは
あのお喋りジジイよねぇ。」


詳しく、自分が体験した事を
覚えていてくれているのだ。

更に今日ココまで来たのは
この僕の為だけに。

何処に居るかも分からず
ブログを見て予想して
ココ辺り通るかなぁと

退院して元気になったから
出てきて待っていたのだと。

僕が日々書いている物が
これほどまで、
人の心をく揺れ動かしているのだと
逆に感動させられた。
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出会うか分からない僕の為に
手紙を書いて
役に立つ商品券や食料品を用意してくれていて
それを手渡して頂いた。
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このお母さんも
お遍路を廻った事がある様で
一緒に声を合わせて二人で
本堂と大師堂にお経を唱えた。

第五十三番札所 円明寺
20140715-121844-44324575.jpg20140715-121845-44325059.jpg吉本さんも後から来て
3人で少しの間、話しをした。
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そうしてお母さんは帰っていった。

大きく手を振って見送ってから
この出来事に自分も考えさせられた。

普段何気なくやった事でも
こんな奇跡が起きる。

では、もっともっと
自分には何かできるんじゃないか?

今の状態で満足してしまってはいないか?

自分に問いただして聞いてみた。

もっと何か出来るはず

じゃあ何をしよう??

考えて出た答えが
各都道府県の人が集まるアーケードに行き、
段ボールか紙に
「ステッカー、一枚1円〜。」と
書いたボードを作って
得意な打楽器を入手して演奏する。

『もっともっと沢山の人に出会う。』
そして
『食費を自分の生活の中で少しでも作る。』

そんな発想が
あの、お母さんに出会って
思いつきました。

早速、市街地に戻り
自転車を預けて
まずは楽器を探しに出かけた。

結局探せど見つからずだったが
道端で自転車を置いて
プラカードを上げただけでも
人は集まるだろうと考えて街の歓楽街を
ふらふら散歩して
人が集まる良さそうな場所を探した。
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腹が減って
調理器具なども自転車屋にすべて
預けていたけども、
昨日のうちに米は大量に焚いて
弁当に詰めていた。

それと、
今日たまたまお母さんに頂いた
物で夜ご飯を食べる事が出来た。
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昨日の紹介された店が
いい感じだったので
他の2つのお店の場所を
チェックしてみると

弁当を食べている所から
500mの所に飲み屋があった。

このお店は昨日のワニとサイでも
聞いた事のある名前のお店だ。

そこで一杯酒を飲みに行くことにした。

『ミライカナイ』
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店長のだいちさんと話していると

だいちさんも熱い人で
今考えている事などを聞いて共感出来た。

お金を稼ぐ事は生活する上で必要不可欠だけど
そのお金の稼ぎ方が重要で
人が幸せになって喜んでお金を頂ける事を
今のテーマとしている。

そんな内容の話しだった。

僕もそう思います。
そう言って今日あった出来事を話すと
話しが弾み、
気に入ってもらえたみたいだった。

だいちさんが不意に
「明日とか何してるの?」と聞かれ

いえ、何も決めていません。
今日の泊まる所さえこれから探します。

そう言うと
「いやー明日、土曜夜市があって出店するから
手伝わない??」と聞いてきた。

いきなり願っても無い事に
仕事を一日させて頂ける事になった。

そしてその日は
そのお店に泊まる事になり

「明日の給料から引いとくから
どんどん飲みなよ!」
そう言って酒をご馳走になって
ご飯まで気を利かせて作って頂いた。
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店に来るお客さん達と話しをしたりして
楽しい一夜を過ごしたのだった。